>>616

まずは最初によかったところ。
あらすじがものすごい勢いでポエムしているけど、読んでみると
逆に面白い。多分、初めて書いたゆえに下手にうまく書こうとせず、
大胆になったからこそのビギナーズラックではないかと思います。

ただ、文章に書きなれてくるとこの辺の良さはなぜか失われてしまうので、
このあらすじになっていないけど妙に読み手のテンションが高くなる
出始めの一節はこの一作に限ってはこのままでもいいかと思いました。

そして、文章や小説作法は他の方がたくさん指摘されておられますので、
物語本編について少々。
現在18万字書いていて、50話からちょろっと主人公の過去話と最新話
あたりで外伝がいくつか進んでいる。で、主人公はまだ最初の世界で
何だかうろうろしていると……「異世界旅行者の冒険記」なのに、
読者の前では全然、異世界旅行になっていません。プロローグで現在の
世界にやってきただけ。
うーん。どうしてこうなっているのかを考えると、構想段階では主人公
が次々に世界を渡っていくような設定で執筆を開始したけれど、実際には
展開がうまく回せずになんだかだらだらと物語を長引かせている状態なの
でしょうかね?
さすがに10万字くらいで最初の世界にキリをつけて世界移動をしないと、
タイトルにそぐわない内容かなと思います。
そして、主人公の目的がその世界で何かを回収して次の世界に向かう…。
これがメインの主題ではやはり訴求力に乏しいと感じました。
多分、この辺はあまり設定を煮詰めずに始めてしまっているからだと思い
ますが、これだけだとRPGのおつかいイベントをずっとこなしているだけ
ですのでやはり読者の興味を惹き続けるのは難しと思います。
もっと大きな主題(滅びた自分の世界を復活させる。消えたヒロインを
見つける等々)をしっかり提示しないと、主人公が能動的に働きかける
動機にならないと感じました。以上です。