【自称プロ作家は嘘だとバレた】ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【103】
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オリジナルの文章を随時募集中!ワイが自称プロ作家なのは嘘だけどw
点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!
ここまでの最高得点76点!(`・ω・´)
前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【102】
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1533304629/ >>411
舞台が雪山なんだから、比喩もクソもないでしょw
アホ丸出し、乙w >>413
どの辺が、いい味なの?w
センスなくて、ワロタw > 今回の設定!
> 雪山で繰り広げられる人間模様! それ以外に縛りはない!
> 山の高さはどれくらいなのか! 主人公はどのような人物なのか! 単独なのか、複数なのか! 全てが自由である!
> 場所が雪山であればよい! ただし舞台を活かす為に理由は必要となる! サスペンス、コメディ、ハートフル、ホラー等!
> 作者のアイデアによってジャンルは広がりを見せる! 暑い日々を送る中、想像力と発想力で渾身の一作を書き上げて貰いたい!
ワイは自分の劣化コピーを作ろうとしているんだよ
この発想の仕方を強制することによってね
もちろん意図的ではなく無意識だが
本人が善意と思っているだけに余計に始末に負えない >>417
いやいや、お前が舞台が雪山ってだけの簡単なお題ですらもなんも書けないようなアホなだけでしょw >失格ワロタ
を含めてオチました。
ツッコミがいるタイプなんじゃね。
つまりダイアローグ的なモノローグなんだよw >>412
こらこら、なりすますんじゃない。自分は明日、小旅行に出るので、そっちを
楽しみたい物です。 お、間髪いれずにこそこそROM厨がおいでなすった!
ドロンします >>421
なんで、「自分の核心・確信」で勝負しないのさ。 >>418
これを書くことに何の意味があるのか?
ワイの悪い発想法が伝染るだけでしょ >ブルー ◆1pVQTmlaVU
こいつ一日中張り付いてんだろなw ワイスレオフ会にはオブザーバーとして参加してあげてもいいですよ
>ブルー ◆1pVQTmlaVU >>425
まあ、特に意味は無いわなw
たんに、誰かのお題で何か書きたい暇な奴がやる練習や、遊びってとこでしょw ワイの目は節穴か??
他人の指摘があってから、>>393を失格にした
自分の目じゃ正誤の判定もつかないのか あと、創文にワイの信者が荒らしに来てたぞ
本当に迷惑な連中だ ところで設定杯はレベルの低い作品が集まった感じなのかな? 設定君から見て。 > 今回の設定!
> 雪山で繰り広げられる人間模様! それ以外に縛りはない!
>確かお題にどれだけ忠実かは採点ポイントの一つになってたはず
>でもそれが最優先ではない
↑
この人何言ってるずら
縛りなんだから忠実もくそもないずら
小学校からやり直すずら 設定杯は
設定が70点〜80点台
ワイとたかもりが20点台
相模が40点台で1位 まあ、サガミはわりと文章自体はちょっと成長したかもなw >>434
失格ばっかりだったから、レベルは低いわなw 設定杯の主宰者の作品は「見本」じゃね?
今回の「ワイ杯」の、主宰者「見本」でるかにも注目。
で、作品は厳しくみても、出品者には敬意を払おうぜw >>439
いやいや、失格マンらが低能過ぎて、俺のお題をちゃんと理解出来なかっただけだろw 設定のアホが創作コンペのお題とテスト問題の区別もついてないだけだろ 暫定1位 >>261 エベレスト登山
同2位 >>977 冬山登山で白骨死体
同3位 >>350 闘強大学プロレス学部
同3位 >>171 仮死状態だか死んでんだか
>>330 螺旋階段がなんとかかんとか
>>346 ほぼ失格レベルの(ぽんぽこ山) ワイが審査するまで待てよ。
ワイはけっこうレスの流れに影響するというか、つまみ食いするしさw >>442
いやいや、俺がお題を決めてるんだから、俺が失格と判断したら、失格だろw
アホ乙w >>442
決まりは何のためにあるんだ?
快適に何かをする為だろう?
もし決まりを破るのであれば、その決まりは破った方がいい決まりだよな。
じゃあ決まり自体に問題があるんだよな。
なら直せよ。直さないなら、お前らが縛り作ってるんだから、それなら縛りを守れ。
いい加減にしたら身内だけ贔屓するワイがやりたい放題になる。
まあ意味を理解する知能がないかもしれんけどね。 >>449
決まりの範囲の問題だよ
創作とは今までにない新しい物を作り出すこと
つまりは発想力だ
それを当たり前の発想以外認めないなんて、創作のルールではない
ましてや現代に生きる殺し屋というお題で、後付けで依頼主を書かなきゃ失格とか、生き様に一切触れなくても舞台が現代だからいいんだなんて、アホとしか言いようがない >>450
>当たり前の発想以外認めないなんて、創作のルールではない。
そうだけど、お題や縛りがある時点ですでに自由な発想などできない。
縛るのは縛っても書けるように訓練、練習するためなんだろう?
ならそこは守らないと縛る意味がなくなる。
設定の話はよく解らないが、設定がお題に反すると思ったならまあ間違っていることはないだろう
結局設定の信用の問題で、俺の中ではいいものを書く奴=間違ったことは言わない奴、なんだよ
ムチャクチャな難癖みたいなことを言ってる時もあるけど、お前らが変だから常に怒ってるのと、
反応が常にあるから面白いんだろう。
お前らが正しく対処しないことに何よりの問題があるんだし、そこを直すべきだな。 作品数が少ないね〜。チンチン♪って言っていたのに。 何よりの問題は頭のおかしい設定と頭がどうかしてる添削だよ >審査もなにも、めぼしいのがないだろw
いやいや、それは酷というもの。
こんな場に出すのは勇気がいるぞ。
めぼしいのがないのは、もちろん出したやつのせいだけど、
同時に出してないやつ、不参加のやつのせいでもあるよw
あるやつで堂々と審査して、授賞する。
これが大事。 山菱の方々は意外に文才の持ち主かも知れない。川柳が秀逸である!
〈ガード付 命消えども 名は残る〉
〈代替わり 吐いたツバまで 呑み込んで〉
https://www.news-postseven.com/archives/20171123_631137.html 〈指一本 スマホと俺を つかう妻〉
〈俺は内 豆を撒きたい 鬼嫁に〉
〈正月は 子供見るたび 財布泣く〉
〈加齢です 医師の所見の 的確さ〉
〈酒飲んで 出るのは愚痴と 腹ばかり〉
〈深刻は 情報漏れより 尿の漏れ〉 >>450
だから、殺し屋が成立するには依頼主が居てさ、そこから金が入らないことには、現代で殺し屋が殺し屋として生きてることにはならないんだってのw
そんなことすら、わかってないアホ乙w >>452
結局、自分が好きなお題でしか書けないようなアホばっかりなんだろw >>453
いやいや、頭がおかしいのは、お前でしょw
依頼主がいなけりゃ、殺し屋なんて成立しないんだからさw >>454
こんなの、荒れてるとは言わないだろw
バカ丸出し、乙w >>455
その程度の勇気も無いなら、そもそもがこんな作文晒しスレに来るのが間違いだろw >>460
そんなのは「殺し屋」の一言だけで大前提として説明できるよな
なんで作品でクドクドと説明する必要があるんだ? >>459
>>346みたいなしょうもない物しか書けないなら、一週間あろうが同じだろw >>465
だから、俺のお題は現代に生きる殺し屋なんだから、その辺をちゃんと作品中に示してなければ、ダメってことだわw
そんなことすら、わかってないアホ乙w 暫定1位 261 エベレスト登山
同2位 前スレ977 冬山登山で白骨死体
同3位 350 闘強大学プロレス学部
同3位 171 仮死状態だか死んでんだか
同3位 前スレ757 プロレス雪中トレーニング
330 ほぼ失格レベルの螺旋階段
346 ほぼ失格レベルの(ぽんぽこ山)
前スレ589 ほぼ失格レベルの武田晴信
お題消化を考えると実質5作品しかないぞ
うち2作がプロレスだかんな てか、俺はちゃんとお題を出すときにさ、現代に生きる殺し屋が、どう仕事をして、どう生きてるのか?
って、書いてるしなw
つまりは、依頼主の事や仕事のことをある程度明らかにして、どう生きてるのかを示さなければいけないってことだよねw
そんなことすら、わかってないアホが、アホみたいに文句言ってるだけだわなw てか、このままでは、俺杯のほうが盛り上がったことになっちゃうぞw
俺杯は、失格を含めたら、10作以上集まったからなw >>462
だから書く必要ないだろ
お前が言ってるのは、猫がお題なら4本足でニャアと啼くと書かなきゃ失格ってことだぞ >>471
だから、お前が俺のお題をまるで理解出来てないだけだってのw
バカ丸出し、乙w 夜明けは遠い。
月の光を浴びて青白く輝く頂きが、満天の星空を背景この世ならぬ荘厳な景色を見せていた。
八千メートルを超える山脈を行く手に控えて、その夜気は一段と凍りつく。
いったいどれほど彷徨ったのか、男が吹雪に道を失って随分経つ。
雪に埋もれた両足はもはや感覚すらなく、体を温めてくれたスキットルも疾うに空だ。
所詮おれには無理だったのだと、何度心のうちで繰り返したことだろう。
いや、実際口に出していたかもしれない。
しかしそれを聞き咎めるものは、おそらくこの数キロ四方にはいない。
三千メートルを超えるコルで、男はただひとりだった。
視界を遮るほどに吹き荒れていた雪が、今は止んで、深い静寂が新雪を圧していた。
ゴータマに憧れ、その智慧と真理の体系の触れたいと願い、霊峰の奥深くに隠遁すると噂に聞く覚者に一目会いたいと全てを投げうって出かけた旅であったが、やはり自分のような俗にまみれた穢者には叶わぬ望みだったのだ。
身の程知らずという自虐の罵りが、今更のように口を突いて出る。
妻と別れ、子を捨て、流離いを気取ってはみたものの、生への未練は絶ち難く、こうして迷道の途上で死の際にありながら尚、自他端と思い悩んでいる。
死こそが、おれの望んだものの正体なのかも知れない、と考えぬでもない。
このまま目を閉じて心地よい眠り身を任せてしまうことが、この恥の多い無意味な生涯にして唯一の正しい選択のように思えてくる。
「おぬし、何を知りたい」
やにわに降ってきた声に、男は心臓をぎゅっと掴まれた思いがした。
声のあたりに人影はみえるが、月を背にしているせいか、その風体はさっぱりわからぬ。
しかしその輪郭は、むかし軸物で見た達磨のようにも思える。
いよいよ死期が迫ったようだ。おれは幻覚を見ているらしいが、話に聞く走馬灯のようには回らぬものなのだなと、妙な笑いがこみ上げる。
垂れた鼻を啜ると、ついでにクシャミが一つ出た。
「おぬし、何を知りたいのかと聞いておるのじゃ。早よ答えんか。わしはおまえほど暇でないのでな」
その声には真理が宿り、声が発する目覚めた響きにより、峰々が震えた。
彼なのか。おれはついに彼に会うことができたのか。
男はしかし、自分が目にしている光景を、自分が耳にした言葉を信ぜずにいた。
これがもし真実ならば、現実ならば、この出会いを予感させるなにかしらの約束があったはずだ。
そうではないか。真理を、神を見出した人々はみな、喜ばしい予兆の末に祝福を得ているではないか。
道に迷い、吹雪に埋まって死を待つしかない此の期に及んで、なぜいきなり彼が現れたのか男には理解できなかった。
これではおれが掴んだ真理を誰にも伝えることができないではないか。
「メンドくさいやっちゃのう。わし、行くで、行ってまうで」
「ま、待ってください」
「なんや、言う気になったか。ほな聞いたるわ。おぬし、何を知りたい」
「宇宙とは何ですか。人はなぜ生きるのですか」
「そんなんでええのんか。わしに聞きたいことてそんなんか」
「私は知りたいのです。宇宙の真理を、人生の意味を」
男が言い終わる前に、影は堪え切れぬように笑い出し、ひとしきり笑った後「こいつ、本でも読んだか」と言い残し、姿を消した。
やがてまた雪が降り出し、それはすぐに吹雪となった。 > 今回の設定!
> 雪山で繰り広げられる人間模様!
ワイがここまではっきり書いてるのにそれさえ無視してるんだから
どんなに丁寧に設定を記したところで通じないやつには通じないよ >>473
まあ、ワイとたかもりに勝ってるから、ワイとたかもりには威張れるんじゃね?w >>475
通じないというかさ、アホにはお題を守るという概念すらもないってことだろなw
で、アホみたいにおかしなのを書いて、文句言ってるだけwってやつねw 武田太郎は雪に覆われた海ノ口城(山城)だし、駄目か?
守り役の板垣と家督を次男に継がせたい信虎の駆け引きもあるし。 プロレスを馬鹿にしてはいかん! 男の真剣勝負である! 荒れすぎ。新規投稿も無くなってますし、ワイハイも盛り下がりすぎ。
次のスレからワッチョイ導入しましょう。 荒れてはないでしょう。
なんというか、設定縛り通りに書けない人がこんなにいるとは思いもよりませんでした。
というより守る気もないのかな、と。
それだったら縛りのあるコンペに出さなければいいのにと思います。 設定ガバガバで縛りは破って、それでも縛りで書いてる俺たち凄いぜ、という自慢はしたいってことだな。
ならもう勝手にやればいいんじゃね。 設定縛りの意味が理解できないんじゃないか?
今までもこんなガバガバでやってたのか?
ワイ杯は前回が初めてだったから通常のがわからん >>482
いやワイがお題にアマアマだからってことで、お題をあえて外すのが上手いwとでも勘違いしちゃったアホな奴 が増えただけだろなw
で、今に至るとw >>483
昔はみんなお題をちゃんと守ってやってたよw >お題をあえて外すのが上手いwとでも勘違いしちゃったアホな奴
たかもりか?
殺し屋つってんのに編集者が打ち切り宣告するとか、何考えてんだろうなと。
こんな思考回路だから自分たちの過ちに気づかない。 これからワイが「雪山」の見本あげてくるから待ってろよ!
あと二時間だがw 雪山と言えば「八甲田山」だよな。「天は我を見捨てた!」 お題が大海原を舞台であれば、海戦ものを書いてみたいが。 ホラーの螺旋階段を推すな。
あれは短編として読めるよ(不満はあるけど)。
たんにマジで書きました、とかじゃないしw
ちゃんとジャンル小説になっているよ。 >>492
リライトして短編ミステリーにしたらイイと思う! 健司は足を止めて辺りを見渡した。遠くの山から近くの林までずっと白く覆われている。
足元も膝まで積もる雪が、健司が歩いた道を除いては、未踏のまま綺麗に降り積もっていた。晴天に恵まれなければ確実に遭難していたであろう。
「この辺りのはずなんだが……」
独り言は希望も込めて呟かれた。専らの都会育ちの健司は雪道を歩くことに慣れていない。
足を乗せれば深く埋まり踏み込むともっと沈み込む為、体勢を崩さぬように気を張り続けて歩かねばならない。
まして今は大荷物を背負っている。体力は限界に近かった。
「本当にこの辺りなのか?」
背中に向けて声をかけたが、当然妻の返事は聞こえてこない。一体どこの世界に遺言を言い直してくれる死体があろうか。健司はもう一度、周囲をつぶさに観察した。
すると林の向こうで立ちはだかる崖に、縦に裂けるようにして空間があるのに気が付いた。
一縷の望みをかけてそこへ行くと、裂け目の根元に小さな建物が関所のように建っていた。屋根には大きく『氷葬場』と書かれていた。
「本日はようこそいらっしゃいました。道中は大変だったでしょう?」
黒い礼装の男に連れられて、健司は長い階段を降りていた。雪山を削って作られたであろう階段は人一人がやっと通れるほどの狭さで、両側は岩肌がそのまま露出している。
所々ある裸電球のみが薄暗く足元を照らしている。建物の奥にこんな空間があるとは想像もしなかった。
「おい、本当にここでいいんだよな? 遺体を冷凍保存して弔ってくれる所ってのは」
「はい。氷の棺にてご遺体の姿をそのままに未来へと紡ぐ、『氷葬』を行っているのは当館で間違いありません」
「もっと研究施設みたいな所だと思っていたが案外粗末な所だな」
「一年を通して氷が溶けない環境であれば良いのです。コールドスリープと違って−196℃に保つことも不凍液で遺体を満たす必要も無いですから」
氷葬場の門を叩いた時に妻の遺体はスタッフへ預けた。遺体のお化粧などで少し時間がかかると言われ、健司は苦笑した。
最期まで化粧で時間を取らせる所が実に彼女らしかった。時間潰しに安置場を見学しませんかと勧められて今に至るわけだが、健司はずっと心ここにあらずだった。
妻とは居酒屋で出会ったのがきっかけだった。仕事帰りに杯を交わして愚痴を言い合う内に意気投合し、結婚した。
しばらくは自宅での晩酌が楽しみとなったが、それは長く続かなかった。
ある日、妻が小じわを気にして化粧品にこだわるようになった。気付いた頃には美容院やらエステに通い始め、
アルコールが肌に影響を与えるという噂を恐れてお酒も飲まなくなってしまった。美容体操に勤しむ妻を肴に飲む酒は退屈で、美味くなかった。
そして突然難病にかかるとみるみる衰弱、自宅で息を引き取った。その間際に及んでも『若い姿のまま凍らせてほしい』などと言った時には流石に呆れた。
何故妻はあれほどまでに美に執着しだしたのか、もしや自分の言動が原因か、健司はついに分からなかった。
「さあ、着きましたよ」
いつしか最下段に着いていた。正面には鉄製の扉。男がゆっくりと開け放った。
「すごい……」
そんな言葉が健司の口から零れ落ちた。
安置場と言うくらいだ、てっきり霜の降りた死体が棺桶に入れられ、整然と棚に収められているものだと思っていた。しかし全然違った。
部屋は体育館ほどに広く、直方体の氷の柱がいくつも並んでいる。透明度の高い氷は水銀灯の明かりを遮ることなく通し、向こう側が透けて見えるほどに綺麗だ。
そしてそれぞれの内部には遺体、さながらショーウィンドウに飾られたマネキンのように、皆様々な衣装、ポーズで微笑んでいる。
言葉を失う健司を見て、男が説明をした。
「氷葬を希望される方はこの世に未練がある人が多いのです。死んでもこの世を楽しみたいという思いから、安置の仕方もこのように多様になるのです」
「未練、か……」
男は妻の安置の仕方に希望はあるかと聞いてきた。妻の未練は言うまでもない、出来るだけ美しくしてやってくれと伝えた。
そしてふとある考えが頭をよぎり、健司はもう数点の注文を付けた。それはもはや健司自身の未練であり、願いだった。
しかし出会った時のあの日々は妻にとっても楽しいものであったはずだ、そう信じて男に伝えた。
男は快諾した。
数十年後、氷葬場に遺体が届けられた。安らかに眠るご老人は、生前の希望通りに楽しそうにグラスを掲げる姿で氷葬された。
安置場に運ばれるとある女性の遺体の隣にひっつくように設置された。女性はとても美しくメイクされて微笑んでいる。そして彼女の手にもまたグラスが握られていた。
二人の遺体は晩酌を楽しんでいるように飾られた。 >>474
内容はともかく、なんだろな、これw
読後の印象は「バイトアプリはタウンワーク」みたいな感じ。 しむら——あ
ずっと白く覆われている。/専らの都会育ちの/勧められて今に至るわけだが/
雪山を削って作られたであろう階段/その間際に及んでも/二人の遺体は晩酌を楽しんでいるように飾られた。
しむら——あ 「俺は不死身だ!」
そう周囲に自慢した俺は、成り行きで雪山に行くことになった。
強がりからTシャツ一枚で来てしまったので、とても寒い。
300メートルほど登ることができた。もしかしたら1000メートルかもしれない。この山が標高何メートルの山なのかは、俺は知らない。
俺の肩に雪が積もる。
俺はパリピでリア充だ。大金持ちだ。
皆から尊敬され、俺の周囲には人が沢山いる。いつでも皆が俺のことを応援してくれる。
そんな俺でも色々と苦労はしているのだが。人間関係で。
特に俺に色々とケチを付けてくる山崎、あいつは死ねばいい。
いつか天罰が下ると思う。
俺はあいつが入りたいK製薬会社に手を回して、絶対に内定が取れなくした。ざまあみろ。
外の製薬会社にも手が回ってるはずだ。俺は頭がいい。ヘマはやらない。
製薬会社なんて複雑な語彙を知っている俺は、やはり賢い。知的だ。だからみんなに認められているんだ。
俺が賢いという事実を。
皆俺が雪山に行くことに賛成してくれたしな。
寒くなってきたので、俺は帰ることにした。
流石にこのまま頂上を目指して凍死する価値はない。あれ? ええと……俺の命はそんなに安くない。
そんなの馬鹿だからな。俺はそれほど馬鹿じゃない。
よし、引き返そう。俺の肩には雪が積もっていたので、まずそれを手で払った。
そして、俺が今まで登ってきた小高い丘に向き直った。
丘は俺の腰ぐらいの高さがある。これをまた登るとなると面倒だな。ちっ。
山崎の財布からまた金をくすねることを俺は決意した。
山崎、死ね。俺は丘を登った。そして降りた。
いや、その前に俺は転んで、首がとても痛い。骨が折れたかもしれない。
そのまま俺は気絶した。
※
俺は目を覚ました。体が凍えるように寒い。こんなに体が寒いのは生まれて初めてだ。
よし、俺はまだ生きているのだろう。だから家に帰る。
あれ? 車がないぞ?
なんでだろう。誰かに盗まれたのか。
山崎か。あいつを殺しておくべきだったか。
※
そんな俺の正面に車が突っ込んできて、少し前で止まった。
「的田(まとだ)さん、大丈夫ですか!」
「お、おお。平気だ」
「うちの会社の川崎が、あなたの車に乗っている所に偶然通りかかりましてね。心配で飛んできたんです」
「お、おお」
ほんとこいつは余計なことをする……じゃなくて、イライラする奴だ。助かったが顔が気に入らない。
さっぱり金はもらっておく。内定の件は今からではどうにもならないし、諦めてくれ、山崎。
俺は何も悪くない。だって、俺はいつも正義だし、賢いし……そういうことだ。俺にできないのはべらべら喋ることだけだよ。 ×1/2 俺の登山で酷い目にあった俺
○俺の登山で酷い目にあった俺
タイトルも訂正します。 ×さっぱり金はもらっておく。
○やっぱり金はもらっておく。 初めて実家に婚約者の明理を招いた日のことだ。
沖縄で生まれた明理は厚手の服をしっかり着込み、寒い寒いと言いながら、ベッドの上をころころ転がっている。
俺は笑いながらイーゼルを彼女に向け、立てかけたスケッチブックに鉛筆を走らせていた。
両親との顔合わせを兼ねた食事を終え自室で明理と二人きり。窓の外は雪が吹き荒れていたが、部屋の中は空調がきいていて暖かい。
家は隣のスキー場が見渡せる山の中腹にある。俺が28年間生まれ育った家だ。
美大予備校の講師をしている俺は、高校教師の明理と合コンをきっかけにして知り合い、二年ほど付き合っている。
結婚したら明理の実家のある沖縄に移り住む予定だ。彼女の家は観光客向けの土産物屋を営んでいたが父親が倒れてしまい、急遽俺たちが結婚してつぐことになったのだ。
美大予備校の仕事にはそれほど情熱はないし、のんびり土産物屋の親父をやりながら南で絵を描くのも悪くないなあと思いつつ、三十路前の彼女にうまく丸め込まれたような気も少ししていた。
「なあ、明理の家の近くって海があるんだろ? 俺、サーフィンやってみようかな」
「翔には無理だよ。泳げないじゃん」
童顔に笑みを浮かべながら、明理は大きくベッドの上で伸びをした。
ファー素材の服を着た彼女は抱きしめたら暖かくて柔らかそうだ。
なんだかんだ言っても可愛い彼女である。そろそろイチャイチャしようかなと鉛筆を置いて、ふと窓に視線をやった。
「え……? なんだあれ」
目を見張った。スキー場で女が一人、裸で横たわっていたのだ。あそこは確か立ち入り禁止地域のはずである。
何を考えてるんだ、頭がおかしいのか。窓に近づくと、女がこちらを振り向いた。
笑っている? よく見るために冷たい窓ガラスに額をつけると、女は点滅するように透明になってすぐに戻った。やばい、幽霊だと思いぞっとした。ぞっとはしたが目が離せなくなっていた。
なんて美しい。
女の体の曲線から生まれた陰影は、ゆるやかに盛り上がった雪の影のように淡い。
灰味を帯びた雪を浴びる白い肌は柔らかい微光を発していて、絹糸のような黒髪が肌の上で乱れて白さを引き立てている。光沢のない黒い瞳はあてどもなくさまよっていて、そのぼんやりとした様子はたまらなく官能的だった。
思わずイーゼルをつかむ。ベッドに横たわる明理に背を向けて、スケッチブックとキャンパスを入れ替えた。
「どうしたの、翔?」
明理の声が遠くなる。指の形にへこんだ使いかけの絵の具チューブをとり、パレットに厚く盛り上げた。
早く描かないと、女がどこかへ行ってしまう。
恐ろしいほどの焦燥感につき動かされて、我を忘れて筆を動かした。
絵筆を動かすたびに、なめらかな肌をなであげる凍てついた風が、女のわずかな血色をひきたてる遠くの青白い連峰が、その場にいないのに関わらず次々と頭に入ってきて、それは俺の筆力では到底追いつけそうにないほどの情報の洪水だった。
「ちっくしょう」
あまりの指のもどかしさに筆を床に叩きつける。明理の息を飲む声が聞こえた。
我に返って振り返った。明理は怯えてはいるが口元は緩んでいる。
「あ、あはは……びっくりしたあ。翔、急にどうしたの?」
「ごめん」
「いいよ。早く沖縄に行きたかったんだよね? ふふっ」
そう言って明理はキャンパスに指を差す。振り返って俺は愕然となった。
荒々しい筆致で描いた絵はほぼ形をなしていなかった。俺が夢中でとらえようとした女と雪景色は輪郭があいまいで、まるで光の粒子が内側から溢れだしているかのようだ。南の絵に見えたとしても仕方がない。
「……不思議な絵だね。外の絵なのに、閉じこもってる感じっていうか」
いつの間にか隣に立っていた明理がぽつりとつぶやく。俺も感じていたことをそのまま言い当てられた気がした。
エネルギーの塊のような絵ではあるが、雪国らしい陰鬱さも同居していて、その二つが絶妙なバランスとなって鳥肌のたつ魅力となっている。これを本当に俺が描いたのだろうか?
「……ごめん。明理。俺、まだ南には行けない」
窓を見ると、女は今にも消えそうな儚い笑顔で俺を手招きしていた。慌ててコートをひっ掴み、スケッチブックを脇にはさむ。
あれは幽霊ではないのだろう。消えかけている俺の未知の可能性が女の姿になって現れたに違いない。私は南の太陽に溶かされるようなぬるい男に捕まえられる女ではない、と。
明理の声をドアを閉めて遮る。雪の女を探し当てるべく、寒風ふきすさぶ中、猛然と一足踏みだした。 山道は閑散としていて人気は無い。俺は前を歩くウィンドブレーカーの背中を追った。長年待ち焦がれた人物に会わせてくれるのだと言う。俺は花束を用意して胸に抱え、ひたすら導かれるままに歩いた。
しんしんと雪の降る中、私はテントから這い出した。濃い紺色に色を変えつつある空。その中に黒く浮かび上がった周囲の山々が銀色の衣を纏い始める頃
私の中に彼女の笑顔がより鮮明に蘇ってくる。
こうしてこの山でご来光を拝むようになって今年で20年目になる。人間に合わせてくれない山の都合もあるので20回目ではないが。
「また来年もここで会いませんか」朝日に包まれながらそう言って微笑む彼女の言葉に心がときめいた。山を理解してくれなかった妻と別れた翌年
の大晦日だった。こんな日に家庭人が山なんてありえない。私は家族を失った寂しさと引き換えに山に登る自由を得た。そんな時に彼女に会ったのだ。
こんな日に自ら山に登る女性なんて。ご来光で有名な富士等ならわかる。女が大晦日に赤岳でテント泊なんて変態もいい所だ。
彼女21歳大学生、俺27歳サラリーマン。歳は離れていたがその極めて同族の匂いに惹かれた。そして彼女も山を理解してくれない彼氏に浮気を疑われたそうだ。
売り言葉に買い言葉で逆縁を叩きつけたものの、その時はやはり傷心中だった。父が山家で当たり前のように登山を覚えた。その当たり前の事を理解されない寂しさ。自分を否定されたような口惜しさに涙をこぼしたそうだ。
俺のテントに何の警戒心もなく入ってきた彼女はそう語った。俺がマヨネーズの容器に詰めて持ってきたウォッカを、雪で割ってちびりちびりと飲んでいた彼女は、思い出したように涙を浮かべつつ指で拭った。
ナンパなんてする度胸もない俺が、恐ろしいほど自然に彼女の手を握ると、彼女は目で応えた。俺が手をついて彼女の横にゆっくりと移動して寸前で体を止めると、彼女は寄りかかってきた。
突き刺すような冷気で俺の背中は氷のようだった。
しかし抱いている彼女は焼け石のように熱かった。冷たい頬に彼女の火炎放射のような息がほほにかかる。彼女が大きくのけ反って悲鳴のような声を上げた時、俺の頭も白くなり、この冬の山々に溶け込んで行くようだった。
再開の約束をまるっきり信じた訳ではない。彼氏に振られた寂しさを、偶然出会ったしがないサラリーマンぶつけただけなのかもしれない。今はもう結婚して山に登る事もできず、幸せな家庭に納まっているのかもしれない。
しかし俺は一縷の希望を諦めきれなかった。もう日が昇る。「いよいよ昇りますね」不意に聞こえた声にドキリとして横を振り返ると、女性の影が見える。驚いて回りを見回すと、いつ設営したのか少し離れた所にテントがある。
俺はまさかと思って彼女を凝視したが、顔がよくわからない。俺の胸は期待に膨らんだが、何かおかしい。あれから20年。彼女であれば41になっているはずだ。声があまりにもあどけなさすぎる。「え、ええそうですね」
隣の峰が陽をこぼし始めると。女性が俺の前に回った。太陽が昇って輝きを増す。俺の顔を凝視しているようだが、俺からは彼女の顔はわからない。
「田中さんですよね?」名前を言い当てられてさらにわけがわからなくなった。「泣きボクロ」そう言いながら俺の横に立った彼女の顔を見る。俺の心臓は口から飛び出さんばかりだった。「ま……さか……カナさん?」そう言うと
彼女はそれまでの笑顔を消した。前に向き直った彼女が朝日を眺めながら薄く微笑んで言った。「彼女は亡くなりました」絶句した。展開に頭がついていかない。カナさんそっくりの女性。そして彼女の知っている事。
「彼女は20年前に妊娠が発覚しましたが、検査で子宮頸癌が見つかったんです」頭の中がパニックで何がなにやらわからない俺に彼女はさらに言った。「お母さんは治療は受けない、この子を産むと言って私を産んでくれました」
頭の隅に何かがひっかかた。そのひっかかりが何かを解決しようとしたが、他の情報が邪魔してなかなか考えが纏まらない。そんな俺の心情を察したかのように彼女はまた俺の前に回った。日は完全に昇った。
「き……君は一体」「初めまして、睦月といいます、お父さん」
1時間ほど歩いてついた山麓の小さな平場。そこに大山加奈の墓はあった。石で積んだ小さな小山の上に三角点のような石柱が立っている。俺は涙を止める事ができないまま花を供えると、手を合わせた。
「なんてこった……」西を向いたその墓は、遠く赤岳を望むように立っていた。俺は合わせていた手を下ろして震えた。「なんて事だ、毎年あなたに会っていたなんて……」睦月が横にしゃがんで俺の肩を抱いた。
「お父さん、今度は一緒に行こうね」俺は肩にかけられた手に手を重ねた。 山道は閑散としていて人気は無い。俺は前を歩くウィンドブレーカーの背中を追った。長年待ち焦がれた人物に会わせてくれるのだと言う。俺は花束を用意して胸に抱え、ひたすら導かれるままに歩いた。
しんしんと雪の降る中、私はテントから這い出した。濃い紺色に色を変えつつある空。その中に黒く浮かび上がった周囲の山々が銀色の衣を纏い始める頃
私の中に彼女の笑顔がより鮮明に蘇ってくる。
こうしてこの山でご来光を拝むようになって今年で20年目になる。人間に合わせてくれない山の都合もあるので20回目ではないが。
「また来年もここで会いませんか」朝日に包まれながらそう言って微笑む彼女の言葉に心がときめいた。山を理解してくれなかった妻と別れた翌年
の大晦日だった。こんな日に家庭人が山なんてありえない。私は家族を失った寂しさと引き換えに山に登る自由を得た。そんな時に彼女に会ったのだ。
こんな日に自ら山に登る女性なんて。ご来光で有名な富士等ならわかる。女が大晦日に赤岳でテント泊なんて変態もいい所だ。
彼女21歳大学生、俺27歳サラリーマン。歳は離れていたがその極めて同族の匂いに惹かれた。そして彼女も山を理解してくれない彼氏に浮気を疑われたそうだ。
売り言葉に買い言葉で逆縁を叩きつけたものの、その時はやはり傷心中だった。父が山家で当たり前のように登山を覚えた。その当たり前の事を理解されない寂しさ。自分を否定されたような口惜しさに涙をこぼしたそうだ。
俺のテントに何の警戒心もなく入ってきた彼女はそう語った。俺がマヨネーズの容器に詰めて持ってきたウォッカを、雪で割ってちびりちびりと飲んでいた彼女は、思い出したように涙を浮かべつつ指で拭った。
ナンパなんてする度胸もない俺が、恐ろしいほど自然に彼女の手を握ると、彼女は目で応えた。俺が手をついて彼女の横にゆっくりと移動して寸前で体を止めると、彼女は寄りかかってきた。
突き刺すような冷気で俺の背中は氷のようだった。
しかし抱いている彼女は焼け石のように熱かった。冷たい頬に彼女の火炎放射のような息がかかる。彼女が大きくのけ反って悲鳴のような声を上げた時、俺の頭も白くなり、この冬の山々に溶け込んで行くようだった。
再開の約束をまるっきり信じた訳ではない。彼氏に振られた寂しさを、偶然出会ったしがないサラリーマンぶつけただけなのかもしれない。今はもう結婚して山に登る事もできず、幸せな家庭に納まっているのかもしれない。
しかし俺は一縷の希望を諦めきれなかった。もう日が昇る。「いよいよ昇りますね」不意に聞こえた声にドキリとして横を振り返ると、女性の影が見える。驚いて回りを見回すと、いつ設営したのか少し離れた所にテントがある。
俺はまさかと思って彼女を凝視したが、顔がよくわからない。俺の胸は期待に膨らんだが、何かおかしい。あれから20年。彼女であれば41になっているはずだ。声があまりにもあどけなさすぎる。「え、ええそうですね」
隣の峰が陽をこぼし始めると。女性が俺の前に回った。太陽が昇って輝きを増す。俺の顔を凝視しているようだが、俺からは彼女の顔はわからない。
「田中さんですよね?」名前を言い当てられてさらにわけがわからなくなった。「泣きボクロ」そう言いながら俺の横に立った彼女の顔を見る。俺の心臓は口から飛び出さんばかりだった。「ま……さか……カナさん?」そう言うと
彼女はそれまでの笑顔を消した。前に向き直った彼女が朝日を眺めながら薄く微笑んで言った。「彼女は亡くなりました」絶句した。展開に頭がついていかない。カナさんそっくりの女性。そして彼女の知っている事。
「彼女は20年前に妊娠が発覚しましたが、検査で子宮頸癌が見つかったんです」頭の中がパニックで何がなにやらわからない俺に彼女はさらに言った。「お母さんは治療は受けない、この子を産むと言って私を産んでくれました」
頭の隅に何かがひっかかた。そのひっかかりが何かを解決しようとしたが、他の情報が邪魔してなかなか考えが纏まらない。そんな俺の心情を察したかのように彼女はまた俺の前に回った。日は完全に昇った。
「き……君は一体」「初めまして、睦月といいます、お父さん」
1時間ほど歩いてついた山麓の小さな平場。そこに大山加奈の墓はあった。石で積んだ小さな小山の上に三角点のような石柱が立っている。俺は涙を止める事ができないまま花を供えると、手を合わせた。
「なんてこった……」西を向いたその墓は、遠く赤岳を望むように立っていた。俺は合わせていた手を下ろして震えた。「なんて事だ、毎年あなたに会っていたなんて……」睦月が横にしゃがんで俺の肩を抱いた。
「お父さん、今度は一緒に行こうね」俺は肩にかけられた手に手を重ねた。 第四十七回ワイスレ杯参加作品
>>498
>>499
>>504
>>505
只今、十三作品!(`・ω・´) 志村ああああああ
俺が28年間生まれ育った家だ/その場にいないのに関わらず/あまりの指のもどかしさに/南の絵に見えたとしても仕方がない 第四十七回ワイスレ杯参加作品
>>498
>>499
>>504
>>506
只今、十三作品!(`・ω・´) >>506
不謹慎だが、大山加奈ってバレーボールの選手が思い浮かぶ。 私はテントから這い出した/私の中に彼女の笑顔がより鮮明に蘇ってくる/私は家族を失った寂しさと引き換えに/
その極めて同族の匂い/傷心中/山家/思い出したように涙を浮かべつつ指で拭った/再開の約束/いつ設営したのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています