安価・お題で短編小説を書こう!3
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安価お題で短編を書くスレです。
■お題について
現在、毎週日曜日の午後22時に前回のお題を締め切り、新しいお題を安価で決める方式を取っています。現時点での募集お題はスレ主によるレスを確認してください。
■投稿方法
投稿する際は、1行目に【】でタイトルを付けてください。決めていなければ【無題】でも可。
作品は3レス以内で。レスが2つ以上に別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
■「小説家になろう」等への投稿について
同一内容を別サイトへと投稿する行為は認めています。
その際、著作者以外が5ch上から無断で転載したものと区別するため、出来る限り【本スレへ投稿する前に】投稿してください。ご協力よろしくお願いします。
■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/ >>1乙。前スレはいつまで書き込みできるやら・・・ >>1乙です
テンプレートに追加があるとしたら
・投稿の際、使用したお題を明示してください
・作品に関する感想も随時受け付けています
・過去スレに投稿した自身の作品の続き物でもOKです
とかですかね 現在のお題、再掲
☆お題→『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』より一つ以上を選択
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割オーケー
☆締め切り→4/8の22時まで
☆平行して投票を行います(試験運転)→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。締切4/4の22時 >>1
スレ立て乙です
>>3
テンプレ案ありがとう、次回以降でまた加筆します
>>4
俺の気が利かず……コピペありがとう
前スレ、投票で埋めてくれって一覧コピペした瞬間に落ちた……投票は今日までです、まだまだ受け付けています >>1
遅ればせながらイチ乙!
>>5
進行氏も乙〜 >>1乙です。
進行さんも乙!
まーた投票忘れかけてた……
これ、自分の作品に投票はありですか? さて、開始早々こんなお話で申し訳ない
使用お題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【馬鹿話】(1/2)
日曜の朝っぱらからファミレスに呼び出された俺は、不機嫌な態度を隠さず席に座った。
実際、翌日が日曜だと言う事で、昨晩は遅くまで起きていた事もあり、すこぶる眠かったと言う事も有る。
「悪いな、朝早くから」
思いがけず殊勝な態度の友人に、俺は「おや?」っと思った。
確かに呼び出しの台詞は「相談がある」と言うものだったが、どうせ何時もの様な下らない悩みだと思っていたからだ。
だが、彼の態度を見る限り、もしかしたら深刻な事なのか? と思えた。
「お、おう。で、何だ? 相談って」
「…………すまん!!」
行きなりの謝罪に面食らう。正直、謝罪してもらう様な事の心当たりは……多いな? どれの事だ?
だが、俺はそんな事などおくびにも出さず「何の事だ?」と話の続きを促した。
「……ああ、どこから話したら良いのか…………忍者が……居たんだ……」
「はあ?」
突拍子も無い言葉に俺は怪訝そうな顔に成る。その事は友人も予想していたのか曖昧な笑みを浮かべながらも何やら言葉を選んでいる様子だった。
「その、なんだ。信じられないかもしれないが、居たんだ、部屋に……忍者が」
「そ、そうか……」
自身の言葉が上手く伝わらない事が歯がゆいらしく、腕を組んでどういえば良いのかと考えているらしい。俺の方もそれを見てようやく、彼が嘘を吐こうとしては居ないらしいと判断したのだが……
忍者ねぇ……
どうにか考えを纏めようとしながら話す彼の言葉は、それでも尚、とっ散らかっていて要領を得なかったが、しかし、その内容を纏めるとこう言う事に成る。
家に帰ったら部屋に巨大な忍者が詰まって居た……全裸で……
うん、分からん。
え? 何、ウィ〇ードリィ? 何その、全方位に対して不必要なサービス。
ただ、それだけでは彼が俺に対して謝る意味がわからない。だが、次の言葉で俺は思わず声を上げてしまった。
「主を探してるって言ったので……その、思わず紹介してしまったんだ……お前を……」
「何してくれてんのぉ!?」 【馬鹿話】(2/2)
そりゃ怖いだろうさ、部屋にみっちりと詰まっている様な全裸忍者に「主に成ってくれ」なんて言われたら!
だがそこで、なぜ俺? むしろ何で俺? いやいや、なして俺?
「つい、思ってしまったんだ、お前なら何とかしてくれるだろうって……」
俺は口をパクパクとさせる。確かにコイツが何かやらかした時、その尻拭いをしているのは俺だけど、だけど!
それでもなお、巨大忍者が居なくなるかどうかは、博打だったらしい。
そうだろう。いくら「もっと良い主を紹介しますよ」と、言った所で、相手がそれを了承するかどうかは分からないんだから。
だがそれでも、コイツは賭けに勝った。
その忍者はしばらく考えた後、忽然と姿を消したのだそうだ。
コイツも狐に摘ままれた気分で、しばらく呆けていたらしいのだが、我に返って、慌てて俺に連絡を入れたのだと言う。
「本当に、すまん!!」
そう言って彼は再び頭を下げたのだ。
******
奇妙な話をされた帰り、俺はハタと気がついた。
「あ、今日、エイプリルフールじゃん」
あまりに真剣な彼の言葉に、うっかり「本当か?」等と思ってしまったが、冷静に成って考えれば荒唐無稽過ぎて、信じる方がおかしいレベルだ。
「はぁ、やられた。雰囲気で押し切られたって所か……」
四月馬鹿の正午までは、まだ時間がある。
どう仕返しをしようかと、俺は考えながら部屋のドアノブに手を掛けた。
ガチャ
……
…………
………………
みっちり……… >>8
そんな押しかけ忍者はいらないですねw
というか忍者……?
そうか、主になった後に友人のところに行くように指示して追い出してしまえばいい! 感想有難うございます
既に正体不明のナニカですね
きっと忍者は、そうして主不在のまま、あちこちを渡り歩いているのです
もしかしたら次はアナタの…… よし、三本目行きます!
お題 『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【嘘の中の真実】
俺は主人公である忍者を鍛えて、社会の全てを牛耳る巨大な悪に立ち向かうというコンセプトのPC用MMORPG『忍者の隠れ里』をプレイし続けてきた。
序盤ではまず基礎的なステータスを鍛えていき覚える忍術の種類により、戦闘向け、諜報向け、暗殺向けといくつかのパターンに分かれていくのが特徴だ。
ある程度鍛え終わった後にはオンライン要素として他のゲームで言うところのギルドに相当する隠れ里というものに所属する事が出来る。既存の隠れ里の募集から参加してもいいし、極小からのスタートにはなるが自身で隠れ里を立ち上げる事も可能だ。
俺は結構このゲームを続けている。もう三年目にはなるだろうか?
序盤のうちにサクサクと進んでいくのだが、途中からは途端に進めるのが難しくなっていくというのも特徴である。
メインストーリーであるソロで攻略するものは良いが、マルチプレイである隠れ里同士の戦闘となると途端にハードルが上がるのだ。
高難易度の任務で手に入る忍具が必須になってくる上に、その強化にも博打要素が強く、一定以上になれば強くなるのが非常に難しくなる。
それでも諜報向けや暗殺向けであればプレイヤースキルがあれば、それほど強力な忍具がなくても太刀打ちは出来る。そしてマルチプレイは強力な忍具が必須の戦闘向けと、熟練したプレイヤースキルがないものは参加お断りの諜報向けと暗殺向けが主流となっている。
駆け引きが重要となり、隠れ里同士の戦いはこのゲームの一番の人気要素となっている。ただし、新規はお断りではあるが。
つまりはゲームとしては末期状態なのだが、熱狂的なファンもいる為サービス終了の気配はまるで無かった。
そして四月一日が訪れる。そうエイプリルフールである。
「さて、今年はどんな趣向でやらかしてくるのかね?」
このゲームはエイプリルフールでかなり大袈裟な、ともすればやり過ぎだと言われるような事を毎年しでかしている。下手をすれば他の季節ネタよりも一番手が込んでいるのかもしれない。
サービス開始から初めてのエイプリルフールではサーバーのデータが吹き飛び、全キャラが初期化されましたとかいって一日だけ本当に初期キャラにしてしまっていた。
当然ではあるがエイプリルフールネタだとは気付かず荒れに荒れた。それが嘘だとわかる翌日になるまではだが。
翌日にはその初期キャラの一日での成長具合によってサービスアイテムを配るという事をやっている。通称、「変化の術の乱」と呼ばれている。
その翌年、つまり去年はバグでアイテム増殖方法を大々的に公式に載せてしまっていた。だが、それは実装予定のシステムのテストであり、後日そのアイテム増殖を行なったプレイヤーにテストへの協力の感謝として強力なアイテムが配布された。
もちろん荒れに荒れたものである。通称、「分身の術の乱」と呼ばれている。
二年連続のやり過ぎともいえるエイプリルフールに、ユーザー達は運営が火遁の術を使う日とも呼ばれていたりした。だから今年も何かやらかすのだろうと思って俺は公式サイトを開いた。
「……サービス終了のお知らせ? また今回も悪質な嘘だなー。どうせまた嘘なんだろうけどさ」
だから今年のエイプリルフールに、サービス終了のお知らせと告知された時には信じるプレイヤーは殆いなかった。誰もが翌日には撤回され、なんらかのイベントがあると信じていた。俺ももちろんその一人である。
「……あれ? 表記が変わんねぇ? エイプリルフールはもう終わったぞ?」
だが、翌日になっても撤回されることもなくサービス終了のお知らせは記載されたままだった。
もちろん荒れに荒れたが、今回ばかりは運営は嘘をついてはいなかった。経営不振でサービス終了後に運営会社は潰れたのである。
結局のところ、エイプリルフールには嘘の告知しかしない、そんな思い込みがプレイヤーにあったのだろう。だから誰も信じなかった。
エイプリルフールとはいえ、嘘ばかりではないという事は忘れないようにしたほうがいいのかもしれない。
教訓的お話ですね
当然だと思い込むことこそが嘘を作る
例えどんなん真実も、聞き手が嘘立と断ずれば真実足り得ない
そう言う事あります 使用お題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【四月の愚者】(1/2)
四月の一日、俗に言うエイプリルフール。
私は早朝から隣に住む幼馴染の部屋に、あたかも忍者の様に音もたてずに上がり込みます。
いつも「勝手に入って来ないでよ」と言う割には、窓に鍵が掛かっていた事などありません。
隣が私の部屋だと言う事で油断しているのでしょうか? その信頼がこそばゆくもありますが、ニヤケている場合ではありません。
ベッドを覗き込むと、まだあどけなさの残る顔が、スースーと寝息をたてています。
「睫毛が長いですね……」
サービスショットです。愛らしい寝顔に、私は「ほぅ」とため息を吐きました。
今日、私はある決意を胸にここを訪れました。巨大な不安と、極々小さな期待を胸に……
だって、これ以上堪え忍ぶなんて、もう、こらえられそうにありませんから……
確かにこれは大博打です。
ですが今日、この時だからこそ許されるかもしれない……そんなささやかな打算も持っています。
我ながら浅ましいとは思いますが、しかし、保険でも掛けていなければ、こんな博打にうって出ようなんて思わなかったでしょう。
「ん、うぅん?」
部屋の主が目を覚まします。私の胸が早鐘を打ちます。
「おはよう! 歩夢!」
「あ、美希ちゃん。おは〜………………何でいるの?」
寝癖でとっ散らかった頭で、歩夢がコテンと首を傾げます。
そんな小動物の様な仕草も、私の心を捕らえて離しません。
物心ついた時からこんな事が続けば、理性も崩壊しようと言うものです。
ですからこの、これから私が行う歩夢を傷付けるかもしれない行為は、ある意味、歩夢のせいでもあります。
私は疑問に答えず呼吸を整えました。 【四月の愚者】(2/2)
「歩夢! 私はこれから嘘を吐きます!!」
「……宣言されてウソを吐かれるのは初めてだよ」
目を瞑り、一気に言葉を吐き出します。
「私はアナタが嫌いです!! 大っ嫌いです!! 愛してなんかいません!!」
「ふえ?」
言い切って目を瞑っていた私は、すっとんきょうな声の後、一言も発しなくなった歩夢の反応が気にかかって、おそるおそる目を開けました。
「………………」
「………………」
何とも形容しがたい表情の歩夢に、私の背筋がゾワリと寒くなり、足下から世界が崩れ去ったかの様な感覚に囚われました。
多分、この世の終わりの様な顔をしているであろう私を見て、歩夢はハッとした様に口を開きます。
「え〜っと、エイプリルフールの嘘はネタバラシをしなくちゃいけないのは知ってるよね?」
「…………はい」
「じゃ、こっから本当の意味で答えてくれる?」
「………………はい」
「えっと、つまりは嫌われているって訳じゃ無いって事だよね?」
「……………………はい」
か細くそう答えた私に、歩夢はホッと胸を撫で下ろすと、ニパっと微笑んで言いました。
「ボクは、そんな事を言う美希ちゃんは嫌いだな」
「!」
「だから、今日の午後までは許さない」
今日の午後まで? エイプリルフールのルールでは嘘は午前中の間だけ。
つまりは私と同じ様に嫌ってなんて居らず、もう許してくれていると言う事でしょうか?
それとも、許してなんか居らず、午後までどころか一生許さないと言う事でしょうか?
どう言う意味なのか分からず、不安で顔を青くし、ブルブルと震える私を見ながら、イタズラっ子の微笑みで彼女は言いました。
「ボクも、美希ちゃんの事なんか愛してないんだからね!」 1stスレの続き、のつもりです。見なくても一応読めるように書いたつもりです
使用したお題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【ON AIR With Her その2】 (1/2)
あ、はいわこつー。192コメさんいらっしゃい。
あ、はい、久しぶりです。はい、その、カノ……あ、相方も一緒です。もちろんです。はい。
えっと、見えますか? ほら、いつもの鉄面皮です。人形じゃないですよ、人間ですよ、一応。笑いも泣きもしない最強クールなやつですが、可愛い女の子ですひょいひゃいいひゃいいひゃい。
……無言でいきなり頬をつねらないでくださいよ、恥ずかしいからって。おー、痛かった。
というわけで今日も今日とて楽しい放送をしたいと思います。今日のイベントはこちら! 嘘つき大合戦! です!
まあエイプリルフールですしね。嘘関連のイベントやりたいですしね。まあそれをやってみようかと思ったのです、はい。
ルールは簡単。僕と、この無表情にクッキーを摘まんでるカノ……相方がお互いに嘘を付き合おうというものです。シンプルですね。
とにかく今日はお互いに嘘をつき続けます。ただそれだけの生放送になります、はい。
ちなみに罰ゲームは決めてあります。本当のことを言ったことが相手にバレたら顔に墨を塗ります。また、本当のことを相手が言ったにもかかわらず見抜けなかったら罰ゲームを受けます。
お互い交互に嘘をついていく感じですねー。
ええと、じゃあ早速。僕からやりますねー。
手始めに……僕は今日の生放送、全く楽しみにしてなかったんですけどね。この前の罰ゲーム放送をやりそびれてしまったので、仕方な……超ノリノリで放送枠を取ったわけなんです、はい。
……うわぁ、ウソ下手だなってコメントがものすごい流れてる。つら……嬉しいわぁ。 【ON AIR With Her その2】 (2/2)
ええっと、クッキーばっかり食べてないで、次はお前の番だよ。
なんか嘘を言えって。うん、うん……え? ああ、ウソか。うん……ちょ、ちょっと待って。ちょっとタンマ!
ここぞとばかりに僕のこと褒めるのやめてくれませんか!? 「格好いい」とか「性格が素敵」とか「いつも一緒にいれて嬉しい」とか普段言ったことないぐらいデレデレじゃないですか!!
嘘前提のイベントで褒めまくりってちょっと辛いですよ僕は! ううう、泣いちゃいそうだ……。
だ、だったら僕だって言いまくるぞコンチクショウ!
ええっと、感情表現豊か! ファッションセンス皆無! マイペース……の逆はなんていうんだろう? ひ、人の言いなり! かな!? あとは、か、かわ、ええとうん。まあなんていうか、普通! 普通めが!!
……あ、ダメだ。自分で企画しといてなんだけど、僕こういうの苦手だわ。これ一方的負けじゃないですか。
このカノジ……相方は本当にポーカーフェイスだからなぁ。嘘なんて楽勝でつけるだろうし、逆に本当のこと言ってても見抜けない気がする。
というか腐れ縁で付き合い長いけど、今までこいつの嘘見抜けた記憶がないなぁ。賭けにしても分が悪すぎるでしょう。なんでこんなイベントやっちまったんだろ……。
ああ、こ、コメントもすっごい盛り下がってる。この前の放送ラストは今までないくらいに極大に盛り上がってたのに、しまったなぁ。
いいから次お前の番! おら、嘘でもなんでもついてみやがれ! 今の僕なら隠れ蓑の術を使った忍者でも見抜ける気がするぞ!
……え? ああ、それはさすがに嘘だってわかるよ? 『忍者は専門職じゃなくて農民の副業だった』とか、ありえないでしょ。
忍術が地味なものだってことは知ってるよ? でも日本を代表する忍者がバイト扱いって、さすがにそれは……。
え? 本当なの? コメントで流れてるけど、ホントに? え、嘘でしょ?
……あー、クッソ。相方が本当のことを言ったのに僕はそれを見抜けなかった。だから罰ゲームは受けるわ。あー、もう。どうせこうなると思ってたわ。
え、『サービス問題のつもりだったのに、まさか騙されるなんて』って。うぐぅ、変に神聖視されてる忍者象を過信してしまった。
はいはい、じゃあ僕の顔に好きに落書きしていいですよ。水性のサインペンでね。うわ、くすぐったい。ううう。
っておい! 書きすぎ! 僕が罰ゲーム受けるの一回だけでしょ! だったら一筆だけ! そんな何個も書くなってちょ、ちょ、ちょ。
うわぁ、もう顔が真っ黒だよ。どんだけ文字を書いたんだ。1回嘘を見抜けなかっただけなのに、これは酷い……。
え? 『私は嘘を一回もついてない』だって? だから罰ゲームは7回分だって? どういう意味? お題『麦わら帽子』『四字熟語』『レーズンブレッド』『スマホゲーム』『青』投票締め切り
前スレ>738【釣り日和】 一票
前スレ>744【世界を救え!!】一票 別に自薦で票を入れても俺はいいと思うけど、自薦しか票が入らなくなる可能性が現状あるよね……
あと二回くらい投票制度は続けてみるつもりだけど、票数が少ないまま終わるようだったら需要がないと判断して無くすことにします 投票は少ないかもしれないけど投票されるかもという期待で頑張って投稿しようとする俺みたいなのもいる 自薦はありか。でも今の人数だと下手すれば自薦のみで終わりそう……
投票するならもうちょい人数欲しいとこだねー
今回のお題からなろう投稿も並行してやってるけど、タイトル自体がなろう向けじゃないし、アクセスもそんなにないし、効果あるのかなぁ……? お題スレ投稿作品で検索をかけると最高ptが29、ブクマ7
マイページの賑やかしくらいやね まぁ何人かの目に止まって、興味持ってここに来てくれるような事があればいいなー。
アクセスやらブクマやらは元々期待してないし。
今は長編書く気力が無くなってるから、短編で遊びまくるぜー! >>16
お久しぶりのお二人ですねw
前回は相方を泣かしてしまった様ですが、雨降って地固まる
一層仲が良くなったような? >>8
さあ、めでたくシーズン3で再起動した短編スレ〜、進行氏&みんな乙! 8氏による祝砲がドカンと一発!! お題にフルチャレンジだぜ、みっちりニンジャ〜!
ときは日曜、ファミレスに呼び出された主人公が相談を受ける〜、珍しく殊勝な友人の悩み、訊こうじゃないか!? いわく部屋に、うん、『巨大』な『忍者』が全裸で、う、うん? 詰まっていた…、えぇ…?!
そんで忍者の新たな主として紹介されとるw 友人いわく、でも主の権利が移るかどうかは『博打』なんだぜ〜、いやいや主の権利って何? そういう謎『サービス』は求めてねえよ、って
主人公が「あ、今日、『エイプリルフール』じゃん」と納得してたら〜自宅のドアを開け、全裸の忍者でみっちりエンドw
8氏どんな発想なんだよワロタ、ハチャメチャな筋を利用して、呪怨的に伝染する怪異を描き不条理オチをまとめてきた!
>>12
この世に永遠の生がありえないように、永遠に続くゲームもない…しかしプレイヤーは夢を見る、永遠の運営、エターナルマネージメンツを…! お題を全部携えて、いざ忍者の隠れ里へログイン!
本ゲームは『忍者』を鍛えて『巨大』な悪に立ち向かうMMOだ〜、プレイヤー間のマルチプレイには『博打』的要素を絡ませて、否応にも射幸心を煽る造りである〜
中でも『エイプリルフール』の運営やらかしは有名で、今年のテーマは『サービス』終了画面〜、なるほど運営の台所は火の車、これぞ火遁の術ってわけかw
ニヤける主人公、しかしサービス終了のお知らせ画面、復帰せず!? 4月1日に終わった運営は炎上までの時間稼ぎ、あるいは最後の遊び心か、
いやMMOこそ嘘の世界、ならば終尾もまた『エイプリルフール』という嘘で燃えゆく定めだったのか〜、お題を全消化した12氏のMMOはプレイヤーの夢を燃焼させて炎上ENDだ! >>14
出たw ラブラブ百合の目覚めがお題、全選択! さあ、出だし美希さんが『巨大』な不安と『極小』の期待を胸に、これぞ大『博打』と、『忍者』の様に音もたてず歩夢さんちに上がり込むぞ〜
忍び込まれた女子の寝顔を観察して「睫毛が長いですね……、これは『サービス』ショットです」←変態度たけえなあ、同性じゃなきゃ許されねえぞw
美希さんによる『エイプリルフール』のややこしい愛の告白がもたらされ〜、歩夢さん、これを受けて本日の午後まで許さないと発表!
午後まで許さないって具体的にどうするのか、震えあがる美希さんに下された裁決処分は…「美希ちゃんの事なんか愛してないんだからね!」なる愛の告白だ〜、なんだこのむずがゆい感じ、見てられねえよw
いやあしかし、これは大問題ですよ、午後はどうなっちゃうんでしょうねえ(ゲス笑顔)って感じでお題全消化、グヘヘENDォ!
>>16
おお、待っていたぜ! シーズン1から久々復帰、ON AIR With Her、鉄面皮アゲイン! お題は全選択〜
さあ『エイプリルフール』に生放送〜、あの二人が嘘つき合戦を演じるぜ〜! 端的に紹介しよう、この二人はゲームにかこつけてイチャ付き放送事故を流す生主達だ(身も蓋もねえ
嘘ゲームがヘタすぎる主人公が彼女のウラハラ愛の言葉に翻弄され続け、極大(『巨大』)に盛り上がった前回の様にはいかんと嘆く〜、
見かねた彼女が『サービス』問題で『忍者』トークを提供も、しかし主人公、やはりこれをミスw ゲームは『博打』だとは言え分が悪すぎ!
ラスト、彼女の言葉は、私は嘘を一回もついてない…ん? でたァ、デレた〜
本シリーズの素晴らしさはクールビューティのなかなか伝わらない、伝わるって大切、感をもどかしさと共に放送事故ラブ落ちENDにまとめるところ〜、まぁたやらかしてくれたぜ16氏、お題全消化でナイスラブを演出完了! なんか書く人だけで集まってる文芸部みたくなってきたね・・・
あ、ちなみに全部読んでます。感想書いてなくて申し訳ないんだけど、どれも面白いからライバル心がね、うずいちゃってね……!! >>26
感想有難うございます
8 既にニンジャ自体が都市伝説の類いだなぁと……
自分が見た忍者は、西新宿1丁目の交差点でゴミ拾いをしてましたがw
14 実は最後まで歩夢の性別をどちらにしようか決めていませんでした
今回は百合な気分だったのでw 投票はここで無くなるとずっと消えそうでなぁ…
書く側からしたら入れにくいがあると嬉しいのだが 初代スレからかれこれ25作あげたけど、今までもらった票数はたったの2票でした・・・
だがそれがいい(ドM並感 4作目書いたけどオチが弱くて微妙かも
使用お題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【忍者のエイプリルフール】(1/2)
日本は忍者大国である。
国民はすべて忍びの一員であった。
特別義務というわけでもなく、自然に忍び服を着こなし、外出するときは常に日陰を素早く移動する。言葉を喋るようになった歳から必ず何らかの任務に就き、その正体を知られてはならない。
当然、忍者は一般人だけでない。政治では自由忍者党が忍びの専門教育機関を設立するために暗躍したらしいとの疑惑について、敵対政党である立憲忍者党の忍者たちが大絶賛している。
NIJ7のリーダーが「私、アイドルをやめて普通のクノイチに戻ります」宣言をしたのを見て、ファンの忍者たちが刀を折り始めるという大事件が起こってしまった。黒染めの刃が粉々になって路上に散っている。
とある妖怪をハンティングするゲームで、実にリアリティ度の高い忍者をプレイヤーにしていてゲーマーを興奮させていた。今まで地上戦しかできず非現実的だったのだが、風呂敷飛行や土遁の術のような基礎的な忍法がようやく実装されたらしい。
というわけで僕も、どこにでもいるごくごく平凡でありきたりな忍者だった。
ベッドの下で寝起きをし、身代わりに置いておいたベッドの上の人形を片付け、カーテンは開けず、コンマ4秒もの時間をかけてゆっくり着替えをし、朝食を取る。ちなみに朝ご飯は兵糧丸と味噌汁だ。
「おはよう、妹よ」
「おはよう、お兄ちゃん」
リビングの扉は微動だにしてないが、妹が入ってきた気配を感じた。口笛にも似た高周波での圧縮言語で一瞬のうちに朝の挨拶を済ませる。
妹の分の兵糧丸を後ろ手で投げ渡し、食事を続ける。投げた兵糧丸は壁にぶつかる寸前で掻き消え、誰かが受け取ったのを気配で察した。
「さんきゅー」
「別にオレは止めないけど、食事しながら隠れ蓑使うのやめろよ。行儀悪いぞ」
「いいじゃん、別に」
そう言って妹は、おそらく食器棚の影で朝食を食べ始めたようだった。僕もテーブルの影で味噌汁をすする。
「でさー、NIJの名前忘れたけどリーダー引退したじゃん? あれ昨日の音楽番組でも話題になってたよ」
「へー。音楽番組って、シノビーズのメンバーがMCやってる?」
「そうそう、ライバル事務所なのにビックリしたんだろねー」
妹は反抗期真っ盛りの年頃ではあるけれど、比較的仲は良かった。なので朝食時はこんな他愛もない話をしている。
お互い姿が見えない位置でくだらない話をしながら朝食を終えた。僕は席を立ってサッと移動しようとする。
しかしその瞬間、何者かに背後から抱き着かれた。柔らかい感触に戸惑う。反射的にクナイを引き抜こうとしてやめた。
「で、お兄ちゃん。ちょっとお話があるんだけど」
「おま、い、いきなり何を!?」
仲が良いとはいえ、こんな触れ合った記憶は幼い頃におままごとで暗殺ごっこしたとき以来だった。兄妹でこんな抱き着くなんて普通しない、はずだ。
だが妹はオレの意など解せず、巧妙に腕を絡めてくる。膨らみ始めた微妙に柔らかい部位が肩にあたってドギマギする。
身代わりの術を使って逃げようと思ったがテーブルの下だと狭くてできなかった。オレは必死に抵抗する。
「おま、いきなり何するんだよ。お小遣いが欲しいなら暗殺の依頼でも受ければ……」
「私、忍者なの」 【忍者のエイプリルフール】(2/2)
いきなりの発言に驚いた。忍者だということは当然の話なので知ってる。しかし、忍者だと自己申告したことは驚きだ。
忍者は隠れ忍ぶ者である。自分が忍者だと発言することと請け負った依頼内容をバラすことは禁忌に近い。兄と妹で禁断の関係を結ぶことと同じくらいやっちゃいけないことだ。
いきなりの爆弾発言でオレは戸惑う。吐息が耳にかかって余計に混乱する。そんなオレの戸惑いを無視して妹はさらに爆弾を投下してきた。
「で、私NIJのリーダーが『自分はクノイチだ』って発言したことについてちょっと思うところがあるのよね。個人からの依頼じゃなくてSNSで有志を集うって形式なんだけど、しばらくこの調査に向かおうと思うんだー」
「ちょ、次の任務の内容を勝手にバラすとか、な、なに考えてんだ!?」
「あれ、お兄ちゃん気づいてない?」
いろいろ混乱する。妹から女性特有の甘い香りが漂ってきて本当に困惑する。気づくも何も、なんでこんなことをするのか全く分からない。
オレが全くわかってないことに気付いたのか、妹はわざとらしくため息をついた後、急に体を離し素の口調に戻って一言で簡潔に事情を説明した。
「今日、エイプリルフールよ」
「……ああ、なるほどね。気づいてなかったよ……」
オレはそのたった一言ですべてを理解し、体の力が抜けた。妹の言動の理由がわかったからだ。
エイプリルフールは全国的に嘘をついて良い日である。だから嘘をついた、という体で情報交換をすることができる唯一の日なのだ。
外国では普通に嘘をついてふざけあうらしいが、日本特有の忍者文化のせいで変なイベントと化して根付いたのだ。オレはそんな当たり前のことに気づけなくて力なく笑った。
「はぁ、驚いた。いったい何が始まったのかと思ったよ……」
「最初に『私は忍者なの』ってわかりやすく教えたでしょ、サービスで。なのに気づかないって、お兄ちゃん忍者としての成績悪い?」
「うるせー、お前こそいきなり体を引っ付けて何しやがんだ。ビックリしたじゃないか」
「へへーん、最近学校で習ったんだー。数学は難しいけど、クノイチ学の成績はいいんだからねー」
自慢げな妹に若干イラっとする。どうせ自分は成績悪いですよーと不貞腐れた気持ちになった。
そして急に背後から声。
「房中術の成績が良いって先生もおっしゃってたわ。ふふふ、私も得意だったのよ?」
「お母さん!?」
母の声が聞こえて冗談じゃなく心臓が止まるかと思った。リビングには妹と僕の気配しかない。
が、母は部屋のどこかにいるらしく、姿も気配もわからないけれど声だけはしっかり近くから響いてくる。恐るべき隠形だった。
母親に今までのことが見られていたからだろう、久しぶりに見た妹の顔が真っ赤だった。
「お母さん、どうだった? 今の? 上手にできてた?」
「うんうん、とっても上手だったわよ。贔屓目なしでもう高校生レベルに達してるんじゃないかしら? でもこれ以上のことは大人になってからね」
妹はやったーと無邪気に喜んだ。恥ずかしかったのではなく、自分の技術を自慢したかっただけのようだ。
まんまとダシに使われたオレは憮然としながら出かける準備をしはじめた。
「じゃあオレ出かけるから」
「あら、どこへ行くの?」
「言うわけな……あ、ええっと、オレ忍者なんだけど、ちょっとゲーム技術が他国に流出してる可能性があるから、それの調査とスパイのあぶり出しの依頼受けてくるね」
「そうなの、わかったわ。ところでお母さんも忍者なんだけど、ちょっと千代田区に見学してくるわね」
お互いエイプリルフールであることを思い出し、情報交換をしておく。
家族だからこそお互いの依頼内容についてはなるべく多く知っておきたいし、できるなら敵対行動をしたくないからだ。
オレは妹と母親のやろうとしていることを察して、朝早く出かけることにした。もちろん玄関から出るわけでなく、物陰から家を出る。
口笛みたいな極小の声音で出かける挨拶をした。
「いってきます」
「晩御飯までには帰ってくるのよー」
そして最も実力のある忍者である父親は完璧すぎる隠形のせいで家族の誰からも認識されず、またあまりに重要な任務についているためイベントとはいえ依頼内容を口に出すことはできなかった。
みんな楽しそうでいいなぁと父親は一人、人知れずほろりと涙を流したのであった しまった……前回のお題と今回のお題を間違えた……
投稿する前に気づいてよかったが
もう寝る そして5作目
使用したお題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
王様は極東の国で、一日だけ嘘をついて良い日があるということを知りました。
なので嘘をついてみました。
「この国には忍者がいるぞ」
お付きの人が王様に尋ねました。
「忍者とは何ですか?」
王様は得意げに答えます。
「忍者は、人々の中に隠れて悪いことをするんだ。誰にも見つかることなく、重要な秘密を調査したり、噂を流して人々を騙したり、人をこっそり暗殺したりするすごい人たちのことだ」
「おお、それは恐ろしい」
お付きの人たちは驚き恐れました。王様は自分の嘘で騙されるみんなの顔を見て、満足げに頷きました。
しかし、みんなは王様の嘘を本当のことだと信じてしまいました。
そのせいで国中の人々が疑い合い、窓の外から家の中を見ている人や、噂好きでいろいろな話をする人や、刃物のような武器を持っている人を極端に怖がるようになりました。
また自分の周りに忍者がいないか警戒するようになりました。窓から他人の家を覗き、あいつは忍者じゃないかと噂を流し、懐に刃物を隠し持つようになってしまいました。
国中が大変なことになり、王様は慌てました。王様は大きな声でみんなに聞かせました。
「みんな、国の中に忍者がいるという話は嘘だ! 私は嘘をついただけなのだ!」
しかし、その言葉を信じる人はいませんでした。
「いや、忍者はいるはずだ! 怪しい奴はたくさんいるぞ!!」
「王様が嘘をつくはずなんてない! お前、忍者の化けた偽物か!?」
「忍者を庇おうとするなんて、もしかして王様は忍者の仲間なんじゃないか?」
こうして、王様は忍者だと疑われて牢獄に閉じ込められてしまいました。そして「まさかこんなことになるなんて」と後悔しながら死んでしまいました。
みんな、王様のように大変な目に遭いたくなかったら、嘘なんてついたらいけませんよ。
おしまい。
「…ふぅ、まさか当てずっぽうとはいえ、我々の存在に感づく者がいるとは……」
「だが、おかげで敵国を比較的簡単に内部崩壊させることができたぞ。単純な国力だけなら極大だからな、この国は」
「そうだな、情報操作は我々の専売特許。楽な仕事だったな。ところで、誰が王様にエイプリルフールのことを教えたんだ? それに忍者なんてマイナーな存在もなんで知ってたんだ?」
「わからないか?」
「……なるほどな。なかなか分の良い賭けだったな。で、王様が獄中死したのは?」
「サービスだ」 >>32
忍ぶ気ないですよね、これw
家の中ですら隠れるとか休まる日がなさそうですね。
>>35
迂闊な発言は危ないですね……
忍者でなくてもその手の輩はいるだろうから、馴染みのないエイプリルフールの風習を使うのは失策でしたねー。
それもこれも忍者の手の内という訳ですね。
>>34
なんというか、ドンマイです。 >>32
ノリノリの32氏がお題全挑戦でござる! とあるニンジャ・ファミリの朝〜
舞台はifなる日本〜、『忍者』の、『忍者』による、『忍者』のための『忍者』の里、ならぬ国〜、ここではアイドル忍者による「普通のクノイチに戻ります」宣言が日常だ〜忍ばないねえ!
さあ一介の学生ニンジャである主人公、妹に身体を寄せられ微ハッスル、が、トラップw 妹いわく『私は忍者なの』ってわかりやすく教えたでしょ、『サービス』で〜、そういう問題じゃねえw
兄貴相手にとんでもない『博打』を打った妹と、『エイプリルフール』のややこしい家族の情報交換が描かれ、『極小』の声音で主人公がドロン〜
ラストは発見されぬ(そして気にされぬ)悲しき親父さんオチでしめた! 隠れども、隠れざる想いは家族の情! 32氏が忍者世界のファミリー総出演を描いて和気あいあいENDォ! しかし『博打』の消化はこの読みでよかったのか?w
>>35
溢れんばかりのイマジナリティだぜ〜、引き続き35氏がお題を全選択だ!
ときは『エイプリルフール』、「この国には『忍者』がいる」、遊び心で『博打』に打って出た王様の言葉が、『極大』な力を持つ大国を疑心暗鬼で踊らせる〜
大混乱する国民、「刃物のような武器を持っている人を極端に怖がるようになりました」←おう、それは忍者関係なく怖いw
王様、慌てて前言撤回するも人心戻らず、悲運、獄死!
ハイおしまい、と見せかけて〜、「王の死は『サービス』だ」とニヒルな忍者の黒幕発言オチ〜、前スレの爺ちゃん忍者を思わせる二重構造ストーリー、お題消化とナイス構成、いったん終わらせたラストに二重底を仕掛ける35氏のシノビENDがこっそり決まったァ! >>34
どまー
保存しておいて、お題決めのときにうまくやって投稿すればいいかもw >>32
国民総忍者ですと、産業はどうなっているんでしょうかね?
全員がお互いに忍者だと分かっているのに忍者だから隠さなければ成らない
もしかすると忍者のふりをしたスパイが紛れ込んでいるかもしれないですねw
>>35
たった一言で国民全員が疑心暗鬼に
大国なのに何とピュアな国民性w
と、言うか、王様の忍者観が偏り過ぎていて、ニンともカンともニンニンでござるw
>>34
そう言う時こそ“なろう (つづき)”に投稿してみては?
……何故かいきなり書き込みされた
触っても居ないのにキーが反応するのはいかんともしがたいですね >>4のテンプレに
>☆締め切り→4/8の22時まで
だからもう1日だな。 じゃあ仕方ない。もう一作追加だ
使用したお題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
【まあまあ落ち着いて】
とある二人の女が言い争っていました。
「なによ、そんなペッタンコな胸のくせに! 後ろから見たら男か女かわからないわ!!」
片方の女は、それはそれは豊満な方でした。メロンかバスケットボールか赤ん坊でも仕舞いこんでるんじゃないかと思うくらいドデカいものをその胸部にくっつけていました。
擬音で表すとバインバインです。
「あなたこそその下品なものをどうにかしなさいよ! 見てるだけで息苦しくなってくるわ!!」
もう片方の女は、それはそれは平坦な方でした。まな板か絶壁かやすりがけした後の木材のように首から下には何もありませんでした。
擬音で表すとツルペターンです。
二人の言い争いは留まる事を知りませんでした。
「苦しくなってくるって自分の情けないもののせいなんじゃないかしら? たしかに、ちょっと可哀そうになってくるくらい何もないからねぇ」
「余計なお世話よ。それに苦しくなってるってのはそんな無駄な贅肉をぶら下げて生きるのは大変そうだッテ思っただけよ! むしろそっちの方が可哀そうに思えるわ」
「ふふふ、同情してくれてありがとう。でも問題は何もないわよ? むしろ男性に注目されて困っちゃう方を同情してほしいわね。私サービス精神あるから、見せないわけにもいかないし。ああ、あなたには分からない感覚かしら?」
「だからあなたみたいな人は嫌いなのよ、破廉恥な。それに今でこそ優越感に浸ってられるでしょうけれど、歳をとったら悲惨よ。垂れるわ肩凝るわ一気に老けて見られるわ。それに比べて私はスレンダーなの。モデルだろうが女優だろうがクノイチだろうがなんでもござれよ」
「た、垂れるとか言わないでよ! 失礼な!! それに冗談はエイプリルフールだけにしたらどう? あなたみたいな女性らしさが全くない女なんて、特殊な性癖の人にしか好かれないじゃない。恋愛対象が変態かもしれないなんて博打な人生よね。
結局、母性的な女の方が魅力的なのよ。それを忍者なんて今どきあり得ない物を持ち出すなんて、やはり貧しい人は貧しい発想しかないようね?」
「なによ!」
「そっちこそなによ!!」
二人の女はヒートアップしていきます。そしてそんな二人の間に、一人の好々爺然とした老人が割って入りました。
「まあまあ、二人とも落ち着いて。そんなお互いを貶しあうなんて悲しい事をしてくださるな。爺は見ていられませんですぞ」
二人の女は急に話しかけてきた老人に呆気にとられ、その話を聞いてしまいました。老人は穏やかに笑いながら二人を諭します。
「なに、胸の大きさなどどちらでも良いではないですか。巨乳は女性らしくて良い。貧乳はスラッと美しくて良い。どちらも素晴らしい個性で、どちらも素敵な女性の証です。あなたたちはどちらも素敵な女の人だと私は思いますよ?」
「え、ええ。ありがとうございます」
「そ、そうね。ちょっと言い過ぎたわ……」
二人の女は老人の優しい口調に絆されて、怒りを忘れました。そしてお互いに非を認めあいます。
老人はうんうんと頷きながら、最後に一言付け加えます。
「じゃあお互いわかりあえたところで、どちらの胸も良いものであることを確認しあいましょうか」
「え、どうやって確認するのですか?」
疑問の表情を浮かべるボインとペターンに向かって、老人は両手を胸元まで持ちあげました。嫌らしく動かしながら。
「一番手っ取り早い方法で、まずは触って確認しましょうぞ。では失礼して、この老骨がお二人のお胸を揉みしだいて差し上げま」
「ただのエロジジイじゃないか!!」
強烈なビンタの音が響いた。仲良く同時に2回ほど。 さすがにネタ切れかね。次のお題が待ち遠しくて夜しか眠れない 締めは今のところ毎週日曜日だから、まあ気長に待っててね〜
と言いたいところなんだけど、最近人増えたから。希望が多ければ週二回安価にするのもアリかな。 週一のがわかりやすいし、進行さんが管理しやすいからこのままでいいんじゃね?
ちょっと待ち遠しいけど、それくらいの方が新お題に対するやる気うなぎ上りだしだしだし ごめんなさい……本当ごめんなさい……
アラーム五分前にかけてたんだけど、五分あるから〜ってやってた作業続行したまま忘れてたよね…… お題『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』締め切り
参加作品一覧(1/2)
(前スレ)
808【ウソから出たマコト】
811【忍者の仕事】
813【ヤイバ】
819【遺品の整理】
822【クレタ人は嘘つき】
828【方舟】 参加作品一覧(2/2)
>>8【馬鹿話】
>>12【嘘の中の真実】
>>14【四月の愚者】
>>16【ON AIR with her その2】
>>32【忍者のエイプリルフール】
>>35【無題】
>>43【まあまあ落ち着いて】 ☆お題→『花見』『ツンデレ』『ハプニング』『アトラクション』『スカート』より一つ以上を選択
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割オーケー
☆締め切り→4/15の22時まで
☆平行して投票を行います(試験運転)→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。締切4/11の22時 週1がいいという人が多かったのでこのまま続行します。
また、票数が少なくてもモチベーションになるという人が多かったので、投票精度も続行することにします。
作品投稿お待ちしてます。 >>62
進行さんいつもありがとね。別に義務とちゃうし、遅刻くらい誰も気にしてないんやで。むしろ感謝しとるで
ついでに投票を
前スレ>>828【方舟】に一票。お題消化より内容重視したのとバットエンドが好きだから そして深夜に一番乗り。つうかシンプルにお題を繋げただけなんだけど……
使用したお題:『花見』『ツンデレ』『ハプニング』『アトラクション』『スカート』
【一幕】
「はぁ、なんでアンタなんかと一緒に帰らないといけないのよ」
「こっそり校門前で待ってたくせにそんな憎まれ口ききますか、君は」
嫌味ったらしく指摘すると、彼女は顔を赤くした。長くて綺麗な髪がサラリと揺れる。
「べ、別に一緒に帰りたかったわけじゃないのよ! その、この前の、おれ……」
「ん? 風が強くて聞こえない。もう一度」
彼女の言葉の最後の方がかすれて聞こえなかった。「なんでもない!」と大声を出す彼女。
なんでこういつもツンケンしてるんだか、疲れないのだろうか。
彼女は誤魔化すかのように話題を唐突に変える。周囲を見回しながら桜色の空を仰いだ。
「にしても桜が綺麗ね。これはもう満開って言っていいのかしら?」
「満開だろうね。すでに散り始めてる。舞い散る桜は綺麗だけど、地面に吹きっさらしにされてる花びらの山はちょっといただけないね」
「そうでもないわよ。これも綺麗よ」
こっちの意見にはいちいち突っかかってくる。しかし彼女の言い分も否定はしきれなかった。
地面に落ちた花弁はちょっと薄汚れているが、風に吹かれて飛びあがるとそれはそれで綺麗である。散る桜が桃色の雨なら、舞い上がる花弁は桜の川しぶきだろうか。
しかし、綺麗だからと言って油断していいものでもないらしい。花弁を躍らせていた春一番の突風がいたずらをして、彼女に襲い掛かった。意外と真面目で校則通りの長さの彼女の制服のスカートをめくりあげた。彼女の悲鳴。
「キャッ、いきなり何!?」
「思いっきりめくれてるよおい!」
「いや、見ないでよバカ!!」
彼女は慌てふためくが、マリリンモンローよろしく長いスカートが逆さまにめくりあがっていた。これは酷い。
命令に従って見ないであげるべきか一瞬迷ったが、あえて前に出た。彼女を抱きかかえるように近づく。彼女は身を固くした。
「な、なに?」
「周りに見られるのは嫌でしょ、ちょっとくらい我慢しなさい」
人通りは決して多くないが、人がいないわけでもない。そんな桜並木にスカート逆転させた女子高生がいたら注目を浴びるに決まっていた。自分の体を使って隠してやる。
彼女もそのことに気付いたのか、顔を桜以上に真っ赤に染め上げた。周囲からの視線が恥ずかしかったのだろう。急にしおらしい口調になった。
「そ、その。あ、ありが……」
「ところで今履いてるパンツ、私が買ってあげたやつだよね? この前の春休みに、遊園地で」
「っ!?」
彼女の体が強張った。私は軽く笑いながら少し前の話をする。
「いやー、まさかお化け屋敷でアンタがやらかしちゃうとは思わなかったからね。売店で買った安物だったから逆にわかりやすかったよ。一緒に遊園地に行ったのが男じゃなくて私でよかったね」
「っ、ば、ばかあああああああああ!!」
彼女は体を突き放すと逃げるように走り去っていってしまった。素直じゃない彼女をからかうのが面白くて言い過ぎたかなと少しだけ反省しながら、私は彼女が置いていった紙袋を手に取って追いかけた。
自分の制服のスカートがめくれないように気を付けながら。 桜舞う中の百合カップルですか
ツンデレさんが素直に成りきれないのは、もう一人のからかいが行き過ぎてるからかも知るませんねw >>43
忍者ものが染め上げた前回作品群、最後は外してきた〜、お題全選択、女の誇りinキャットファイト〜、レディファイッ!
さあ、にらみ合うは巨乳女子&貧乳女子(『巨大または極小』)〜、擬音で表すとバインバイン&ツルペターン、なんだそりゃw なるほどしかし不朽の名勝負だ〜
貧乳さんのジャブ〜、巨乳なんざ垂れてそのうちおしまいよ、なんせこっちはスレンダー、その姿、いわばクノイチよ(『忍者』)!
巨乳さんのカウンタ〜、ははっ冗談は『エイプリルフール』だけにせよ、貧乳など変態相手の『博打』人生ではないか〜、巨乳派の『サービス』精神を見習ってみろ〜!
これは醜い、醜いぜ〜、ヒートした喧嘩を止めたのは老紳士の見事な仲裁! いわくどちらにも良さがある、甲乙つけがたし〜ッ! そうだよな爺さん、問題は大きさじゃない、形だ(違う)って思ってたらラストは頬両面にビンタをはられるエロジジイENDでお題全消化ァ!
>>64
4月らしいお題が来たぜ〜、速攻着手だ!! 桜小径と2018春のツンデレ〜
さあ、描かれるは『花見』をしながら帰路につく二人〜、「散る桜が桃色の雨なら、舞い上がる花弁は桜の川しぶきだろうか」、比喩たっぷりの描写が春気配を盛り立てる〜!
お礼が言えない『ツンデレ』女子、『スカート』が風でめくれて、スカトロ事件、じゃなかった、お化け屋敷(『アトラクション』)の恥ずかしい『ハプニング』をからかわれ脱走w
ラスト、春のやさしい空気を描き出した物語が駆けていく二人の背中を追い、ツンデレを媒介に気恥ずかしさと清涼感を運んでくれたぞ〜! ナイスなお題の使い方と、即時全クリアの職人64氏に敬礼!!
青い春と書いて青春、恥らう一コマは忘れたい記憶と動揺を生み、いつか忘れたくない光景となるだろう〜、うーんこのオチ好き!! はぁーお題先行予約って何だよ…
いつも日曜日の22時になったらずっと安価を待ってるこっちの身にも…ならなくていいや ごめん、俺のミスのせいです。お題を心待ちにしてる人がいるのわかっててすっぽかしたから……本当に申し訳ない。 日曜22時過ぎてたんだし、仕方ない処置なんじゃない?
どうしても嫌だったら、代理進行の役を買って出ても良かったんだし・・・ まあ新年度始まった時期だし、多少はね(と言いつつ自分は2作目ドン)
使用したお題:『花見』『ツンデレ』『ハプニング』『アトラクション』『スカート』
【ある猫の話】(1/2)
吾輩は幼猫である。
母猫から引き離され、気づいたらこんなところにいた。全く、生まれたばかりだというのになんて目に遭うんだ。
私を抱え上げた人間が、その下にいる小さい生き物の横に私を並べた。最近ようやく開いたばかりの目を凝らして隣の温かい生き物を見た。
私を持ってきた人間と比べて、それは恐ろしく小さな生き物だった。黒い体毛もなく、肌色一色だ。なんとも頼りない存在に見える。
なるほど、生まれたばかりの私と、生まれたばかりのコイツを兄弟のように育て上げようという魂胆か、とすぐに悟った。しかし私から見たら、弟妹というより出来の悪い下僕にしか見えない。
よたよたと近づいて下僕の顔に肉球を当てたらいきなりうるさい声を上げて鳴き出した。驚いた私は無様にも飛び退ってしまった。大きい方の人間が笑っているようだった。
なかなかやるではないか、下僕のくせに。
吾輩は子猫である。
毎日遊びたい盛りだ。何をするのも興味深くて、いろいろ手や尻尾を出してしまう。そのたびに下僕と一緒に怒られている。全く、あの泣き虫にも困った物だ。
下僕は明日から小学校というところに行くらしい。毎日赤いランドセルを嬉しそうに背負っている。
しかし下僕とは違い、私はとても不愉快だった。私の餌やり係兼ブラッシング係はいる。夜にしか帰ってこない風呂洗い係兼爪切り係は帰ってこなくていいが、いる。
ただ下僕が小学校とやらに出かけて家にいなくなると、猫じゃらし係が欠けてしまうことになるではないか。
下僕のくせに私を蔑ろにするなんてけしからん。罰として、今日は近づいてきても遊んでやらないことにする。
泣き虫な下僕の泣き顔を思い浮かべて、私はキャットタワーというアトラクションのてっぺんでそっとほくそ笑んだ。
吾輩は猫である。
最近は自分で言うのもなんだが、落ち着いてきたと思う。しかし、その分狩猟本能が疼いて仕方ない。
下僕が初めて反抗した。どうにもこうにも、困ってしまった。
運動好きだったからズボンを履いていた下僕だが、最近妙にヒラヒラする布を腰に巻くようになった。それがいけなかった。
そのヒラヒラが気になって飛び掛かってしまったのだ。そしてタイミングも悪かった。爪切り係がサボるのがいけない。そのヒラヒラを真っ二つに裂いてしまった。それがいけなかった。
下僕はカンカンに怒り、私に向かって大声をあげた。餌の時間を知らせるような大声ではなく、怒りを露わにした怒号だった。初めてのことだった。恥ずかしながら私は怯んだ。
餌やり係が泣きわめく下僕を慰めていた。私は下僕相手とはいえ悪いことをしたら悪いと思う程度には謙虚だ。下僕の様子が気になって仕方がなかった。
その夜、下僕のベッドに久しぶりに潜り込んだ。許してくれたかはわからない。しかし下僕は私を抱きしめて顎下を撫でてくれた。
温かかった。
吾輩は成猫である。
最近体を動かすのが億劫になってきた。だからだろうか、時間が経つのが早い気がする。
下僕はこの前中学校に入ったと喜んでいたのに、今度は高校とやらに入ると騒いでいた。対して変わってない制服とやらの着心地を確認して何が楽しいのだろうか。
しかし、今回は一緒に喜んでやろうと思った。
中学校とやらに入るときは、ただ制服が可愛いとか何とか言って喜んでいるだけだったが、今度は違う。詳しくはわからないが、毎日遅くまで外出し、家に帰っても自室で一人努力をしているようだった。
私の遊び相手がいなくなることは正直不愉快だったが、我慢してやった。下僕も我慢して頑張っているようだったからだ。たまにソファーで寝そべっている私を執拗に撫でたりするのもされるがままにしていた。
下僕が初めて心から努力し、その努力が実って高校とやらに行けるようになったのだ。私だって嬉しいのだ。好きなだけ浮かれるがよかろう。
……別れは近いのだから。 【ある猫の話】(2/2)
吾輩は老猫である。
もはや体は動かせなかった。日がな一日、室内からベランダの外の景色を見ている。
ちょうど桜の舞う季節だった。下僕が物凄い大声をあげていた。さすがの私も驚いてのっそりと立ち上がってしまうほどだった。足が震えたせいで、すぐに座ってしまったが。
昔、スカートを裂いてしまったときと同じくらいの剣幕で、下僕の両親と言い争いをしていた。内容はよくわからない。最近頻繁に出掛けていることと関係しているのだろうか。とにかく酷い大喧嘩だった。
そして言い争いが収まると、下僕は大きな荷物を背負って家から出て行ってしまった。涙の跡が見えた。私は心配したが、昔のように自由に体は動かなかった。遠くから見ているだけだった。
今は、その事を少し後悔している。
吾輩は……限界だった。
自分の命の灯が消えようとしているのがわかる。死期が近い。私は誰も見ていないうちにそっと立ちあがった。
多少うるさいが、私はこの家の人間を気に入っていた。だから彼らに看取られるのも悪くはないと思った。しかし、本能は静かなところを求めていた。
弱っている私を見たら餌やり係と爪切り係が大騒ぎするだろうが、嬉しいけれど厭わしい。
それに……唯一の下僕がいない家にいつまでもいてもしょうがないと思ったのだ。頑張って今日まで耐えてきたが、限界だった。所詮私は猫、一匹で生き一匹で死ぬのだ。
人間たちは知らないところにある私専用の裏口から外へ出た。物陰に隠れて最後の猫生を静かに過ごそうと思ったのだ。よったよったと歩いて外へまろび出て、目の前の影に驚いた。
家の玄関先に、下僕が立っていたのだ。玄関のインターフォンを鳴らせず、立ち尽くしているようだった。
下僕も驚いたようだった。ほとんど動けない私が自分から外へ抜け出してきたのを見て。こちらに駆け寄ってきた。背後にいた見知らぬ人間を見向きもしないで、私を抱きしめてくれた。
温かかった。
こうやって抱きあげられるのは久しぶりだった。懐かしい匂いに包まれて穏やかな気持ちになる。悔しいがあの両親の計画は成功だ、いつの間にか私にとって下僕は大切な己の一部になっていた。
下僕もそう思ってくれたのかわからないが、なぜか泣いていた。言葉は相変わらずわからない。しかし何かを察したのだろうか、私の体をそっと優しく撫でた後、すぐに離してくれた。いつもの泣き顔で私を見送ってくれる。
ああ、やはりお前が一番だよ。
私は下僕の足に顔を一度ゆっくりと擦りつけると、そのまま家から出ていった。歩く速度は遅かった。そして何度も振り向いて下僕たちの姿を見た。下僕は、ずっと私のことを見ていてくれた。
下僕の姿が見えなくなった後、私は何か穏やかな気持ちで散り終えた桜並木の下を歩いていた。先程まであった後悔の気持ちは嘘のように消えていた。今なら、とても静かな気持ちで生を終えれるだろうと思った。
ああ、私は何と幸せだったのか。
私は桃色に染まる道を歩きながら、今まで下僕と一緒に歩んできた道の事を思い出していた。 時間スケールの違う人と猫との穏やかな暮らしが感じられました
ほんわかとする良い話ですね >>73
漱石の作品発表が1905年、血脈を受け継いだ73氏が、全お題を手土産にして墓参り…! 吾輩は猫である・アナザーバージョン〜見届けろ!
さあ、物語は吾輩口調、『ツンデレ』猫の独壇場〜、母猫から引き離され、人間女子と兄弟のように育てられた猫が、『スカート』切り裂く『ハプニング』を経て、『アトラクション』キャットタワーの頂点で、王者のごとくほくそ笑む〜
そんなこんなで幼少次代は過ぎ、いつしか家を出奔した下僕が、今やもう一人とインターホンを押せずに居る〜、なるほど、許されぬ交際と結婚報告かw
再び彼女の懐で、思い出すスカート事件の温かさ、それでも死ぬときゃ独りがいいや…! 桜並木の『花見』に映す、猫の生きざま溢れだす〜
物語は全お題を消化しつつ、文豪とあの子に再会を果たして猫を悼んだ! 漱石安心しろ、愛すべき吾輩猫は73氏が継承しているぞ〜、やってくれたな、泣けるぜ大往生ENDだァ! 使い勝手良さそうなお題なのに、実際使ってみると全消化ムズいな……
使用したお題:『ツンデレ』『ハプニング』『アトラクション』『スカート』
【Revolution ZOO】(1/2)
「貴様! 言え、言うんだ!!」
「やめろ、ライオン! いきなりどうした、そんな大声をあげて?」
「こいつが、きっとこいつが何かしたに違いないんだ。そうじゃなきゃ急にこいつが人間に人気になるわけがない! 今まで見向きもされていなかったくせに!!」
「や、やめてくれ。オレは何も……」
「ウソをつくな! お前最近妙にわーきゃー言われてるのは間違いないんだ! 何をしたのか言え、言ってくれ! そしてどうやったら人気が出るのか教えてくれ! サーバルキャット!」
「待ちなさい、ライオン。本当に知らないのかもしれない。急にある種の動物が人気になることはよくあることだろう? パンダを見ろ。あいつらなんで人気なのかオレには全く分からないぞ?」
「うぐぐ、だがそういうがウォンバットよ。ことは深刻なのは承知しておろう? このまま特定の動物ばかり人気が偏ってしまうと……」
「確かにな。ここは動物園、人気の無くなった動物は隅に追いやられ、悲惨な目にあう。交尾相手を用意されず、餌も最低限となり、汚れた部屋で飼い殺されるんだ。
最悪、どこかの土地に引っ越しさせられることもあるからな」
「そうだ、だから一部だけこう人気を集める状況はどうにかせねばならん。人気になったのならその方法を共有して、お互いで譲り合わねば……」
「人気格差問題は厳然としてあるからな、認めたくはないが。ライオンやゾウ、キリンのように定番人気な動物はいいのだが、タイミングの問題か、なぜか極端に注目を集める動物が一部出てくるのは困るからな。
動物間のパワーバランスが崩れる」
「だが長年の研究によりある程度方法は解明しているんだろう? 確かメガネザルが言っていた気がするが……」
「ああ、コツメカワウソの件だな。あいつは動物園以外でカフェを経営し、その身近さで触れあいを行い、愛嬌をふりまいているらしい。それが人気のきっかけになったそうだ」
「そうか、愛嬌をふりまくのか……こ、こんな感じか?」
「ライオンよ、そんな風にお主がゴロニャーンとやっても怖いだけだ。いや、遠くから見たら可愛いかもしれないが、近付きたいとは思わないだろう。なにせ図体がでかいからな……」
「う、た、確かに、私がシベリアキャットのように可愛く振る舞うより、威厳ある風体で堂々としていた方が人気がある気がするな。昼間は寝っ転がってしまうのが悪いのか……。
何かサービスした方がいいのだろうか、背中に乗せて歩き回るとか」
「そんな安い遊園地の乗り物じゃあるまいに。効果は薄いだろう。だが何かサービスをするというのは良い案かもしれない。何か案はないか?」 【Revolution ZOO】(2/2)
「プライドでメスライオンもふもふ会開催とか?」
「余興でドラミングアトラクションとかしてみようか? ウホッ」
「す、スカート履いて人間のメスの振りをするとか……」
「黙れ、サーバルキャット! 人間の振りをする動物なんて意味がわからないぞ! 動物は動物だからいいんじゃないか!?」
「そ、そんな。せっかく案出したのに、なんで僕だけ……」
「いや、存外そんなことはないかもしれないぞ」
「なに、何か考えでもあるのか、チンパンジー!?」
「人間の文化を探っていろいろ調べたのだが、動物の要素を加えた人間のメスというのは人気が高いらしい。擬人化というそうだ。何がいいのかまでは残念ながらわからなかったが……」
「おお、そうなのか。さすがチンパンジー、最も人間に近い種族……!!」
「ち、チンパンジー。お主ならきっと素晴らしい名案を思い付いてくれるはずだ。その深い人間知識を持って我々にどうすれば人気を出せるようになるか、教えてくれ!」
「答えなら簡単です。威嚇と恭順です」
「ん、どういう意味だ?」
「わかりやすく言いましょう。例えば大勢の人間がいた場合は、己を強く見せるとよい。まるで人間が敵だと言わんばかりに威嚇しまくりましょう。
そして人間が少数だった場合、やさしく振舞うのです。頭を下げ腹を見せ、恭順の意を示すのです」
「ふむ、そんなことでいいのか? だが、それだけで本当に効果あるのか?」
「あります。人間どもの文献を調べてみると、そういうメスやオスに惹かれるようなのです。
おそらくですが、大勢がいるときは強く見せることでその強さを示すことで我々の存在感を誇示し、少数のときは甘えた様子を見せることで『あなただけに見せるのよ』と特別感を出すと効果があるのでしょう」
「な、なるほど。深いな。つまり大勢がいたら威嚇、少数だったら恭順。これでいいんだな?」
「はい、ライオンさんやクジャクさん等は特に効果が高いのではないでしょうか。もちろん、他の生き物も無意味ではないでしょう。やること自体は簡単ですので、やるだけやってみたらいいんじゃないでしょうか?」
「そうか、ちなみにそれに作戦名などはあるのか?」
「はい。ツンケンした態度とデレデレした態度を使い分ける作戦、人間の文化に倣って『ツンデレ作戦』と名付けましょう」
「あいわかった! では皆のもの『ツンデレ作戦』を決行するぞ!!」
「おう!!」
「チンパンジーよ! お前の作戦は最高だった。私だけでなく他全ての動物が生き生きしていると人気が出始めた! お前のおかげだ!」
「いえいえそんなことはありませんよ、ライオンさん。あなたの威嚇の遠吠えと猫のような態度の使い分けがよかったのでしょう。皆の役に立てて光栄です」
「そうか、だが、また困ったことがあってな……。人気が出た動物はかなり増えたのだが、動きが地味な動物はあまり効果がなかったようなのだ。それに、人気差が出るという根本的な問題は解決されなかった。他に何か手段はないか?」
「はい、あるにはあるのですが……うーん、下手するとハプニングじゃすまないような事件が起こりかねないしなぁ……。どうしましょうか?」
「あるのか? ならとりあえず内容だけでも教えてくれ。どういったものでどう利用するかはまた皆で話し合おう」
「そうですか、では……ツンデレの上位版に『ヤンデレ』というのがありまして」 愛されるための努力に頭か下がります
オチの会話が何故か悪徳商人と悪代官に見えました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています