色々な意見ありがとう
書いている途中で不安になったからさ
異世界テニス無双の例もあるし

「確か…洋書の棚はこっちです」
暗い倉庫の中、それぞれ光源を手にして二人は目当ての品を探していた。
本が詰まった段ボールが山積みとなっていて予想以上に埃っぽい。マスクをしてきたのは正解だった。
「凄い量…図書館並みね…何冊あるの?」
周囲を見渡しながら葉子が尋ねた。
「親父の記録では2万冊ですが…実際には2万5000冊はあるみたいです」
正確に蔵書の数量を調べようと考えてはいる哲也だが、膨大すぎて気力が湧かないままに放置している
「…ソーラーノイズが発生する15年前はこの本全てを手のひらサイズの機械に入れることが出来たなんて信じられない…」
手にしたスマートフォンを見ながら先輩が呟いた。
太陽風の影響下では画面を光らせるのが関の山で機能的には哲也が持つペンライトと大差無い。
「本だけじゃなくて動画も音楽も電話も…いつでもどこでも使えたそうですね…」
「人間にとってはまさに<知恵の実>と言えるわね…いいセンスしてるわ」
「試算ではノイズが収まるまでに60年かかるとか…丁度いい時期に産まれましたね…俺も先輩も」

この文章でふと思った