「奴隷商! この少年を買います。いくらまで値段を下げてくれますか?」
「旦那様! ありがとうございます! それでは五千ゴールドではいかがでしょうか?」

 この奴隷商はまた値段を吹っかけているのだろうか?

「三千ゴールドで買いますよ。いいですね?」
「三千ゴールド? またまた、旦那様。いくら何でもその値段で売る事は出来ません、他にも奴隷を買って頂けるなら、その奴隷の値段を三千ゴールドにしましょう」
「よし、それで決まりです」

 俺は更にゲルストナーに奴隷を選んで貰った。ゲルストナーが選んだ奴隷の中には犬耳の獣人も居た。しばらく奴隷を選定していると、最終的には七人の奴隷が残った。

「七人で幾らになりますか?」
「六万五千ゴールドです」
「よし、それでは六万ゴールドでお願いします」
「旦那様は交渉がお得意ですね。わかりました! 六万ゴールドでお譲りします。それでは奴隷契約書にサインをお願いします」