>>540
ほらよ
俺はアゲキチとは違ってちゃんと書くから


敵の胸倉(むねくら)を掴み、股下へ素早く右足を滑り込ませる。そのまま渾身の力を込め右脚を一気に蹴り上げた。
突如、絶叫マシンにでも放られたかのように、胸倉の身体は上下反転する。それは大内刈りと呼ぶにはあまりに規格外であった。

主人公は頭から落ちていく胸倉へ追撃の掌底。顎を真下に打ち抜くと、勢いそのまま地面へ叩きつけた。
反動が肩を突き抜けるが、頭蓋を砕いた感触はない。追打を試みるも、倒れているはずの胸倉の姿はそこにはなかった。