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安価・お題で短編小説を書こう!2

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0001進行 ◆Ujy3nQuLmg
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2017/11/23(木) 12:47:42.59ID:p7FSJVm5
安価お題で短編を書くスレです。

■投稿方法
投稿する際は、1行目に【】でタイトルを付けてください。決めていなければ【無題】でも可。
作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
なろうに投稿してリンクを貼るのも可。必ずタグに『お題スレ投稿作品』を入れ、【タイトル】とURLを書き込んでください。

■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
0427進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/01/25(木) 22:43:55.91ID:vr78F5SS
お題『ロマンチック』

締め切りは1月28日 22時です!
0431この名無しがすごい!
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2018/01/26(金) 02:54:44.25ID:eebBhYwL
現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。

浪漫と言えば印象も変わるし、必ずしも色恋関係だけを指す言葉ではない、よね?
0432この名無しがすごい!
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2018/01/26(金) 12:55:29.98ID:MguDo9bp
ロマンチックと言うには緩いかもしれません

使用お題:『ロマンチック』

【占い模様】(1/2)


 机の上でシャッフルされる大アルカナ22枚を操りながら小坂 詠美は相手の様子を窺う。目の前には天然の茶髪に、ややタレ目がちの少年の顔。

 高山 湊。

 彼女の幼馴染みである彼が、真剣な顔で詠美の手捌きを見つめている。
 敗北続きの告白に怖じ気づいた彼が、今度は上手く行くかをタロットが得意な彼女に占って貰いに来たのだ。

 詠美は、早生まれの為か他のクラスメイトより幼く見える彼の顔を眺め、つい口許が綻んでしまいそうになるのを取り繕うと、気を引き締め直してカードを纏める。

(あぶないあぶない、邪念が混じるトコロでしタよ)

 手元のカードを3角形を形作る様に1枚ずつめくり、さらに最後にキーカードを直感で選ぶ。

「あや? このカードは……」
「え? 何? どうだったの?」
「あ、あー説明するデスよ?」
0433この名無しがすごい!
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2018/01/26(金) 12:56:50.06ID:MguDo9bp
【占い模様】(2/2)


 場に出ているカードは“戦車”の逆位置、“星”の逆位置、“塔”の正位置、そして“愚者”の正位置。

「まず、戦車、これが逆位置と言う事は、意味は『独りよがり』」
「うっ」
「そして、星の逆位置、意味は『高望み、身の程知らず』」
「ううっ」
「正位置の塔、意味は『避けようのない不幸』」
「あうう!」
「……と言う訳で、今回告白しても碌な結果にならないデスね」

 ふうっと、息を吐きながら詠美がそう言った。湊はガックリと肩を落とし溜息を吐く。

「そっか、でも、詠美ちゃんがそう言うんならそうなんだろうな……」
「デス」

 あからさま落ち込んでいる湊に、詠美はふわっと優し気な顔で微笑むと愚者のカードを指し示した。

「デモ、キーカードが愚者の正位置、意味は『自由な意思』……なので今は気を楽にしていつも通り過ごすと良いデスよ?」
「そっか、ありがと、はぁ、何で上手く行かないんだろう」

 詠美に言われ、湊はしょんぼりとしながらそう言った。
 湊は幼く見えるが整った顔立ちをしていて、下手をすれば女の子にも間違われかねない。
 その上、小柄な事もあって、マスコット的な人気があり、特に年上のおねーさんからの人気が高い。
 そんな感じで、昔から年上のおねーさんに構って貰っていた事もあり、彼は年上好きなのだが……

(だからこそ、『彼氏としてはちょっと』と思われるんデスけどね……)

 知ってはいても教える気はない。詠美は机に突っ伏した湊の頭をよしよしと撫でる。
 まるで子供の様な扱いだが、その事を湊が気にする様子はなかった。それほどまでに、二人にとっては当たり前の行動だからだ。
 ひとしきり撫でられた湊は、上目使いで詠美を見る。

「ねぇ、詠美ちゃん。また相談しても良い?」

 詠美は少し頬を赤らめながらも、ニッコリと微笑むと「いつでも良いデスよ!」と、言ったのだった。
0434この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 11:06:54.94ID:bc5w6YZF
>>432
タロットカードに導かれて微笑ましい二人がやってきた〜フォーチュン・テリングin短編スレ!
今回のルールは単一お題! お題『ロマンチック』を作品内で消化出来ればクリアーとなるぞ?って誰だよ、このお題にしたのw
さあ、物語を主導するのはカード使いの詠美さん、しかしなぜカタコト? 湊くんの幼馴染だから日本歴は長そうだけど、占い師のキャラ作りなのかコレw
詠美さんが手ひどいタロットで湊くんの挑戦心をヘシ折り、上目遣いのショタに赤らめた頬でENDだぜ〜何だ倒錯感は、わざとキツいカード切ってるんじゃねえだろうな……
よし焦点は『ロマンチック』かどうかだ〜うーん恋占い自体はロマンチックだけど、友人の会話って感じがするぜ! もうちょいとろけてほしい感w
0435この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 11:08:47.76ID:bc5w6YZF
おお申し訳ない
何だこの倒錯感は
でしたw
0436この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 12:32:00.65ID:0VoaFt4w
感想をいつも有難うございます
自分でも緩いかもとは思ったのですが、恋人未満な気楽な関係とか好きなもので……
0437この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 21:47:05.10ID:PCvjvZ9t
「ふう、そろそろ寝るか」
 颯太は、軽く息を吐きながら鉛筆を置いた。
 時計は午前0時を回ったところ。まだそれほど眠いわけでもないが、受験直前のこの時期になったらもう無理は禁物だ。
 高梨颯太(たかなしそうた)は、中学3年生。成績はまあまあ上の方だ。志望校も公立とはいえ県内では有数の進学校で、余程の大失敗さえなければ合格は間違いないだろうと担任にも太鼓判を押されている。
 となれば、今は何を置いても健康第一。体力を落としてインフルエンザになど罹ってしまったら目も当てられない。
 颯太は部屋の電気を消し、ベッドに入った。その時…、
 学習机の上に置いたスマーとフォンが光を放ち、同時に聞きなれたメロディーを奏で始めた。

「んだよ、もう」
 颯太は舌打ちしながらスマホを手に取ると、画面に示された発信人の名前を見て首を傾げた。
「ん?」
 クラスメイトの、鈴木奏(すずきかなで)からだった。
 奏は颯太とは成績も同じくらいで話も合う方で、クラスの中では同じグループに属していると言っていい間柄だ。
 別に付き合っている訳ではなく、二人きりで遊んだという記憶もないが、だからといって異性として意識してないかというと、そんなことは全くない。
 それどころか、卒業までに少しでも進展することはできないものかと毎日悶々とし続けているというのが本音だ。
 だからこそ、突然かかってきた電話に戸惑ってしまうのだった。

「もしもし…」
 何なんだ、この緊張感は。
「あ、高梨くん? こんばんわ…」
 耳元で奏でられる鈴の音のような声に、心臓が高鳴るのを感じる。奏でと奏…、ってアホか俺は。
「どうした? こんな遅くに」
「ごめんね。寝てた?」
「いや、起きてたよ。そろそろ寝ようと思ってたとこ」
 努めて平静を装う。
「そう」
「何かあったの?」
「ううん、何もないよ。なんか眠れなくて。ちょっと声を聞きたくなっちゃって…」
 俺の声を聞きたくなった? いや待て待て、過度の期待は身を滅ぼす元だ。
 ひそかに深呼吸をし、心を落ち着かせようとする。
 でも、そうだな。試験も近いし、こいつだって夜中に不安になったりすることはあるよな。
 そう思うと、ほんの少しではあるが本気で落ち着きを取り戻すことができた。
「そっか」
「うん…」
「……」
「……」
 うんと言ったきり、奏は黙り込んでしまう。
 颯太の方も何を言えばいいのか分からず、困った挙句に奏に向かって文句を言った。

「なんだよ」
「え?」
「何かしゃべれよ」
 奏は颯太のぶっきら棒な物言いに暫し絶句した後、同じように文句を返してきた。
「高梨くんこそ、何かしゃべってよ」
「何かって、なんだよ」
「なんでもいいから」
 なんで俺がそんなことしなきゃならないんだよ。
 教室の中でいつもやっている言い合いのような。本気ではないが少しはカチンと来る。
「何もないなら切るぞ」
「えー、意地悪ぅ」
 突然発せられた甘え声に、今度は颯太の方が絶句する。
「っ! な、何が意地悪だよ。ったく、しょうがねえなー…」
0438この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 21:48:43.79ID:PCvjvZ9t
「あっ、ねえ。外見れる?」
 は?
「外?」
「うん。星がとってもキレイだよ」
「何なんだよいきなり。んーと…。うわっ寒っ!」
「えっ、窓開けたの?」
「あたりまえだろ、ガラス曇ってて見えねーもん。て、うわあホントだ。すっげー」
 窓の外は、満点の星空だった。
「ちょっと待ってて、私も開けるから。あはっ、ホントだ寒ーい。うっわあスゴーい! 空が全部お星さまだー!」
「おいコラ、なんでお前の方が驚いてるんだよ」
「えー、だって私はガラス越しに見てただけだもん。それでもキレイだったんだよ。けど、窓開けるとホントにすごいねー」
 正に星降る夜。窓から身を乗り出すと、頭上に見覚えのある形を発見した。
「あ、オリオン座みっけ」
「えっ、どこどこ?」
「頭の上の、ちょい南西のあたり」
「あっホントだ。おっきーい! あー三ツ星だー。小三ツ星もあるー」
 奏が子供のようなはしゃぎ声を上げる。
「小三ツ星なんてよく知ってるな」
「小学校で習ったもん、それくらい知ってるよー」
「んじゃあさ、小三ツ星の真ん中の奴って何だか知ってる?」
「何って、星じゃないの?」
「よく見てみ? ちょっとボヤけてない?」
「うん…」
「あれがかの有名なオリオン大星雲だよ」
「えっ、あれがそうなの!」
「知らなかっただろ?」
「うんうん! 星雲なんて望遠鏡でしか見えないと思ってた! えーっ、すごーい!」
「それと、オリオン座の少し右上の方にもっと大きな塊りみたいなのが見えない?」
「うん、あるある。ぼんやりって言うか、キラキラしてる」
「それが昴、プレアデス星団だ」
「えっ、あれが? すごーい、あんなにはっきり見えるんだー。うわー、こんなにちゃんと星を見たの初めてだよー」
「うん、俺もだ」
 二人は寒さも忘れて、天上の景色に暫し目を奪われた。

「ねえ、なんだか不思議だね」
 奏が、ポツリと呟く。
「何が?」
「だって、私達こんなに離れているのに、同じ星を見てるんだよ」
「そうだな」
「声だってすぐ傍に聞こえるし…。高梨くんが隣にいるみたい」
「…うん」
 本当にその通りだ。
「……」
「……」
「はくちゅっ!」
 突然耳元で炸裂する、可愛らしい破裂音。
「あっ、大丈夫か?」
「うん。あはは、ごめん。冷えてきちゃった」
「もう窓閉めよう。俺も寒くなってきた」
「うん。そろそろ電話も切るね。ありがとう、楽しかった。また明日学校でね」
「ああ、また明日」
 名残惜しくないと言えば嘘になる。でもまあ、明日になれば会えるんだし。
 と、窓を閉めようとした、その時だった。
0439この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 21:49:44.96ID:PCvjvZ9t
「あっ!」
「あっ!!」
 二人は、ほぼ同時に声を上げた。
「鈴木っ、今の見たか!」
「うん見た見た! 流れ星!」
「だよな! 流れ星だったよな!」
 二人が目にしたのは、天空を流れる一筋の光だったのだ。
「うんうん! 絶対そうだよ!」
「すげー、初めて見たー。明日みんなに自慢してやろうぜー」
「えっ?」
 興奮しまくりの颯太の言葉に対し、奏は言葉を詰まらせた。
 えっ、て…。
「なんで?」
「だって…。私と電話で話してたって……、みんなに言っちゃうの?」
 あっ!
「そっか、そうだな…」
 深夜に二人っきりでおしゃべりしてましただなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
 それを考えると、颯太も顔を赤くして黙り込んでしまうのだった。
「あのさ…」
 再び、奏が口を開く。 
「ん?」
「これ…、私達だけの秘密にしない?」
「秘密?」
「うん…。誰にも内緒……」
「いいけど」
 すっげえ嬉しいけど。
「じゃあ、約束ね」
「うん…わかった」
「ふふっ。じゃあもう切るね、楽しかったよ」
「ああ。こんどは眠れそうか?」
「うん、いい夢が見られそう」
 こっちもだよ。
「じゃあまた明日な」
「うん、また明日」
 そう言って電話を切ろうとし、そのまま沈黙してしまう。 
 もう一度。
「おやすみ…」
「おやすみなさい…」
 そして再びの沈黙。
 その挙句に…。

「なあ、なんで切らないんだよ」
「だって、高梨くんこそ…」
 囁くように言い合う二人声はどこか嬉しそうでもあり、甘えているようでもあった。
0440この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:05:15.89ID:PCvjvZ9t
なんとか間に合った
と思ったら文字数が大幅にオーバーしていました
3レスになっちゃったけど一行が短いから大丈夫だろうとちゃんと数えていませんでしたごめんなさい
0441この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:27:10.99ID:PCvjvZ9t
変なのでちょっと修正

 奏は颯太とは成績も同じくらいで話も合う方で、
→ 奏は颯太とは成績も同じくらいでそこそこ気も合う、

 囁くように言い合う二人声はどこか嬉しそうでもあり、甘えているようでもあった。
→  囁くように文句を言い合う二人の声は、だがどこか嬉しそうであり、甘えているようでもあった。
0443この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 23:16:52.56ID:0VoaFt4w
>>437
間に合わないよりよっぽど良いですよ
気になるあの娘と秘密の時間
同じ空を見上げて、同じ流れ星を見る……良いロマンチックですね
0444この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 07:31:00.85ID:ENd0nVgz
使用お題:『ロマンチック』

【ロマン闘士】(1/2)


「キサマに恋愛相談をしてやろう」

 コイツが浅はかで唐突なのは今さらだが、今回はさらに意味が分からない。
 いや、言葉は分かっている。恋愛相談? コイツが?

「えーっと、誰の?」
「もちろん、オレだ」

「………………あ、うん」

 一瞬、思考がとんだ。え? マジで?

「キサマにはどんな告白をすれば付き合えるか考えて貰う」
「いや、ちょっと待て、何故そうなった」
「キサマは小賢しいからな、そう言う事も思い付くだろう」

 どうしよう、協力したくない。でも断ったら、ネチネチネチネチ何時までも煩わしそうだしなぁ……
 俺は溜息を吐いて訊ねる。

「で? どういう人なんだ?」
「何がだ?」
「お前が告白するって相手」

 すると、俄かにコイツの顔が怒りに染まる。

「キサマ!! 彼女の情報を聞き出してどうするつもりだ!! まさか、キサマも彼女を狙うつもりか!!」
「相手の事も分からずに、どう作戦を考えろと言う!!」

 そう言うと、『ああ、成程』と言う顔に成るも「だが断る」と言いやがる。

「何で?」
「オレの話を聞けば、キサマが彼女に惚れるのは自明の理! ならば教えるなど愚の骨頂では無いか!!」

 うおお、殴りてぇ。

「なら、あれだ、大体の女性はロマンチックな事が好きだから、そんな感じですれば良いだろ」
「ロマンチック?」
「ロマンチックだ」
「…………」
「…………知らんのか?」
「ぬ! 知っておるわ!! ロマンな感じだろう? ……いや、あれだ、そんな事で本当に効果があるのか疑問に思っただけだ!!」

 訊いといてそれか!! 殴る! 絶対に殴る!!
 そう決意し、拳に息を吹きかけていると、コイツが「ロマンチックロマンチック」と呟きながら走って行ってしまう。
 ぐおお! 拳のやりどころが無くなった!!
0445この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 07:34:07.90ID:ENd0nVgz
【ロマン闘士】(2/2)


 ******

「よう!」

 コイツか……俺は後ろから声をかけられ振り向く。

「スパルタクス!!」

 剣闘士が居た。

「どうだ! ロマンチックだろう?」
「は?」
「これで、彼女をテルマエに誘えば一発と言う事だな!! では、行って来るぞ!!」
「いや、ちょ!!」

 言うが早いか、コスプレ野郎は走って行っちまった。何だ!? 何が起きた!!
 訳が分からず俺は呆然とするが、しかし、ヤツが『ロマンチックだろう』と言っていたのは確かだ。なら、そう思い至る何かがあったのだろう。そう思い、慌ててロマンチックについて調べてみる。

「これか……成程……」

 ロマンチック
 原義
・ ローマの、古代ローマの
・ ロマン主義的な
・ 恋愛の

 俺は忘れる事にした。

 ******

「キサマ! キサマの所為でオレは!!」

 暴漢が襲って来た。俺は殴りかかって来た拳を弾く様に受け流すと、その勢いで頭を抱え込み持ち上げる。

「うおお!?」
「せい! やああぁぁぁぁ!!」

 あたかも二人の人間によって形作られた塔の様な状態から、そのまま相手の頭を地面にたたき落とす。

 ── ブレーンバスター ──

「ブルータス!!」

 記憶を失って貰う事にした。
0446この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 08:48:33.29ID:vyjY2f4f
>>437
意外に演出するのが難しい今回のお題『ロマンチック』〜437氏が正々堂々、正面突破するしかねえとばかり、字数オーバー侠客立ち、スターダスト・ラブトーク!
さあ颯太くんの安眠を妨害する様にかかった一本の電話、片思いだったはずの奏さんから「声を聞きたくなっちゃって」なる本音が零れ出す〜
目を引くのはかわいい破裂音、「はくちゅっ!」、分かるぜ〜女子のくしゃみは愛らしいね! あれは謎
くしゃみや寒気を小道具に読者の共感を引き込みつつ、二人の会話はオリオン大星雲、昴、プレアデス星団を経てラスト、このプラネタリウムは私達だけのひ・み・つw う、うわあ、あっまーいw
うん、奏さんが午前0時にかけてきたことのやむなき事情が欲しかった気もするけどw 夜景、冬の星空、電話での会話、これしかねえだろといったシチュエーション演出でお題クリアだ!

>>444
続いてお題『ロマンチック』に搦め手で挑戦する444氏、ブルータスお前もか!!
さあ男二人のどうしようもない恋愛相談が火を噴くぞ〜相談者「彼女の情報を聞き出してどうするつもりだ!!」←ダメだこいつ……常識が通じねえw
そんな友人に与えられたアドバイスは「大体の女性はロマンチックな事が好きだから、そんな感じですれば良い」、雑すぎんだろ
雑なアドバイスでローマを演出すれば良いと信じ込んだ常識知らずが、剣闘士の格好で女子を公衆浴場に誘おうとするww この話なんなんだよワロタw
『ロマンチック』をローマとの取り違いに摩り替えて驚異のお題消化だ!! 作者444氏の練りこんだコメディは、オチでブレーンバスターを仕上げ、見事なるブルータス・ロマン・フィニッシュだァ!
0447この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 13:02:51.15ID:ENd0nVgz
>>446
いつも感想有難うございます
自分のローマ知識は“セ○タス”“テルマエ・○マエ”“スパ○タカス”しかありませんがw
最後の台詞は「エウレカ!!」にしようかと思ったのですが、ギリシャ人哲学者の台詞で有名なのでこうなりました
0452進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/01/28(日) 23:30:03.83ID:zJZhpOL+
ではジャンルはなろう基準で
『異世界恋愛』『現実世界恋愛』『ハイファンタジー』『ローファンタジー』
『純文学』『ヒューマンドラマ』『歴史』『推理』『ホラー』
『アクション』『コメディ』『VR』『宇宙』『空想科学』
『パニック』『童話』『詩』

次のお題『>>453』+ジャンル『>>454
0453この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 00:02:36.08ID:tUzAfiVd
ゲーム
0455進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/01/29(月) 00:22:55.16ID:CYPj7sqI
お題『ジャンル 童話+ゲーム』

締め切りは2月1日 22時です!
0456ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 08:58:42.34ID:rRI7XFQ6
 大きなベッドに黒雪姫が仰向けに寝転がっていた。不貞腐れたような顔で、すこぶる機嫌は悪い。
 その裸体に群がるのは七人の小人であった。額に汗して奉仕に努める。
 黒雪姫がわざとらしい溜息を吐いた。
「おい、右の乳首を吸ってるおまえ。もっと心を込めろよ」
「わ、わかりました」
「歯は立てるんじゃねぇぞ」
 言い足りない不満は溜息で紛らわした。
 黒雪姫は頭を少し浮かせた。股間に顔を埋めていた小人の横っ面に膝頭をぶつけた。
「おまえは犬か。舐めるだけしかできないのかよ。技巧を駆使しろ」
「す、すみません」
 痛む頬を摩りながら頭を下げた。小人は言われた通りに舌先に微妙な変化を加える。
「少しはマシになったな。やればできるじゃねぇか。もう少し励んだらバイブ役に任命してやるぜ」
 直後、黒雪姫の表情が苦痛に歪む。柳眉を逆立てて左を睨み付ける。狙い澄ました肘が小人の頭頂を捉えた。
「てめえは揉み過ぎなんだよ! 爪を立てるな! おおおおい、俺の新雪のような肌に爪痕が残ってるじゃねぇかっ!」
「ご、ごめんなさい。許してください」
「許すか、ボケッ! てめえはクビだ。森で野垂れ死んでろ!」
「そ、そんなぁぁ」
 気配を絶っていた屈強な二人が小人の両腕を拘束した。足が宙に浮いた状態で部屋から連れ出されていった。
 他の小人達は横目で見ながらも黙々と作業を続けた。明日は我が身という言葉が魂に刻まれていたのだ。
「にしても、つまんねぇな〜。もっとマシな小人はいないのかよ。明日は森で小人狩りだな」
 腹黒い本性を隠そうともしない。黒雪姫は品の良い唇をひん曲げてクククッと嗤った。

「ないわー。こんな世界はあり得ないわー」
 テレビの画面に向かって不満を零す。
 展開についていけなくなったのか。持っていたコントローラーを投げ出した。
「おい、黒雪姫! いつまでゲームしてんだ! 出番だぞ!」
「またなの? 今日は三回目なんだけど」
「これが見えないのか」
 小人は自分の股間を指差した。一部がこんもりと膨らんでいる。興奮の度合いが見て取れた。
 黒雪姫は大きな溜息を吐いた。
「はいはい、わかりましたよ。住み込みの条件ですからね」
「他の小人も待っている。早く用意をしろよ」
「わかってますって」
 部屋を出る間際、小人は舌打ちした。黒雪姫は逆撫でしないように媚を含んだ笑いを見せる。
「はあ〜、これが現実なのよね。ホント、性奴隷は楽じゃないわ〜」
 ボリボリと頭を掻きながら黒雪姫は部屋を出ていった。
0457この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 11:59:03.91ID:+mQiJkQm
の、ノクターン……!
超絶加速バーストリンカーで脳内再生してしまった
0458この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 12:26:21.25ID:0y1MbH5f
>>456
本来の海外の童話はこう言った艶話が多かったそうですねw
自身の境遇を真逆のシュチュエーションのゲームで慰めると言うシュールさが面白かったです
0459この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 08:58:17.09ID:ZlEomdCI
>>456
新型お題に挑戦、本当はエロいグリム童話がお目見えだぜ〜これは性描写にうるさい進行氏が困ってそうだなw
今回のルールはジャンル指定! 『童話』の中でお題『ゲーム』を消化せよ〜どら軽くひねってやるかと某スレ運営人が吶喊だ!
話は全身を攻めさせる黒雪姫でスタート、うんこれは素直に最高w おぉ、「言い足りない不満は溜息で紛らわした」とか「足が宙に浮いた状態」とか、見よこの描写、声の雰囲気・サイズをさりげ映像化するこの技量! 目に浮かぶぜ〜魅せてくれるなオイ!!
さあ後半に入ったAVじゃなかった物語の、オチは……こ、これ自体が『ゲーム』ゥ!?w 女王様より一転、性奴隷に転落した黒雪姫の愚痴でネガポジ反転ENDだァ!
なるほど、本当はエロいのに綺麗にパッケージングされてしまった童話というフィクションを、もう一段『ゲーム』というフィクションへと入れ込んだ、ただのエロ小噺かと思わせて意外に深い(失礼!) 一種哲学的ダブル・入れ子フィクションでお題をクリアだ〜
0460この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 18:06:01.85ID:XWoajA5o
使用お題:『ジャンル童話+ゲーム』

【時計さん家の3兄弟】(1/3)


 時計さん家の針3兄弟は働き者です。
 今日も一日、休まずチックタックチックタックと働いています。
 ですが、毎日同じように働いていると、さすがに飽きてきます。

「う〜ん、こう、毎日同じだと飽きてしまうな」

 長男の長針がそう言いました。

「仕方ないよ兄さん、それが仕事なんだから」

 次男の短針がのんびり言いました。

「そんな事よりお兄ちゃん達、見てよ! オイラこんなに速いよ!」

 末っ子の秒針がせかせか言いました。
 通りすぎて行く秒針を見ながら、長針がなにか面白いことがないかと考えます。
 すると短針が言いました。

「兄さん、数あてゲームをしようよ」
「数あてゲーム?」

 そうたずねられ、短針はのんびりと説明します。

「そう、明日1日で兄さんがボクを何回追い越せるかをあてるんだ」
「競争じゃないのか?」
「ボクじゃ兄さんには追いつけないよ」

 それもそうかと長針は思った。

「秒針はどうする?」
「オイラはやらないよ、だって、走ってるだけでも楽しいもの!」

 せかせかと通りすぎながら秒針は、そう言いました。

「じゃあ、ボクと兄さんであててみよう。そうだねぇ……」
「オマエが考えたゲームなんだから、オレから答えさせろよ」
「それもそうだね、じゃあ、兄さんから」

 そう言われ、長針は考えます。

(明日の1日だから、ええっと、24時間か。オレは1時間で1回、短針を追いこせるから、24時間で24回だな!)

「オレは24回だと思う」
「う〜ん、ボクは何回にしよう」

 短針がのんびりと考えます。

「おーい、早く答えないと、はなれてしまって声が聞こえなくなってしまうぞ?」
「ああ! どうしよう! ええっと、じゃあ、23回だ!」

(あわててて、オレの1つ少ない数にしてしまったな? でも、勝負は勝負だ!)

「じゃあ、オレが24回で、オマエが23回だな?」
「う、うん」
0461この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 18:09:13.80ID:XWoajA5o
【時計さん家の3兄弟】(2/3)


「なら、勝ったほうは、ゴハンの電気を少しだけ多く食べれるようにしよう」
「ええ!」
「ふふ、いまさら『止めた』はなしだぞ? ああ、明日が楽しみだ」

 長針はそう言いました。

 ******

 次の日、0時に皆はいっせいに走り出します。
 トップを走るのは秒針。そのつぎが長針。最後が短針です。

「オイラが1番だ!」

 秒針がせかせかと言います。
 それを見て、長針がため息をつきました。

「まったくアイツは、競争じゃないんだぞ?」
「それ以前に秒針は参加していないよ?」
「そう言えばそうだな」

 そう言って二人は笑いました。

「さて、オレもがんばるか!」

 長針がそう言います。

「そうだね、ボクもがんばるよ」

 短針ものんびりと言います。
 そうして二人は走ります。

 チックタックチックタック。チックタックチックタック。

 長針は追い抜くたびに「いーち」「にー」と数えながら進みました。
 そのおかげで短針に追いつくのが楽しみで、あっという間に時間がたってしまいました。

「さーて、ここまで23回おいぬいたぞ。思った通り24回だ」

 そうこうしているうちに、短針の背中が見えます。
 すこしずつ近づき、さぁ追いこそうとしたしゅんかん!
0462この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 18:11:44.64ID:XWoajA5o
【時計さん家の3兄弟】(3/3)


 ボーン、ボーン、ボーン、ボーンと12回鐘がなります。午前0時です。

「あれ?」

 長針はおどろきました。23回しか追い抜けなかったからです。
 新しい日になって、長針が短針のようすをチラリと見ると、彼はイタズラが成功したといった表情でニンマリとわらいました。

「ああ、いっぱい食わされた!」

 長針はくしょうして、ため息をつきます。

「ボクはズルをしたから、電気はふつうでいいよ」
「いや、勝負は勝負だ。オマエはすこし多く食べていいぞ」

 そうやって、どっちが勝ったと言い合って居ると、秒針がせかせかと通りすぎます。

「お兄ちゃんたち! ほら、オイラはもう一周してきたよ? やっぱりオイラが1番だ!」

 まったくいつもと変わらない秒針のようすを見て、二人はわらい出します。

「兄さん、ボクはみんなで分けたいな」

 短針がのんびりと言いました。

「そうだな、みんなで分けあって電気を食べよう!」

 長針もわらいながら、そう言いました。

 チックタックチックタック。なかよし兄弟は今日もなかよく、時間をきざむのでした。
0463この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/31(水) 10:02:26.94ID:TQ5KL6H/
>>460
時計の針から生まれた兄弟が、お題『ジャンル童話+ゲーム』を描くぞ〜とけい♫とけい♫とけい三兄弟!!
さあチックタックと時を刻む三兄弟、長針のぼやきから『ゲーム』が生まれた〜秒針が狂った走り屋みたいになってるなw
随所に差し込まれるひらがな表記、針の速度に応じたキャラクターの描き分けは子供にだって分かりやすく、これぞまさに童話〜460氏の工夫が光る一品だ〜
オチは、いっぱい食わされた長針と、最もスローに考える冷静なる策士・短針! キャラの丁寧な描き分けが牧歌的ENDを結ぶ、童話的完成度の高いお題クリア!!
でも待て、このゲームはGoogleの入社試験問題でもある……時計の長針が短針を一日で追い抜く回数は、感覚的には23回、しかし実際は時計盤上11時-12時までのターンにおいて長針は短針を追い抜くことができず12時ジャスト時点で追いつく
同現象が24時間中に2回起こるため、ストーリー上の答えは21回になるんじゃないのって気もするけど間違いかコレ!w
0464この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/31(水) 10:05:28.68ID:TQ5KL6H/
文字化け部分は音符でしたw
失礼
0465この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/31(水) 12:22:43.23ID:7lu0PQ4z
感想と、ご指摘有難うございます
学の浅さが露呈してしまいましたねw
話事態は、電池切れで秒針が動くけど進まない時計を見て思い付きました
童話と言うより絵本向きの話かな? と、書いてから思いましたが……
0466この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/31(水) 13:27:36.97ID:TQ5KL6H/
うん、この語りのクオリティは実際、絵本にあってもおかしくないw
知育っぽいしね
0467進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/01(木) 22:00:01.31ID:jGXZf07O
お題『ジャンル 童話+ゲーム』〆

作品一覧
>>456【無題】
>>460【時計さん家の3兄弟】
0471この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/01(木) 23:17:14.90ID:h3E1Nltf
ん? いつもの感じでいいの?
五つお題だったら『ほんのり切ないお話』

別のパターンでいくなら進行さんお願いします!
0472この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/01(木) 23:26:34.13ID:jGXZf07O
おっと、次の形式の話題にしようとしたら早速安価になってるね
じゃあ5お題であと↓2つを
0473この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/02(金) 00:40:26.03ID:7N+vuXAu
桃太郎
0475進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/02(金) 00:45:07.99ID:jLMH3hTB
お題『節分』『鬼は親切な人格者』『ほんのり切ないお話』『桃太郎』『うなぎ』

締め切りは2月4日 22時です!
0476この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/02(金) 01:29:14.23ID:L/GmCA80
なんか今回はお題全選択するとスゲエテンプレ化しそうなのが揃ったなw
0477この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/02(金) 08:31:07.15ID:abPYIgox
>>476
桃色太郎のオマメを鬼が股間のウナギで優しく愛撫するというほんのり切ないお話ですよね分かります
0480この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/03(土) 22:52:26.48ID:161J5fFx
なんとなくボカロの「鬼と娘」のようなストーリーが思い浮かんだ。
0481この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/03(土) 23:25:41.89ID:HeGydClY
何とか、今日に間に合いました……

使用お題:『節分』『鬼は親切な人格者』『ほんのり切ないお話』『桃太郎』『うなぎ』

【桃太郎伝説】(1/3)


「おに、は、うち」
「ふく、は、そと」

 豆を握った子供達がジリジリと近付いて来る。
 邪気を持たぬが故に邪を祓う豆で祓われず、鬼ゆえの強大な怪力を持つ……子鬼。子供の鬼である。

 桃太郎は、常人であれば死んでいてもおかしくはないダメージを負い、すでに刀も取り落としていた。お供の犬、猿、雉も白目をむき、舌をだらんと垂らしたまま沈黙している。

 桃太郎は、この鬼ヶ島に来た事を後悔し始めていた。
 いや、鬼の悪逆非道に対する義憤に立ち上がった事に後悔はしていない。
 彼は自身の無知こそを後悔したのだ。
 日本一と言える膂力を持っていた。頼もしい仲間が揃っていた……ただし、人基準で……だ。

 鬼は、正しく人外だったのだ。

 人の想像の埒外に居るモノ。桃太郎の思っていた程度の存在ではなかった。
 そして、日も悪かった。普通であれは魔が祓われ、鬼の力が落ちるであろう節分。
 だが鬼ヶ島は、福を払い出し、鬼を呼ぶ。
 つまり、日本で最も鬼の力が集まるのが節分の鬼ヶ島だったのである。

 前兆は有ったのだ。
 鬼ヶ島に上陸した時、その城門に飾られていた物……

 鰻の蒲焼き。

 串打ちし、丹念に焼き上げられたそれが香ばしい匂いを放って居た時、(何だこれは?)とは思った。
 桃太郎は分からなかったが、蒲焼きに使われていた串は、虎斑竹。そして鰻と言えば、土用の丑の日。“丑の日”と“虎”……丑寅……つまりは“鬼門”である。
 普段は飾ってはいない門飾り。だか、節分のこの日は、柊鰯に対する物として飾ってあったのだ。
 桃太郎一行は、意味が分からないとスルーしたのだが、この時点で相手の事を何も知らないと言うことにこそ気付くべきだった。

 出会い頭に攻撃を受け、成す術もなく負傷した桃太郎。何とか後退る事は出来るものの、ジリジリと近付いてくる鬼から逃げる事は叶わなかった。
 豆を掴んだ腕が振り上げられる。

(ここまでか……)

「待ちなさい! 子供達!」

 覚悟を決めた桃太郎。しかしその時、子鬼の行動を止める声が響き渡る。
 桃太郎と子鬼の間に立ち塞がった者。それもまた鬼だった。
0482この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/03(土) 23:29:09.51ID:HeGydClY
【桃太郎伝説】(2/3)


 ******

「それは悪鬼かもしれない」

 桃太郎を助けた鬼は温羅と名乗った。彼ら、鬼ヶ島の鬼は邪念を喰らう彼岸の住人だと言う。
 彼は、侵入者でしかない桃太郎に、私欲ではない理由がある事を見抜いていた。
 それ故に、温羅は事情を訊ね、思う所のできた桃太郎もまた、素直に話した。
 そして彼の口から出たのがその言葉だった。
 温羅の話では、邪念に人が憑かれると、その者は悪鬼と成ると言う。

「馬鹿な! なら、あの鬼共は人だと言うのか!?」

 信じ難い話だが、温羅には嘘を言っている様子はなかった。 
 今暴れているのが悪鬼であり、鬼ヶ島の住人とは根本的に違うものであるなら、ここに居る理由などない。
 すぐにでも悪鬼の根城を調べ、そちらを倒さなければ成らないだろう。だが……
 チラリと未だ意識を取り戻さないお供達を見る。

「私が代わりにお供をしよう」
「なに?」

 桃太郎は耳を疑った。だか、こうしている間にも罪なき人々が苦しんでいるのも事実。
 桃太郎は少し考え、そして温羅の手を取った。
0483この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/03(土) 23:32:07.35ID:HeGydClY
【桃太郎伝説】(3/3)


 ******

 温羅は“釜鳴りの法”と言う秘術を使い、あっという間に悪鬼の根城を暴き出した。

「あれが悪鬼」

 山中に砦を築いていた悪鬼は、理知的に見える温羅達と違い、醜悪な外見をしていた。
 思えば桃太郎が想像していた“鬼”とは、かの様なモノだったはずだ。

(とんだ考え違いをしていたものだ)

 自身の無知を恥じていると、温羅から声が掛かる。

「作戦はどうする?」
「時間をかけたくない、数では不利だが一気に行く。一騎当千の力、今度こそ見せてやろう!」
「成る程、分かり易い! 行くか!」
「応!」

 砦へと飛び込んだ二人に悪鬼が群がって行く。襲撃者がたった二人と言う事で、悪鬼達は逃げるより応戦することを選択したのだ。

 そして二人は“殲滅”する。

 刀で縫い付けられた悪鬼の主領が二人を睨む。すでに手下で生きている者はいなかった。

「ヂグショウ!! 道連ニシテヤル!!」

 最期と悟った主領の邪気が絶望的な程に膨らむ。

「自爆か!」

 無駄かもしれない……そう思いはしたが、温羅は頭を庇い、目を瞑った。

「っ……?」

 予想よりも遥かに少ない衝撃に、温羅が目を開く。
 そこには自らの体で爆発を押さえ込んだ桃太郎がいた。崩れ落ちる彼を温羅が支える。

「桃太郎、何故……」
「気に……するな、恩を……返しただ……け……」
「!!」

 その後、悪鬼に取られた財産を1人返して回る男がいた。

「あ、あなた様は?」

「私は……桃太郎だ」
0484この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/04(日) 08:18:23.14ID:JVw5s6X/
>>481
あ、あの有名人が当スレッドに!? 選択お題はフルチョイス! 桃太郎IN短編スレ節分バージョン! 作者481氏、よくぞこの日に間に合わせたな、世は『節分』、短編スレにやってきた桃太郎が鬼めらに刀を向ける〜
物語は早くも豆で追い詰められた『桃太郎』からスタート、どんだけ豆投げられたコレw 鬼が島を飾るは不吉なる門飾り〜鰻の蒲焼きに使われる串は虎斑竹、『うなぎ』と言えば、丑の日、これで丑寅、つまりは、鬼門、で、柊鰯に対抗w
なんだこの連想スゲエ! しかし桃太郎一行、これを意味が分からないと華麗にスルーしたw
暴徒と化した桃太郎一行らの命を理知型の鬼が救って『鬼は親切な人格者』をクリア〜、桃太郎「チラリと未だ意識を取り戻さないお供達を見る」←死んでる…とか思ってそう
鬼をお供にタッグを組んだ桃太郎が、悪鬼らを蹴散らし自爆を阻止! 一度は捨てたこの命…どうせ散りゆく運命ならば綺麗に咲かせてみせましょう、物語は涙こみ上げる、恩返しに応える恩返しオチで、『ほんのり切ないお話』までを完全クリアーだァ!
0485この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/04(日) 09:24:29.01ID:DE0UHIE6
芥川も桃太郎を書いていましたね。
0487進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/04(日) 22:00:23.06ID:kjV/vMek
お題『節分』『鬼は親切な人格者』『ほんのり切ないお話』『桃太郎』『うなぎ』〆

作品一覧
>>481【桃太郎伝説】
0490この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/04(日) 23:13:56.40ID:WjFmzsXc
いつも通りでいく?
また安価+ジャンル指定でもやる?
0491この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/05(月) 00:08:07.66ID:7jgOoaXm
人の減り具合的に、デフォルトの期間長めにしてもいいと思う
進行さんも正直大変でしょ……っていうか、書く気があって話練ってるうちに気がついたら〆ってことがあったりするw
0492進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/05(月) 00:45:15.55ID:mfY8uTb9
そやね一週間とろうか
またジャンルお題が見たいので
『異世界恋愛』『現実世界恋愛』『ハイファンタジー』『ローファンタジー』
『純文学』『ヒューマンドラマ』『歴史』『推理』『ホラー』
『アクション』『コメディ』『VR』『宇宙』『空想科学』
『パニック』『童話』『詩』

次のお題『>>493』+ジャンル『>>494
0494この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/05(月) 01:56:16.07ID:PFVy9w2Z
ジャンル『詩』で
難解なお題に苦しむがよいわ、なんてね
私も思いつけたら書きます
0495進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/05(月) 01:58:02.65ID:mfY8uTb9
お題『ジャンル 詩+ポニーテール』

締め切りは2月11日 22時です!
0497この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/05(月) 15:06:17.95ID:OLXGFtIq
春近し
気分新たに
ポニテにす

一応、世界最短の詩ですが、どうなんでしょう?
0498この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/10(土) 06:55:16.66ID:cgzL7Q0U
色々調べて見たのですが、詩の作法が分かりません
これで良いのでしょうかね?

使用お題:『ジャンル 詩+ポニーテール』

【何者でもない恋の唄】


遠くから聞こえる
漣の様に
気がつけば気になる
心がざわめく

何と名づければ良いのか
淡い靄のような想いを

まるで目が見開かれたように
鮮やかな光が満ちてる

何者でもない自分の
放り投げた気持ちが
いつの間にか君へと落ちてた

放課後の校庭で
揺れる君のポニーテール
ただそれを見つめる
未だ何者でもない自分

なぜか目が追っている
君の姿に
気がつけば気になる
心がざわめく

どう紡げば良いのだろうか
絡まりあった金色の糸を

ほどこうともがいてみても
散らかって手に余る

怯えるだけの心が
なのに君だけを求めて
いつの間にか絡まってる

いつもの帰り道で
揺れる君のポニーテール
ただそれを眺める
未だ何者でもない自分
0499この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/10(土) 20:14:17.80ID:AlDy+3GV
期間伸ばしたくせに全然変わらないじゃないか
お題がさすがに悪すぎたのか?
やっぱ5つ安価が一番安定してていいかも
0501この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/11(日) 09:13:20.25ID:2Bx9fTE1
>>497
なぜか男らしさが伝わってくる

>>498
お題『ジャンル詩+ポニーテール』なる発表に「詩!?」と仰天するスレ民にワロタ
さあ、詩には門外漢の作者498氏が描く〜話しかけられもしない好意は後方からしか彼女を見ること叶えず、目に映るパーツは『ポニーテール』〜どこか懐かしい恋の半熟、こいつは初々しい動揺に読者が相乗りする青春18きっぷだ〜
そうそう、気付けば姫ポジ、張り付く視線、少年少女よ、それが青春だw
後半、光るは「どう紡げば良いのだろうか 絡まりあった金色の糸を ほどこうともがいてみても 散らかって手に余る」、この一文!
語り手の混乱を手に取るごとくの形象化〜おお、事物に心情を語らせるこの感じ、コレコレ、『詩』きた詩って感じでお題をクリアし、作品はEND!!w
0502この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/11(日) 18:04:22.41ID:pxlMZHS1
>>501
感想有難うございます
詩と言われて真っ先に思い付いたのが
ノストラダムスの四行詩と言うw
何とか詩の体裁に成っていたようで胸を撫で下ろしました
0503この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/11(日) 22:41:43.25ID:pxlMZHS1
最後に一句

黒髪の
ポニーテールを
町で見て

前に回ると
ロン毛の男
0505進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/11(日) 22:56:01.31ID:KpYftWka
お題『ジャンル 詩+ポニーテール』〆

作品一覧
>>498【何者でもない恋の唄】
0509この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/12(月) 00:48:45.73ID:BoZiPOza
催眠術
0513この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/12(月) 06:15:53.53ID:U6RqQ3d4
ビットコイン
0514進行 ◆Ujy3nQuLmg
垢版 |
2018/02/12(月) 11:50:03.42ID:T84ij93P
お題『催眠術』『将棋』『ワイン』『バレンタインデー』『ビットコイン』

締め切りは2月18日 22時です!
0515この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/13(火) 18:36:58.68ID:+0fBw5jn
使用お題:『催眠術』『将棋』『ワイン』『バレンタインデー』『ビットコイン』

【娘棋士】(1/2)


 パチンッ!

「だから、電子マネーとは違うんだってば」
「だけど、どの道、電子決済とやらに成るんだろ? 何が違う?」

 パチンッ!

「電子マネーはあくまでお金をチャージしてるだけでぇ」
「いや、そのビットコインだとかも、お金代わりなんだろう?」

 パチンッ!

「お金代わりじゃ無くてお金その物って言うか……」
「分からんなぁ、お前の話はチンプンカンプンで、まるで謎の呪文か催眠術だ」

 パチンッ!

「自分で聞いて来たくせに……」

 わざとらしく大欠伸をする父を前に、香織は小声で呟いた。
 盤面は香織の不利な状況に傾きつつある。
 香織の父、桂馬は素人ではあるが将棋の上手い人で、その相手をしていたからか、彼女も将棋にどっぷりハマった。
 その為、香織は女流棋士となったのだが、そんな彼女と桂馬との実力差は殆ど無いと言って良い。
 桂馬は局面が進むと、良く話し掛けて来る。
 相手のペースを乱す為の盤外戦術なのかもしれないが、勝っていようが負けていようが特に関係無く、例え香織が受け答えをしなくても一方的に話し掛けてくる事を考えると、ただの癖かもしれない。

 パチンッ!

 本来であればマナー違反ではあるのだが、公式戦と言う訳でもない家将棋の為、香織もそうそう目くじらを立てない様にしていた。
 それでも多少、鬱陶しいと思う位は仕方の無い事だろう。

「……あ、そうだ、お父さんに渡すもが有ったんだ! ちょっとゴメン」

 そう言って香織は立ち上がる。一言断っている以上、こっちはマナー違反と言う訳ではないのだが、しかし桂馬は顔を顰めた。
 折角、良いリズムで打てていた事もあり、タイミングをずらされた様で、あまり面白くなかったからだ。

 戻って来た香織は何かを隠す様に後ろ手に持っている。
 桂馬は少し眉根を寄せるが、身構えてもしょうがないだろうと溜め息を吐く。
0516この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/13(火) 18:39:37.78ID:+0fBw5jn
【娘棋士】(2/2)


「はい! ハッピーバレンタイン〜!!」
「はぁ?」

 ラッピングを施された派手目の紙袋。バレンタインと言う事は、中身はチョコなのだろうと考えた桂馬は、先程とは違う意味で溜め息を吐いた。

「おい、そりゃ嫌がらせか?」
「やだなぁ、お父さんがチョコレートが嫌いだって事は知ってるってば」
「なら、お前……」
「いいからいいから、開けて開けて」

 グイグイと押し付けてくる娘の強引さに負け、手に取った桂馬は、その意外な重さに訝しむ。
 期待するような香織の眼差しに気圧されながら袋を開いた桂馬は、入っていた物に目を瞬かせた。

「……ワイン?」
「そ、バレンタインワイン。チョコは駄目でも、それならいけるでしょ?」
「バレンタインワインとか、また、食品業界に踊らされて……」

 口元を押さえながら桂馬がそう言う。

「何よ、素直に喜んでくれたって良いでしょ?」

 パチンッ!

 膨れっ面になった香織の一手に、桂馬は少し考えて、取っていた歩兵に手を伸ばした。

「気にしちゃ駄目よ? 香織。お父さんがそうやって口元を隠すのは、嬉しがってる時なんだから」
「!!」

 パチンッ!

「おい! 母さん!!」

 余計な事を口にする妻に、桂馬が抗議の声を掛け様とした、その時。

「あ!」
「え?」

 香織が声を上げ、桂馬が盤面を確認して渋い顔になる。
 打ち筋を間違ったのだ。

 ******

 結局、この日の対局は香織が勝ち星を伸ばして終わった。

「あの時、母さんが話しかけなければ、勝っていたのは俺だったんだ」
「ハイハイ、勝っちゃってすみませんねぇ」

 ぶつくさと不機嫌そうに文句を言う桂馬を背にして、香織は肩を竦めた。
 と、母がちょいちょいと彼女の肩をつついて指をさす。
 何かと見れば、桂馬がワインの瓶を眺めながら口元を押さえている所である。
 二人はついつい「ぷっ」と吹き出してしまい、桂馬にジロリと睨まれたのだった。
0518この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/14(水) 07:25:11.29ID:85Wb0+ql
>>517
有り難うございます!
ただ、将棋だから打ち筋ではなく指し筋だったと、今さら気が付きましたorz
0519この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/14(水) 10:15:16.90ID:5l/5pCZP
>>515
ふふふ、お題に『ビットコイン』を指定したのは誰だと思う? 何を隠そう、俺だ……どうだこの並び、フルチャレンジは難しかろうて、と思っていたらさっそく投稿w 親子の縁台(?)将棋INバレンタイン〜
ナルホドこうくるか、『ビットコイン』の説明をする主人公を書き出しに、516氏が、仮想通貨の難解さを利用して、会話に『催眠術』をさりげなく紛れ込ませ、『将棋』まで含め三つ消化! 
残るお題『ワイン』『バレンタインデー』は父、桂馬さんへの唐突なプレゼントでまとめ、親子将棋は、愛娘の香車じゃなかった香織さんによる勝利と心温まるニヤニヤオチで飾られた!
しかしこの話、見れば見るほど巧妙だぞ〜父の雑談が盤外戦かもというくだりを入れることによって、時事ネタ『ビットコイン』の登場をさりげなくしているのが一点〜
さらにその前提を利用して、『ワイン』のプレゼントの唐突さについてら、逆転をねらう女流棋士の奸計なのかもとも思わせることで違和感をリカバリー、これが一点〜
バラバラお題も閃き一つで綺麗に集束、アクロバティック・フルクリア〜中国雑技団の生まれ変わりかよって感じで業師516氏が魅せてくれたァ!
0520この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/14(水) 12:11:18.68ID:p6CuKWoi
>>519
感想有難うございます
何とかフルチャレンジ出来ましたw
多分もう、自分では思い付かないと思いますorz
0521この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/14(水) 14:56:57.54ID:9y/QvxiF
>>520
たまたまスレを覗いて、たまたまあなたの作品を読みました。
ほのぼのとした、良い話だなぁと思っていたら、縛りがあったんですね!驚きです。
とっても良かったですよ!
0522この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/14(水) 15:10:32.33ID:p6CuKWoi
>>521
有り難うございます!
基本的には、お題の何か1つを使っていれば良いのですが、今までなるべくフル使用でのチャレンジをしてきたので、何とか頭を捻りました
楽しんでいただけたなら幸いですw
0523ワイスレからの刺客(最弱)
垢版 |
2018/02/15(木) 12:04:32.05ID:/6lyBJMG
 使用お題『催眠術』『将棋』『ワイン』『バレンタインデー』『ビットコイン』

 世はバレンタインデー、しかし彼女のいない俺には只の2月14日でしかない。
 別段特別なことをするでもなく、今日も今日とて長年の連れと仕事帰りに飲み屋に繰り出した。

 一軒目は最近できたばかりの、ワイン専門の立ち飲みバー。ワイン樽がテーブル代わりという一風変わった趣向だ。
 数種のチーズが載った皿が一つきりと、後は数本のワインボトルのみが樽の上にある。
 俺も連れも酒を飲む時は、あまり食べない。ほんの少しのつまみだけで、酒をたらふく飲むのが常だった。

「ビットコインとかけて将棋と解く」

 また連れが馬鹿を言い始めた。

「……一応聞いてやる。その心は?」
「どちらも沢山の成金が生まれます」
「絶妙に微妙だな」

 上手い! と膝を叩くほどでもなく、さりとて貶すほど酷くもない。

「ワインとかけてバレンタインデーと解く」

 赤ワインの入ったグラスを掲げながら、更に続ける連れ。

「その心は?」
「甘くて、苦いぃぃいいいい……」

 間延びした声を上げると、連れは樽の上に突っ伏した。
 ……何だ、こいつ。少しいつもと違うな。どうも酒を飲むペースが早い。まだ一軒目なのに顔が真っ赤だし、目は催眠術をかけられたように焦点が合ってない。

「どうした? どこぞの男にチョコを渡して玉砕したか?」
「……まだ玉砕はしてない」
「まだ? 何だ、本当にチョコを渡すような相手がいたのか? お前が? 信じられん……ッテ!」

 脛を蹴られた。……少し言葉が過ぎたか。
 俺は脛をさすりながら話を続ける。

「しかしそうか、だからいつもと様子が違うんだな」
「……そう言う君は、いつもと何も変わんないね」

 肩を竦める。そりゃそうだ。青春真っ盛りの学生ならともかく、バレンタインデーに現を抜かすような成人男性などいないだろうよ。

「バレンタインデーの夜に、私という女と二人っきりなのに」
「おっ、今日一の冗談だな。幼稚園からの腐れ縁。普段から一緒に飲み明かしてる連れ相手に意識なんてするかよ…ッテ!!」

 先ほどよりも強く脛を蹴られる。思わず蹲った。涙がちょちょ切れるほど痛い。

「バカ……」

 痛みに悶絶する俺の頭上に、そんな囁き声が降ってきたのだった。
0524この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/15(木) 12:33:56.48ID:/6lyBJMG
>>523
読み直してみると、バレンタインデーとかけてワインと解く、の方が自然ですかね?
即興で書くといつも凡ミスをしてしまいます。いけませんなあ

また次のお題が出たら拙い作品を出しに来ますノシ
0525この名無しがすごい!
垢版 |
2018/02/15(木) 12:44:54.75ID:JPlC6lEw
>>523
ハニー&ビターな関係が良いですね
さらりと、お題を消化できるのが羨ましいです
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