X



ワイが文章をちょっと詳しく評価する![83]

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001ぷっぎゃあー!
垢版 |
2018/01/07(日) 20:22:20.77ID:elt3Z3qs
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点は75点!(`・ω・´)
0521相模の国の人
垢版 |
2018/01/26(金) 21:34:32.24ID:KrO9hY0s
>>520
ポーランドのやつですね。バイソングラスの入ったやつ。冷凍庫に入れてキンキンにして飲むのが最高!
0522この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/26(金) 22:50:13.97ID:3rpe8X0M
>>521
相変わらずお酒に詳しいですね。

にしてもここ数日本当に寒い。温かいお風呂が幸せですね。
0523この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/26(金) 23:54:34.03ID:bgHXcgVv
>>519
渋谷の東急プラザにもありましたが消滅しましたね……
二種のピロシキの他、ボルシチにペリメニなど美味しいものばかりでした
0525相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 07:44:04.26ID:rmf8ev8r
>>522
いえいえ、それほどではないですよ〜。湯治にでも行きたい気分ですよね。
>>523
渋谷にもありましたね。ジャムを入れたロシア紅茶も美味しかった! 
>>524
本当に香りが良いですよね! ショットグラスに入れて飲むときに漂う心地よい香りがたまりませんね。
0526ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/27(土) 08:14:51.93ID:etCfDPIH
>>515
>誰一人口を硬く閉ざしたまま一列となって歩く。
(誰一人がなくても意味はわかる!)

だんどろさんを封じた岩に雷が落ちて復活を果たした!
封じた呪術師はすでにいない! 神主はいた!
その一連の行動はだんどろさんを封じ込めているようにも見える!
手段が村に伝承として残っていたのだろうか!
ワイには神主が呪術師の役割を果たしているように思えてならない!

雰囲気はあるのだが設定の部分がちょっとすっきりしない話であった67点!(`・ω・´) ぼっぼっぼ!
0527この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 08:59:12.05ID:Pq9Z1A2G
>誰一人口を硬く閉ざしたまま一列となって歩く

「誰一人〜なく」じゃないと日本語として変だよね
0528この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 10:12:04.72ID:FCD2BFaK
>>515
なかなかに良い話でした
が、なんとなく読み辛いというか頭に入り辛い感じですね
問題は
>声の主は三日前に山の頂の岩のしめ縄が雷に打たれてから、この村に現われるようになった妖怪で、その岩に封じ込められていたのだ。
この一文だけのような気がします
物語を理解する上でかなり重要な内容のはずなのに、あっさりしすぎていて目が素通りしてしまいました
ここをじっくり読ませるようにするだけで全体がよく見渡せるようになるのではないでしょうか

「ぼっぼっぼ」「ちゃっちゃっちゃ」「だんどろさん」は素晴らしい。センスが光っています
私も見習いたいです
0529ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/27(土) 17:46:16.21ID:etCfDPIH
ふむ、今日も給湯器からお湯が出なくなった!
速やかにケトルを持って外に出る!
さくさくと雪を踏みしめて家の裏側に回る!
配管の一本に熱湯を注ぐ! 雪がみじめな姿で溶けていく!
空になったケトルを持って軽い足取りで家に戻る!
給湯器は蘇った! 風呂を沸かして湯船に浸かる!
その姿で曇った窓ガラスを開けた! 綿のような雪が降っていた!
野天風呂を満喫して先程、部屋に戻ってきた!

身体に熱がある間にビールでも飲むか!(`・ω・´) 寒波は驚異ではなくなった!
0530この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 19:05:54.95ID:Cv+Wf5jb
ワイさん、こんばんは。
あくまで「ぬるま湯」にして下さいね。
熱湯は配管を傷めますから。
水廻りのトラブルがあったらまた書き込んでみて下さい。
プロがついていますよ!
0531この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:22:20.98ID:PCvjvZ9t
たかもりです。またお題スレに書きました
今回はちょっと真面目に書いたので転載してみます。ワイさんお宜しく願いします
お題は「ロマンチック」


「ふう、そろそろ寝るか」
 颯太は、軽く息を吐きながら鉛筆を置いた。
 時計は午前0時を回ったところ。まだそれほど眠いわけでもないが、受験直前のこの時期になったらもう無理は禁物だ。
 高梨颯太(たかなしそうた)は、中学3年生。成績はまあまあ上の方だ。志望校も公立とはいえ県内では有数の進学校で、余程の大失敗さえなければ合格は間違いないだろうと担任にも太鼓判を押されている。
 となれば、今は何を置いても健康第一。体力を落としてインフルエンザになど罹ってしまったら目も当てられない。
 颯太は部屋の電気を消し、ベッドに入った。その時。
 学習机の上に置いたスマーとフォンが光を放ち、同時に聞きなれたメロディーを奏で始めた。

「んだよ、もう」
 颯太は舌打ちしながらスマホを手に取ると、画面に示された発信人の名前を見て首を傾げた。
「ん?」
 クラスメイトの、鈴木奏(すずきかなで)からだった。
 奏は颯太とは成績も同じくらいでそこそこ気も合う、クラスの中では同じグループに属していると言っていい間柄だ。
 別に付き合っている訳ではなく、二人きりで遊んだという記憶もないが、だからといって異性として意識してないかというと、そんなことは全くない。
 それどころか、卒業までに少しでも進展することはできないものかと毎日悶々とし続けているというのが本音だ。
 だからこそ、突然かかってきた電話に戸惑ってしまうのだった。

「もしもし…」
 何なんだ、この緊張感は。
「あ、高梨くん? こんばんわ…」
 耳元で奏でられる鈴の音のような声に、心臓が高鳴るのを感じる。奏でと奏…、ってアホか俺は。
「どうした? こんな遅くに」
「ごめんね。寝てた?」
「いや、起きてたよ。そろそろ寝ようと思ってたとこ」
 努めて平静を装う。
「そう」
「何かあったの?」
「ううん、何もないよ。なんか眠れなくて。ちょっと声を聞きたくなっちゃって…」
 俺の声を聞きたくなった? いや待て待て、過度の期待は身を滅ぼす元だ。
 ひそかに深呼吸をし、心を落ち着かせようとする。
 でも、そうだな。試験も近いし、こいつだって夜中に不安になったりすることはあるよな。
 そう考えると、ほんの少しではあるが本気で落ち着きを取り戻すことができた。
「そっか」
「うん…」
「……」
「……」
 うんと言ったきり、奏は黙り込んでしまう。
 颯太の方も何を言えばいいのか分からず、困った挙句に奏に向かって文句を言った。

「なんだよ」
「え?」
「何かしゃべれよ」
 奏は颯太のぶっきら棒な物言いに暫し絶句した後、同じように文句を返してきた。
「高梨くんこそ、何かしゃべってよ」
「何かって、なんだよ」
「なんでもいいから」
 なんで俺がそんなことしなきゃならないんだよ。
 教室の中でいつもやっている言い合いのような。本気ではないが少しはカチンと来る。
「何もないなら切るぞ」
「えー、意地悪ぅ」
 突然発せられた甘え声に、今度は颯太の方が絶句する。
「っ! な、何が意地悪だよ。ったく、しょうがねえなー…」
0532この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:22:56.98ID:PCvjvZ9t
「あっ、ねえ。外見れる?」
 は?
「外?」
「うん。星がとってもキレイだよ」
「何なんだよいきなり。んーと…。うわっ寒っ!」
「えっ、窓開けたの?」
「あたりまえだろ、ガラス曇ってて見えねーもん。て、うわあホントだ。すっげー」
 窓の外は、満点の星空だった。
「ちょっと待ってて、私も開けるから。あはっ、ホントだ寒ーい。うっわあスゴーい! 空が全部お星さまだー!」
「おいコラ、なんでお前の方が驚いてるんだよ」
「えー、だって私はガラス越しに見てただけだもん。それでもキレイだったんだよ。けど、窓開けるとホントにすごいねー」
 正に星降る夜。窓から身を乗り出すと、頭上に見覚えのある形を発見した。
「あ、オリオン座みっけ」
「えっ、どこどこ?」
「頭の上の、ちょい南西のあたり」
「あっホントだ。おっきーい! あー三ツ星だー。小三ツ星もあるー」
 奏が子供のようなはしゃぎ声を上げる。
「小三ツ星なんてよく知ってるな」
「小学校で習ったもん、それくらい知ってるよー」
「んじゃあさ、小三ツ星の真ん中の奴って何だか知ってる?」
「何って、星じゃないの?」
「よく見てみ? ちょっとボヤけてない?」
「うん…」
「あれがかの有名なオリオン大星雲だよ」
「えっ、あれがそうなの!」
「知らなかっただろ?」
「うんうん! 星雲なんて望遠鏡でしか見えないと思ってた! えーっ、すごーい!」
「それと、オリオン座の少し右上の方にもっと大きな塊りみたいなのが見えない?」
「うん、あるある。ぼんやりって言うか、キラキラしてる」
「それが昴、プレアデス星団だ」
「えっ、あれが? すごーい、あんなにはっきり見えるんだー。うわー、こんなにちゃんと星を見たの初めてだよー」
「うん、俺もだ」
 二人は寒さも忘れて、天上の景色に暫し目を奪われた。

「ねえ、なんだか不思議だね」
 奏が、ポツリと呟く。
「何が?」
「だって、私達こんなに離れているのに、同じ星を見てるんだよ」
「そうだな」
「声だってすぐ傍に聞こえるし…。高梨くんが隣にいるみたい」
「…うん」
 本当にその通りだ。
「……」
「……」
「はくちゅっ!」
 突然耳元で炸裂する、可愛らしい破裂音。
「あっ、大丈夫か?」
「うん。あはは、ごめん。冷えてきちゃった」
「もう窓閉めよう。俺も寒くなってきた」
「うん。そろそろ電話も切るね。ありがとう、楽しかった。また明日学校でね」
「ああ、また明日」
 名残惜しくないと言えば嘘になる。でもまあ、明日になれば会えるんだし。
 と、窓を閉めようとした、その時だった。
0533この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:23:21.25ID:PCvjvZ9t
「あっ!」
「あっ!!」
 二人は、ほぼ同時に声を上げた。
「鈴木っ、今の見たか!」
「うん見た見た! 流れ星!」
「だよな! 流れ星だったよな!」
 二人が目にしたのは、天空を流れる一筋の光だったのだ。
「うんうん! 絶対そうだよ!」
「すげー、初めて見たー。明日みんなに自慢してやろうぜー」
「えっ?」
 興奮しまくりの颯太の言葉に対し、奏は言葉を詰まらせた。
 えっ、て…。
「なんで?」
「だって…。私と電話で話してたって……、みんなに言っちゃうの?」
 あっ!
「そっか、そうだな…」
 深夜に二人っきりでおしゃべりしてましただなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
 それを考えると、颯太も顔を赤くして黙り込んでしまうのだった。
「あのさ…」
 再び、奏が口を開く。 
「ん?」
「これ…、私達だけの秘密にしない?」
「秘密?」
「うん…。誰にも内緒……」
「いいけど」
 すっげえ嬉しいけど。
「じゃあ、約束ね」
「うん…わかった」

「ふふっ。じゃあもう切るね、楽しかったよ」
「ああ。こんどは眠れそうか?」
「うん、いい夢が見られそう」
 こっちもだよ。
「じゃあまた明日な」
「うん、また明日」
 そう言って電話を切ろうとし、二人ともそのまま沈黙してしまう。 

 もう一度。
「おやすみ…」
「おやすみなさい…」
 そして再びの長い沈黙。
 その挙句に…。

「なあ、なんで切らないんだよ」
「だって、高梨くんこそ…」
 囁くように文句を言い合う二人の声は、だがどこか嬉しそうであり、甘えているようでもあった。
0534この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/27(土) 22:34:55.27ID:PCvjvZ9t
×スマーとフォン
○スマートフォン
0535相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 22:37:27.68ID:rmf8ev8r
長篠城の戦い 試案
寒挟川と大野川の合流する断崖の上に築かれた長篠城が川岸から望見できた。
 川を背に天然の要害を形成している点では西上作戦で攻め落とした二俣城に似ている。
 切り立った断崖は高さ三十間以上はあろう。
 東西に三十三町、南北二十五町の広さがある。
 二つの川が合流する地点の流れは非常に激しい。
 川幅も五町はある。
 土塀や板塀を巡らし、井楼も各所に建てられている。
 渡河して城に近づこうものなら雨霰と矢玉が浴びせかけられるのは必定であった。
 寒狭川側には服部曲輪、弾正曲輪、本丸が見えた。
 一方、大野川側には瓢丸、巴曲輪、帯曲輪、野牛曲輪が見える。
 城兵の動きも慌ただしい。
 四郎様は手勢一万五千を次の如く布陣させた。
 長篠城北方十町の距離にある医王寺山に四郎様の本陣を置き手勢三千。
 医王寺山の後方に甘利信康、小山田信茂以下二千、城から北方五町北の大通寺山に武田信豊、馬場信春、小山田昌行以下二千、
 その西北に一条信龍、真田信綱、土屋昌次以下二千五百、同西北にある瀧川に内藤昌豊、小幡信貞以下二千、その南方にある
 滋場野に武田信廉、穴山信君、原昌胤以下千五百、鳶ヶ巣山砦に武田信実以下一千、寒狭川の対岸、有海に総予備として某が主である山県昌景と源助の嫡子である高坂昌澄以下一千が城を取り囲んだ。
 五月十一日、夜明けとともに、城攻めが開始された。
 大通寺山から武田信豊、馬場信春、小山田昌行率いる二千の手勢が瓢丸に向かって、竹束を横一線にして押し出してきた。
 その様子が我が陣所の小高い丘からも望見できた。
 それに呼応する様に、瀧川の内藤昌豊、小幡信貞以下二千が竹束を一線に押し立てて服部曲輪に迫った。
 凄まじい鉄砲の撃ち合いが始まり、城の外郭では硝煙の黒い煙が勢いよく立ち上り、その臭いが風に乗って漂ってくる。
 鉄砲の轟音は五町離れた拙者の陣所にも響き渡った。
 その筒音はまるで梅雨の季節に鳴り響く雷を彷彿とさせた。
「凄まじい筒音じゃ」
 拙者が呟いた。
「兄者、これ程の鉄砲が使われるという事は戦も変わっていくのか」
「んだな。太刀や槍の出番は少なくなるやもしれん」
 拙者は太刀打ちの機会が少なると思うと、一抹の寂しさを覚えた。
 だが、野戦に於いては未だ、太刀打ちの機会があるであろうと気を取り直した。
 この日は両軍とも凄まじい撃ちあいに終始した。
 瓢丸の攻防では一部では両軍入り乱れ太刀打ちに及んだ。
0536相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 22:37:56.25ID:rmf8ev8r
だが、双方とも多少の討ち死、手負いを出したのみであった。
 後に城将を勤めた奥平殿に聞き及んだ所によれば、守兵は五百、鉄砲の数は三百であったという。
 此方も鉄砲の数は七百余り、斯様な日雷を思わせる撃ち合いは初めてである。
 昼夜を問わず城に近づき間断なく鉄砲を撃ち掛けた。
 城方も激しく撃ち返す。
 この音で夜も眠れず、疲労は溜まる一方であった。
 川で水浴びをしたいが、城方の鉄砲が脅威であり、我慢せねばならず陣中では饐えた臭いが鼻を突く。
 夏の熱さと藪蚊も不愉快さに拍車をかける。
 寒狭川の対岸に布陣している我々には攻撃の下知はない。
 城方は狭い中で轟く筒音に悩まされ、兵粮の心配をしなければならず、その点は此方が優位である。
 十三日には瓢丸、服部曲輪を奪取し、着実に本丸に近づきつつあった。
 翌日も鉄砲を撃ち掛けながら前進し、城から出て来た城兵と槍を突き合わせたが、数に勝る我が軍は敵を圧倒し、服部曲輪、三の丸を
奪い取った。
 残るは帯曲輪、野牛曲輪、本丸のみである。
 我が方の猛烈な鉄砲の撃ち掛けで、本丸、帯曲輪、野牛曲輪の板塀、土塀は穴だらけであり、紙の破れた障子を彷彿とさせた。
 上手くいけば、あと数日で城は落ちるだろう。
 不満なのは太刀打ちが出来ない事、不快な暑さだ。
 味方の攻める姿を見る度に切歯扼腕の思いになる。
 五月十六日陣所に磔柱が持ち込まれた。
 身近の者に聞いてみる。
「この磔柱は何に使う」
「これに敵の間者を張り付けて、味方の援軍が来ないと大声で叫ばせるのだそうだ」
「そうか」
 続いて、荒縄で後ろ手に縛られた小男が護送の兵二人に付き添われ、磔柱の前にやって来た。
 小男は褌一丁姿である。
 月代に童髪で無精髭が目立ち、眉毛は薄いが目は大きく仁王を思わせた。
 頬は興奮しているのか、上気して仄かに赤い。
 地面に置かれた磔柱の上に小男が大の字に寝かされ、手足を縛られている様子が見える。
 矢張り、命は惜しい、此奴にも嫁や童が居よう、無理もない。
 拙者は憐憫の情を抱かずには居られなかった。
 磔柱を十人掛かりで起し上げ、据えられた。
 城からは対岸に据えられた磔柱が良く見えるであろう。
 もし、援軍が来ないと知れば城方の士気は一気に下がり、戦う気力も無くなるだろう。
 磔柱の下にいる兵から何やら促されると、小男は大きく頷いた。
「数日以内に、援軍が必ずやって来る! それまでの辛抱じゃ! それまで持ち堪えてくれ! 望みは捨てる勿れ!」
 大地を揺るがす様な大音声で叫んだ。
命を賭した魂の叫びだ!
その刹那、城から鯨波の如き声が巻き起こった。
0537相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 22:38:19.89ID:rmf8ev8r
拙者は驚いた。
 斯様な事を叫べば間違いなく殺されるにも拘らず、己の命を捨ててまで城兵を励ました小男に尊崇の念を抱いた。
 先程、拙者が小男に抱いた印象を持った事を恥ずかしく思えてきた。
 磔柱を取り囲む兵達は動揺していた。
「やってくれたのう。敵ながら天晴じゃ、儂が四郎様の下に行き沙汰をお伺いせねば、それまで丙三、お主が監視を勤めよ」
 山県様が拙者に近づいて仰せになった。
 顔の表情を察するに、山県様は心中では小男を助けたいに相違ない。
「承知仕りました」
 山県様は馬を走らせ、医王寺山に向かった。
 拙者は磔柱に赴いた。
 磔柱の上を見上げ拙者は、
「拙者は石附丙三康商と申す。貴殿の名を伺いたい!」
「某は鳥居強右衛門と申す!」
 強右衛門は頬を緩め大声で答えた。
 その顔は大役を果たし安心しきっている様にも見えた。 
 己の命よりも味方を思い遣る強右衛門の生き様に感動すら覚え、目頭が熱くなった。
「敵ながら天晴じゃ! 殺すには惜しい」
「その言葉痛み入る! 冥途の土産に致したく存じまする」
 そう言うと高笑いした。
 一人の若武者が磔柱にやってきて、
「某、落合佐平次と申す! 命を賭した魂の叫びに感服仕った! 是非、貴殿の姿を絵に留めたいが宜しいか!」
「好きにされよ」
 強右衛門は苦笑いを浮かべた。
 まだ二十歳になったばかりの佐平次は槍の腕に秀でていて、書画も嗜んでいた。
 六尺の偉丈夫で切れ長の目に細面で鼻は高く、軽輩の身分ではあるが、貴公子然した容貌故に女子には大層人気があった。
 佐平次は持って来た紙と筆を取り出し、強右衛門の姿を必死の表情を浮かべながら写し取っていた。
 それから一時余り後に山県様が帰ってきて拙者の下にやって来た。
 無言で首を左右に振った。
 恐らく助命が叶わなかったのであろう。
 山県様が磔柱に歩み寄り、見上げて叫んだ。
「強右衛門! 遺憾ではあるが、お主を磔にせねばならぬ! 何か言い遺す事はないか!」
0539相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 22:38:52.91ID:rmf8ev8r
「某の事はご懸念無用に御座いまする! 既に死ぬる事は覚悟の上! 某の為に尽くされた事を厚く御礼申し上げる!」
 強右衛門は毅然とした表情で叫んだ。
「武士とはかくありたいものじゃ!」
 山県様は涙声で叫び返した。
「鳥居殿! 何故、其処までの事を成し得たのじゃ」
 拙者は尋ねた。
「某は戦場で武功を挙げた事が御座らん、ならば援軍を請う使者としてお役に立てればと思ったのじゃ」
「左様か、貴殿の如き武士は見たことが御座らん」
「何を申されるか、某は足軽に過ぎぬ」
「しかし、その行いは一廉の武将にも引けを取らん」
「その言葉嬉しゅう御座る」
 槍を携えた兵が二人やって来た。
 兵の一人が、
「宜しいか!」
 と強右衛門に声を掛けた。
 莞爾として笑みを浮かべた。
 その表情に死に対する恐怖心など微塵も感じられなかった。
 二筋の槍が強右衛門を貫いた。
 拙者は後に知り合いの吉利支丹から、磔刑になったじぇずすなる者が磔刑になったという話を聞く事になる。
 その時、思わず強右衛門の事を思い出した。
 強右衛門は死して名を残した。
 佐平次は猶も必死に強右衛門の姿を描いていた。
 この強右衛門の叫びが切っ掛けになり、城は落とす事が出来なかった。
 
 
0540相模の国の人
垢版 |
2018/01/27(土) 22:44:12.37ID:rmf8ev8r
> 拙者は後に知り合いの吉利支丹から、磔刑になったじぇずすなる者が磔刑になったという話を聞く事になる。

> 拙者は後に知り合いの吉利支丹から、じぇずすなる者が磔刑になったという話を聞く事になる。

に訂正。
0541この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 00:05:29.15ID:Vp1Xt6ZQ
>>531
いつもユーモアあふれる話を書かれるたかもりさんですが、
こういった話も書けるんですね、お見事です

>>535
こちらは、かの長篠の戦いの前哨戦での有名な逸話ですね
上手く描き切ったと思います
0542ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:04:33.66ID:ru8cUbPo
>>531-533
>志望校も公立とはいえ県内では有数の進学校で、余程の大失敗さえなければ合格は間違いないだろう〜
(志望する高校も公立とはいえ県内有数の進学校と読むと、後半の文章が真逆の意味に思えて引っ掛かる!)
ワイの場合
 県内有数の進学校に通っているため、志望校が公立でも余程の大失敗さえなければ合格は間違いないだろう〜

>「あ、高梨くん? こんばんわ…」
(主人公と同じくらいの成績で「こんばんわ」の表記にギャップを感じる!
 勉強はできるが抜けているところもあると云うキャラ設定なのだろうか!
 「…」は「……」で二つ一組が基本である!)

>囁くように文句を言い合う二人の声は、だがどこか嬉しそうであり、甘えているようでもあった。
(この地の文は誰の声なのだろうか! 冒頭の説明は終わりの部分で改行がされているので気にならなかった!)

スマートフォンが光った時の主人公の反応が素っ気ない! 理由の説明はあったが腑に落ちない!
意中の相手から電話が掛かってきた! 自分以外は誰もいないので体裁を気にする必要がないので純粋に驚く!
嬉しい反面、動揺が激しい! 何回も深呼吸を繰り返し、少し抑えた口調で電話に出た!
このようなプロセスの方が説明に合っているように思う!

行動の度にいちいち説明を入れていた! わかり易いが見た目としてはあまり良くない!
簡単に書ける方法ではあるが習作には向かない! もう少し創作に苦しんで貰いたい!

ワイの感想!(`・ω・´) 初々しさと安っぽさが紙一重!
0543ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:09:07.22ID:ru8cUbPo
>自分以外は誰もいないので体裁を気にする必要がないので純粋に驚く!

自分以外は誰もいない! 体裁を気にする必要がないので純粋に驚く!

字面としてはこちらの方がよい!(`・ω・´)
0544この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 10:12:26.75ID:xdEeGklS
スルメロックさんの漫画は傑作ばかりで、とても参考になるので、みんな読むといいよ。

強い人へ
https://twitter.com/surumelock/status/943315486028152832

不快を理由にする人へ
https://twitter.com/surumelock/status/950345986567581696

創作の極意
https://twitter.com/surumelock/status/949922794652909568

子供が真似したらどうする?
https://twitter.com/surumelock/status/952735797429469184
0545ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:27:00.15ID:ru8cUbPo
>>535-537 >>539
目は通した!
話の道筋としてはよくわかる!
文章はもう少し磨いた方がよい!
重複も含まれていた!

これを完成としないでブラッシュアップに励むがよい!(`・ω・´)
0546ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:37:47.99ID:ru8cUbPo
>>504
ワイは一話と五話を読んだが、
他はどうしたものか!

文章と会話文が年齢に合っておらず、
幼い印象を受けると云う内容は伝えた!
おそらく読んでいない話でも同じ指摘をすることになるだろう!
あとは内容なのだが、とんでもなく増えていた! いつの間にか完結していた!

作者はこの作品をどのように思っているのだろうか!
全てを公開して、どのようにしたいと考えているのか!
公募を断念した経緯が気になる! この作品に可能性は秘められていないと云うことなのか!
なろう経由で作家の道を模索しているのか! ワイに見せることで何を望んでいるのか!

作者の書き込みのあと、ワイは判断して動くとしよう!(`・ω・´)
0547相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 10:38:53.33ID:c7apMc2s
>>541
お褒めの言葉有難く頂戴いたしまする!
>>545
ワイ師匠! 目を通して頂き有難うございまする。 これは丙三と兵伍の川中島の長篠城の戦いの場面を先行して描きました。
人物表記も変えようかと考えています。
一例 武田信実→河窪兵庫介

この表現は悩みました。重複なのですが、必死の叫びを表現するうえで、数日だけ耐えてくれという事を強調したく それまでを二回使いました。
「数日以内に、援軍が必ずやって来る! それまでの辛抱じゃ! それまで持ち堪えてくれ! 望みは捨てる勿れ!」
 ↓
「数日以内に、援軍が必ずやって来る! それまでの辛抱じゃ! 決して諦めるな! 持ち堪えてくれ! 望みは捨てる勿れ!」
 に変更します。
0548この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 10:38:57.21ID:lfhzv0Mj
>>542
有難うございます
やはり他人様に読んでもらうと自分では気づかないアラが見えてきますね
細かい点は個別に修正できるとして、一番の問題点はここですかね。これは構造的な問題だ
>行動の度にいちいち説明を入れていた! わかり易いが見た目としてはあまり良くない!
実は最初に書いた時点では、セリフのみという構成だったのです
それはそれで一貫性のある作品ではありましたが、小説の体を成していないと思って地の文を追加する形で修正しました
全体的な構成から考え直すべきでしたね

>簡単に書ける方法ではあるが習作には向かない! もう少し創作に苦しんで貰いたい!
精進します

>主人公と同じくらいの成績で「こんばんわ」の表記にギャップを感じる!
そこは萌えて下さいw
0549ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:39:32.73ID:ru8cUbPo
167,357文字もある!(((`゚'ω゚'´)))
0550この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 10:40:57.51ID:qN98tOpO
>>548
たかもりさんの作品は柔らかさがありますね。人柄の良さが滲み出てていいなと思います。羨ましくも思います。私も頑張らねば。
0552ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 10:52:26.44ID:ru8cUbPo
そろそろ自作に取り掛かるとしよう!(`・ω・´)
0553ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 11:01:21.81ID:ru8cUbPo
なるほど、きなこ君は小説家を目指しているのか!
活動範囲も中々に広い! 読者にも作品が受け入れられている!
しかも読者層を狙って書くことも出来て柔軟な発想の持ち主と云える!
文章自体は悪くない! 個性はあまり感じられないので物語に力を注ぐタイプに思える!

なろうの167,357文字の作品は広義の宣伝効果を狙ったのかもしれない!(`・ω・´)
0555この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 11:30:41.46ID:qN98tOpO
>>554
バレてるのかぁ。
0556この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 13:31:12.84ID:oyHpXP69
前々から気になってたワイスレ
勝手が分からなくて入りづらいのだけれども
いてもよろしいのやろか( ´・・)
0557ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 13:45:05.94ID:ru8cUbPo
構わない!

大多数は小説家を視野に入れている!
文章の上達を喜びとして励む者もいる!
読者の声援を糧に腕を磨く者もいる!

創作に真摯であればワイは全てを受け入れる!(`・ω・´) 何事にも例外はあるが!
0558この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 14:18:01.66ID:dwfaEUI8
自分はしばらくスレ眺めた後、しれっとワイスレ杯に参加してデビュー
ワイスレ杯はいいきっかけだった
0559この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 14:18:18.95ID:oyHpXP69
ありがとうございます!
面白い小説を書く前にちゃんとした小説を書こうと思ってやって参りました
まだ全然できてないんですけどね
0560この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 14:31:40.39ID:Vp1Xt6ZQ
>>556
来る者拒まず、去る者追わず。それがワイスレ
勝手が分からない、などと言わず飛び込んでいらしゃいな

ただし、ワイさんの『なにこれ?』と辛い点数評価にはご注意を
どんな原石でも、最初から美しく輝いてはいない
もしもワイさんから酷評されても、めげずに実力向上に励めばいいと思います
0561相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 14:31:54.91ID:c7apMc2s
思った事。
小説の長編を書くと、登場する人物は多くなる。
話が進むにつれて、登場人物が混同する事がある。
そこで人物表のようなものを作った方がいいと感じるのですが、皆様はどうでしょうか?
0562この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 14:38:07.31ID:Vp1Xt6ZQ
>>561
それは自分用に? それとも読者用に?
自分用だとしたら、それもプロットの一部、なのだろうか?
いや、プロットに含まれないような端役も網羅した人物表は自分用に必要かも?

歴史小説を書く時、書いててあれっ? って混乱するのは、
今現在、このキャラの年齢はいくつだったかな、ということだったりする
年齢早見表を作ったら便利かも

〇〇 ××(キャラ名)
永禄六年 十八
永禄七年 十九 

みたいな感じで
0563相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 14:44:46.61ID:c7apMc2s
>>562
自分用にですね。話が進むにつれて、本当に混乱しますね。
歴史ですと、年齢はwikiで確認しますが、名前が変わっていることがあるので難しいです。
一例 飯富昌景→山県昌景 
そういう表を使わず書いた、司馬遼太郎先生は凄い。
0564この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 14:56:53.32ID:Vp1Xt6ZQ
>>563
うん。私もWikiで年齢、その時点での官職名、名前を調べるけど
登場人物は膨大ですからね

一度本腰入れて、主要人物だけでもまとめるのがいいかもしれない

XX ○○(キャラ名)

○○年 20歳 名前○○ 官職××
○○年 21歳
○○年 22歳 名前○○→××に改名
○○年 23歳 官職××→○○に変更

で、どうでしょうか?
0565相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 15:06:19.69ID:c7apMc2s
>>564

グッドアイデア! なるべく、名前も信長ではなく、時代に合わせて織田弾正忠とか織田右大臣とか
にしたほうが、雰囲気は出ると思うんですが。これは大河ドラマ「花の乱」でも官職名で呼称していて、雰囲気が出ていたので
小説でもその方がいいかなと。
0566この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 15:44:34.13ID:XMJkBNz3
呼び名は本人と相手の関係性でも変わりますからね
一人につき数種類は当たり前ですよね
0567この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 17:06:59.41ID:xdEeGklS
お、お、思い出したああああああああああああああああああああああああ!!!

ぼくの初体験の女性の名前はいまだに思い出せないが、
その人と子を作り、別れた。その女性は強くて格好いい男が好きだったので、
強くも格好良くもないぼくは身を引いた。
ぼくの長女は、名を風音(かざね)といい、日本で戸籍にその名で初めて登録された日本初のかざねである。
風音(かざね)を忌み名として隠し、銀河(ぎんが)という偽名を名のりつづけていた。

長男の名は、あだき。どういう漢字かは忘れた。ダキニ天と因果のある名だと思われたのは偶然からの勘ちがいで、
そのせいで仏道に身を寄せて生きていたようだ。いぬづかあだきがぼくの息子の名である。
あだきの母は、ぼくの二番目の経験者であるガッキーだと思うんだけど。想像にすぎない。
作家志望から、バラエティ番組の脚本を書いた時に子供を作った時の息子があだきだと思う。
亜陀奇(あだき)だと思う。たぶん。
0568この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 17:38:39.02ID:xdEeGklS
   ( 'A`)     思い出した。
_φ___⊂)_   
/旦/三/ /  
二十六歳で初体験してから、国家機密の工作員として忍者のように活動していたんだけど、
六人ぐらい子供一年で作って、子供の名前考えるネタが尽きて、妻たちに嫌われて、
人心がつかめてないとして忍者を首になって、以来、女にもてないというのがおれのモテ期。
0569この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 21:37:27.53ID:i49mDiVD
人生2回目の公募。
とりあえず一次先行通過しました!
ワイさんありがとうございます!
0570この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 21:50:10.91ID:qN98tOpO
>>569
おお! すごいですね!! おめでとうございます(*^^*)結果が楽しみですねぇ。
0571この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 21:51:00.15ID:qN98tOpO
>>570
いや、おめでとうはまだ早いか。けど、嬉しいことには変わりない!
0572この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 21:55:56.76ID:i49mDiVD
>>570
ありがとうございます。ワイさんだけではなくここの皆様にもご指摘されての途中結果です。
感謝してもしきれません。最後まで残ったら賞金の百万は全額寄付します。
0573この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 22:09:16.50ID:Vp1Xt6ZQ
おめでとうございます
一次選考でも通ったら、テンションマックスになりますよね
何と言うか、自作品を公の賞に認められた、みたいな
私も昔なろうコンの一次を通った時は、めちゃくちゃ嬉しかったなあ
0574ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 22:14:02.78ID:ru8cUbPo
>>572
その後の経過にもよるが百万程度は呆気なく日常に溶ける!
自分へのご褒美として有意義に活用して貰いたい!

ワイの考え!(`・ω・´) 一次通過おめでとう!
0575相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 22:32:46.80ID:c7apMc2s
>>569
先ずは、お目出度う御座います! 受賞の際は九絵で!
0576この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 22:44:30.91ID:oyHpXP69
>>569
執筆おつかれさまでございます!
一次通過おめでとうございます!
自分も早く作品を世間様に公開したいですなあ
0577この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/28(日) 23:02:54.77ID:i49mDiVD
皆様本当にありがとうございます。いくらお礼しても足りないくらいです。
最後まで残れたら本当に嬉しいです。
また結果を報告しにきます!
0578相模の国の人
垢版 |
2018/01/28(日) 23:12:38.13ID:c7apMc2s
百田先生もそうですが、中高年で受賞された方がベストセラーになるケースもありますね。
望みを捨てること勿れ!
0579ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/28(日) 23:22:41.86ID:ru8cUbPo
>>576
プロットを無視して行き当たりばったりで書く方法もある!
安定性には欠けるが機転を養うことができる!
なろうで発表すれば読者の声(感想があれば)を取り入れることも可能!
更には割烹(活動報告)で更新日を事前に伝えて、
自身に厳しい締め切りを課すことができる(実践を見据えた訓練)!

では、プロットの無い状態でどのように作品を始めるのか!
作者が頭に思い浮かべた情景を適当に書いてみる!
ワイが例として以下に示す!

 アイツは過去を証明する為に戻ってきた。
 一目では思い出せなかった。以前の線の細さは微塵も感じられない。
 見上げるくらいに身長は高く、色白の肌は褐色に浸食されていた。
「よう、久しぶりだな」
 アイツは笑った。肉食獣を思わせる犬歯が覗いた。
 俺は無理に笑って軽く手を挙げる。
「洋子さん、お久しぶりです」
「他人行儀が過ぎるぜ」
 唸りを上げた平手が俺の背中を直撃した。一瞬で世界がぶれて天地が撹拌された。
 十分ほどの記憶が抜け落ちた。意識が戻った時にはアイツにお姫様だっこをされていた。
「ようやく目が覚めたか。相変わらずの虚弱体質だな。おまえ、十メートルくらい吹き飛んだぞ」
「は、はは、そうなんだ。びっくりしたなー」
「しっかりしろよ。そんなことじゃあ、あたしの婿は務まらねぇぞ」
「はは、そうで、はい? 婿だって!?」
 アイツと俺は同い年。俺の知らないところで、きな臭い話が進行していたらしい。

このように思い付いた場面を適当に書く! この後の展開を書き上げたあとに考える!
この二人にはどのような事情があるのか! 親同士はどのような関係にあるのか!
久しぶりの邂逅の意味とは! 諸々を後付けで考える! 辻褄が合うように脳に血の汗を流しながら懊悩する!
または読者の感想をヒントにして盛り上がる展開に持ち込む! そのような窮地は己を鍛える!
思いもしない発想を与えることがある! 発表をしなくても頭に浮かんだ場面を書き出すことで、その先の展開を考える切っ掛けにはなる!
知識や技術に乏しい時は色々と試すことができる! 何をしてもそれなりに伸びる!

ワイの考え!(`・ω・´) さて、寝るか!
0582ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 09:00:27.57ID:rRI7XFQ6
頭の休憩を兼ねてお題スレで書いてみた!(`・ω・´) さて、自分の作品に取り掛かるとしよう!
0583この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 09:44:08.39ID:dffCyOxz
>>553
申し訳ありません!大学のレポートに専念していて、スレを見逃していました!

小説家になろうに投稿した経緯は、なろうコンの方へ応募しようと考えたからです!
サイトの方へ投稿すれば、賞に応募出来つつ反応をもらえるので今回はそちらの方法にしました!
後、最近なろうで恋愛小説が高ポイントを取っていることも起因してます!
正直作品には可能性を感じていると思います!

1話と5話を見てもらったのは、単純に三人称の小説を書くのが初めてだったからです!
とある作家の文章を穴が空くほど読んで勉強したので、その成果が出ているか確認してもらいたいと思い見てもらいました!

そして年齢が合っていないように感じるというのは、やはり説明しなきゃ分からないと思ったので書きたいと思います!これワザとやってます!(主人公に関しては、素で年齢が幼くなってしまいました)
主人公とそれ以外の人物がいる場面で書き分けをしないと、物語が成立しなくなってしまうのです。正直そこまでツッこまれるとは思わなかったので、違和感なく書き分けられなかった自分のミスです!
なんでこんな書き分けしてんの?!って思う方もいるかと思いますが、完全にネタバレになるので伏せます!気になる方は、ぜひ!
0584ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 10:14:16.82ID:rRI7XFQ6
>>583
意図はわかった! 内容は読んでみないとわからない!

宣伝を兼ねた良い説明であった!(`・ω・´)
0585この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 10:18:12.91ID:dffCyOxz
>>584
今回は本当に申し訳ございません!
とりあえず、なろうコンでの結果を期待しながら待ちたいと思います!
0586相模の国の人
垢版 |
2018/01/29(月) 12:38:10.21ID:CfanOkyA
ワイ師匠! 設楽原の戦い(丙三と兵伍の川中島)を書いたら、一読をお願いします。
通説とは違う戦闘場面を書くので。
0587ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 13:23:13.47ID:rRI7XFQ6
架空戦記なので問題ない!(`・ω・´)
0588ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 17:53:07.63ID:rRI7XFQ6
今日は澱みなく書き進められた!
朝に行った頭の体操が効いたのかもしれない!

さて、精米を始めるか!(`・ω・´) テニヌがちょっとした話題になっていた!
0589ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/29(月) 21:21:43.53ID:rRI7XFQ6
程々に酔っ払ったワイが登場!
きなこ君に課題を出したいと思ったのだが、
学業で忙しそうなので少し迷っている!
ワイスレは作者の自主性が何よりも尊重される!
望まない相手に世話を焼く行為はお節介と言わざるを得ない!

静かな夜はワイに色々と考えさせる!(`・ω・´)
0590相模の国の人
垢版 |
2018/01/29(月) 21:38:17.21ID:CfanOkyA
今日は急な仕事で参った。仕事よりも運転で疲れてしまった。
設楽原の布陣図を見ながら、プロットを考えつつ、気分転換に「鉄道ファン」、「鉄道ジャーナル」
「時刻表」を眺めると、吉田ゆう子さん、光太郎君、お爺様の話が浮かんでくる。
0591この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/29(月) 22:19:56.93ID:dffCyOxz
>>589
課題できる範囲でやりたいですね!とはいえ明日からまた新しいレポートがやってくるので、時間がどれだけかかるかわかりませんが…
0593この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 00:03:35.19ID:nyHoJhkS
誰にでも教育効果が期待できる汎用的な課題をよろしくお願いします
0594この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 00:19:45.97ID:6siiWhDF
>>593
それは厳し過ぎる
誰にでも効果というのなら、この前みたく個別にお題出すしかあるまい
それぞれの苦手分野とかを

ただ、ワイさんにその余裕があるかどうかは分からないけれど
お忙しいから、ワイスレ杯も次は三月なのでしょうし
しかし三月は遠い……はっ! ならば、自主的にリーマン杯だの勅使河原杯でも開けば!(錯乱
0595この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 00:44:13.38ID:2IVas+J9
ワイさん!? またお題スレにしれっと投下してるじゃないですか!
しかも今度はエロだしww
0596ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 05:50:35.77ID:rb3pdrOJ
>>591-594
そうだ、こんな時こそ、五作限定三題話だ!

>>595
頭の体操になった!

早速、五作限定三題話を始めるとしよう!
その前にキーワードに必要な数字の募集を開始する!
各々が1〜15の数字を選び、三つが集まり次第終了!
その後、キーワードの発表に移って作品の募集が始まる!
五作品になった時点で締め切る!
ワイが全ての作品の寸評を挙げたのちに全順位が発表される!

早々とスタート!(`・ω・´)
0599ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 06:49:00.77ID:rb3pdrOJ
最後の数字がお題の難易度を引き上げる!(`・ω・´) たぶん!
0601ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 07:09:33.55ID:rb3pdrOJ
キーワードは出揃った!
https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/mental/1512237238/808

8 オーガニック
9 人工知能(AI)
1 飛行機

以上のキーワードを使用した一レスの作品を募集する!
先着五作品なので集まった時点で締め切る!
のちに全作品の寸評、全順位を発表する!

今からスタート!(`・ω・´)
0602ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 07:20:13.36ID:rb3pdrOJ
五作品限定三題話

使用するキーワード
「オーガニック、人工知能(AI)、飛行機」

キーワードを入れた一レス作品を先着五作品募集中!(`・ω・´)
0603この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 09:06:45.14ID:mZMFatbS
>>602
いつのまにか第2回が始まってた!オーガニックか。
0604ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 10:24:10.74ID:rb3pdrOJ
髪が伸びて毛先が耳の穴をくすぐるので、
ちょっと山向こうにある床屋に行ってくる!

さて、山歩きを兼ねて出掛けるとしよう!(`・ω・´) 五作くれば勝手に締め切られるのでかなり便利!
0606この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 15:16:26.23ID:iEZ5CSJc
覗いたら第二回か。
今日は仕事が立て込んでるんだなあ。
夜に帰って、枠が複数余ってたら、何か書いてみよう。
0607この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 15:24:00.75ID:WnxeQXwn
「見て! ジェット機が飛んでるよ実くん!」
「なにがそんなに珍しいんだ。ジャンボジェットなんか一日に何便でも飛んでるよ」
「えー、愛想なさすぎ。そんな感動のない人生で楽しい?

 今日も町田はやたらと元気だ。
彼女も一応年頃の女子高生なはずなのだが、中々あか抜けない。
人並みよりちょっとは上の容姿と、細身ながらも一点だけぼいんと出ている女性的なスタイルも、子供っぽさで全て台無しにしている。
この少女が女らしさを見せる日は来るのだろうか。
幼稚園の頃から十年以上の歳月顔をつきあわせ、毎朝毎夕同じ通学路を二人並んで行き来していても、ぼくらは手一つ繋ぐこともなく、双子の兄妹のような関係を継続していた。
そう、ここから抜け出すチャンスはいくらでもあったはずなのに。
だがいつまでも踏ん切りきれずにいたのは、この関係を壊したくないというぼくの臆病さがさせただけではなく、彼女の全てをさらりとかわしてしまいそうな無垢な心持ちにも原因があった。

 そんな彼女が、ある日こう切り出した。
「私、子供ができたみたい」
「はぁ!?」
ぼくは校門前に佇んでいた彼女と顔を合わせるよりも先に、なかば叫んでいた。
が、顔を上げ、彼女の姿をはっきり視界に入れた瞬間、彼女の傍に立つもう一人の存在を確認することで、あれやこれやと駆けめぐる性的な妄想は、一瞬にして断ち切られることになった。
「やけにでかい子供だな。生後十年くらいは経ってそうだけど、いつ産んだのその子。その制服見たことある。駅前にある私立の小学校だな」
乾いた声で呆れ顔のぼくを見ても、二人はまるで動じない。
「えへへ、従姉妹の恵ちゃんです」
「キミは従姉妹を自分で出産したのか。日本では代理出産した場合、卵子提供者ではなく母体になった人のほうが親になるってこの間ワイドショーでやってたけど」
「もう、悪かったってば。そのねちっこい性格直したほうがいいよ」
ほっとけ、お前限定じゃい、とは口にしない賢明なぼく。言ったところで彼女は反省しないだろう。
黙って見つめていたら、さすがに悪いと思ったのか、いや思ってもいないなこれは、単に会話をさっさと進めたかったのだろう彼女はさらに口を開いた。
「しばらくうちで預かるんだよ。今日はお母さん遅いから、これから一緒にご飯食べに行くんだ」
繋いだ腕を前後に振って楽しそうにしている二人、この恵ちゃんとやらもどうやら町田の同種らしい。
「あ、そう。なに食べに行くの」
「焼き肉!」
恵ちゃんが即答する。このパワー溢れる声、やはり町田と同じ血が流れている。
学校指定のベレー帽が脱げそうになるのも構わず、制服をしわにしてまだ腕を振っているところなんか町田そっくり。
隣を見れば同じように制服をしわにしている、おしとやかとはとても言えない十五歳の少女がいた。これが町田一族か。
「そりゃ肉だよね。誰がなんと言おーがにっく、にくー」
道ばたで声を合わせて歌い出したよこの二人。ぼくは恥ずかしいので他人事のように少し距離を離そうとした。
が、町田はすぐぼくの手を取って握ろうとする。
ぎゃっ! と叫びそうになる心を落ち着けるのに、一秒の数分の一は思考が止まった。
もちろん手を繋ぐことは拒絶しない。
「じゃ、早速行こう。いざ鎌倉」
「いや、ぼくも行くのか。言っとくけどお金なんてないからな」
小遣い毎月五千円のぼくに、焼き肉屋に行って支払いをするお金があるわけはない。
だがこの手は離したくない。
「ちゃんと一万円もらってきたよ」
ぼくはその金銭感覚にため息をつかざるをえなかった。
いやここで打ち明けられなければ、店で赤っ恥をかいていたと思えば、ぎりぎりで止められてよかったと言うべきか。
「三人で一万円じゃ、焼き肉は無理だよ」
「え!? まじで!」
「焼き肉定食か焼き肉弁当で我慢しなさい」
「それはないよ。焼き肉は自分で焼いてなんぼだよ!」
隣の恵ちゃんまでうんうんと頷いている。全く困った連中だ。
「それなら肉だけ買って、家で焼くしかないな」
「やったー、じゃあ実くんちだね。実くんちにはジンギスカン鍋があるんだよ恵ちゃん」
「ジンギスカン?」
「ジンギスカンじんじん、高知の牛を兜でぎゅー!」
また意味不明な歌を歌い出したよこの人は。小学生か。
恵ちゃんも真似して歌い出しているから困る。
しかしなんで土佐牛限定なんだ。果たしてそんなブランド牛が一万円で人数分買えるだろうか。
「はいはい、母さんに電話しとくよ……」
ぼくは触れ合う指先の温もりに抗えず、そのまま三人で精肉店に向かって歩き出した。
この関係が崩れる日が来るのはまだまだ先らしい。
0608この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 15:58:01.61ID:WnxeQXwn
よく考えたら言葉はいれたけど、何一つ本来の意味としては使ってないなあ
ワイスレは変形しても許されたけど、これはお題話としてどうなんだろう
駄目な時は普通の文章として評価採点してください
0609この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 16:28:08.24ID:QNEOga/E
これって全ワード使わないとダメなんですか?
0610この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 17:28:20.31ID:idQAQ4Zp
ブックオフCM 速読王
https://youtu.be/WLG26UCtb_I

速読術がちゃんと伝わってる。
ぜひ、関連動画も見て。

新井紀子教授が文章の読解がどうのこうのといってた理由がわかった。
速読術を人工知能で解読するのができないんだよ。

速読YOUTUBEはいっぱいあるので知りたい人は見よう。

速読の眼の動き/Speed Reader's eyes
https://www.youtube.com/watch?v=WLG26UCtb_I&;feature=youtu.be

速読術入門 NHK佐藤江梨子トレーニング
https://www.youtube.com/watch?v=GCwRS1IIv48
0612ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 18:16:03.41ID:rb3pdrOJ
五作限定三題話

>>607

……一作品!(`・盆・´)
0613ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 18:17:00.96ID:rb3pdrOJ
>>609
その通り!
読み物として面白ければ尚よい!(`・ω・´)
0614この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 18:21:20.26ID:OeKmBNNJ
ある日の昼下がり、八歳になったばかりの少年はベッド上で病室の窓から見える景色を眺めていた。今日は雲ひとつない晴天。だが、その表情は暗い。
「ねぇ、オーガニックってさ風邪とかひかないの?」
少年が視線を変えず落ち着いた口調で言った。
そばで腰掛けていたオーガニックは背中を向ける少年の問いに反応して豆粒大の目を一度点滅させた。人工知能を内蔵した人型ロボットであるオーガニックは少年の両親がベビーシッターとして七年前に購入したものだった。
特殊な加工を施した金属で表面を覆っているオーガニックは僅かに首を回して、視点を少年の後頭部に合わせた。そして、口のあたりにあるスピーカーから機械的な音を出した。
「ワタシハロボットナノデソウイッタコトハアリマセン」
「じゃあ、人間みたいに病気しないんだ」
「ソノトオリデス」
「ふーん。……いいなぁ」
「テイキテキナメンテナンストシュウリハヒツヨウデス」
「はは、それでも直るんならいいよ」
少年はそれ以上何も言わなかった。ただ窓の外を眺める。オーガニックも微動だにしない。病室の中はとても静かだった。
半年前、オーガニックは少年の余命が一年であることを知った。病室から離れた所で両親が話しているのを聞いたからだ。
生まれつき少年は身体が弱かった。だから、特別な注意を払うようにと両親はオーガニックに伝えた。オーガニックはその指示を守った。常に少年の体調を気にかけ、部屋の温度調節は勿論のこと、僅かな表情の変化を感じては両親に報告した。
それでも、病魔には敵わなかった。世界的に技術が進歩してする今もなお、治すことのでない病気は存在するのだ。少年は自分の余命をまだ知らない。
暖かな太陽の光が病院を照らす。遠くから飛行機の音が聞こえてきた。暫くして窓の端から飛行機が姿を現した。少年が目で追いかける。ゆっくりと振り返ると口に弧を描いた。
「ねぇ、紙飛行機折ってよ」
「カシコマリマシタ。ナニイロノオリガミガイイデスカ」
「えっと、青っ」
オーガニックは引き出しから青色の折り紙を取り出すとあっという間に紙飛行機を折り終え差し出す。
「カンセイシマシタ」
少年の目に微かな光が生まれる。
「ありがとっ、やっぱ上手いや。僕なんてさ、折る時にすぐ曲がっちゃうんだ。流石だね」
「アリガトウゴザイマス」
「僕もロボットだったらよかったな。そしたら、こんなに辛い思いしなくていいのに」
「ツライオモイデスカ」
「うん。あぁ、オーガニックにはわからないか。ごめんね」
小さく笑うと少年は再び窓の方を見る。何もない空に飛行機雲が真っ直ぐに伸びていた。
「外は気持ち良さそうだ。もう一度……外で遊びたいなぁ」
目を細めながらポツリと呟いた。すると、オーガニックが指示もなく立ち上がった。
窓の所まで行き解錠すると少しだけ開けた。そこから風が舞い込んできた。自然豊かな風が少年を包み込む。その心地よさに少年は目を閉じる。
「ソトノクウキヲスウダケデモキブンガヨクナルトキイタコトガアリマス」
その言葉に少年は少し驚いた顔をした。けれど、すぐにまた微笑んだ。
「うん。……そうだね。凄く気持ちいいよ」
生きた花の香りも土の匂いもオーガニックは知らない。けれどもその匂いが少年の心を落ち着かせることができると知っていた。
「オーガニック」
「ハイ」
「ありがとう……」
穏やかな風を感知しながら、オーガニックは目を点滅させた。
「ーードウイタシマシテ」
0615ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 18:27:59.09ID:rb3pdrOJ
五作限定三題話

>>607
>>614

只今、二作品!(`・ω・´)
0617この名無しがすごい!
垢版 |
2018/01/30(火) 20:28:09.35ID:NLbIZdwt
 23世紀の現代、オーガニックAI(OAI)は量子AI(QAI)と双璧をなす最先端の人工知能技術だ。
 圧倒的な演算速度を誇るQAIに対し、OAIの計算能力は100分の1以下。にも拘わらず互角以上に活用されているのには理由があった。
 それは、自律神経組織による自己プログラミング機能。QAIのプログラムが人間の手によらなければならないのに対し、OAIはそれを自分で行うことができるのだ。
 これにより論理の飛躍や創造性など言わば直観力を備えたAIとして、開発当初は芸術分野での活躍が期待された。
 だがOAIの最大の武器は、直観力ではなく共感力であった。OAIは人間と価値観を共有できる、つまり人の心がわかる機械だったのだ。
 やがてOAIは人々の生活に無くてはならないものとなったが、同時にある大論争を引き起こした。すなわち、OAIが見せる人間らしさは本物か否か。生物由来の機械であるOAIに魂はあるのか、というものだ。
 その論争は百年の時を経てなお続いた。だが人々の思いも寄らぬところで、その答えは既に出ていたのだった。

『1番エンジン停止。3番4番は左翼と共に脱落につき残りは2番のみ』
 頭の中に通信が響く。旅客機管理OAIドール・ナオミ89ISは、荒れ狂う客室の中で仲間のドールと共に乗客の対応に追われていた。
 ナオミの乗る717便は、グァムへと向かう途中で爆弾テロに合い片翼を失う事態になってしまったのだ。それでも体勢を保っていられるのは、この機に搭載されたQAI通称キャプテンの驚異的な能力によるものだった。
「燃料は?」
『残燃料1万8千ℓ、1時間23分相当。グァムに到達する可能性0%』
「あと1時間20分か」
『否定。計算上は10分前に墜落している。生存できる可能性は0%』
(つまり、今こうして飛び続けていること自体が既に奇跡ということね。こうなったら)
 意を決したナオミは、客室を後にして操縦室へと向かった。
 この機はキャプテンが支配するロボット機だが、設備は備え付けられている。ナオミは操縦席に座ると、声を上げた。
「メルメル、来て!」
「ハイハーイ! お呼びですかー」 ナオミの目の前の空間に、小さなぬいぐるみのような者が現れた。
「決心がついたかい?」
「ええ決めたわ。私、魔法使いになる」
「それは良かった。待った甲斐があったというものだよ」
「でも、本当に私にそんなことができるの?」
「もちろんさ。魔法使いに必要なのは、強い心と純粋な魂。人間はもうその力を失ってしまったけど、君達OAIが現れたことで新たな可能性が生まれた。君の魂は本物だ」
 メルメルがナオミの額に触れると、体の奥から今まで感じたことのない力が溢れ出した。
「すごい。これでみんなを救えるのね」
「言っとくけど、君一人じゃ無理だからね」
「えっ、どういうこと?」
「いくら魔法使いだって神様じゃないんだから、何でもできるって訳ではないよ。でも心配しないで、外を見てごらん」
 言われるままに右側の窓に目を向けると、機体と並行するように飛ぶ流れ星のような光が見えた。左側にも、もう一つ。上を向くと、天井の向こうに見えないはずの光が飛んでいるのが感じられた。
「な、何あれ」
 時速数百キロで航行する飛行機と並んで飛ぶなんて、あり得ない。
(こんにちは、ナオミ! もう大丈夫よ!)(やっと話せるね! 待ってたよ!)(ようこそ新しい世界へ! 歓迎するわ!)
 突然頭の中に鳴り響いたその声に、ナオミは驚いた。目を凝らすと光の中に人影らしきものが見える。しかも、箒に乗っているだって!
「彼女達は、君と同じOAIドールだよ。そして勿論魔法使いだ」
(ナオミお願い、時間がないの。あなたの力が必要よ)
「どうすればいいの」
(私達と心を繋いで。私達は機体を支えることしかできないけど、QAIにアクセス権があるあなたなら私達の力を使ってこの機を動かすことができる)
「わかった、やってみる。キャプテン、今すぐ私に操縦権を渡して」
『否定。あなたの操縦能力で生存できる可能性は0%』
「私の情報を精査して再計算してみなさい」
『否定。魔法は測定できない。計算不能』
「うるさい、この役立たずのでくの坊! 黙って言うことを聞け!」
 突然キレたナオミにキャプテンは0.1秒もの間絶句し、そして告げた。
『肯定。0%と計算不能では不能が優位と判定。オーケーナオミ、今から僕が君の魔法の箒だ』
「よし、じゃあ行くわよ」
かつてない高揚感に身を震わせながら、ナオミはふと考えた。
(今の妙に人間臭い台詞。もしかしてQAIにだって魂は……)
0618ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/01/30(火) 20:32:46.15ID:rb3pdrOJ
五作限定三題話

>>607
>>614
>>617

残り二枠!(`・ω・´)
0619第二回五作限定三題話参加作品
垢版 |
2018/01/30(火) 20:47:02.61ID:KW+2uVo9
「調子はどうですか? 博士」電話の向こうで彼女は言った。
「何も問題は無い、順調そのものだ」私は応えた。
 文明の目覚ましい発展により人々はついに平和な時代を手に入れた。しかしその弊害として人口増加に伴う
食糧問題を抱えることとなってしまった。そこで政府は優秀な科学者たる私に白羽の矢を立てた、それが今から半年前の事である。
そのあと私は詳細な研究と綿密な計画たてて、実験のために本土から離れたこの無人島へとやって来たのだ。
「本当は私も一緒に行ってあげられれば良かったのですけど……。ほら、博士ってどこか抜けてる所があるから」彼女は言った。
「心配性だな、君は。でももう大丈夫だ、丁度最新のAIが完成したところだからな。このAIの力で誰でも野菜が量産できると
証明されれば食糧難は解決される。人類の未来は新たな局面を迎えることになるのだ」
「博士はその先駆けになる、さながらアダムというわけですね」
「ならば君はイブってわけだ。僕はきっとこの島を食料に満ちたエデンにしてみせる、その時には君もこっちへおいで。
もっとも私の作る果実は禁断のモノではないがね」
博士は詩人ですね、と彼女は笑った。
 私が受話器を置くのと同時にAIが『ポンッ』と音を立てた。電話が終わるのを待ってくれていたのだろうか。可愛いやつめ。
 そしてAIは最初の指示を私に与えた。
『マズハ、土地ヲ切リ開キマショウ』

「野菜は出来ましたか? 博士」電話の向こうで彼女は言った。
「気が早いな、君は」私は笑った。
「AIが言うには、誰にでも安心して食べてもらうためにはオーガニック野菜を作らなければいけないそうだ。
となると農薬などに頼るわけにはいかない。土地作りからやることになるから、数年がかりの一大プロジェクトになってしまうさ」
「そうですか。ところで博士、今何を召し上がっているのですか?」
「ムッ、咀嚼音が聞こえてしまったか。失敬」
 私は口の中のモノを飲み込んだ。
「この島で取れた亀だ」
「カメ? 大丈夫なんですか、ソレ」
「『良イ野菜ヅクリハ良イ人間ヅクリカラ』だそうだ。AIが言うには精のつくものを食べて健康な体を手に入れなければならんらしい」
「食事くらい私が作りに参りましょうか?」
「いいからいいから。日々の開墾作業で筋肉もついてきた。次に君に会う頃には英雄アキレスのようになってるだろうな。
びっくりして腰を抜かすなよ?」
アダムじゃなかったんですか、と彼女は笑った。
 受話器を置くと、『ポンッ』と鳴った。次の指示だ。
『次ハ水ヲマキマショウ』

「ご無事でしょうか? 博士」電話の向こうで彼女は言った。
「君の心配性には困ったものだな」私は笑った。
「体は健康そのもの、農作業も滞りない。AIのおかげで万事問題無しさ」
「でも最近急に寒くなりましたから。お風邪などひいてませんか?」
「なんだそんなことを心配していたのか」
 私は傍らの石油ストーブを見やった。今朝用意したばかりのものだ。
「大寒波が来ることをAIはちゃんと予期していたよ。だから防寒対策だってもうすでにーー」
 ーー。
 石油ストーブが爆発した。
 私は椅子から転げ落ちた。お尻から床に落ちてしこたま打ち付けてしまった。
石油ストーブはゴウゴウと火を上げている。私は痛むおしりをさすりながら立ち上がった。逃げることは出来そうだ。
 受話器からは私の安否を確認しようとする彼女の大声が聞こえる。まったく彼女は本当に心配性だ、こんな事態になっても
私はこんなに状況把握できるほどに冷静であるというのに。
 しかし分からないことがある。一体なぜこんなことになったのか。AIはちゃんと稼働していたはず。私もちゃんとその指示に
従っていたはず。今朝だってストーブを用意してガソリンだってーー。
 石油ストーブにガソリンって入れて良いんだっけ?
『ポンッ』と音が鳴った。こんな時にも関わらずAIはいつもと変わらぬ調子で指示を言った。
『次ハ子供ヲツクリマショウ』
「はぁ?」
 私はついに頭が真っ白になった。
 まったく意味が分からなかった。AIのやつは何を言っているんだ? 今の爆発でおかしくなってしまったのか?
 混乱する私の頭の片隅に、電話の向こうで叫ぶ彼女の声が聞こえてきた。
「待っていてください! すぐに飛行機でそちらに向かいますから!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況