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ワイが文章をちょっと詳しく評価する【91】
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0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/05/31(木) 10:51:37.67ID:e9HLf/lY
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点76点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する【90】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1526900952/
0177美世閲覧注意
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2018/06/01(金) 05:10:38.48ID:U0Yprzse
 美世が席についてビールを回すと二つに重ねた小鉢を雛子に差し出した。
「トモ兄のは姉さんよそったげてな」
 美世は一つの小鉢を手に取るとあれこれと具材を選びながら綺麗によそった。
「はい涼介、いっぱい食べてな」
 不安そうな表情をしていた山田だったが一口食べると表情が変わった。
「美味しいっす!」
「そやろ、なんせスーパードクターが捌いたスッポンやからな」
「やだ美世ちゃん持ち上げすぎ、でも構造は把握したから次からは3分で解体できるよ」
「ほなまた定期的にやらななぁ」
 美世が山田の肩をポンと叩いた。
「はい、期待してます雛子さん」
「任しといて、これで豪腕にさらに磨きがかかるね、でも涼介くんて球のスピードどれぐらあるの? 素人目に見ても速いってのはわかるんだけど」
「前に計った時は最速155kmでした」
「ん〜聞いてはみたものの、それってどれぐらいなのか」
「まあ高校レベルなら最速の自信がありますx
「姉さん見たかこの自信、オットコマエやろ?」
「うん、なかなか聞けない台詞だね、今期は優勝するんだって?」
「はい、もちろんです」
「へぇーへぇー、じゃあ来年あたりはスカウトされちゃうかも、今のうちにサインもらっとこうかな」
 美世がギラリと険しい顔になって手を広げ、山田の前に立ちふさがるように寄り添った。
「姉さん、涼介のサインは有料やで、マネージャーのウチ通してもらわんと」
「え?そうなの?」
 山田はまさかという顔で美世を見た。
「涼介はなあ、来たる日にそなえてプロ並のサインを考えてあるんや
うちはもうもろた」
「み、美世さんそれ絶対秘密だって」
「ぷ」
 雛子が少し吹いた後、真っ赤になって俯いた山田を見た二人が大笑いした。
0178この名無しがすごい!
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2018/06/01(金) 05:17:28.76ID:b0HtO6Au
>>168
言いたいことはわかった
まあ間違ってはいないと思う
後はそのコテハンをやめたらちゃんと聞いてやるよ、
0179美世閲覧注意
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2018/06/01(金) 05:18:48.17ID:U0Yprzse
「気が早いにも程があるやろ?でも涼介の中では予定調和なんや、しかしこの実力と自信や、ウチはありえると思う、これで普段からマウンド上のような自信と勝負度胸があったらなぁ」
 うっとりした目で美世が山田を見る。
「す、すいません、普段はヘタレで」
「まあしゃーないがな、天は二物を与えずって事や」
 とりとめもない話で盛り上がる食卓で鷹山はニコニコとしながら見守っていたが、美世と山田の作り出す空気が鷹山の思うような物と少しズレている事に違和感を感じていた。鷹山家の食卓にはいつも小さい小鉢が並ぶし、そもそもピクニック等に行った時
東屋のベンチでランチをする時等でも、早く弁当にありつこうとする鷹山と雛子を制して千代紙を敷く事を強制するような美世が、すっぽんの姿煮を作ろうとするとは少しおかしかった。山田に入れあげる余り暴走気味なのではないかと、一抹の不安を感じた。

 それから数日が経った。最近、鷹山は山田の世話をする美世の姿が、どうしても高校球児を応援しているだけのボランティア的なものに見えず、日々あれこれと考えを巡らせていた。
(まさか惚れてしまったなんて事はないよな、あるはずがない、いや、もし惚れたとして恋愛は自由だ、何か問題があるだろうか? 大ありだ、相手は18歳に満たない男子高校生で美世とは10歳以上の年齢差がある、うまく行くはずがない
うまく行ってるように見えても最終的に破綻する公算が高い 、本人同士の行き違いで破綻するのは構わない、それがあるべき男と女の姿だからだ、しかしこの手の恋愛が破綻する原因の半分は外部からの干渉だ
美世は興味のない他人には鬼になれるが、愛する身内のいざこざでは必ず自分が傷ついてボロボロになる。
 こんな死滅回遊魚のような未来の無い恋愛で無駄に美世を傷つけたくない)
 美世の帰りが遅くなる日が続いたある日、鷹山はたまりかねて美世に聞いた。
「なんか最近遅いな、どっか寄り道してんのか」
 鷹山はハンドワイパーで意味なくあちこちを拭きながら言った。
「ん? うん、ちょっとTUTIYA寄ったり、立ち読みしたりな」
「お前あんまり寝る暇ねーだろ、そんな事してないで早く帰って来いよ」
「そうやな、わかってんねんけど」
「欲しけりゃさっさと買ってこいよ」
「い、いや欲しいってほどのもんがなくて」
「ブラブラして迷ってるより買ったほうが早いだろ」
「そうなんやけど……」
「ふむ、話は変わるが最近髪を降ろしてる事多いな、トウモロコシも止めたし」
「あ……ああ、気分転換?」
「あと最近ワンピースが多いな、フワっとしたやつ、カサブランカ帽なんか被って」
「な……なんやねんトモ兄、オカシイで」
 美世はテレビを見ながらピッピとチャンネルを変えた。
 思春期の娘と父親みたいなやり取りに痺れを切らした鷹山がピタリと手を止めて単刀直入に聞いた。
「お前、まさか高校生に手出してないだろうな」
あ? う……うん」
 美世のチャンネルを変えるスピードが早くなった。
 鷹山は思った、なにもないならこの場合の回答はなんでやねんだ、それに明らかに挙動もおかしい。
「美世、俺を見ろ」
 美世は鷹山に振り向くと、引きつった笑顔で何? と問いかける表情をした。
「お前口紅落ちてるぞ」
 美世がハッとして口を隠した。
「冗談だ」
「あは、あはははは、帰りに一人でたこ焼き食べたのバレたかとおもた、ははははは」
 鷹山はほぼ確信したように額に青筋を立てた。
「たこ焼き意外にも隠している事があるなら言え、今なら許す」
 美世は詰んだな、という顔をした後おずおずと言った。
「あ、あのな、なんか、この前涼介んちに遊びに行ったら……その、押さえられた」
 鷹山の片方の眉がピクリと動いた。
「ほう、それで、おイタが過ぎる子供にお灸は据えてやったか?」
「あのガタイで押さえられたらどうしようも無くなってな、し……仕方ないからキスは許した」
「な……うん、オホン、お前俺の抑えこみを返してタップさせた事が何回かあるじゃないか、猫被ってんじゃないぞ、もちろんその先は拒んだんだろうな!」
「あの……そら断ったで、アカンて、その……く……口でしたるからって……」
 鷹山はハンドワイパーをコトリと落とした。
「お……お前高校生を弄んだの?」
「弄んだりしてないわ」
「ならなんなんだ、まさか好きになったとかじゃないよな」
「そんな事ゆうたかてトモ兄、毎日好きや好きや言われたらなんか……その、ウチもわけわからんなってきたっちゅーか」
「あいつそんなとこだけ押しが強いの? オイオイ勘弁してくれよ、まさか逆に子供に遊ばれてんじゃ?」
「そんなんちゃうわ、涼介はそんなんちゃう」
0180ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/01(金) 07:00:50.56ID:kp+DzaYC
>>173-174 >>177 >>179
>〜喉がカラカラだった
(末尾に句点がない!)

>〜テーブルに展開された
(句点がない!)

>でも涼介くんて球のスピードどれぐらあるの?
(脱字がある!)

>〜最速の自信がありますx
(打ちミスなのか!)

>〜違和感を感じていた。
(この表現は重言ではない! 見た目だけの話なので問題はない!)

>うまく行くはずがない
>〜外部からの干渉だ
(句点!)

>あ? う……うん」
(何がないのかはわかると思う!)

三レスを越えているのだが!
このエピソードは見たことがないように思う!
かなり昔の話なので忘れている可能性もあるが!
少し文章が雑で凡ミスが多い!
初登場の雛子の容姿について何も書かれていなかった!
ロングの髪の美形でスイッチが入ると武道の達人となり、他者を圧倒する外科医!
と云うのがワイの知識にある! 他の読者の目を意識するのであれば、少しは容姿に触れた方がいいだろう!

以前に見た話であれば美世と山田は別れることになる!
大泣きした美世の描写を薄っすらと思い出す! またはそこから話を伸ばし、新たな展開を見せるのか!

推移を見守るとしよう!(`・ω・´)
0181この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/01(金) 07:03:19.80ID:ZPfU4vql
>>169
他者と混同
名乗る相手に名無しで対応
自分の作品を提示しない
質問に答えてもらっても礼がない

全て、お前の友人もここでやらかしたことなのじゃが
0182ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/01(金) 07:24:20.17ID:kp+DzaYC
>>176
>重い具足は脱出の際に重くて〜
(意味の重複が見られる!)

>「其れでは「高舘」を所望いたそう、つる! 其方が使者として行っておくれ」
(括弧の使い方がおかしい! 基本、「」の中に「」は入れない! 以後、同じような箇所の指摘は省く!
 「行っておくれ」の言い方に引っ掛かる! 「行って参れ」の方が合うのではないだろうか!)

プロットの段階なので肉付けは後から行われるのだろう!
内容に踏み込んで指摘することは特にない!

ワイの感想!(`・ω・´)
0184相模の国の人
垢版 |
2018/06/01(金) 12:31:05.75ID:1s58H4No
ワイ師匠! ご指摘有難うございます。
指摘の部分は早速修正いたしました。
実際に書く時には岡部元信と横田尹松の人物像を踏み込んで書ければと思っています。
三方ヶ原の戦いでもプロットを書きましたが、矢張り、前もって書いておくとかなり楽です!
今回のプロットは話の筋としては悪くないなと思っています。
鶴千代を男装した少女として描き、歴戦の武士に惚れた女子として描ければと思っています。
0185ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/01(金) 13:07:08.27ID:kp+DzaYC
>>184
ワイは黙って成果を待つとしよう!(`・ω・´)b
0186美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 18:52:31.80ID:5W5XnU9O
>>180
ワイさんが完結したと思える落ちを目指しながらさぐりさぐり加筆しています
僕はプロットが書けず、書いている途中でアイデアが浮かんで、遡って修正して布石を巻いたり帳じりを合わす方式ですので
最初からストーリーを固められないのです
プロットを固めたとしても途中で思い付いて変更を繰り返し、別物になってしまうとおもいますw
0187ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/01(金) 19:16:29.83ID:kp+DzaYC
>>186
その方法では先の展開が読めない!
作者が読者となって書き進めることが可能!
書く動機にはなるが、品質を維持できない!
作品の出来にかなりの差が生まれることだろう!

君は楽しんで書くことを旨としているので、それでもよい!(`・ω・´) スカーフェイスのようないきなりエンドは無しで!
0188相模の国の人
垢版 |
2018/06/01(金) 19:51:14.75ID:1s58H4No
今日は閑散としてるね。
0189たかもり
垢版 |
2018/06/01(金) 19:58:34.14ID:/3jc3en2
なんかワイさんとは別のエサに食いついたみたいですよ
静かになって良かった
私はさっき連載を更新したので、今日はまったりです
0190この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/01(金) 20:00:23.17ID:Nx7Cmk9c
みよさん執筆頑張ってますね。ファイトです。自分のイメージするものを完成させるって楽しいですよね。楽しむって大事。
0191たかもり
垢版 |
2018/06/01(金) 20:16:36.50ID:/3jc3en2
あ、そうそう
>>163
お題くれっていうから出してあげたのに、手抜きでごまかされた
あの時間に急用って、彼氏でも来たのかな?
だったら許すけど
0192美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 21:01:07.70ID:5W5XnU9O
>>187
スカーフェイスはそんなに残念だったですかwwww
あれはそんなラストを思浮かべてたんですけど
途中を膨らませ過ぎてしりすぼみになったのかな
0194美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 21:06:33.94ID:5W5XnU9O
文学的に稚拙でも人を楽しませる事はできると信じてます
マンガで言えば進撃の巨人とか
絵は下手くそでもなんか意味不明の迫力あるみたいな
逆に絵は綺麗でも何の面白みもないってありますよね
0195美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 21:39:12.13ID:5W5XnU9O
「そんなんちゃうわ、涼介はそんなんちゃう」
「あーもう相手は高校生なんだぞ、わかってんのか?」
「わかってる……わかってる」
 美世の声にふてくされとも、泣きとも取れる音が入った。
「ダメだぁ! もう半分僕達の失敗しちゃってる! あのな、美世、あの時分の男は大人の色香には弱いもんなんだ、気持ちより体の方が先に来ちまうんだよ、お前じゃなくていいんだ、結局選ぶのは同年代の子なんだぞ」
「ほんな事ないもん! ウチの事好きやて、他の子なんか目に映らんてゆうてくれたもん!」
「落ち着け美世、頼むから正気になってくれ、そうだ、雛子に相談しろ、アイツならなんとかお前を正しい道に導いてくれるはず」
「もう相談した」
「そうか、で、なんて?」
「恋に年齢は関係ない、頑張れって
「しまったーーアイツもかーー! 大学から研究室直行のお嬢様をアテにした俺が間違ってた! つーか恋っつった? 今恋っつった? 明らかに年下の燕だろ?
まだその方がいいよ、テキトーに遊んで別れるつもりなんだろ? 若い肉体と甲子園ていうステータスが魅力的なだけなんだろ?」
「ウチがそんな事できるわけないやろ」
 美世が真っ赤な顔をして涙を溜めた目で睨みつけてきた。
「ああ……めまいが……」
 鷹山は額に手をあてて天井を仰いだ後、がっくりとうなだれた。
「あのさぁ、涼介も地区予選が近いんだろ? 毎晩そんな事してちゃマズイだろうが」
「い、いやそこまで行ったんは一回だけや、涼介もアホとちゃうからちゃんと考えてる、すぐに自分を戒めて
その……ウチにふさわしい人間になるて……自分の戦場で戦って勝ってみせるって、そしたらウチの横に堂々と立てるからその時は……」
 美世はゴニョゴニョと口ごもった。
「今は送り届けてすぐバイバイするだけや、その、キスして……あ、あのな、キスすると力が湧いてくるんやて
ごっつい球が速うなるんやて」
 唖然として美世を見つめる鷹山から目を逸らして俯いた美世は指をチョコチョコと遊ばせながらつぶやいた。
「その後すぐに帰りたあなくてあちこちブラブラと」
「いい年して甘酸っぱいなぁオイ、それでニヤニヤしながら徘徊してんのか?」
「ほっとけや、ウチがどんな顔しようと勝手やないか」
「しかしなんだよアイツ、押しがつえー上に女がときめくツボまで抑えてんの? お兄さんコエーよ」
「だからそんなんちゃうもん」
 俯いて黙ってしまった美世の横顔を見ながら鷹山は思った。自分は自分の思った通り、獣のように生きてきたのに、美世にはサラリーマン家庭の定規にハマったような親目線の口を叩こうとしている。鷹山は姿勢を正してふうっと息を吐いた。
「そこまで言うなら好きにすればいい、だが後悔すんなよ、あまり世間の風当たりはよくない恋路だぞ、覚悟はしとけ、お前は向かい風にピクリとも動じなくても相手は多感な時期だ、お前と歩調を同じくできるとは限らねんだからな」
「うん、わかってる」
 鷹山は後悔した、我ながら酷い演説だ。こんなやり取りをした以上、美世は自分の前では泣けないかもしれない。しかしそう悲観的になる事もない、この恋がうまくいけば何も問題ない。
 最悪、自分にも相談できずに追い詰められても今の美世には雛子もいる。それに山田もあと10ヶ月もすれば卒業する。それまで逃げ切ればいいのだ。鷹山は表情を隠す事を忘れて美世の頬を触った。
「あのな美世、お前を……」
「分かってる、ずっと前から分かってる」
「まだ何も言ってないけど」
 美世が鷹山の手首を握り、ゆっくりと近づいて手を胸に当てて頬を付けると目を瞑った」
「言わんでもわかんねん」
 鷹山が様子を探るように言った。
「どうした?」
「トボケんなボケェ、普通抱くタイミングやろ?」
 鷹山はフッと笑って美世の肩を覆うように両腕で抱いた。
「まだや」
 鷹山がさらに力を込めて締め上げると美世は足の力を抜いて鷹山に体を預け、嗚咽を我慢するように鷹山の名を呼んだ。
「トモ兄」
「なんだ」
「ウチ嬉しい」
「なんでだよ、グズグズと説教されるのが好きなのか? 自分で嫌だよこんなおっさん」
「ウチにはアホのオトンと異母兄弟しかおらん、今も昔もウチの事こない心配してくれる人なんか死んだオカン以外では、トモ兄と姉さんしかおらんのや、でもそれで十分や、それ以外はいらんわ」
「涼介も欲しくなったんだろ?」
「うん」
「欲しい物があるってのは幸せな事だ、行く所まで行ってみろ、ケツは持ってやるから」
 鷹山が美世を抱き直すと美世は鷹山の首筋に顔を埋めてむせび泣いた。
0196この名無しがすごい!
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2018/06/01(金) 21:56:39.33ID:ZV38lVZy
>>191
たかもりさんだったか。すまぬ
仕事の電話がね、かかって来たんだよ
稀だけど、あんな時間にかかってくることもなきにしもあらずなのだよ
0197この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/01(金) 22:00:39.52ID:ZV38lVZy
昨日は、まだ会社にいた後輩からSOSの電話がね
仕方ないから、データの一部をメールで送らせて仕事手伝ってた

ちな、過去一番遅かったのは、
『夜中の12時過ぎに』打ち合わせしたお客さんから、『夜中の2時』に電話がかかってきて
まだ『事務所』で仕事してたとこだったので取った。第一声は『まだ会社?』だったよ
ははは、狂ってるだろ?
0198美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 22:16:51.43ID:cLZgbMS8
 話は遡る。美世が山田を助けてから約一週間。美世は山田とのメールのやりとりで練習試合に誘われた。たまたま何の予定もなかった美世は軽い気持ちでOKしたが
実はあの強力打線が売りの大阪東條を一回表で完全に沈黙させ
プライドを捨てる作戦に変更を余儀なくさせたあの豪速球を生で見られると思うと浮き立つ気持ちを隠せなかった。
 山田の球はテレビ越しで見ても確かに速い。だが速いだけでは東條の打線を黙らせるのは無理だ。今日はその秘密をこの目で見極めるつもりだった。甲子園に行かなくても一流のプレイがみられるお得感と特権に、美世は少しウキウキしていた。
 喜び勇んでやってきた横浜球場で美世が座った三塁側の席は稲村実業ベンチの対面だったようだ。当然こちら側は相手チームの名門横浜金沢の応援団が多い。美世が腰を落ち着けて時計を確認していると
稲村実業側ベンチから。ユニホームを着た大柄な男が走ってきた。山田だ。山田は美世がよく見える横浜ベンチの少し前で足を止めてこちらを見上げた。
「美世さん」
 美世は巨大なサングラスの下にあるシャープな唇を横に広げた。
「おっす」
「来てくれたんですか」
「ああ、まあな」
 注目投手が殺風景なグランドを横切り始めたことで観客の視線はもちろん、隠密利に稼働していたカメラが横移動し、二人の姿を捕らえた。
 美世の周りはもちろん、足元でも人がざわつく声が聞こえた。それもそのはず、美世の足の下は横浜のベンチだ。話題の大型新人と正体不明の女のやりとりに周りが食いついている。
「しかしお前、ウチがおんのようわかったな」
「あの、なんていうか、一目でわかります」
 美世は黒いレースの日傘を差し、シルク地のゆったりした真っ白いブラウスに、ちょっとした風にもふわりと浮き上がる薄手の虎柄のストールを羽衣のように羽織っている。コーンローに編み上げた髪が頭頂部で纏められ
小鉢サイズのラホツのような団子からブレイズに編んだ髪が枝垂れ桜のように垂れ下がっている。
 オーバル型の巨大なサングラスをかけていてもなお美世である事は明らかだった。
「目がええんやな、調子はどうや」
「美世さんのおかげでたった今絶好調に仕上がりました」
「ほうか、ほな勝てるな」
「はい、勝ちます」
 美世の周りからはヒソヒソ話が聞こえていたが、横浜ベンチからはヤジが飛んだ。
「オイオイここドコだと思ってんだよお前!」
「ノーヒットノーランで勝ちます!」
「オイ!!!」
「ヘタレの癖におもっくそ喧嘩売っとんな、天然か」
「はい?」
 回りが見えていない山田に美世が呆れていると、横浜ベンチから誰かが顔を出して美世の方を見て引っ込んだ
すると二人、三人と同じように顔を出しては引っ込み、十人以上が美世の顔をチラ見していった。
「何やコレ、失礼なやっちゃらやな、こいつらいてまえ」
 美世は自分の足元を指差した。
「わかりました」
「しょーもない試合見せたら承知せぇへんで、わざわざ横浜くんだりまで来たったんやから」
 美世は完全に星一徹モードだった。
「任せてください」
 山田は左手で拳を作った。
「おお、なかなかの自信や、楽しませてくれたらなんか褒美やるわ、何がええ」
「ご飯食べさせてください」
 美世はニヤリと笑って言った。
「いてこい」
「はい!」
 山田がきびすを返してベンチに向かって走りさると足元のベンチから声が聞こえる。狭い空間に反響して思いのほか大音量になっている事に気づいてないようだ。
「顔がよくわかんねーよ」
「でも雰囲気はなんか綺麗系だぞ」
「スタイルもよかった」
 美世はふふんと笑った。
「でも関西弁だったぞ、あれってコンビニのあれだろ? 出刃包丁持った強盗を病院送りにした」
「ひえー、あんなナリして中身メスゴリラじゃん」
「アンタら聞こえてんで!」
 横浜ベンチから声がピタリと止んだ。山田が走ってベンチに戻ると仲間が囲んでこちらをチラチラと見ながら何か話している。そのうちに頭をはたかれたり尻を蹴られたりされ始めた。
(そうか、ウチの事に関して尋問中か、アイツヘタレやけどなんか愛されてる感じで青春を絵に書いたような風景やなぁ、綺麗系でスタイルええけど中身メスゴリラやってバレたらどないしょ)
 しかしそのベンチ内メンバーの横にいるジャージを来た女の子に美世は違和感を感じた。さしずめマネージャーといった所だろうか。
 他のマネージャーらしき女子や選手と山田達がじゃれ合っている事は気に止める様子もなくつったっていて、気のせいかこちらを見ているようにも思える。
0199たかもり
垢版 |
2018/06/01(金) 22:26:30.77ID:jWgSZyT2
>>197
私はそこまでの経験はないですけど、基本「日曜日なにそれ美味しいの?」な生活ですよ
あと、取引先の人に聞いた話なんですけど
元旦に社長から電話がかかってきて、こっちが「明けましておめでとうございます」をいう前に「例の件だけど」と言われたと
まあ世の中そんなもんです
0200美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/01(金) 22:33:19.54ID:cLZgbMS8
かこちらを見ているようにも思える。普通はあの空間に居ればなんなりと雰囲気に影響を受けるものだが、その女の子だけはその空間に居ないかのように浮いて見える。
(何やあれ、幽霊か?)
 素人っぽいウグイス嬢のアナウンスで注意事項等がが響いている中、選手達がベンチ前でスタンディングスタートの体勢になった。審判団の合図と共に両チームが中央に向かってダッシュして挨拶した後、グラウンドに散ったのは稲村実業だった。
 山田は俯いて地面を見つめていた。背中の1の文字は酷く貧相に見えていたが、それは山田の背中の大きさを物語っていた。
 体格に合わせてバランスとフォントサイズは変えろ、などと心で理不尽なヤジを飛ばしつつ美世は見守る。
 バッターがボックスに入って試合開始のサイレンがなった。審判が叫びながら手を上げた頃には山田は既にプレートを踏んで両手を大きくワインドアップしていた。
 右膝が大きく上がって大木が伐採されたようにゆっくりとバッターに向かって倒れた体は、突如加速回転して、あの大柄な体からは想像のつかない体捌きを見せた。
 山田の手から放たれたボールは白い矢のように影を引きながらキャッチャーミットに刺さった。パァンと歯切れのよい音がして、ミットを押し出すような格好のキャッチャーが、球の味を噛み締めるように固まっている。
 打者は一瞬ピクリと動いただけだ。
「ストライーク!」
 美世はその大きな目を見開いたが、口元は横に裂けた。ボールが返球されて山田は足元を蹴っている。顔を上げてキャッチャーを見ると、サインは出さずに単に頷いた。片方の足を地面スレスレに構え、ミットを突き出し、伏せるように構えた。
 山田は大きく足を上げ、腕を後ろに放り出す。
次の瞬間前に踏み出した足に引っ張られるように上半身がしなって回転する。先ほどよりも短く高い音が響いた。
 またもや動かなかったバッターは後ろに下がってバッターボックスを離れた。美世の背中に冷たい物が走ったが胸の奥は焼けるように熱くなった。美世はサングラスを外した。
 ベンチを見てうなずきながらチョイチョイとバットを振っていたバッターがボックスに入って構えた。山田が第3球を投げる。
 今まで以上に右足が大きく上がる。
バッターは勝負に出た。山田の右足が地面に食い込んだのを確認してスウィングに入るが、バットは空しく空を斬り、またもやボールはキャッチャーミットに突き刺さった。
 激しく体を捻って体勢を崩したバッターが膝をつきそうな体勢で踏みとどまっている。
「ストライクアウト!」
 美世は目を見開けるだけ見開いて眉毛はつり上がったが口だけは笑っていた。
「今、三段階でどんどん速よなりよった、しかもボールが落ちん、なんやあの球、重力無視か、揺さぶりもせんで全部正確にど真ん中の球速の違いだけ、寸分違わんコースやったのにバッターは最後までよータイミング合わさんかっ
おもろい、練習試合で惜しげもなく手の内見せてそれでも打たれへん自信があるんか」
 思わず某料理漫画のようなわざとらしい解説をしてしまう。

 その後3回を迎えたあたりで山田の球速はますます速くなり、まさに手の付けられない程の絶好調だったが、そんな中4回表でピッチャーは交代した。
 美世はもう一度山田が投げる事を期待したまま見守ったが、ピンチに見舞われる事もなかった稲村実業は
再び山田をマウンドに立たせる事は無かった。試合の結果は4対1の勝利。甲子園常連校相手としては上出来だ。試合後
美世が出口に向かって歩いている所に山田が駆け寄ってきた。それに気づいた美世が立ち止まって待つ
 山田はフェンス際まで来ると膝に手をついて美世を見上げた。
「はぁ、はぁ、すんません、少ししか出してもらえなかったです」
「ふむ、あの監督め、出し惜しみしよってからに、まあええ、気に入った、お前反省会とか打ち上げとか無いんか」
 山田は肩で息をしながら美世をじっと見た。
「急用が出来たって言いました、バレバレでしたがキャプテンが見逃してくれました」
 美世はチームの雰囲気から司令塔が誰なのかを敏感に嗅ぎとっていた。
「あのキャッチャーか、なかなかの変態やったな」
 美世はニヤリと笑って言った。
「ついてこい」
「あの、美世さん」
「なんや、中華嫌いか?」
「いやそうじゃなくて、僕が知ってる中華料理と少し違うんで正直何を頼めばいいか」
「さよか、ほな手堅く青龍いっとくか
白石君今日チャンさんおらんの?」
「あいにく用事で香港に行ってます」
「予約してないけどいけるか」
「はい問題ありません」
「ボリューム上げれるか?」
「はい、鷹山様の関係者にはNOと言うなとの仰せです」
0201美世閲覧注意
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2018/06/01(金) 22:40:15.72ID:cLZgbMS8
後半コピペミスです

 美世はニヤリと笑って言った。
「ついてこい」

「好きなもん頼め、こういう場面で遠慮するやつは嫌いや、手加減はいらんぞ」
 個室とはいえジャージ姿の山田は恥ずかしそうに言った。
「あの、美世さん」
「なんや、中華嫌いか?」
「いやそうじゃなくて、僕が知ってる中華料理と少し違うんで正直何を頼めばいいか」
「さよか、ほな手堅く青龍コースいっとくか
白石君今日チャンさんおらんの?」
「あいにく用事で香港に行ってます」
「予約してないけどいけるか」
「はい問題ありません」
「ボリューム上げれるか?」
「はい、鷹山様の関係者にはNOと言うなと仰せつかってます」
「ほうか、まあこのガタイを見てくれ白石君、オプションはこいつがギブアップするまでや、中国式で頼む」
「かしこまりました」
0202ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 07:37:24.02ID:Y4X5Rwm7
>>195 >>198 >>200 >>201
>「恋に年齢は関係ない、頑張れって
(」がない!)

>定規にハマった
(この表現が少し気になった! 「型に嵌った」と「杓子定規」が混ざっているように見える!)

>〜頬を付けると目を瞑った」
(句点が」になっていた!)

>〜稲村実業側ベンチから。ユニホームを着た大柄な男が走ってきた。
(「から。」は「から、」のような気がする!)

>隠密利に稼働していたカメラが横移動し、二人の姿を捕らえた。
(変換ミスがある! 正しくは隠密裏!)

>〜尻を蹴られたりされ始めた。
(語呂が悪い! 「尻を蹴られ始めた」でいいように思う!)

>〜注意事項等がが響いている中
(打ちミス!)

>〜最後までよータイミング合わさんかっ
(句点がない! または「!」なのだろうか!)

>それに気づいた美世が立ち止まって待つ
(うん、句点がね、わかるよね!)

>「さよか、ほな手堅く青龍コースいっとくか
(句点があああああああ!)

今回の試合風景は見た記憶がある!
ピッチャーの投球の姿に少しアレンジが加えられていた!
話の流れとしては悪くない! 君が苦手とする濡れ場シーンに期待が持てる!

ワイの感想!(`・ω・´) それと君は句点のない世界に住んでいる人なの?
0204ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 08:56:50.83ID:Y4X5Rwm7
>>203
部分的に改善はされた!
少し気になるのは主人公の不幸をどのような方法で相手に波及させるのか!
今回は切っ掛けを見出したに過ぎない! 活用する手段までは思い付いていないようなので、
やはり、読後はすっきりとしない! 不幸を相手の身に起こす! そこまで閃けば完成した作品として読めるように思う!
着眼点は悪くない! 落ちが未消化でもやもやは残る!

ワイの感想!(`・ω・´)
0205この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 10:16:23.50ID:/4UPIITS
ぷぅぎゃああああああ。これでたぶん最高傑作だろう。ほとんど日本人全員で考えたような最高傑作だ。
その点数が今の日本人の賢さなんだろう。

69、これで八百万の一兵卒の作戦

まず、最強でも最弱でもない、一兵卒を戦う。

次に最強の一兵卒で戦う。

次に最弱の一兵卒で戦う。

それで敵の強さの索敵をして、残りの兵士全員で相談して作戦を練る。

強い作戦は知の平等の最賢の多重層結界の作戦だが、それを作る連絡通信情報網ができていないので、

みんなで相談して作戦を練ってれば、それはそういう作戦だからだ。

その作戦であとはみんなの本音と良心を信じて戦う。

それだけで負けても日本は幸せになる。
0206この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 10:32:40.11ID:Ghye9mbl
>>204
なるほど、そこまで書かないと駄目でしたか
ありがとうこざいました
次に何か書く時は、ふゆという名前であげると思います
よろしくお願いします
0207美世閲覧注意
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2018/06/02(土) 10:39:52.56ID:6zOXxwml
>>202
言ったじゃないですかw
原文の作法が酷いってw
気をつけて直していきます
0209文学少女A
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2018/06/02(土) 13:06:31.24ID:5wvNq29r
>>208
代わりに講義をしてきてやったわ
何故だか、内容は文学ではなく社会経済学の講義になったけどね

しかし……私の専門はどちらかというと、経済史なのだけど……
スミスせんせならもっと本格的な講義が出来たのに
スミスせんせは古臭いと不人気だったわ。むー、解せぬ
0210ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 13:17:19.80ID:Y4X5Rwm7
グゥエッヘヘヘ!(`・ω・´)
0211文学少女A
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2018/06/02(土) 13:32:01.15ID:5wvNq29r
……師匠、お昼からお酒が入ってるです?
0212ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/02(土) 13:34:43.61ID:Y4X5Rwm7
あー、りとる! ん、リットル?(`・ω・´) グゥエッヘヘ!
0213この名無しがすごい!
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2018/06/02(土) 13:41:35.51ID:jdpcPWB1
>>210
銭こ、金こに名前は書いてござんせん。
集めたものが勝ちなんでごさんす。
0214御代官様A
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2018/06/02(土) 13:51:17.97ID:5wvNq29r
213、お主も悪よのー
0215ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/02(土) 13:54:49.64ID:Y4X5Rwm7
>>213
銭に名はねぇ〜が、
集めた手段によっちゃ〜、
思わぬ負けの目が出るなんてことも、
あるんじゃ〜ねぇのかねぇ〜!(`・ω・´)
0217この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 14:19:04.95ID:QCd1buFg
>>202
うーわスレ主痛いなぁ。
これが評価なの?
読みますスレのがましやん。
清書じゃあるまいし句点なんか最高にどうでもいいやろ。
0218ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/02(土) 14:42:26.82ID:Y4X5Rwm7
ようやく目が覚めた!

作者のオリジナル文章、随時募集中!(`・ω・´)
0220この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 15:48:24.09ID:5wvNq29r
俺も読みますスレの住人で
あっちは読者レベルの感想が聞けるし、正になろう的に正しいアドバイスも
貰えるから重宝してるけど
評価という意味なら、こっちは誤魔化しがきかんから、よりシビアに見てもらえるよ
(これで何とか上手く誤魔化せたやろって所を見透かされたように指摘される
プロは流石に鋭いなあって実感するよ)
0221この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 16:46:36.78ID:c65OCjHN
>>219
そなの?
でも評価された人見て、すごい不満げよ。
主はそこ汲んでもうちょいと真面目にやらなきゃね。
0222ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/02(土) 19:13:29.38ID:Y4X5Rwm7
たった今、気付いたのだが>>205は評価作品と云えるのだろうか!

うーむ!(`・ω・´)
0224ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/02(土) 19:48:21.85ID:Y4X5Rwm7
>>223
今、刺身を食べている!
その中には赤貝が含まれているので明朝に読む!

ワイの想像力が怖い!(`・ω・´)ノシ
0226この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:42:02.93ID:65mEbRJV
よし、ご飯も食べたし、ワイさんそろそろもしかしたら評価してくれてるかもしれないな。スレ覗いてみるか。…………。ぁ、あぁ、なるほど赤貝か。
了解しました。明朝に読むようなものでもないような気がしなくもないですが、ともかく急ぎではありませんのでよろしくお願いします。
0227この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:46:57.03ID:GHGWpDgI
何か面白そうなスレだったので、短いですが文章を載せてみます。

まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢路から抜け出した。
見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
 目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。天井中央の照明以外何も装飾を施されていない。汚れ1つない。棺桶のように清潔な部屋だ。もはや箱と言ってもいいかも知れない。

よろしくお願いします。
0228この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:48:49.24ID:GHGWpDgI
>>227
一行目と二行目字下げ忘れてました。補完お願いします。
0229この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:55:44.30ID:5wvNq29r
>>227
この比喩はわざとそぐわないものを当てているのか?
もしそうなら、その意図は何だろう?
0231この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 20:58:08.29ID:aYa5WXO+
>>229
わざとではありますが、説明するとチープになりそうなので、自由に捉えてくれたらいいと思います。
0232この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:02:46.41ID:W+c8bnp6
反語のつもりなのかな。逆の意を連続させる意図がまるで見えない
0234この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:08:21.35ID:5wvNq29r
うーむ、この短さではな
わざと真逆に書いたネタバラし的なオチがあるでもなし
意図は想像するしかないが、その想像が作者の狙いと合致するかは運次第だと思う
0235この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:09:30.84ID:CxBvIWhd
久々に面白いレスを見つけた
絶対コピペ狙いだよね、これ

34名無しさん@恐縮です2018/06/02(土) 06:07:11.45
ぜんぜん関係ないけど、新幹線大爆破を見たんだけど、すっごいオールスターキャストみたいな映画でしょ。
結構な名優でも出演者クレジットでは大勢に混じって名前表記が小さかったりするわけ。
高倉健が最初にバーンと一人で表示されて、次くらいに山本学・郷^治・織田あきらの3人が同時に表示されるわけ。高倉健の仲間だから。
山本学は現在でも活躍してるし、織田あきらも70〜80年の特撮やドラマの再放送なんかで見掛けるから知ってるわけ。
でも、残りの郷^治?うーん、郷^治?そこそこの役を貰えるくらいだから当時としてはそこそこ有名な人だよね?
でも、自分が物心ついて以降テレビとかで見かけないし。
誰?もしかして何か不祥事や事件をやらかして芸能界から消えた?怖い顔してるから凶悪犯罪とか?それとも調子にのって干された?
なんにせよ不遇な晩年を送ってなけりゃ良いなーと思ってたの。
で、おそるおそるググったら、もう自分の予想の遥か上を越える人で、なんかちょっとウルッとしちゃった。
まあ早くに亡くなってるわけだけども、けっして不遇なんかじゃなくて、人って知らないとこで繋がってるんだなーって感動した。
詳しいことは割礼するけど。
0236この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:09:39.47ID:+1q+lEGI
不思議なのはスレ主の苦手なタイプの球だから楽しみですな。
なのだろうか!よく分からない話であった!
こうじゃないすか。アニメ脳すからねぇ〜。
0237この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:11:22.67ID:5wvNq29r
見知らぬ女の子が〜もう覚えてない
が、不自然でないが故に、逆に浮いて見える
ここら辺に何か仕掛けがあるのか?
0238この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:13:58.57ID:5wvNq29r
>>236
作者が明確に、あるいは暗示的にですら、示唆する
あるいは、推測の手助けとなるようなヒントや、読者の推測を誘導するような仕掛けを施してないから
そんな反応になるのも仕方ないと思うけどね
読み取る方が悪いわけではないよ
0239この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:17:22.90ID:aYa5WXO+
すいません。確かに短すぎましたよね。自分が趣味でかきはじめた小説の冒頭を持ってきて、純粋に文章を見てもらおうと思ったのですが、これじゃあ消化不良になりますよね。

きりのいいところまでのせた方がいいですかね?

女の子の伏線がまだ書けてませんがアセアセ
0242この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:34:14.43ID:AWiKizhS
>>239
別に謝る必要はないよ
ただ、これだけではどうとも言えないと思う
この不可解な比喩表現も、主人公の精神状態だったり、置かれてる状況だったりが影響しているのだろうし
0244この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 21:38:42.84ID:GHGWpDgI
>>242
その通りですよね。もう1度載せ直してみようと思います。

そのまま載せると文章が長くて投稿できないになるので少し整理しますね。
0245この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:03:27.71ID:+1q+lEGI
評価お願いします。


このスレ

また一つ、
トガッたものが鈍にされ、
芸術はアニメに加工されてゆく。

アニメ脳による、
アニメ脳の縮小再生産は、
無知の寝床で、ひそやかになされゆく。

石削るものが芸術家なら、
掘り出されるモノは芸術である。

石削るものがアニメ脳なら、
掘り出されるモノはアニメ像である。

ゆめゆめ忘るるなかれ。

何も知らないもの、
くだらないものに、
貴方を削らせてはならない。

何かが違うと、ささやかに聞こえる声を、
聞き取ることをやめてはならない。

無防備に削られた後では、
戻らないものもある。
0246美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/02(土) 23:06:38.32ID:ytp9v2tV
 北京ダックの切り分けショーから始まるコース料理に、試合後で飢えている山田の食欲が強烈で、切り分け職人が焦る。白石の指令で、張(チャン)の客に不満を言わせるな、との指示を受けているからだろう。
 美世は笑いをこらえた。嬉しい笑いだ。自分の回りにはこんな気持ちの良い食いっぷりの男はいない。顔を青くして次の北京ダックを持ってくるよう叫ぶ給仕に美世が味方した。
「まてまて、アヒルが絶滅してまうがな、まだまだ美味しいもんはよーさん出てくるから」
 我に帰った山田が言う。
「すいません、おいしいもんで」
 そう言って頭をかく山田を満足気に眺めた。次は両国の相撲部屋御用のちゃんこ屋に連れていこうと考えた。
 
「しかし感慨深いな、タダのコンビニ店員やとおもてたお前がなぁ、全然繋がってなかったけどお前の事は前から知っとったで、敵やのに軽く興奮したもんなぁ」
 料理を食べる手を止めて山田がもぐもぐと咀嚼して飲み込んだ。
「僕も前から美世さんの事は知ってます」
「ん?ああそらそうやろ、しょちゅう店行ってたしな」
「そうじゃなくて、人となりというか、その美世さん個人の事について
すいません、気持ち悪いですか?」
「いやべつにそうは思わんけど何を知っとんねん」
 山田は目線を落として何かを思い出すようにして言った。
「美世さんは優しいんです、僕も優しいってよく言われますが単に臆病なだけなんです、でも美世さんは違います、信念があるというか、迷いが無いというか、積極的なんです」
 美世は考え込んだ。首を右に左にひねったあと、言った。
「まあウチおせっかいやもんな」
 山田は軽く笑いを浮かべると言った。
「いえ、おせっかいというのは自己満足があると思うんです、そうじゃなくて他人に対する無償の愛というか、最初は駐車場にたむろする悪そうなやつらを追い払うのを見て
怖い人なのかなと思っていたんで、正直見た目も派手だし、でもある日、初老の男性と腕を組んで来店されたんです、覚えてますか」
「ああ、キヨちゃんな、あの人目が見えんねん」
「はい、わかります、美世さんは男性と談笑しながら入ってきて、あれこれとと男性の話しを聞きながら一緒に買い物した後、自分の物は買わずに一緒に出て行ってしまいました、そしてその後しばらくして店に戻られて自分の買い物をして帰って行きました」
「あれな、たまたま歩く方向が同じやってんけど、あそこらへん歩道が狭いやんか? ほんでウチ大阪人やろ? 世界一歩くのが速い種族やねん
杖でカタカタしながらゆっくり歩くおっさんに後ろからついていくのもうイライラしてしもてな、ほんなら一緒に歩いてリードしたら丸く収まるんちゃうんかと思てん
そしたら思いの外オモロイ人でな、ウチと同じでコンビニ行くっていうからそのまま連れてきたんや」
「そういうわけだったんですか、それから何度か一緒に買物しているのをお見かけしてました、普段は手触りでわかる物しか買わない人でしたが
美世さんと一緒の時はいろんな物をお買い上げで、本当に幸せそうに笑っていました、僕達も出来る時は案内を差し上げてるんですが、なかなか行き届かなくて、ああいう光景を見ると本当に助かるし、心が温まります」
「ああ、あの人らな、店員さんに声かけたら親切に世話してくれる事知ってんねん、でも自分らが店員さんを専有する事に遠慮があってなかなかそゆ事できんねん」
わかります、ほかにもたくさんありますよ、ベビーカーを押してきた奥さんが歩道のギャップに引っかかっていた時、後ろから追い越しザマにヒョイっと持ち上げて歩道に乗せるとそのまま歩いて来店してきたり
あまりにも自然すぎて奥さんポカンとしてました
小さくて腰の曲がったおばあちゃんが棚の上の方の飲み物を見つめている時も1秒も迷わないで
どれやばあちゃんって棚に手を伸ばしながら言ってました、二人で買い物をしていた幼い兄妹がレジでお金が足りない事が判明して愕然とした時も後ろから素早く小銭を出して
今日から値段が上がってたんやな、ちゃんと教えたれや山田君と僕にダメ出しをした後兄妹にニッコリ笑ってました」
「ああ、そやったかな、悪かったな」
「いえ、僕的には安心したんです、外にもいろいろありますが、印象的だったのは駐車場です」
「駐車場?」
 山田は美世の事についてエピソードを語り始めた。山田はその日、外のゴミ箱を整理していたが、美世が店から出てきた時ちょうど入り口の左側に止まった車から男性が出てきた。
 美世は男性とすれ違いざまに男性の肩を掴んだ。
「ちょう待てぇ、アンタここをどこやと思てんねん」
「は?」
「アンタが車停めたところや」
「なんですか?」
0249この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:44:34.46ID:/4UPIITS
ぷぅぎゃああああああ。
おまえも結局、これだけの文章の小説の評価も80点つけることもできない。
20日くらいの二十分評価者だったな。

おれもプログラムできないけど、
日本の女もぷぅぎゃああああも、2ちゃんねるなんか流行おくれになるまでに、
同じプログラマーさせたがるだけが仕事だと勘ちがいしているらしいよ。
ぷぅぎゃああああああ。きみはたいしたことなかったよ。
0250この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/02(土) 23:58:57.20ID:/4UPIITS
おれは、
100点の評価の小説を書いたはずなのに、それが一度も80点以上も一度もつけられない人が
拠点だと、いうダメ司令官にとっては、
この文章を100点ですと決めれる人が連絡役なんです。

ぷぅぎゃあああああは、、50点かな。
ぼくは100点、キュウベエ、孤独の観測者です。記憶喪失した男、犬塚拓馬です。
0251この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:10:07.70ID:8vSMXtR6
ぼくは40歳の日本生まれ日本男児、八百万の一兵卒、犬塚拓馬は40歳までの人生はこうです。
これからは、ぼくはもう老後です。
0252この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:15:59.18ID:8vSMXtR6
おれは、40歳まで生きた普通の日本の一市民のはずだけど、
ぷぅぎゃあああああは、普通より下だっただろうね。
0253この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:31:21.15ID:8vSMXtR6
御世、おれはたまにしかスレに来ないが、
今どこで何が流行ってるんだ。
どんどん頭が悪くなるんで、もう日本がどうなってるんじゃ、

おれにとっては、このスレでは、御世は、知っている数少ない、このスレの人なんだが。

おれは、ぷぅぎゃあああああがおれに見せた文章の数は4個くらいで、
御世は20回中に20回は見せてくれたはずなんだが。
御世、おれにとっては、もうぷぅぎゃああああは、かなり、三人とも別の性格に分類されるらしいよ。
0254この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 00:35:48.59ID:8vSMXtR6
おれは、今は、キュウベエ、魔法少女まどか☆マギカのプロデューサー、
日銀に論文が採用される貨幣論経済学者、
3500兆円、国際連合本部にひとりで、使い方配分を決めれる日本の一市民だぞ。
犬塚拓馬だ。
0255この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/03(日) 01:09:57.45ID:uDmgFRBY
>>245
今回は別に削ってないだろ
>>1にこう書いてあるだろ。>抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!

今回は全体の冒頭のほんの一部分だけだったので
もう少し後の文章も載せた方がいいというだけ
0258美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 15:32:55.88ID:TXyF3sUp
 わけがわからないと言った様子の男性に美世は切切と語った。
「このコンビニは珍しく駐車場が三台分もある奇跡の物件や、そしてココ」 美世は地面を指さした。車の下に丸い白線が見える。
「こんだけわかりやすい絵を何とおもた、バランスボールでダイエット中とでもおもたんか、ここは障害者用や、わかるか、普段車が足の障害者はわざっわざ遠回りしてでもここに来るんや」
 山田は背中で会話を聞きながら思った、正にその通り、しかしここに車が停まっている事はよくある事で、別段珍しい事ではない、たまたまこの人が勘に触ったんだろうか。運転手は不満そうに言った。
「いや、でも」
「あのなぁ、ひょっとしたらしばらくはけぇへんかもしれへん、しかし万が一今来たとしてみ? 2つの意味でどんだけ残念な思いせなあかんとおもてんねん、ここは障害者の為に確保されたスペースや、ここに車が止まってないのは空いてるんやない、待機してるんや」
 男性は黙って美世を見た。
「わかるな」
 美世がズイっと顔を寄せた。男性は無言で車に乗るとそのまま出て行ってしまった。
「はあ」
 美世はため息をつきながら右手を腰にに当てるとまた手を垂らしてそのまま歩いて帰っていった。
「そして僕は気付きました、美世さんは一度もそちらを見ませんでしたが、道路の対面に車を止めて窓からこちらを見ている人、ちょくちょくうちにご来店される車椅子の人だって、美世さんは当人に気を使わせる事なく
そして思慮深く場をとりなしたんです、僕は思いました、この人は強い、そして優しい」
「そんなんあったっけなぁ、油断も隙もないな、どこで人に見られてるかわかったもんやないわ」
「僕の職場なんですけど」
 そう言いながら山田は笑った。
「まあ、うちの母親も車椅子生活だった事があるからな、ある程度ああいう人の苦労はわかんねん」
「それにしても普段の生活ではなかなかできる事じゃありません
それに僕を助けた事だって、あり得ないです、強盗の時はある意味ありえなかったですけど」
「あれか、あの後姉さんにえらい叱られて騒動になったわ、それがきっかけで逃げるように知床まで行ったんや」
「知床!? 武装強盗を素手で病院送りにする人がそこまで怯える姉さんて一体」
 山田は空中を見つめた。
「どんな想像しとんねん、そんなゴリラみたいな人ちゃうで、清楚で凛としてれ綺麗んや、見たらびっくりするで、医者やってなかったら女優になってる、うん、間違いない、まあ怒らせたら魔王になるけどな」
「医者なんですか?」
「そや、美しくて優しくて強い人っていうのはああゆう事を言うんや、ウチは……ウチは強い人間なんかやない、人に親切できんのはトモ兄の影響や、家におったやろ?あのおっさんに会うまではウチも世間を恨んで生きてたからな」
「へ、へぇ、そうなんですか」
 山田はもじもじと言いにくそうにしてから美世に聞いた。
「あの、美世さんはその、鷹山さんの事が好きなんじゃないですか」
「ん? ああ昔好きやって気持ちを勘違いしてた時期はある、もちろん今でも変わらず好きやけど恋愛云々じゃなくて、それ以前に愛すべき家族やねん」
「彼女いるんですよね、その姉さんていう人」
「ああ、そや、これがまた困った事にウチも姉さんが大好きや」
「美世さんは一緒に住んでるんですよね、鷹山さんと」
 山田は複雑な顔をして考え込んだ。美世はにこりと笑って人事のように言い放った。
「人生は理屈通りに行かんな」
「山田は釈然としない気持ちのまま再び食事にとりかかった。

 美世は山田が住んでいる団地まで送り届けて一緒に車を降りた。
「ごちそうさまでした」
「ほなまたな、ええ仕事したらまた奢ったるからな」
「あの、美世さん」
「なんや」
「今日の料理も美味しかったですがあの日、お宅でごちそうになった料理美味しかったです」
「そうか? トモ兄はウチの料理は薄いっていつも文句言うねんけど」
「うちの母も関西なので」
「そうなんや、どこ?」
「西宮です」
「ほう、正に甲子園や、嫁に来たんか」
「まあ、そんな所です」
「なんやそれ」
 美世は笑いながら言った。
「それにしてもお前ウチをみくびってたやろ、料理なんかできん女とおもとったやろ」
「え、そんな事は」
「顔に書いてあったで、これ誰が作ったんって、まさかこのゴツイおっさんかとさえおもたやろ」
 頭を抑えて俯いた山田を見て美世が笑った。
「ええで、気に入ったんならまた食わしたるわ、ほなまたな」
 美世が車のドアに手をかけた。
「あの!」
0259美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 15:41:13.63ID:TXyF3sUp
 まだ何か言いたそうな山田に美世は首をかしげた。
「その……僕……美世さんの事好きかもしれません、いや、好きです、あの、僕の彼女にして欲しいって話し、まだ有効ですか」
 美世はぽかんとして山田を見た。
「ぷっ」
 美世が吹き出すと山田は激しく動揺してアタフタした。
「でででですよね〜もちろん冗談だってわかってます、あはははは」
「ちゃうちゃう、そやなくて、なんやコレ、ウチ口説かれてるやん、からかってんのか?」
「ととととんでもない」
「なんや新鮮やなぁ、こんなピュアな告白受けたん何年ぶりやろ」
「その、美世さんの事は前々から知ってるって言いました……よね? 美世さん目立つからすぐに顔は覚えたんですが、その、さっき話したような事があってから気になっちゃって、来店されるとすぐに気がつくようになって
いつの間にか探すようになってましたでも僕なんかと全然違う世界の人でまさかこんな、家に招かれたり一緒に食事とか考えた事もなかったんです、それでちょっと調子に乗っちゃって、嫌ならいいんです、ぜんぜん
その、今日はいつもになく調子が良くて、美世さんが背中を見てると思っただけで
超気合い入って、みんなにも女神効果だって言われたりして」
 ニヤニヤしながら山田の様子を見ていた美世が言った。
「何グダグダ言うてんねん、告白やろ? 惚れ惚れする言葉の一つも言うてみぃ」
 一瞬呆気にとられた山田の顔つきが変わった。一歩前にでて真剣な表情で美世を見つめると山田は言った。
「身の程知らずなのはわかってます、チャンスをください、僕は昨日まで自分のために投げて来ましたが、これからは美世さんのために投げます、だから見ててください、見ててくれる限り必ず美世さんを満足させてみせます、そして甲子園での優勝を美世さんに捧げます」
 グイっと寄って見下ろす山田に美世はたじろいだ。
「そ……そうか、口上としてはまぁまぁの出来や、ほなそれを証明したら考えたるわ」
「ホントですか!」
「お……おう」
 山田はガッツポーズをしながらコメツキバッタのようになっている。美世は両腕を組んでその様子を見ていた
(半分はお断りの返事やのに嬉しそうにしてるなぁ、人に好かれるのは気分がええ、でもウチはそんなに価値のある人間やないのに)
 この清純を絵に書いたような男が
自分の価値を高く評価している事に美世は一抹の劣等感を感じた。自分の中に湧いたどうにも扱いづらい気持ちを振り払うように問いかけた。
「はよ寝なしんどいやろ、明日の練習は何時からや」
「5時です」
「早いな、ほなオカンも大変やろ」
「いえ、母は仕事が不規則なので時間が合わずなかなか、朝は大体コンビニ弁当です、しばらく母の手料理は食べてません」
「あかんやろ、コンビニの弁当はうまい事考えられてるようやけどやっぱりアカンねん、お前も半分は関西人やったらわかるやろ」
「はい、どれも卒なく美味しいんですが、飽きました、正直自分から望んで食べたいと思う弁当はもうはありません、ただ黙々と摂取してるだけです」
「不憫やなぁ、スポーツすんなら朝飯は重要や、わかった、なんかええ朝飯食わせたるわ」
「はい?どういう意味ですか?」
「弁当作ったるゆうてんねん
4時半にここでええか?ついでに超特急で送ったるわ」
「マジですか!」
「おう」
「でもそんな朝早くから……」
「心配すな、半年前は毎日それぐらいに起きてた、最近ちょっとサボってたけどな」
お願いしてもいいんですか
「任せとけ」
 山田はまた全身でガッツポーズした。

 美世は閉店間近のデパートに立ち寄った。
(大きい弁当箱って家にあるかなぁ、バスケットはなんやし、わからんから買うとこ、どんなんがええやろか)
 美世が考えをめぐらながら歩いているうちに漆器の店の前を通りかかって足を止めた。ショーケースの中の輪島塗と書かれた札の横に善やお椀、お盆といった物が並んでいるがその中に重箱もある。
(あかんあかん、なんやこれいろんな意味で重すぎるやろ、やっぱりランチジャーか、今は夏や、そやかてサラリーマンのおっさんみたいなヤツはなぁ)
 結局美世は雑貨屋で三段重ねのトリコロールカラーのランチボックスと
ソフトクーラーを買った。クーラーボックスの中にランチボックスを入れてみてにんまりする。
「あの食欲や、これぐらい食いよるやろ」
0260この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 15:45:01.16ID:UHV32o1b
227の載せ直しです。よろしくお願いします。
メンテナンス終わってよかったですね。

「メーサ様、朝でございます」
まるでからっとした曇り空のような無機質な声が、水浸しの洞窟の中にいるように鈍く反響して聞こえてきた。僕は、紙粘土のような掴みどころのない夢路から抜け出した。
見知らぬ女の子が、僕の手を引いている夢だった。どのような状況で、どのような顔の女の子だったか、もう覚えていない。
目を開くと、真っ白な天井と、視野の脇に同じく真っ白な壁が見える。天井中央の照明以外何も装飾を施されていない。汚れ1つない。棺桶のように清潔な部屋だ。もはや箱と言ってもいいかも知れない。
僕は、体を起こした。自分の下半身とその上に覆い被さる掛け布団が、天井の代わりに視野に進入した。
僕は今、ベッドの上にいる。雲を幾重にも重ねたように白くてふかふかなベッドだ。完璧なベッドだ。しかし、完璧過ぎるが故に、そこから生活の温もりのような感触を全く感じない。
「おはようございます。ご気分はいかがですか?」
左横から、またあの声がした。僕は、振り返って応える。
「おはよう。いつも通りさ」
「それでは、『朝の挨拶』に向かいましょう」
彼女は、無機質ではあるけども、トーンを少し上げて、そう言った。
「うん」
と、僕は応える。
僕は、ベッドから抜け出すと、彼女のサポートのもと、顔を洗い、歯を磨き、水を飲んだ。そして、白く、汗を吸った寝間着から、白く、清潔なローブに着替えた。
「では、行きましょう」
「うん」
僕は、箱を出た。金属で出来た蟻の巣のようにいりくんだ廊下を渡る。右に曲がり左に曲がり、階段を降りて昇った。
5分ほど歩くと、ある部屋に着いた。
扉を開くと、この部屋は先とは違い、まるで王の間のような豪勢な装飾が施されている。幾何学模様を刺繍した絨毯に、絵画や芸術作品が陳列され、天井にはシャンデリアが吊られている。
扉から見た真正面には、壁の代わりに大窓がはめられていて、雲がまるで弾けとんだようにまばらに散らばった青空が見える。
僕は、その目の前に置かれたイスに座った。僕から見て斜め上に、映像を撮るための小型カメラが、トンボのように空中で停止している。
すると、窓越しに地響きのような歓声が起こっているのを感じ取った。僕は、窓越しに地上を見た。
地上は、まるで水が沸騰した時に出来る微細な泡のように蠢いている。
その最前を見ると、僕と同じかたちをしたものが思い思いに体を揺らしたり、拍手している。
しかし、そこから視線を遠方に向かって這わせていくと、まるで進化の過程を遡っていくように、特異な形状のものに変わっていき、僕の視力で確認できる限界の位置までいくと、それはまるで公園のゴミ箱のような形状になった。
「メーサ様、ご挨拶を」
隣に位置着いた彼女、あの最前にいるのと同じ『アンドロイド』の彼女が、僕にそう耳打ちした。
「――みなさん、おはようございます」
僕は、窓に向かってそう言った。歓声が、その鋭さを増した。
そう、これが僕の仕事だ。この機械文明の世の中で、唯一の『ヒト』として、『神の子ども』として、僕が産み出されてから9年間行ってきた仕事だ。
0261この名無しがすごい!
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2018/06/03(日) 15:45:53.18ID:UHV32o1b
>>260
字下げがなぜかうまく反映されてないので補完お願いします。
0262ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/03(日) 15:48:40.45ID:8/0cRNFD
復旧したのか!
今、仕事中なので終わり次第、評価文章を読むとしよう!
>>245の内容は読んだ! 意味を理解した上で評価無用と判断した!

では、また!(`・ω・´)
0263美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:11:48.42ID:TXyF3sUp
 翌朝3時に起きた美世は格闘の末3段重ね弁当を詰めた。
「ふう、量の調節がなかなか難しいな
しかしまあこんだけあったら夕飯までは賄えるやろ」
 クーラーボックスの底に−16°cの強力な保冷剤を入れてランチボックスをセットする。そして弁当を入れ、空きスペースにお茶を3本突っ込んだ。

 仕事で新しい企画が入ったようなわくわくを抱えながら、美世は山田を迎えに行った。自分が豪腕投手の送り迎えをする。精密機械を運ぶ運送屋の気持ちを初めて知ったような気分だった。しかしその日、積み荷はけだるそうだった。
「あくびばっかりしとるな」
「あ、すいません」
「なんで謝んねん」
 美世は笑った。まだ真っ暗な早朝から山田を迎えに行き、学校へ向けて車を走らせている車中で話していた。
「その、あの後ちょっと寝られなくて」
 美世は昨夜のやりとりを思い出し、気がつくと少し顔が緩んでいた。
(なんか、学生の時分には告白はちょいちょいされたけど、わりかし淡々とした気持ちで、あんな気持ちになった事はなかったなぁ、あれがまともな人間の反応なんやろなぁ)

「ほな、気張るんやで」
 校門から少し離れた所で車を止め、山田にバッグを手渡した美代はパーンと山田の背中を叩いた。
「はい、今の僕は無敵です、背中に勝利の女神を背負ってますから」
「よっしゃ行け」
 山田は美世を見てニコリと笑うと校門に向かって走っていった。山田の背中が見えなくなると美世は車をグラウンド側に回して止めた。少し薄暗いグラウンドでは既にキャッチボールをしてる部員が何人かいる。
 校舎側の階段の下にあるベンチではバッグをゴソゴソとして準備している部員がいて、何人かはパンのようなものを食べている。そこへ山田が走ってきた。ひときわ長身の山田はすぐに判別できる。
 山田がベンチに座って弁当を取り出すと周りの人間が集まって来た。ゾロゾロと校舎側の階段を降りてきていた寮生も一連の流れで山田の周りに集まった。山田は次々に弁当に手を出そうとする部員の手の甲をもぐらたたきのように叩いている。
「ふふ」
 美世はほくそえんだが、ふと人だかりの横を見ると、試合の時のように女の子が突っ立っている。ただ、格好はジャージではなく制服だ。表情は全くわからないがこちらを見ているような気がする。こちらには目標物らしき物は美世と車以外には樹木とフェンスしかない
 美世は後ろを振り返って風景を見回したが、ただの低層住宅街だ。
「なんや気持ち悪い、ホンマに幽霊ちゃうか」

「やっぱり昼までしか持たんかったか
 夕方、山田の様子を見ようと学校まで出かけ、フェンス際に車を止めた美世に気づいてグラウンドを走ってきた山田は片手にクーラーバッグ片手に齧りかけのパンを持っていた
「いえ……実は朝練前と朝練後に全部……すいません」
「はあ?周りのもんに食われたんか
いえ、一口たりとも他人には……」
 絶句して言葉を失っていた美世だが気を取り直して言う。
「こら騒動やな、あの量で朝練前か、いや朝練後ぐらいまではなんとか耐えたか」
「すいません、美味しくってつい」
 山田の言葉に美世の顔がほころんだ
こら料理人の腕が鳴るで、こうなったらお前の食欲との勝負やな」
「そんな頑張らなくていいです、配分できなかった僕がバカなだけなんですから無理しなくていいです」
「いいや、このままでは食い倒れの町で生まれたもんの名折れや、意地でももう食べられませんと言わせてみせる」
「ほんとすいません」
 言葉とは裏腹に山田は嬉しさを隠せない表情を浮かべた。
「ちょっと待ってください」
 山田はフェンス沿いに走っていくとしばらくしてわき道から歩道に出てきてこちらに走ってきた。そして美世の所まできて立ち止まるとバッグを差し出した。
「ご馳走様でした、マジ美味しかったっす」
 美世は胸の奥にかつて感じた事のあるむず痒い感情が沸き起こるのを感じた。料理の手を抜いたわけではないが、ことさら特別な事はしていない。
 作れば食べてくれるという単純な構図に美世は心が潤んだ。料理は自分で覚えた。料理番が不慮の事故で亡くなった後、新しい料理人の食事には手を着けず、故人の書いた料理帳を見ながら必死に再現した。時に食べさせてくれた母の味もひたすら思い出しながら研究を重ねて
近いものが作れるようにはなったものの、誰と分かつこともない食卓での儀式。腹が減ったら自分で作る。作ったら自分で食べるという単調な生活をひととき変えてくれたのは鷹山だった。人に与える喜びが沸々と蘇る。山田は屈託なく笑った。
0264美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:14:02.27ID:TXyF3sUp
ダウン中の分も含めて投下します
0266美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:27:05.40ID:TXyF3sUp
「でもおかげで超元気が出て今日はキテるってキャプテンに言われました、普段はダメ出ししかしない監督も今日はアドバイスしかしませんでした」
「さよか、役に立ったんなら本望や」
 美世は軽い陶酔感を覚えた、自分がこの豪腕投手の活力となる糧を提供している。自分がこのモンスターを育てている立場にあったとしたら、お前ならウチのもんになってくれるんか、と
 一瞬沸き起こった感情をどうしていいのかわからず、適当にいなそうとした美世に山田が言った。
「好きです」
「は? なんや突然藪から棒に、いまそんなんやったか?」
 明らかに動揺する美世に山田が更に上を行く動揺で顔を真っ赤にして答える。
「は、母の教えです、気持ちを伝えたい人には即座に伝えろって、その人がいつまでもお前の前に立っているとは限らないんだからって」
 美世は母と最後に交わした会話が軽い口論だった事を思い出した。謝るタイミングを計ってまごまごしている間に母は意識不明になりこの世を去ってしまった。
「僕は約束を守ります、貴女にふさわしい人間になってみせます
そしたら……あの、昨日の約束……僕の横に立って欲しいんです、そしたらいつでも伝えたい事を伝えられますから」
 美世は軽いめまいのようなものを感じたがかろうじてそれを振り払った。
「どこで借りてきたんやその台詞、10年早いわ、とりあえず全力で投げて来い、そしたら全力で食わしたる気張れ」
「はい!」
「ちょう待てぇ」
 きびすを返した山田を美世が呼び止める。
「はい?」
「お前……下の名前なんて言うんや」
「亮介です、諸葛亮の亮に一介の介ですが……なぜに?」
 山田が何かを期待するような顔をした。
「いや、ランチボックスに名前入れて自己主張しとかな危ないやろ、あんな飢えた獣の中に……」
「はい、お気遣いすいません」
「ええんや、行け」

 帰りの車の中で美世は上ずった声で独り言を言った。
「な、なんやあれ、男っちゅーのは背中で語るもんちゃうんか? 今日日の子ぉってあんなんか? 言わんでもわかるやろってなかなか言わんもんなんちゃうんかい、あんなんで野球でけるんかいな、女にうつつ抜かしてからに」
(でも、鳥谷も結婚した翌年にはバカスカ打ったしな)
 美世は助手席のランチボックスを見ながらさきほどのやりとりを思い出して赤面した。美世が信号待ちでぼーっとしていると後ろの車がけたたましくホーンを鳴らした。

 今日も美世は山田を迎えに行き、学校で降ろして弁当を手渡した。もう1週間ほどもこうした生活をしている。
「あの……美世さん今度家に来ませんか」
 美世が山田の顔を見てぽかんとした。
「あの、母が美世さんにお礼がしたいって」
「なんのお礼や」
「危ない所を助けてもらったり、お弁当作ってもらったりで」
「そんなん別にええのに、ウチが勝手に応援してるだけやねんから」
「実は美世さんのファンなんです、是非会いたいって」
「はぁ?なんで会うたこともない人が勝手に会員NO.1になってんねん」
「強盗です」
「ああ〜〜〜って涼介喋ったん、その辺の事いろいろと」
「はい、その人に助けられて今はお弁当作って応援に来てくれるって、それと、実は、母に白状させられまして、っていうかそもそも僕の話を聞いていてすぐにわかったらしんですが僕が美世さんの事好きだって……」
「はい? なんやそれ、ウチ品定めされるんか」
「そんなんじゃありません、母は元々オープンな性格なので、もちろん美世さんはただ野球が好きで僕の左腕が気に入ってるだけだって説明はしました、僕が勝手に好きなだけだって」
「まあ、そういう事ならええけど」
「金曜日の夕方とかどうですか?」
「ええで」

 山田の家はごく一般的な団地だった。しかし美世は幼い頃や中高校生の時に遊びに行った友達の家で、小さい部屋で身を寄せ会う暖かい家庭が羨ましかった。そんな気持ちを思い出して胸が踊った。
「母さん、連れてきたよ」
「お邪魔しますぅ」
 美世が挨拶すると玄関横の台所向かっていた山田の母親らしき人が反り返って顔を見せた。
「あらあらいらっしゃい」
 そう言いながら肩を揺らせて手を拭いているようだ。
「いつも息子がお世話になってます」
「こちらこそいつも楽しませてもろてます」
「小走りで美世の前まで来た山田の母はしげしげと美世の顔を見た」
「何か?」
「いいえ、あんまり美人さんなものでつい、失礼しました」
0267美世閲覧注意
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2018/06/03(日) 16:40:28.26ID:TXyF3sUp
「こんな色もんがですか?」「いえいえ、かっこいいですよ」
「山田さんこそ隨分若くてこんな大きな子供さんがいるようには見えませんよ」「あらあら、お口も上手なんですね」
「ウチお世辞はよー言いません」

 2時間後。
「愛子さんそれは無い、ないわぁ「いやいや、ほんまやて」
「ほな賭けますか?」「ええでぇ、何掛ける?」
「か……掛布最多出塁記念メダルと岡崎が実際着てたユニフォーム……」「あいたたた言うてもた、これやってもたで、声震えてますやん」「ほな愛子さんは何掛けますねん」
「豪腕投手一人」
 愛子が山田の背中をバンと叩いた。 美世と山田が同時にギョっとしたが美世はすぐに切り返した。
「あ、あはははは、そら豪気でんなおっと愛子さんグラスが開いてまっっせ」「これはこれはおっとっとっと」
 胸を撫で下ろすような態度の山田が呆れて言った。
「母さん、おっさんになってるから注意して」「うるさいなぁ息子、賞品は黙って座っとき」
 妙に盛り上がる女二人の間で山田は半目になっていた。多少発音や数の数え方の節回しが変な所はあったが、ここまで完璧な関西のおばはんは初めて見た。
「しかし愛子さんあれやなぁ、今年も阪神あかんなぁ」
「何ゆうてんの、応援する事が大事であって勝ち負けはどうでもええねん」
「またほんな串かつ屋のおっさんみたいな事ゆうて」
「やかましな」
「はぁ〜掛布とバースと真弓と岡田帰ってけえへんかな〜、あの頃が一番よかったな〜」
「生まれてないやろ!」
 愛子が間髪入れずに美世の肩を手の甲ではたいた。
「いえいえ、ギリギリで間に合うてます〜」
「赤ちゃんやんか!」
「だっはははははは」
 二人は大笑いしたが山田は仏像のようになった。
「でも感慨深いわー、あの強盗退治の娘さんがウチにいるやなんて私大ファンになったんやで」
「ああ〜、それ聞きましたけどなんでですの、あの映像無くなってくれんかな、カメラに映ってる事忘れてやりすぎてもたし」
「いやいや、うちの息子に包丁向けようとした輩がひぃひぃ言わされてスカッとしたわ、ほんまクールな正義の味方やったで、それと特にグッと来たのは喉が乾いてる人が待ってるからはよしてくれっていうくだりですわ
緊急事態やのにそんなほんわかしててええんかいなと思いながら見てました、しまいには強盗をコテンパンにしたけどその後もはよ帰りたいって気持ちがなんというか、この人の家ってどんだけ暖かい場所なんやろうかと想像したんや」
 美世は逆に母子家庭ではあるが、つましいながらも愛子と亮介のように絵に書いたような家庭を羨ましく思っていた。美世は少し頬をひきつらせたが、すぐに柔らかく笑った。
「ええ、大事な家族が待ってたんです、ホッケ焼きながらウチの帰りを待ってたんです」

「なんかすいません、変な母で」
「いやいやなかなかおもろい人やった、好きになったで」
 愛子にお別れを言って外で代行を待つ間二人で話していた。
「なんちゅーんやろ、世間の垢にまみれてないっていうか屈託がないっていうか、とてもアンタを一人で育てたようには見えんで、オトンも失敗したなぁ、あんなええ人取り逃がして」
「いえ、父は……」
「ん?」
「父は僕がお腹にいるときに死にました」
「……あ、そ、そうか、そらすまん、うっかりいらん事ゆうてもた」
「いえ、いいんです」
「事故か」
「いえ、病気で」
「ほな愛子さんあんまり新婚生活してないんちゃうん」
「はい、入籍して1ヶ月後に亡くなりました」
 美世は眉間に皺を寄せて心を混然とした表情になった。
「ガンだったんです」
「一週間て、ほなもう病気の事はわかってたはずちゃうん」
「はい……」
 美世はしばらく絶句していたが恐る恐る聞いた。
「それでも結婚したん」
「はい、結婚生活と言えるような物は無いに等しかったけど、今でも父の事を語るときは本当に幸せそうな顔をするんです、母は僕を育てる為に再婚をする事もなく自分を捨ててしまいました
そのかわり父と過ごした時間を自分の中に永久保存したんです、あ、すいません、そんな事知ったこっちゃないですよね」
「いやそんな事ない、ええ話や、ちょっとグっと来たで」
 美世は自分の父親とその他の父親を比喩せずにはいられなかった。いまさら他人の家庭環境をうらやむ気持ちは無いが、父親らしい父親というは美世の一生を通したテーマに違いは無かった。美世の激しい期待の目に答えて、山田は笑うとさらに続けた。
0268美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 17:05:26.97ID:TXyF3sUp
「父と母は加古川で出会ったんです、会社の転勤で加古川にいた父は、骨折で入院した時に看護師の母と出会い付き合い始めました、2年間付き合って結婚の約束もしたんですが、父は電話をしても嫌いになったの一点張り
ついには電話にも出なくなって……僕を妊娠したのを知ったのもこの頃だそうです、どうしていいかわからず泣いて暮らしていた母ですがどうしても納得がいかず
父が消えてから1ヶ月後、父の実家を訪ねたんです、すると家族は困惑して母にすまなそうにしていたが、渋々病気で入院している事を打ち明けました
口が重かった家族から強引に病院を聞き出して訪ねて行った時には、無残にやせ細って髪の毛も無くなった父が力なく横たわっていたそうです、父は強かったと聞いてます、どんなに苦しい時でも太陽のように笑って、母はそこに惹かれたそうですが
父は母を悲しませる事だけは怖れたんです、父は母に、自分なんか忘れて別の人を探して幸せになれと言ったらしいのですが、母は聞かず、無責任にいなくなってしまうならせめて残りの人生を全てよこせ、と言って市役所から婚姻届をもらってきたそうです
母の籍を汚したくないと最後まで渋る父を説得して半ば強引に名前を書かせると、看護婦さんに立ち会ってもらって二人だけで式をあげたそうです
その1週間後に……山田は父の名字なんです、それがたった一つの遺産なんだそうです」
 山田はひとしきり話すと顔を上げて美世を見たがビクっとした。美世の目からは滔滔と涙があふれ出ていて、洪水レベルになっている。
「うっ、ううううう、なんでや……なんて残酷やねん……お神さんむちゃくちゃやんけ」
「あの、美世さん?」
 山田が美世の肩に手を置いてなんとかしようとしていると、団地の階段から降りてきた人が途中で足を止めた
 会えば挨拶する人だったが、見なかった事にしようとでもいう態度で足早に歩き去る人に山田は口をぱくぱくさせた。
「あの、美世さん泣かないで、すいません変な話して」
「変ちゃうわ、ただ悲しすぎんねん、
う……う……うあああああん」
 ついに声を上げて泣き始めた美世に山田は体を捻って回りをぐるぐると見回した。ふと上を見上げるとマンションのベランダからぽつりぽつりと人が顔を出している。向かいのマンションに反響して外の音がよく聞こえるのだがもちろん向かいからも人がベランダに出てきた。
「美世さん、お、お願い、泣かないで」
「愛子さんはほんまに愛で出来てるんやなぁ、うっうっ、別にうまいこと言うてるわけやないで、うっ、うっ」
「あの〜」
 突然聞こえた声に二人が振り返ると男が立っている
「坂田……ミヨさん……」
「ウチや」
 涙に濡れてグズグズの声で美世が答えた。
「あ〜どうも、ニコニコ運転代行サービスですが」
 マズイ所に来ちゃったという態度を隠さない代行屋に美世が言う。
「あの赤い車や」
「キーをお借りしていいですか」
 代行屋が腫れ物を触るように優しく美世の肩を支えて言うと、美世がバッグからキーを出した。
「涼介ほなこれでな、うっ、えぐっ、い、一週間で、結婚生活……おわた……うっ」
「あ、あの、美世さん大丈夫ですか」
「ウチは大丈夫や、亮介は、ふぐぅ、いっぱい食べて、風邪引かんように暖かくして……あ、愛子さんによろしくな」
「は……はい……」
 代行屋がチラチラと見下すような目で山田を見ながら美世を連れて行った。
「なんか俺が美世さんを結婚直後に捨てて愛子さんの所に行く感じになってる!」

「これ行っとくか」
「おお、でけえ!」
 美世と山田はデパートにいた。今日は祭日で一日みっちり練習をした山田は日暮れ前に練習を引けて美世と一緒に弁当箱を購入するためにやってきたのだ。
「しかし手癖の悪いやつがいたもんやなぁ」
「うーん、部員の中にはそんな事しそうなやついないんですけど」
「ほな外部の犯行か、まあべつにええけど今日一日飢えてもたな」
「はい、美世さんの料理を食べ損ねたのが悔しくて」
 山田が朝食を食べて練習に参加し、昼に部室に戻るとランチボックスが消えていたのだ。
「ほなこれを朝昼晩の6セット買うて、あとあの水筒小さいやろ?でっかいの買おうや」
「あ、僕出します」
「ええてええて」
「でも」
「なんもタダとは言わんがな、これは未来への投資や、将来涼介が有名になった時にウチが育てたと豪語するための投資やがな」
「ぷっ」
 山田が吹き出した。
ええやろ?
「はい、もちろん、公式プロフィールにもそれ載せます」
「よっしゃ、契約成立やな」
0269相模の国の人
垢版 |
2018/06/03(日) 17:47:45.91ID:yBKjul17
美世さん、元気やね〜!
昨日、大将に会ったら、元気そうで、あいつは来ないのか!?と言っていました。
相変わらず、トンカツは大人気の様です。
0270ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 17:49:32.12ID:8/0cRNFD
今日の執筆が終わった!
顔馴染みの農家から大量の豆が届いた!
肉じゃがに入れる! 今日は豆ご飯を四合炊くことに決めた!
冷凍の鴨肉は椀物にしよう! 家の畑から葱を引っこ抜いてくる!
それらの諸々が終わったあとで自由君、新しい人、美世君の評価文章を読む!

ちょっと急ぐので!(`・ω・´)ノシ 出汁も摂らないと!
0271美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 17:58:52.15ID:TXyF3sUp
>>270
肉じゃがということはきぬさやなのかガッツリソラマメなのか
僕はタケノコ三昧w
0272自由。
垢版 |
2018/06/03(日) 18:17:29.84ID:ZBTmh/GC
私のは急ぎません。今から飲みですし、むしろお返事遅れるかも。良い出汁を!
0273美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 18:32:14.89ID:TXyF3sUp
良い出汁をっていい掛け声ですね
自由さんも良い出汁を
0274美世閲覧注意
垢版 |
2018/06/03(日) 18:33:39.87ID:TXyF3sUp
良い出汁をっていい掛け声ですね
自由さんも良い出汁を
0276ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/03(日) 18:59:01.86ID:8/0cRNFD
>>223
気持ちよくなるための玩具
>あ、そういえばーー
>大人なんだよなーー
>ちょっとくらいならーー
>それとも、乳首にーー
(末尾に「――」が来る時には句点を入れない考えなのだろうか!)

>その前に、もう一度弁解しておこうと思う〜前置きはここで終わりだ。
(家には主人公しかいない! 誰に対して弁解しているのだろうか!
 ワイの目には読者に思える! そうなるとメタフィクションになる!
 避ける意味で自分に言い含めるような書き方を勧める!)

しあわせのカタチ
>弧を描いて飛び出すおしっこ。
(正常位で結合した状態で妹の尿が弧を描いて飛び出した! 頭の中で想像し難い!
 妹は最後に激しく抗い、結合部分が外れた瞬間に尿が飛び出せば弧を描いた状態が目にできるように思える!)

主人公は意外と強引! 溺愛する妹を欲望のままに失禁させた!
一時の感情で妹は怒るがすぐに許す! これは後々の伏線なのだろうか!
過激な展開を想像させる! 普通ではない関係なのでこのような思考回路をおかしいとは云い難い!
現段階ではいいとしても後の展開によっては引っ掛かるかもしれない!

ワイの感想!(`・ω・´)
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