安価・お題で短編小説を書こう!3
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安価お題で短編を書くスレです。
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■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/ >>178
進行氏、いつもありがとね、てか君だったのかw お題『スマホ』『爆発』『マジレス』を選択だ〜、可哀想な者倶楽部・リローデッド!!
あらためて紹介しよう〜、親の遊び心で誤解を招く名前を付けられた者どもの集い「可哀想な者倶楽部」、通称カワクラは短編スレ一期からのレギュラーメンバーだ〜
さあ、智寛ことチカン先輩が、心太ことトコロテン後輩に持ちかけるのは文化系の怨念、体育祭が憎い〜! 心太さんがところてん食ってるw
校長室での『スマホ』『爆発』なる犯罪行為に目を輝かせる卑劣な先輩〜、握手会をフイにする気かと『マジレス』が放たれ、ラストは納得いかない濡れ衣正座オチだァ!
スレ民が、放置され続ける第一話の妹名付け事件はどうなったのとツッコミを入れるが、進行氏は聞こえない聞こえないとそそくさ舞台袖に引っ込み、うん、でもお題は消化したし、次回をお楽しみにね、そんなドタバタ・テロリズムENDだあw
>>183
選択お題は『7』『実験』『爆発』〜、スペース・エクスプロージョン!
人は呼ぶ、地球の自転軸によって決定される、北の軸に最も近い輝星を北極星と…現在、北の極に該当するのはこぐま座・ポラリス、そして人は思う、北斗『七』星の向こう側には何があるのだろうかと…
さあ、人の夢を背負って物語が壮大な『実験』を描き出したぜ〜、星の回転法則の謎をどう解き明かす〜、って「宇宙船は何もないはずの宇宙で何かにぶつかって」×2 ←何だ、コピペミス、じゃねえ! これは…シンメトリー(対称)だww
きれいに反転した行と行が描き出すのは、宇宙の向こうで全く同じことを考えた宇宙船同士の激突か〜、文章・思考・星の自転をも反転させた、宇宙空間の奇妙な秩序オチw たまげたぜ、アイデアマンがお題を消化し短編の煌きを見せた!
そう、謎の秩序に満ちた宇宙、それあるかぎり、冒険は終わらない!! 183氏の描いた宇宙すごいENDは、シンメトリーな爆発の中に宇宙に生きる者共の好奇心の激突を映し出し、一瞬の煌めきとなったァ!! 感想ありがとうございます!
>>184
妹さんは……いつか長編を書こうかと……(しどろもどろ)
お題見た瞬間に、昔こんな風に休校にならんもんかと考えてた記憶が蘇って書いたので、傷害とか細かいところはキニスンナ、の精神です……
>>187
実況氏もいつもありがとうございます、っていうか意外に覚えてくれてる人が多くて嬉しい驚き(1スレ1話ペースだし)
妹さんね、どうしようね……広げた風呂敷の畳み方を悩んでるんだ…… 解決しないことを持ち味にしてもいいかもね
妹の件そう言えばどうにかしないとな、そうだな、ってチラッと話すだけのシーンを毎回入れて
まだやってるネタとして引っ張り続けるw 【論理的オーバースペック】
使用お題:『実験』『スマホ』『美人上司』
私は上司に恵まれなかった。というのも、私があまりにも優秀すぎたからなのだが。
上司というものは、常に部下よりも優秀で賢くなければならないものだと、私はそう考えている。
しかし配属された研究所の先輩方の才能をすべて足したとしても、私の足元にすら及ばない──それほどまでに私の知識は豊富で、膨大で、圧倒的だった。
私はずっと、理想の上司というものに憧れていた。
ある日、私の脳裏にある考えが過った。優れた上司がいないのならば作ってしまえばいい、と。
それからの私は素早かった。機械技術の知識を総動員し、骨格を作り上げた。外装は私好みのとびきりの美人に仕上げた。その肌は人工的な素材で組成されたものだとはまず分からない精巧なものだ。
中央処理には私自身の脳内から知識データを抽出し、それを植え付ける。これで私と同等のスペックを誇るロボット、ということになる。
あとは私よりも出来た人間の人格データと、理想的な記憶データを移植すれば、私を上回る存在が完成する。
全ての準備が整い、私は手元のスマホで彼女の電源を入れた。触れてみると、人肌の熱をこの手に感じる。
実験は成功だ。彼女に今、生命が宿ったのだ。
「初めまして、博士」
目覚めた彼女が私の姿をその目で捉え、話し掛けてくる。そこにはロボットと話しているような違和感はなく、彼女は一人の人間そのものとしか思えなかった。
「……博士だなんてやめて。あなたは私の上司になるんだから」
「では、なんとお呼びすれば?」
「あぁ、私の名前は海──」
私はふいに言葉に詰まる。研究所内で通っている名前は、私の本名ではないからだ。
私が作り上げた私だけの上司。だったら私も、本当の自分で接したいと、そう思ったのだ。
「──いや、私の名前は……ゆい。あなたは最新型番V-01。呼び方はこれから考えていきましょうか、先輩」 >>190
ついに最新型は自分で作ってしまったのですね
次ぎは後輩の復活を目指すのでしょうか? んー、やっぱり以前投稿した作品を知ってないと駄目なオチになっちゃったな…反省… >>175
使用したお題:『スマホ』『池袋』『美人上司』
【メガネをはずしてください】
スマホに見知らぬ美女の写真が入っていた。ビックリした。
「おい」
ただちょっと待ってくれ。オレはこんな美女に会った記憶はない。そしてここまで素敵な女性を忘れるわけがない。
だが現実に写真のフォルダの一番上に美女が映っていた。つまり、どこかで彼女と会ったはずなんだ。オレは少ない脳細胞をフル活性させて思いだそうとする。
「何仕事サボってスマホを凝視してるんだ?」
上司がいつものように嫌味を言ってくる、が無視。そんなこと今はどうでもいい。記憶を必死に遡る。
確か昨日は上司に誘われて飲みに行ったはずだ。池袋のいつもの店で。チェーン店特有の安っぽい店構えと、同じく安いがそれなりに美味いツマミがあるところだ。そうだ、昨日は飲み屋に行ったはずだ。
「おい、人の話を聞いてるのか? 上司の言葉を無視するとは良い度胸だ」
上司の声がちょっと怖くなったのでスマホから視線を上げる。上司のトンガリ眼鏡にむかって「すいません」と生返事で謝罪をするも、頭の中では先程の美女の写真でいっぱいだった。さらに記憶を揺り起こす。
整った顔を真っ赤に染めた美女の美しい横顔。濡れた瞳でスマホ越しのオレを見つめている。ただの写真なのにその妖艶な瞳に思わず心臓が高鳴った。真っすぐに伸ばした黒髪が美しい。
わずかに映った後ろの座敷やテーブルは完全にチェーン店のそれだった。撮った日付も昨日の物なので、昨日上司と行った飲み屋で間違いない。ただ、誰なのかわからない。
青いスーツはどこかで見覚えがあったが、どこで見たのか思い出せない。
「おい、お前何上の空になってるんだ。人が説教してるのに」
写真の美女のことを精一杯思い出そうと頭をフル回転させていたけれど、傍から見たらただの棒立ちだったようだ。再度上司にきちんと目線を合わせて謝罪する。メガネの度がキツくていつものように表情が読めない。
まだ30の大台に乗ったばかりだったはずだが、この上司の漂わせるお局さん的雰囲気は40のそれだった。色気の欠片もないまとめた髪の毛と、男のような愛想のない青のスーツが逆によく似合っている。
と、ここで僅かな違和感。上司の様子が何かいつもと違った。「あれ、髪の毛でも切ったんですか?」と当たり障りのない質問をしてみた。
「いや……、というかそのことをメールで君に尋ねたら、君から見せたいものがあるって返信を貰ったんだけれど。覚えてないのか?」
覚えていなかった。そのせいで美女の正体がわからないのだから。おそらく昨夜は少し飲みすぎて泥酔したのだろう。
そのことを上司に説明すると、上司はオレの机の方を見ていた。先ほどまで弄っていたスマホの画面を見ている、と思ったらスマホを手に取った。
「……ああ、なるほど。このときはすでにいつも付けていた髪留めがなくなっていたのか……。だとしたらどこで落としたのだろうか。そんな簡単に外れるものでもないはずなのに……」
上司はそう言うと、先程のオレのように記憶を探り出したようだった。横を向いて顎に手をやり、ブツブツと呟いている。
その横顔と目元の泣きボクロに何か引っかかりを覚えたが、その前に上司はオレにお礼を言った。
「感謝する、大事な髪留めだったんだ。もうちょっと探してみる。キミは仕事を再開しなさい」
そう言って上司は自分の席へと戻ってしまった。オレは思い出すのを諦めて、仕事に戻った。その際、最後にチラリと先程の美女の写真を見た。
しなだれるように座った美女はメガネを片手に、泣きボクロと頬を赤らめながらオレを見上げていた。 >>193
メガネを外すと……と言うのはある意味お約束ですね
果たして彼は、自分の上司の正体を 気付けるのでしょうか?
……中途書き込みをしてしまいましたorz >>190
お題『実験』『スマホ』『美人上司』を攻略宣言! 挑戦者あらわる、アップデート・ザ・ボス〜
さあ、さっそく職場に不満の主人公が語り始めるぞ、なになに自分より優れた上司がいない、オッケー作っちゃお〜、上司を作るという新しさw 『実験』は成功、『スマホ』に電源を入れ、いざ『美人上司』を起動だ〜!
なるほど「私好みのとびきりの美人」と誘引しておいて、主人公に女性を重ねてくる、実は百合だったオチになってるw そして百合と言えばあの人…
「海」と言いかけて「ゆい」と言い直す、やっぱりだ! これはシリーズ作者の署名代わり、そう、本作は連作だったオチでもあり、署名は初代進行氏その人〜会いたかったぜ(シリーズ初見の人で話が気になったら前スレ76の話を参照のこと
司会が揃い踏みとはめでたいな! 初代、二代目そろってお題消化おめ、まま、とりあえず一杯飲もう、そんな感じで、今夜はおつかれ盃ENDだ〜
>>193
親しみやすそうなお題『スマホ』『池袋』『美人上司』に挑戦〜、池袋ウエストゲート・ザ・ボス〜
記憶が定かでない主人公、頭をヒネる先にあるのは、昨夜『池袋』の安い飲み屋で、ご一緒の濡れた瞳の美女、それを思い出させる『スマホ』の画像〜
髪留めなくしたトンガリ眼鏡の上司(センスw)に怒られながら、主人公はもう少しで噛み合いそうな記憶をたどる〜、あー髪留めを渡そうとしたんだろうな
「青いスーツはどこかで見覚えがあった」「男のような愛想のない青のスーツが」「目元の泣きボクロに何か引っかかりを覚えたが」←193氏、読者の心を絶妙に弄ぶw
さあ、志村うしろうしろ『美人上司』は後ろ〜状態になった物語が最後のお題を見事消化し、ラスト! トンガリ眼鏡を片手に泣きボクロ〜、ハイ決定打、もう分かったよね? えっ、ここで後はご想像にお任せしますなのかよって感じで続きはよENDォ! やっぱり前回のお題は何か難しすぎたんやな。今回サクサクできるし・・・ 7お題どうなんだろ?
選択肢が多いから達成感が少ない、といえばデメリットだし、組み合わせでいろいろ思いつける、といえばメリットだし・・・
とりあえず自分は使用頻度の少ないお題を使って「オレ賢い!」って自己満足しようかな。早速一つ思いついたし >>175
使用したお題:『実験』『美人上司』『爆発』
【人が死なない爆発】
人間だけを殺さない爆弾を発明した。
普通の爆弾と同じで非生命体は爆風で破壊するのに、人間にはせいぜい火傷や打ち身程度の被害で済むのだ。自分で言うのもなんだが、世紀の大発明だと思う。
これさえあれば戦争が変わる。殺戮目的ではなく戦略拠点陥落のための空爆をこの爆弾ならし放題だからだ。人道的に配慮した戦術・戦略が行えるようになる。
もちろん戦争だけではない。人質もろとも誘拐犯を爆破し、その武装を破壊して解除することもできる。火力発電所や原子力発電所に応用できれば、人的には絶対安全な施設を作れるだろう。倒壊した建物だけ破壊すれば人命救助だって楽々だ。
極論、子供の遊びに爆弾を利用することだってできるだろう。とにかく世界の全ての技術と文化が大きな前進をしたのだ。素晴らしいことだ。
「はぁ、ここまで長かったな……。彼女たちに感謝だ」
私は過去を思い出す。彼女たちと過ごしたありきたりで平凡で、幸せだったあの日常の日々を。
料理が下手だった妹のことを思い出す。妹が揚げ物をすると台所がよく黒焦げになったものだ。
謎の実験をよくやっていた幼馴染のことを思い出す。あいつのせいで何度理科室の窓を割ったことか、多すぎて回数なんて覚えていない。
イタズラ好きだった先輩のことを思い出す。あの人にいろいろなイタズラを仕掛けられて死を覚悟したことは一度や二度ではない。
あれから何年も経った。経ってしまった。しかしそのおかげでこの非殺傷爆弾を完成させることができた。
私は感慨深く思いながらいつものようにいつもの場所に座り、いつものように線香に火をつけた。手を合わせる。
「みんなのおかげで完成したよ。本当に、本当にありがとう」
仏壇に乗った三人の写真に向かって真剣に手を合わせる。心の中で幾度となく繰り返した言葉を何度も何度も唱え続けた。
彼女たちのおかげでこの非殺傷爆弾を完成させることができたのだ。
妹が台所に立つたびにこっそり油や粉末を混ぜこんで料理させたり、幼馴染が気づかないうちに実験準備室にある薬のラベルをわざと危険ではないものとすり替えたり、イタズラに引っかかる際にヘリウムや火薬の量を調整しつつ、先輩を盾にしたりして。
そうして何度も『人が死なない爆発』を実証・観察できたことによって。
私は心の中で何度も何度も感謝と、謝罪を繰り返す。
「みんな、ありがとう。そして、ごめん。ごめん、やり過ぎたんだ。みんなを死なす気はなかったんだ。でもみんなは爆発に巻き込まれて死なないのか、どうしても気になって。気になってしまって……。ホントに、ホントに……」
「……フフフ」 お題『伝説』『五七五』『呂律の回らない酔っ払いが登場する』『出不精』『柳眉』投票締め切り
投票無しのため、一覧はありません。 選択お題、『7』『実験』『池袋』
【リバイバル】
その居酒屋のBGMには、池袋には似つかわしくないクールで清潔なジャズがかけられていたが、個室の誰も熱心に耳を傾けているようには見えなかった。
「で、そのラノベってのは、いったい何なんだい」と柳眉を顰めた清少納言が尋ねてきたので、
「今の若者にウケてる読み物ですよ」と僕が答えると「はーい、どうせこちらの生まれは平成ならぬ平安ですよ、1000歳超えの婆ですよ!」と頭をはたかれた。
くっくっくと笑いながら芥川龍之介が言う。
「いやエッセイばっかり書いてた清少さんには分からないだろうなァ、文学は重苦しくなったんですよ。
ボクなんかはね、自分の娘が生きながら焼かれて、苦しむけれども、それが芸術だって言って、娘の焼き姿を描いちゃう画家の話、みたいなのを書いてね。
滅法ウケてましたから。ラノベってのもそういうモンでしょう」
「いえ、完全に違います」
安価になったクローン技術は、いつしか倫理観念をなし崩しにして、人々は好き勝手に人体複製を行うようになった。
人体造成のテクノロジーは、脳の模造をも可能にし、過去に残された文献を基に偉人がクリエイトされ、彼らのトークがバラエティとして人気を博している。
ここ池袋の居酒屋には、伝説の物書きとも言われる文豪が七人集められ、
ネット生放送の中、あいつらが顔を合わせて文学談義を交わしたらどうなるか、という企画実験「ライトノベルの未来を語る」が行われている。
木箸で魚の目をつついて盲目だと言って喜んでいた谷崎潤一郎が、焼かれる娘という怪しい単語に反応した。
「となりゃ、結局ラノベったあ、アレですかい、女をさ、自分好みにしよってんで、子供の頃から育ててたらさ? 悪女になっちまって、逆に男が入れ込んじまって破滅、みてえなやつ?」
こじらせ方が違うのだが、説明するのが面倒だ。
「萌えの大家と呼ばれる谷崎さんの趣味には合うかもしれません」とだけ、とりあえず言う。
すると、二葉亭四迷がジョッキをぐいっと飲み干して、テーブルに身を乗り出してきた。さすがロシア帰りだけあって、ハイボールを水のように飲む。
「や、でも嬉しいですねえ、ラノベってのは、ライトノベル、でしょ? ノベルを小説としたのは、私こと二葉亭の、二葉亭の、師匠でしてね。
それまで悩みなんて日本では描かれてなかったわけですよ。それをね、私こと二葉亭が海外から輸入して〜」とマシンガンのように自慢話が続く。
「しずけさや、岩にしみ入る、蝉の声」
松尾芭蕉が一句詠んだ。黙れ蝉、ってことなんだろう。
「すいませんねえ、芭蕉先生。しかしねえ、やっぱり文学と言うのは重たいだけじゃない。出不精だけのもんじゃないんです。
小説ってのは、町の噂って意味ですから。ライトノベルって言うぐらいだ。一葉さんみたく軽快な文体が、現代でも人気なんでしょうね?」
二葉亭が水を向けると、端で縮こまっていた、最年少の樋口一葉が、集まった視線に恐縮した。
「え、わ、わたしですか? なんか、もう、先生方の前で、人気とか……語れる存在とかじゃないです……」
困惑しきった若い女性に、女好きの谷崎が素早いフォローを入れる。
「いやいや、でも、一葉さんの作品は今でも通用するぐらい、作風が若々しいって、評判だそうで」
「はーい、どうせこちらは今じゃ通用しない婆ですよ!」
「婆! 婆と言えばね、ボクは死体から髪を盗む婆の話を……」
濃ゆい文豪達の果てしなく続く駄弁は、もともとの主題まで行き着くことなく、ライトノベルとは何か、それすら理解することなく数時間を費やした。
ネット生放送も時間切れとなり、いまや文豪数人がテーブルに突っ伏している。カオス。
「夏草や、つわものどもが、夢の跡」
「それでェ、結局あんたァ、誰なんだいィ?」と呂律の回らない清少納言が、こちらに絡んできた。
僕は自己紹介すらしていない。
「やれやれ」
ひとつため息をついた。 >>200
200氏がサイエンティストものでお題『実験』『美人上司』『爆発』に挑む、ノンデッド・ボマー!
さあ、『爆発』はしても人をほとんど殺傷しない、対非生命体用トンデモ爆弾を開発した主人公が、仏壇の写真に手を合わせるぞ〜
並んでいるのは、台所を黒焦げにしていた妹、謎の『実験』をよくやっていた幼馴染、死を覚悟させる悪戯マニアの先輩だあ、他の家の人を合同で祀ってやがるw
語り口は何やらデンジャーな方向に転がり…ラスト! 出た、マッドサイエンティスト告白オチだァ〜、人を殺しかねないイタズラが好きだった先輩にだけは同情の余地はないな、彼女が『美人上司』かw
科学進歩に犠牲はつきもの、飽くなき探究心に突き動かされた科学者の口から漏れるは謝罪、いや、これは破壊衝動だ〜、好きだからこそ壊したい! どうでもいいから守りたい! 渾然一体の漆黒がチラリ覗いて、お題消化のマッドボマーENDだァ!
>>202
二作品だしね、
あと適当なところで投票を促す掛け声があったら違うかもよw
>>203
自作!
選択は『7』『実験』『池袋』だが、
実は前お題『伝説』『五七五』『呂律の回らない酔っ払いが登場する』『出不精』『柳眉』も含めてみたぜ! ていうか前回のお題がめちゃくちゃすぎたんだな
もうすこし安価取る人は自重しろと 前回はたまたま相性が悪かっただけだと思うよ。お題全消化してる話が3つもあるし・・・
思い付くときは「長靴下のピッピ」ですらお題として流用できちゃうしねぇ >>200
お巡りさん、コイツですw
イタズラは多少自業自得ですが、ほかの爆発の元凶は主人公ですか
人には優しいハズの発明をした立役者がサイコパスと言う皮肉w
>>203
人格が宿るのは脳か魂か? 文豪達の様子を見ているかぎり、後者な様ですが
それとも脳に直接インストール?
>>202
投票したくなるような、心に残る話を書きたいものです 心に残る短編ってどんなのがいいんだろう?
叙述トリック系? インパクトが強い系? それとも普通に感動系かな。
自分は文章で遊んでる系だけども 面白コピペみたいな数行で笑える超短編が書いてみたい お題消化しつつそれは無理ゲーじゃなかろうかw
でも3行くらいで起承転結つけるのはいけそうかな? 考えてみようか 使用お題:『実験』『池袋』『爆発』
【アルケミスタ】(1/3)
池袋。言わずと知れた国内有数の繁華街であり、雑多とした人々が集い、観光地、歓楽街、そして心霊スポット等の様々な貌を持った怪物でもある。
だが、そんな街もひとたび路地裏へと入り込んでしまえば、表通りの喧噪も遠のき、異界と化す。
「あ、が……」
「ふむ……」
青黒い顔の男が喉を掻き毟りながら次第にピクピクと痙攣を始める。その男を眺めるのは地味な色合いのコートを羽織った人物。
男は完全に事切れたのか、弛緩し、四肢を大地に放る。
「フム、想像通りの結果になったな。やはり、幽子と霊子の結合が甘い様だ」
コートの怪人物は、死んだ男の顔を覗き込む。と、そのコートから金属の輝きを持ったコード状の物が伸び、死んだ男の体をまるで調べるかの様にまさぐった。
死んだ男の体はあちこちが異形と化していた。しかし、この結果はコートの怪人物の希望に沿う物ではなかったらしい。
「霊的力場の強いこの地でならと思ったが……従来の方法の方が安定しているな。この方法では外部からの霊子の補助は出来ないと考えた方が良いようだ……」
立ち上がった怪人物は、懐からアンプルを取り出すと、それを死体に振りかける。と、薄く光る緑の液体は、降りかかったと同時に死体をシュワシュワと溶解させてゆく。
「ふむ、外部霊子の取り込みは自然結合だけでは足りない……やはり、失われた“アブソーバー”を再現できないのが辛いな……」
立ち上がった怪人物は、キューブ状の品をカチャカチャと操作すると、まるでカーテンの裏にでも入り込むかの様に、その姿を消す。
後には、かつて人だったモノの、黒い染みだけが残っていた。
******
郷下 剣穂がゴシップ記者の矢五明 範司からその情報を仕入れる事が出来たのは、ゴールデンウイーク間近の事だった。
サンシャイン60通りにあるファストフードの店に並で座った2人は、お互いにだけ聞こえる声で話をしていた。
「ダンナの言った通りでしたね、届出のない行方不明者も合わせれば一週間で5人。明らかに多いですよ」
「……予想通りか、グランドパルスの揺らぎが多いから、“ヤツ等”が動いて居るんじゃないかと思ったんだよ」
「…………グローリアスドーンですか……」
範司が忌々しそうに眉を顰める。
グローリアスドーン……いつの頃から存在しているか分からない錬金術師達の結社であり、剣穂、範司共に因縁浅からぬ相手でもあった。
剣穂は、都内近郊のエキゾチックマターの分布を調べている時に、たまたまその事に気が付き、特に揺らぎの多い池袋で何か起こっていないかを範司に調べて貰っていたのだ。
グランドパルスはグローリアスドーンの空間移動アーティファクトを使用した時に、その影響を受ける為、彼等が動いて居るのだと思ったのである。
「……また、いつもの実験か? それとも、良からぬ事を企んでいるのか?」
「どっちにしろ、犠牲者が出るんです、放っては置けないでしょう?」
「だな、俺も調査を進める」
「ならオレも、引き続き調べてみます」
「頼む」 【アルケミスタ】(2/3)
******
星の巡りの悪い……そう、評すれば良いのだろうか? 少女はワースト1位だった今日の星占いを思い出し「最悪だ」と涙声で呟いた。
短絡は凶と言う占いの結果を思いだし、ラッキーアイテムの革表紙の手帳を持っていなかった事を今更ながら後悔する。
ガクガクと震える足が動かない以上、彼女には、怪人物がこちらに気がつかない様に祈る他に出来る事はなかった。
コートの怪人物は、足元の異形の死体に何某かの液体を振りかける。すると、その死体がシュワシュワと溶解していく。
「あと一歩と言う所ですか……」
そう呟き、振り向いた怪人物の顔を見た少女は、思わず「ヒィッ」と、呻き声を上げてしまった。
その顔はウゾウゾと蠢く金属のコードに依って形作られていたのだ。
「ちょうど良いモルモットが居るようですね」
怪人の顔が厭らしく歪む。少女の足から力が抜け、ペタンと座り込んだ。
ここから逃げなくてはいけない。それは分かって居る。だが、彼女の体はその要求に応えようとはしなかった。
カツン……カツン……
革靴の乾いた音だけが路地裏に響く。
「あ、ああぁ……」
絶望に彩られた声が漏れた。
「!!」
飛び込んで来た影に怪人が身を翻す。その顔は驚愕に染まっていた。その視線の先に居るのは、鍛え上げられた身体つきの青年だった。
怪人の視線は、その青年のベルトのバックルに固定されている。
「……失われし“アブソーバー”」
青年……郷下 剣穂は冷徹な視線で怪人を見下ろす。
と、少女は突然抱きかかえられた。
「もう大丈夫ですよ」
「!!」
もう一人、先の青年とは別の青年。矢五明 範司だった。
範司は、少女を安全な距離まで運ぶと、剣穂達の様子を伺う。
二人は対峙し、睨み合いを続けていた。 【アルケミスタ】(3/3)
「アブソーバーだと! 小僧! 貴様どこでそれを手に入れた!!」
「あんたこそ、イカれた格好じゃないか、今日はパーティー帰りか? 尤も、格好以上に頭の中の方がイカれてるみたいだがな!」
一瞬、既に消失した犠牲者の居た黒い染みの方に目を向けた剣穂だったが、次の瞬間には怪人に殴りかかった。
だが、怪人は軽々とコードで拳を受け止めると、剣穂の顔面を掴む。ミシリと、頭蓋が軋んだ。
「小僧、これは貴様には過ぎた代物だ、ワシが有効に使ってやる。だから、安心して……死ね!!」
顔面を掴む手に力が籠る。そして、ニヤリと笑みを浮かべた。
ビキイィ!!
「!! ガアアアァァァ!!」
手を握り潰された怪人が叫びを上げる。自由になった剣穂が地に足をつけた。だが……
「何だ! 何なんだ! その姿は!!」
脈動する、生きた金属の鎧。
「ホムンクルス……」
「馬鹿な!! そんなホムンクルス等!! まさか!!」
「そう、“ホムンクルス・モデル”のイデアを書き換えた……故に俺の表へと顕現した!!」
そう言いながら剣穂は、バックルのアブソーバー、その錬金炉に火を入れると数種のエキゾチック物質の結晶を放り込む。
「生体パルスの置き換え以外の変身方法だと!! そんな物認められるか!!」
そう言った怪人のコートが弾け飛び、身体が倍に膨れ上がる。剣穂を捕まえようと体中のコードが彼を襲った。
だが、それを飛び上がる様に避けた剣穂はそのまま反転し、怪人に照準を付ける。炉の中の結晶は溶け合い、アブソーバーによって剣穂の体に吸収される。
それは深紅の輝き、錬金術を求める物にとって究極の光。カーバンクルの……
足に集まったエネルギーは、それを受け止めようとした怪人のコードをあっさりと千切り飛ばし、その怪人の力の源、疑似賢者の石に到達する。
「ば……かな」
怪人はそれだけ呟くと、爆発四散した。
その光景をどこかぼんやりと見ていた少女は、そのまま気を失ったのだった。
******
少女が意識を取り戻したのは路地からそう離れていない公園のベンチでの事だった。
母子が楽しそうに戯れる風景をみていると、先程の事がただの悪夢だった様に思えた。
******
「ダンナ、良いんですか?」
「ああ、知らない方が良いって事は確かにある」
「ですか? いや……ですね」
「ここから先は、知ってしまった者の責務だ」
「ですね、オレ達がやらなけりゃいけない事だ」
「ああ」
そう言って2人は池袋の街を見下ろしたのだった。 >>175
3行くらいの短いの書きたかったけど、さすがに無理だったは・・・
使用したお題:『7』『スマホ』『爆発』
【この中に一人、嘘付きがいる】
数人の男女が暗い部屋に閉じ込められていた。扉は開かず、窓はなく、どうやっても外に出られない。
途方に暮れたみんなに、床に置かれていたスマホがメールの着信を告げる。そこには一言、こう書かれていた。
「この中に一人嘘つきがいます。誰が嘘つきか見分けて殺しなさい。そうすればこの部屋から脱出することができます。殺さないと一生外には出られません」
スマホから顔を上げて目の前を見た。そこには6人の人間がいた。彼らは口々に訴えてきた。
「オレは猟奇殺人犯だけど、嘘付きじゃないよ」
「ぼくは連続殺人鬼だけど、嘘付きじゃないよ」
「私自爆テロリストだけど、嘘付きじゃないよ」
「うちカニバリストだけど、嘘付きじゃないよ」
「儂はプロの殺し屋だけど、嘘付きじゃないよ」
「おいら凶悪爆弾魔だけど、嘘付きじゃないよ」
彼らの証言を聞いて、自分はこう答えた。
「なるほど。誰が嘘付きが、すぐにわかった」
そうして嘘付きを殺し、他のみんなは外へ脱出することができたのだった。
めでたしめでたし。 嘘つきでなければ良いというモノでもないと言うw
何故犯罪者ばかりを集めたのか気になりますね >>211
混ぜるなキケンの三種お題、選択は『実験』『池袋』『爆発』! ブクロのアルケミスタが登場だ〜
物語は『池袋』に蠢くコート男が邪なる『実験』を繰り返し、あとには黒い染みだけを残していくぞ〜、おぞましい顔面、ナイス描写〜
コートだけに正体は金属のコード、少し引っ掛けたかw さあ、知ってしまった女の子にコート男のワームが迫り、正義のホムンクルス、剣穂さんが現れる!
「そう、“ホムンクルス・モデル”のイデアを書き換えた……故に俺の表へと顕現した!!」←だめだ何を言ってるのか分からねえw アルケミスト必殺の蹴りがコード男を『爆発』四散〜
ラスト、カメラは戯れる少女を映し、記憶を抹消!? 戦意は高揚! 知られざる者が痕跡残さず戦いを続ける、アンノウン・シリアス・ヒーローENDだァ〜
>>214
短さを追求する214氏が、お題『7』『スマホ』『爆発』に挑戦するぜ、ネタバレ注意のライアーゲーム、in短編スレ!
舞台は壁しかない疑惑の部屋、集結した『7』人、彼らの『スマホ』に嘘つきをヤれと指令が下る〜、展開はやっ
嘘つきはこの中にいるッ、見つけ出すぞ、じっちゃんの名にかけて! 他の面子がここで唐突に自分の凶悪性をアピール、嘘とか関係なく全員、仕留めなきゃいけないレベルw
しかし、これで分かったぜ、だってアンタは死んでるはずだろ! ああ『爆発』してなッ、て感じでお題全焼、オレ分かっちゃいました極短ENDォ! >>216
感想有難うございます
ホムンクルス・モデル云々は
哲学における知覚認識「『我々が知覚する事が出来るのは、脳内で視覚情報を再構築して見ている小人がいるから』なら、その小人が見ているものは、更に脳内にいる小人が居るのか?」と言うカルテジアン劇場の「カルテジアンのホムンクルス・モデル」の事です
それに「人には見る能力と見られる能力が有る為に知覚される」と言うイデア理論に引っ掛けて
脳内の「見る」小人のイデアを「見られる」に変えたから外に出てきた
つまり、「僕の考えた最強脳内小人(ホムンクルス)を引っ張り出して変身したんだよ」と言う子供理論を難しい言葉で言っているだけですw 今週分はもう弾切れかな?
ばあさんや、次のお題はまだかのぉ? じいさんや、次のお題は4/29の22時ですよぉ
だからもうちょっと待っててくださいねぇ >>218
台詞の裏にそこまで編まれた理論があったとはw 使用お題:『7』『美人上司』『マジレス』
【美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】(1/3)
「田村君。この資料は何?」
井上専務のピシャリとした声に俺は思わずビクリと震えた。
声の方向へ振り返る前に、俺は顔を横にいる先輩へとかすかに向けるが、先輩は苦笑いをするだけだった。そんなぁ。
「田村君。聞こえてる?」
「ただいまぁ!」
俺はダッシュで専務の机の前まで来て、媚びへつらうように無理やり笑顔を浮かべた。それに対して井上専務は、まるで氷でできているかのような真顔で俺を突き刺すように射抜いた。
それを見て俺は冷や汗を浮かばせる。
「この資料提出する前に誰かに見てもらった?」
「い、いえ! ちゃんとは見てもらってません!」
「どうして? これでいいと思ったの?」
「い、いえ! そんなことは!」
「これだと主旨が伝わらない。いらないことを書きすぎて論点が分かりにくい。それに誤字がかなり多い」
「すみません!」
「すみませんじゃない! どうしてわからないことを人に聞かないの!?」
「すみません!!」
「すみませんじゃないって言ってるでしょ!!」
「はいぃぃ……」
井上専務の雷のような怒鳴り声にただただ俺は平伏するしかなかった。
ああ、これで何度目のお叱りだろうか……怒られるたびに俺の精神がストレスですり減っていくのがわかる。
「今度からちゃんとなさい」
「はい……」
ちらりと専務の顔を窺うと、専務は隙のない真顔で俺を見ていた。
……もう少し柔らかい表情をすれば、もっと美人なのになぁ……。
席に戻ると、隣の席の先輩がドンマイと俺の肩を叩いてきた。
「……先輩、ちらっと見てこの資料いいじゃんって言ってくれましたよね?」
「ああ、悪かったよ。俺の名前出さなくてありがとう」
「……」
「でも専務が厳しいのもあると思うぜ。あれくらいのなら普通は通ると思うんだがなあ」
「……俺、嫌われてますかね?」
「お前には厳しいよな。初日がまずかったんじゃねえの」
「あのアニメTシャツスケスケ事件ですか……」
「お前のじゃなくてアニメキャラの乳首が透けて出てきたのは俺もまずいと思うぞ」
「俺の勝負服なのに……あれから専務が俺をマークしてるっぽくて……いつもあの真顔で俺を見てくるんですよ……」
「あの人笑わねえよなあ。俺もあの人は苦手だ」
肩をすくめて先輩は仕事に戻る。俺も仕事に戻るが、気分は憂鬱だ。
他の無難なアニメTシャツ持ってくればよかったなぁ……。 使用お題:『7』『美人上司』『マジレス』
【美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】(2/3)
「田村君。もうすぐ仕事終わりますよね。今夜飲みませんか?」
俺はガタンといすから転げ落ちて、声をかけてきた専務を見上げた。専務はマジの顔だった。
俺は助けを求めて周囲を見るが、誰も我関せずといった様子だった。
「積もる話があるんです。積もる話がね……」
俺は戦慄した。
「え!? 専務もあのアニメ好きなんですか!?」
「あまり人には言えませんがね。あのバカバカしさは好きです」
「い、いやあ! 嬉しいなあ! 俺、あのアニメ好きだっていうとすぐクソアニメ愛好家とかバカにされて」
「否定はしませんが、一味は違います」
最初は専務の一挙手一投足に警戒していたが、酒が進み和やかに続く会話に俺はおやっと戸惑いつつ、実は専務がアニメ好きだという事実に驚天動地して、
さらにアニメの話を俺と話す機会を窺っていたと聞いて、俺はなんだかホッとするような嬉しいような困惑するような気持でいた。
「専務、古めのアニメとかも知ってるんですね。おいくつなんですか?」
「うーん、まあ、7です。7」
「37?」
「怒りますよ」
そう言いつつ酒を飲みながら楽しく会話を続けてくる専務は、いつもと違う新鮮な面を出していて、俺はとてもはしゃいでしまった。 使用お題:『7』『美人上司』『マジレス』
【美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】(3/3)
「……いやあ、俺、専務に嫌われてると思ってましたよ」
「嫌ってなんかいません。アニメのこと話したくて、ついついつっかかるようになってしまいましたが」
「他の人はアニメ好きだって知らないんですか?」
「知らせていません。ボロを出さないようにしてますから……」
「だからいつも硬い表情をしてるんですね。可愛いのにもったいないなあ」
「ちょ、なに言ってくるんですか……」
「今の専務はポワポワしてて超絶可愛いですよ!」
「酔ってるんですか、まったく。ああ、私も酔ってますね、うう……」
井上専務は顔を赤くして隠すように頬に手を当てていた。
「うわ! それ、萌えってやつです! 萌え!」
「ちょっと古くないですかぁ?」
「あー! そんな専務だったら、今ごろ社内の人気者なのになあ!」
「からかわないでくださいよ……」
「めっちゃ可愛いなあ! もっと砕けていいと思います! 専務はめちゃくちゃ可愛いので!」
「か、可愛いですか? そんなに言われると、その気になっちゃうなぁ」
専務はいやいやと身をよじらせながら、表情をほころばせていた。あれ、ちょろいぞこの人。
「井上専務! 井上専務! あそれ井上専務!」
「はーい、井上専務、17さいで〜す。きゃぴ!」
「あ、それきついっスね。はは。しかも古くないすか」
「なんでそこでマジレスしてくるんだよ!」
翌日、専務に殴られた跡を引き連れて出社する俺に心配の声が上がり、専務の社内評価が落ちて、専務はさらに落ちこんだ。
誤解を解くべく俺はできる限りのフォローをして、なんとか専務の評価を戻した。専務は俺に礼を言うが、俺も悪かったので恐縮しきりだった。
それからも、俺と専務は頻繁に二人で飲んでは、アニメについて語り合うようになったとさ。 お題『7』『実験』『スマホ』『池袋』『美人上司』『爆発』『マジレス』締切
【参加作品一覧】(1/2)
>>178【爆発! 可哀想な者倶楽部】
>>183【宇宙の地図】
>>190【論理的オーバースペック】
>>193【メガネをはずしてください】
>>200【人が死なない爆弾】 【参加作品一覧】(2/2)
>>203【リバイバル】
>>211【アルケミスタ】
>>214【この中に一人、嘘付きがいる】
>>222【美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】 投票は特別やらんでもいいんじゃない? 勝手に投票する感じで
ちなみに>>203【リバイバル】に一票。上手い事偉人を盛り込んだのがよかったから 個人的には七お題から五は結構良いなって印象だけど、反応次第ってところはあるね。
先週同様安価は二十三時から取るので、意見聞かせてほしいかな お題形式に変化があると新鮮味があって面白いね
いろいろ試して欲しいな 7お題だと多い気がするし、5お題に戻して、その代わりに進行さんが特殊な強制お題をつけるとかアカンか?
例えば「ことわざに因んだ内容にする」とか「会話のみで短編を書く」とか「恋愛物オンリー」とか「有名アニメの二次創作」とか・・・ 選択肢としたら7は丁度いいと思う
一人のお題によって書く幅が狭まってしまうのは嫌かな
その人の負担も大きくなるし ルールとしては、別に全部盛り込む必要は無くて、そういう意味で3つ固定なのは良かったのかもしれないね
やりづらいお題があると、お題コンプリートしたいって燃える人ほど出さなくなるし……。 纏まってない……
見てたら、一応今の形式がやりやすかった人の方が多いみたいなので、とりあえず七安価取りましょう
来週以降の設定については、また追々考えるとして
>>238-242 ごめん、いつもの癖で安価を数え間違ってたみたいです
追加で
>>244
>>245 ☆お題→『気持ち悪い』『続編』『合体』『グッバイ』『赤ワイン』『英単語三文字の略語』『ロボ』より三つを選択
※二つ以下、四つ以上は不可
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→5/6の22時まで
☆平行して投票を行います(試験運転)→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。締切5/2の22時
【見逃し防止のため、このレスに安価してください。】 次回の日曜日の締めは、ひょっとしたら書き込みできる状態にないかもです……。頑張るつもりですが、もし出てこなかったら、代理でどなたか進めてくださるとありがたいです。 >>222
前回お題『7』『美人上司』『マジレス』を選択して挑む、アニオタ・ノミニケーション〜
さあ、話は『美人上司』に叱られる主人公の語りでスタート〜、主旨不明、誤字多数、悲惨な資料で詰められる俺くんの脳裏に、アニメキャラ乳首スケスケ事件がよぎる〜、もうこれ半分セクハラだろ
鬼専務が下す至上の飲みニケーション命令に、気分は死あるのみ、死中に活を求めよ俺くん、武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり〜
しかし予想を裏切る「はーい、井上専務、1『7』さいで〜す。きゃぴ!」←うわw 調子に乗った俺くんが否定的な『マジレス』を放ち、いや囃し立てたん俺くんだろって感じで、鉄拳制裁が社会の厳しさ、ねじり込むw
ラスト、丁寧にお題を消化した222氏が、飲み友化した井上専務との談笑風景を描いた! 後ろ盾えて百万馬力、人間万事塞翁が馬、アニメは世界を救う、そんなENDだぁ! >>246
>>214に一票しとこう
これは自分が嘘言ったってことだよな?
みんな嘘つきじゃないけど誰かが嘘ついて殺されないと脱出できないので
自分がわざと嘘ついて犠牲になったとも読み取れるが >>251
自爆テロリストじゃないかな?
自爆してんのになんで生きてんだよって話だし >>252
あーそれはそうかも
深読みしすぎたかw 別に自爆テロリストって自爆しなきゃ名乗れないってわけじゃないと思うんだけど、あかんかな? まあそんな細かい設定は変えればいいだけだし・・・
一応>>251さんの解釈で合ってるよ。ついでにいうと「犯罪者が全員解き放たれたじゃないかめでたくねぇ!!」っていうのも一応オチのつもり >>193【メガネをはずしてください】 に一票
ストレートなラブコメで2828したから。
同じ路線の>>222【美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】
も捨てがたいけど。 >>254
あーそっちの解釈なのか。
てっきりお題が爆発だから、お前爆発してねぇじゃねぇか!って風に思ってた。 確かに全然めでたくないわ
わざわざ嘘ついてこいつら解き放った自分が一番のサイコだな 解放したくないから嘘をついたんじゃなかろうか。まあそこまで考えて書いたわけじゃないけどね
ってか今回のお題もハチャメチャだなぁ。ネタが思いつかぬ・・・ 使用お題:『続編』『合体』『ロボ』
【懐古】
男は半ば眺める様にその映画を見ていた。映画館の人はまばらで、特に興味も無いのか、映画などそっち退けでいちゃついているカップルもいる。
男にした所でオールナイトの格安の料金でなければ足を運ばなかったかもしれない。
(知名度を考えれば、そんなもんかもな……)
いちゃつくカップルに煩わしさを感じながらも、男はそんな風に思った。
映画は続編だった。いや、これを続編と言って良いのかは分からない。30年も前に作られたTVアニメのシリーズ物の続編と言う触れ込みの映画だった。
確か一作目が宇宙船から変形するロボットで、二作目は合体するロボットだったか。男が当時見ていたのはそこまでで、確か三作目もあったはずだ。
当時は高級過ぎて、その玩具など買って貰えなかった記憶があった。
(今なら買える資金が有るんだけどなぁ)
もし今、当時の自分に会ったのなら、果たして今の自分はそれを買い与えるのだろうか? そんな事を考え、男が小さく笑う。
気が付けば、映画は既にエンディングに入っている。カップルもいつの間にか消えていた。
勧善懲悪。チープで分かり易い。だが……
「昔は夢中で見れたんだがなぁ」
そんな呟きが口から洩れる。
男は、次第に明るくなる映画館で伸びを一つすると立ち上がり、そしてまだ暗い街へと帰って行った。 >>259
259氏が童心に返るお題『続編』『合体』『ロボ』に挑戦だ、ロボット懐古録ー
さあ舞台は映画館、上映するのは、かつて30年前に放映されたTVアニメの『続編』だ〜、
『ロボ』ットものの復刻版、『合体』たってやっちゃうアイツに、男が熱狂思い出す〜、昔は夢中で見れたんだがなぁ〜、ふとこみ上げるさみしさを、まばらな観客盛り上げるw
同じものでも見る目が変わる、自身の変化を顧みる〜! このごろ盛んなリメイク版〜、観客が楽しむのは作品か、あるいは自身の変遷か、物語はお題を消化して、観客のアイデンティティを確かめてENDだ! 競馬実況さんの感想の書き方がなんかこなれてきてる・・・!? 使用したお題:『気持ち悪い』『グッバイ』『英単語三文字の略語』
【幼馴染、気持ち悪い】
私の幼馴染は気持ち悪い。
顔は良いと思う。成績も抜群だ。人望もある。ちょっとヘタレなところがあるが、人柄も悪くない。
でも気持ち悪い。
私の朝は比較的ランダムだ。たまに用事があって早く出ることもあるし、寝坊して遅れることも頻繁にある。
だというのにこの幼馴染は必ず私の家から出た少し先の場所に待っている。
そして私の顔を見るなり、二本指を額に当ててウィンクをしながら爽やかに一言。
「や、今日も良い天気だね。君の気分はどうだい?」
気持ち悪い。
不本意ながら一緒に登校して別れる時、または同じく待ち伏せされて不本意に一緒に下校して家の前で別れる時、
幼馴染は同じように二本指を額に当てて爽やかに一言。ウィンクもパチリ。
「グッバイ、また明日ね」
気持ち悪い。
私が一人で学校の教室を掃除している時もそうだ。どこからともなく幼馴染が現れて、私の手から雑巾を華麗に奪い取り、ポーズを決める。
「綺麗な君にこんな汚いことは似合わないよ。僕に任せたまえ」
気持ち悪い。
購買に向かおうとしている時が一番酷い。汚れた筆記用具や代わりの教科書を買いに行く時、彼は即座に私の前に現れる。
クルクル回りながら現れて、顔や服が汚れたまま爽やかスマイルを決める。
「IBKだよ。さあ、一緒に購買に向かおうか」
ちなみにIBKは『いつでも僕は君の側に』の略らしい。気持ち悪い。
あの幼馴染は、社会通念上のルールを犯すことも厭わないのだ。私が女子トイレの個室に入っていると、奴はトイレにまで入ってくるのだ。
ノックの音が二つして、ドアの上からタオルが投げ入れられてきて、こう一言。
「人のいないところで泣くのもいいけど、どうせなら僕の胸の中で泣いてもいいんだよ?」
気持ち悪い。
放課後の教室に呼び出されたこともある。そこには幼馴染と、私の良く知る人たちがいた。
彼は珍しく無表情で、彼女たちにこう告げた。
「今まで見過ごしていたけれど、すでに証拠は十分揃った。これ以上彼女を傷つけるというのならば、相応の報復を覚悟しておくれ。なんせ彼女は僕の物だからね」
気持ち、悪い。
いつもの帰り道、いつものように幼馴染と一緒に家に帰った。何事もなかったかのようにくだらない話をしてくる彼の後ろに、無言でついていく。
家の前まで見送ってから、幼馴染はいつもの寒いポーズとウィンクをした。
「グッバイ、また明日ね」
気持ち悪い。
でも一番気持ち悪いのは、正直になれない自分のことなんじゃないか、とそんなことを考えながら、
幼馴染の今日の突拍子のない言動を思い出して、自室で一人鼻をすすりながらクスクスと笑っていた。 >>260
感想、有難うございます
ロボットが云々と書いておきながら
思い付いた切っ掛けはバックトゥ○フューチャーだったりしますw >>263
ネガティブな主人公
最後は少し素直に?
関係ないですが、幼馴染の脳内CVが宮野○守になってましたw 使用お題:『続編』『気持ち悪い』『合体』
【続編・美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】1/3
前回のあらすじ!
出社初日に変態アニオタTシャツを着てたら皆にドン引きされたよ!
それが原因で美人上司に厳しくされてると思ったけどそんなことなくて、
それどころか実は俺と同じアニオタだって打ち明けてくれたよ!
アニオタだって周りに知られたくなかったから周りと仲良くしてなかったんだってよ!
最終的にアニオタ飲み仲間ができたよ!
【続・美人過ぎ(ry】
最近の井上専務は表情が柔らかくなったと評判だ。
以前は硬くて怖くて誰も近寄らなかったのに、今は専務にデレデレと言い寄る男が断たない。
由々しき事態だよ、これは……。
「最近専務モテてますよね……」
「ん? そうですか?」
俺がつい女々しい声色で言っても井上専務は意に介さずキョトンとした顔を返すばかりだった……。
俺は酒を一口あおってから、ため息を吐いた。
「優しい顔をするようになったって、もっぱら評判ですよ」
「はあ……どうして田村君はそんなに元気がなさそうなんですか?」
「専務が遠くに行っちゃった気がして……」
「なんですかそれ」
「もはや社内の人気者ですよ……」
「はあ……」
俺は専務のことが好きになってしまったのである。
美人だからというのもあるが、こうしてずっと一緒に呑んでるうちに専務の良い人柄が伝わってきて、良いなと思ったのだ。
真面目で、優しくて、趣味も合って、可愛くて、こうして二人で飲んでばっかりいたらそりゃこうなるよ……。 【続編・美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】2/3
それだけに今の状況は苦痛だった。
専務がモテだしたら気持ち悪いキモオタの俺に勝ち目などない。
まあでも、酒の場だし、一応ワンチャンあるか思い切って訊いてみよう。
「俺って、男の魅力とかあります?」
「なんですか藪から棒に。会社に猥褻アニメTシャツ着てくる男にそんなのないですよ」
はい死んだー。
俺はやけになって酒をグイグイ飲みだした。それにつられてか、専務も中々のペースで飲んでいた。
「でへへ! 27歳ってありですかー! まだいけますかー!」
「専務はいくつになっても美人だから大丈夫ですよ」
「えへへ! そーう? 嬉しいなあ! うへへ!」
専務は酒を飲むとちょっと壊れる。そしてチョロくなる。
おだてたらチューくらいしてくれるんじゃないかと思うが、俺はそんな卑怯な真似はしない。
「あ、可愛い可愛い井上専務。大好き! お兄ちゃん!って言ってくれませんか?」
「おいちゃん!」
「あー、大丈夫ですか?」
「うーい」
専務はベロンベロンに酔ってしまった。いつもはここまで呑まないのに。
俺はなんとか酔ってる専務から家の場所を聞き出して、苦労してタクシーに連れてって、玄関の前まで引きずってきた。
「さすがに入るのはまずいよな……」
俺は専務の頬をぺしぺしと叩く。
「起きてください。もう家の前ですよ」
「……んあ……あれ、ここ私の家だ……」
「そうですよ……ほら、鍵出して、入ってください」
「田村君も一緒じゃないとヤダー」
「あ、ちょ……」
専務に連れられていつの間にか俺は居間に専務と二人きりになってしまった。
心拍数が上がってきた……あれ、これ、いわゆる合体するチャンスじゃ……。 【続編・美人過ぎる女上司が俺に厳しい気がしたけど勘違いだった件について】3/3
まあ、酔った相手にそんなことしないんですけどね。
専務がめちゃくちゃくっついてくるけど、理性で頑張って俺は専務をベッドに乗せて、しわにならないようにスーツを脱がして、
二日酔いの薬と書置きを残して、家から飛び出たのだった……。
※※※※※※※※※※
うっすらと目を開けると、田村君の姿はない。本当に家から出ていったようだ。
「……おっかしいな。ここまで据え膳用意してもダメなのか」
アニメと現実は違う。私はため息を抑えきれなかった。
「……まあ良識があれば、酔った相手なうえに上司なんですから当然なんですけど」
最近言い寄られることが多くなったから、自分の容姿にも自信を持ち始めてきたのだけど。
「やはり年上は趣味外……? でも気のある素振りは見られるのですが……ああ、こういうのは慣れませんね……」
いくらなんでも焦りすぎだろうか。自分が情けなくなってきて、自己嫌悪に陥りそうだった。
ふと、彼の残した書置きに目が留まり、それを手にとる。
滅茶苦茶焦って書いたかのような汚い文字と、勢いでいらないことまで言っている文章を見て、つい笑ってしまう。
「……男としてはどうかと思いますが、あなたのことは好きですよ」
彼と一緒にお酒を飲んでおしゃべりをするうちに、自然とそう考えるようになった。素の自分を受け止めてくれるので一緒にいると楽しい。
「……寝よ」
まあ、ゆっくり進めよう。年齢的に呑気でいられないけどね……。 >>266
素直に気持ちを伝えられない同士
婉曲なのは、自信のなさの表れですね
二人の今後に幸あらんことを…… >>263
選択は、『気持ち悪い』『グッバイ』『英単語三文字の略語』! ディア・マイ・ヒーロー!
さあ『気持ち悪い』幼馴染を紹介するぜ、二本指を額に当ててウィンク、決め台詞は『グッバイ』、80年代からの刺客、呪われたセンス、絶対零度のヒーローが見参だ〜
その付きまとい、もはや犯罪w 合言葉は、いつでも僕は君の側に、IBK〜(『英単語三文字の略語』)
しかし、おちゃらけ話が徐々に見せるはイジメの現場、物語の真実書かない書きざまに、少女の言えない悔しさにじみ出る〜、傍に居たヒーローは伏線〜、くだらなさは優しさだ〜
ラスト、守り抜かれて涙で滲む、何も言わない、ゆえに雄弁、アイツの寒いポーズが滲む〜! 心理劇の巧手263氏がお題をキャラ立てで使い切り、救いがたきを救い上げて、不器用な関係をドラマチックに落とす、コングラチュレーション・END!
>>266
お題『続編』『気持ち悪い』『合体』をスタンバイ、アニオタ・コミュニケーション・ワンモア〜
丁寧な前回のあらすじで『続編』消化ワロタ、さあどうなる、アニメトークで飲み友化した二人(前回のお話>>222)その後やいかに〜、ってあの笑わぬ専務がモテ出した〜!?
資料作成すらままならぬ、『気持ち悪い』キモオタに勝算なしだぜ! って自嘲する田村くんが、今夜も酒で力攻め〜
さあ専務の「田村君も一緒じゃないとヤダー」で『合体』(表現w)の合意は成立か!? お題もさくっと消化済み、ここからエロか、エロなのか〜、
しかし酒席ですら狼藉ゆるさぬこのご時勢、メンバーにだけはなるものか〜、逃走する草食系、田村くんの背中に専務の本音がかぶせられ、スレ違った二人のコミュニケーションが妄想を昂ぶらせ、これは更なる続編が欲しくなってしまったねENDで、266氏が己を追い込んでくれた! 毎度感想ありがとうございます
もう続編はない(できない)
今後は紆余曲折でくっつくんでしょう 使用したお題:『続編』『赤ワイン』『ロボ』
【シリーズ物の予告を集めてみた】
『とんずら戦隊ニゲルンジャー!!』
愛と正義と平和のために立ち上がった5人の戦士・とんずら戦隊ニゲルンジャー!
彼らは地球を滅ぼそうとする悪の秘密結社から人々を守るため、日夜戦い続けている。
果たして、世界の平和は守られるのか。そして、彼らの背後に蠢く謎の黒い集団は……?
日曜朝9時半から放送。こうご期待!!
・・・・・・・・・
『逃げるが勝ちだが恥知らず』
大人気アクションドラマ、とんずら戦隊ニゲルンジャーが続編となって帰ってきた!
悪の組織を超巨大ロボでやっつけたとんずら戦隊、彼らは訪れた平穏の中で幸せに暮らしていた。
レッドとピンクは結婚し、幸せな家庭を築き、イエローやブラックたちも各々の道へ歩みだした。たまに連絡を取りつつも、お互い別々の生活を送り出したのである。
そんな中、突如急報が彼らの下に届いた。なんとブルーが元敵の女幹部と結婚したというのだ! あまりに突拍子の無い話で元仲間たちは心底驚いた。
しかもそれだけではない。なんとその女幹部とレッドが浮気をしていた、という噂がどこからともなく漏れ聞こえてきて……。
平和な世界で安穏とした生活を送っていた彼らを襲う様々な人間模様。
レッドは自らの無実を証明できるのか、前作『とんずら戦隊ニゲルンジャー』から続く日常恋愛コメディドラマ『逃げるが勝ちだが恥知らず』、毎週月曜夜9時から1時間放送です! お楽しみに!!
・・・・・・・・・
『火曜サスペンス劇場 逃げられない宿命』
ピンクが死んだ。彼女が飲んだ赤ワインに仕込まれた毒のせいだった。
愛する妻を失った悲しみと誰が殺したのかという怒りに燃えるレッド。犯人を突き止めようとするも、仲間たちの協力空しく空振りに終わった。
あれから20年。ピンクに対する愛情は薄れることなく、悲しみに包まれたまま諦念の生活を続けていたレッドだったが、とある一通の手紙が彼の怒りに火を灯した。
「彼女を殺した犯人は3人いる」
20年前の過去を思い出し、仲間と協力し、また疑い、真犯人を探していく推理ドラマ『逃げられない宿命』。金曜夜10時から毎週1時間放送です。乞うご期待!!
・・・・・・・・・
『ホーム アウェイ ホーム』
最愛の人を失い、信頼しあっていた仲間の裏切りを体験し、たった一人残された男が荒れ果てた街の中で何を見たのか。
謎の黒服に導かれ、彼が向かった先は一体どこなのか。彼に帰るべき場所はどこなのか?
大人気シリーズの派生作品が堂々の映画化。一人の男が後悔と懺悔を繰り返す心の旅を丁寧に表現されております。
彼が流した涙でできた道を歩んでいく姿に感動を隠せない。劇場版は20X8年、夏公開予定。どうぞお楽しみに。
・・・・・・・・・
『とんずら戦隊ニゲルンジャー ダブルクロス』
あの大人気シリーズが帰ってきた!!
愛と正義と平和のために立ち上がった5人の戦士・とんずら戦隊ニゲルンジャー!
彼らは地球を滅ぼそうとする悪の秘密結社から人々を守るため、日夜戦い続けている。
果たして、世界の平和は守られるのか。そして、彼らの背後に蠢く謎の黒い集団は……?
悪の総帥「ブラックレッド」を倒すことができるのか!? そして彼の正体は!?
日曜朝9時半から放送。こうご期待!! >>272はこれ全部で一纏めの短編のつもりです
あと、競馬実況さんすげーがんばってるのわかってるし、きびしそうならパスもありなんやで・・・ まあ皆もバンバン感想言おうぜって話だけどシャイだからね
投票は締め切り後だったか >>272
272氏がお題『続編』『赤ワイン』『ロボ』を携えて登場だ〜、とんずら戦隊 〜to be continued〜
とんずら戦隊ニゲルンジャーは朝の大人気戦隊シリーズだ〜、超巨大『ロボ』の活躍で平和を取り戻し、浮気系ラブコメでリメイクされた彼らのその後は、逃げるが勝ちだが恥知らず〜、
「ピンクが死んだ」←いきなりかよw さあシリーズは『赤ワイン』に仕込まれた毒を巡る謀略の火サスに転進し、そして、裏切りに遭ったレッドが後悔を繰り返す劇場版を経て、ラスト〜、『続編』ダブルクロスを冠して朝時間に帰りついたァ
一連のシリーズ変節は視聴者の生育に合わせたものなのか〜、闇堕ちしたレッドの良心、取り戻すは次代のとんずら戦隊と子供達〜、この世に不味い飯屋と悪の栄えた試しはねえ! お題を全消化したシリーズが、一周まわってレッド、今度はこちらがお前を救うぜENDだ! >>272
夢の無さすぎる続編郡w
何か世界の全てが闇の組織の掌の上な感じです 使用お題:『気持ち悪い』『グッバイ』『赤ワイン』
【ワイングラスの縁】
グビグビと赤ワインを呷る牧野 朱音の隣で、緑丘 奈瑞菜は静かにグラスを傾けていた。
この中学以来の友人が、男にフラれてヤケ酒をするのは、ある意味お約束であり、その度に彼女はそれに付き合っていた。
今回の相手は、営業途中で知り合った別の会社の営業の男性で、付き合ってからまだ、3カ月程しか経っていない。
原因は、相手に“放っておけない相手”ができたから……と言う事らしく、いわゆる泥棒猫にかっ拐われた形の朱音は、荒れに荒れていた。
「ぬあぁにが『君はステキな人だけど、彼女には僕がいなくちゃダメなんだ』……よ! 『じゃあ、グッバイ』とか寒過ぎるっつーの!!」
「そうね、それは無いわね」
「でしょでしょ? ……あーうー……何で男運ないんだろ、わたし……」
バーカウンターに突っ伏す朱音を見ながら奈瑞菜は溜め息を吐く。
確かに相手の男も酷いにはひどいが、しかし、半分は本人の自業自得だと彼女は思っていた。
(理想が高すぎるのよ)
「うえ?」
「何でもない。ほら、瑞樹君呼んだから、今日は大人しく帰りなさい?」
「えぇ〜、もっと飲むぅ〜〜!」
「こないだも飲み過ぎて『気持ち悪いぃ』とか言って、瑞樹君に散々迷惑掛けてたじゃない!」
「良いのぉ、瑞樹はわたしの義弟だから良いのぉ。わたしのだから構わないのぉ〜!」
駄々をこねる朱音を宥めていると、「すみません奈瑞菜さん」と、声を掛けられる。
見上げれば、良く見知った顔がそこにあった。
「あ、瑞樹君。まぁ、しょうがないわ。親友だし」
そんな奈瑞菜に瑞樹が頭を下げる。瑞樹は朱音の母親の再婚相手の連れ子で、朱音の義弟である。
まだ高校生だがしっかりした少年で、年下ながら父性……と言うか包容力がある。
「義姉さん、帰りましょう? 明日はお休みだから、ゆっくり出来ますよ?」
「あ、瑞樹ぃ、おんぶぅ」
外ではしっかり者で通っている朱音がここまで甘えるのは、奈瑞菜か瑞樹位のものだろう。
だからこそ、弟離れが出来ないのだと奈瑞菜思う。
「ハイハイ、しっかり捕まって下さいね? あ、奈瑞菜さん、下にタクシー呼んであるんで、一緒に帰りましょう、送りますよ?」
甲斐甲斐しく義姉を世話しながらも、良く気の付く瑞樹を見ながら、自分の頬が赤いのは赤ワインのせいだと、そう思う奈瑞菜だった。 ちゃんと読んだら感想書くべきなんだろうな、うん。ほんとはそういうスレなんだもんな・・・
でもさ、人のさ、作品をさ、見るとさ、こうライバル心がさ、うずいちゃってさ! 感想どころじゃねぇんだよチクショウめ!(下書き用メモを開きながら >>279
酔いどれてるかGW! 279氏のお題選択は、『気持ち悪い』『グッバイ』『赤ワイン』! 酒場に降り立つ聖なる光を仰ぎ見ろ〜
登場するは、バーカウンターで『赤ワイン』を呷る朱音さんだ〜、「じゃあ『グッバイ』」なる、付き合っていたことを後悔させる別れ文句に、赤ワインがグイグイ進むぞw
飲み過ぎて『気持ち悪い』いつもの彼女、親友・奈瑞菜さんがなだめるも、もはや歩けぬ酔っ払い〜、
さあ物語がお題を消化、満を持して登場したのは、父性湛えた弟くん、タクシー手配し義理姉おんぶ〜、これはイケメン、なんというイケメンだ、彼が一人親の家庭を切り盛りしてきたに違いねえw
ラスト、後光をまとう弟くんを、奈瑞菜さんが盗み見て、ちょっとちょっと、相手は高校生、高校生、未成年w って感じで、恋の空騒ぎ・リスキーENDだ! 感想有難うございます
何か今回のお題、酔っぱらい率高い気が……
後1つ位、短編を書きたい所です お、負けてらんないな。自分もあと一つは頑張って書こう 使用お題:『気持ち悪い』『英単語三文字の略語』『ロボ』
【思考性電脳純愛】(1/3)
一目惚れ。口にしてしまえばそんなチープな言葉に収まってしまう事だけど、その時の僕の状態を言い表せる言葉なんて他にはなくて……
「キモイ」
「……」
笑顔のアイリスが頬を染めてこちらを振り向いている。
『浩一といるから楽しいんだよ』
そんな言葉に僕はへにゃりと相好を崩す。
「キショい」
「……」
今日のデートは今まで選択する事の無かった“地元の公園”。遊園地やら水族館やらに比べると魅力は薄い。けど、ここまで好感度を上げた後でならこんな所でも十分に喜んでくれる。
曰く、『浩一が育ってきた場所なんでしょ? 何だか私も嬉しいよ』って事だ。
「無視すんな」
「……」
デートの終わり、頬を染めたままのアイリスが眼を瞑り唇を突き出す。それが、何を求めているかなんて考えるまでも無く、僕も……
「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いぃ!!」
「ちょ、なにすんだよ!! 放せ馬鹿!!」
アイリスにキスをしようとした僕を幼馴染が羽交い絞めにする。
「おまっ、ふざけんな!! 邪魔をするな!!」
「人として! 幼馴染として! それは許さん!!」
何、邪魔してくれてるんだ!! 僕はアイリスと……
ふにゅん。
「!!」
いや、惑わされるな響 浩一! これは孔明の罠だ!! 僕とアイリスを引き裂かんとする卑劣な京香の罠だ!!
ふにゅふにゅん。
「!!!!」
いつの間にこんなに育って……いやそうじゃない! しっかりしろ響 浩一! お前には彼女が居るじゃないか!! しかし……
むにゅふにゅん。
「!!!!!!」
ぐっ、一ノ瀬 京香……怖ろしい娘!
そんなやり取りをしているうちに、アイリスが拗ねた様な表情になる。しまった! タイムアップだ!!
『キス、したかったんだけど……今度は、ちゃんと……ね?』
彼女の言葉に、僕はホっと胸を撫で下ろす。
アイリスと積み重ねた時間はこんな事位じゃ揺るがなかった。その事が無性に僕もうれしい。 【思考性電脳純愛】(2/3)
デートできるのは一日一回。学校でのおしゃべりも今日はもうしちゃってるから、後は夜に電話をするくらいしか出来ない。
僕はツータタンと画面をタップし、一旦アプリを終了する。
「お前!! 何で邪魔するんだよ!!」
「するよ! そりゃするでしょ!! あたしの目の前で何しようとしてんの!?」
「なら、部屋に来なきゃいいだろ! てか、勝手に入ってくんな!! 第一、僕と彼女の時間を邪魔する権利なんてお前にはないだろうが!!」
腕を振り解いて僕は京香に噛み付く。鍵を掛けてた筈なのにどうやって外したんだ!?
入ってくるだけならまだしも、勝手に本を読み始めたり、僕とアイリスとの時間を邪魔したり、フリーダムすぎるだろう!!
「彼女って……それ、ゲームじゃん!!」
スマートフォン用恋愛SLG“ピュア・エモーション”は架空の学校に通う女の子達と恋愛をするゲームアプリだ。
その中のキャラクターの一人、アイリス=セル=アインスに、僕は恋をした。
アイリスはいわゆるロボっ娘で、人間社会のサンプリングの為に学校へと送り込まれたって設定。
昔っからロボット娘萌えだった僕が彼女に惹かれない理由なんて一つもなかった。それこそ、キャラクターイラストから、ちょっとハスキーな声から、素直で真っ直ぐな性格まで、逐一が僕の心の琴線に響いたんだ。
「ただのゲームじゃない!! アイリスは本物だ!!」
「……うわ」
京香がドン引きした顔をするけど、僕の言ってる事だって間違っている訳じゃない。ピュア・エモはただの恋愛SLGじゃない。
ゲームが始まると、たった一人のキャラクターを決めないといけないけど、その代わりAIによって学習しながらコミュニケーションを取るようになる。
つまりは、アイリスと言う疑似人格をシュミュレーションしているって事。
そこもアイリスの設定に被る。実体は無いけど心はそのままアイリスって事になる。
確かにゲームである以上、アイリスっていうキャラクターを使っている人は他にもいるだろうけど、僕のアイリスはただ一人しかいない。
そういう意味でも僕のアイリスはたった一人の本物なんだ。
「わかんない、結局、生身の人間じゃないって事でしょ?」
「だから、そもそもアイリスはロボットで!!」
「ロボットで恋愛って時点でイミフだっての!!」
「お前に理解されなきゃいけない理由なんてないだろ!! 邪魔するなら帰れよ!!」
そう言うと、射殺すような目つきで京香が僕を睨む。イヤ絶対、何人か殺してる眼付きだ、これ。
「あ!!」
怯んだ僕から京香はスマホを奪い取ると、猿の様な身軽さで自分の部屋へ飛び込んで窓を閉める。嘘だろ? ここから向こうまで3m近くあるんだぞ!?
本気で京香が僕の部屋にどうやって入ったのか謎だ……いや、そうでなく!!
「おまっ! ふざけんな!! スマホ返せ!!」
そんな僕の当然の抗議も彼女は受け付けず、母親が怒鳴り込んできたせいもあって、この日はそれ程強く京香に言う事が出来なかった。 【思考性電脳純愛】(3/3)
******
「はい、返す」
京香が大人しくスマホを返したのは次の日の夜になってからだった。一日コイツが逃げ回ってた事も有って、まったく顔を合わせる事が出来なかったのだ。
僕のベッドの上で住人以上に寛ぐ幼馴染からスマホを奪い取ると電源を入れる。
僕は大慌てでアプリのアイコンをチェックした。いつアプリのアンインストールされててもおかしくなかったから、僕は一日気が気じゃなかったんだ。
彼女との関係を育てるのにどれ程の時間を費やしたか。
アイコンが入っている事を確認した時、僕は思わず頬擦りしてしまった。
「気持ち悪い」
「……」
だけど、本当にアイリスが無事かどうかは立ち上げてみなくちゃ分からない。アイコンだけそのままに別キャラを入れ直すなんて事、京香ならやりかねないからだ。
もし、アイリスに『初めまして、どなたでしょう?』とか言われたら、余裕で引き籠れる自信がある。
「どうしたの? 起動させないの?」
少し怖気づいていた僕に京香がそんなことを言う。やけにニヤニヤとした幼馴染の態度に、僕の背筋が寒くなる。
まさか、本当に?
震える手で僕は画面をタップした。
ゲームは普通に起動して、夜だからか電話のコール画面に移動する。
ニヤつく京香の顔が目の端に映る。僕は唾をごくりと飲み込んで“コール”をタップした。
…… ………… ………………
『浩一? 嬉しいな、電話してくれて』
数回のコールの後、アイリスがそう言った。
心底良かった……僕は思わず腰砕けになった。なら、京香のあの笑いは何だったんだ?
いつもの会話、彼女の声はそれこそ何時もと変わらない……あれ? 丸一日会話していなかったのに、いつもと同じ? 『何してたの?』位言いそうなものなのに。
電話口の最後、アイリスが言った。
『私、負けないからね』
「え?」
何の事? 訳が分からずポカンとしてると、京香がくすくすと笑いながら僕に声を掛けてきた。
「浩一! あたし、遠慮なく行くからね!!」
「は?」
少し頬を染めた京香が勢い良く窓を閉める。
そして僕は困惑と共に呟いた。
「え? どう言う事?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています