俺もやろうかな。

次の瞬間、主人公に対峙していた男が宙返りした。
「テコンドーの技か?!」
ギャラリーが勘違いするほどの勢いだったが、しかし違う。
男は真っ逆さまに頭から落下し、泡を吹いてピクピクと痙攣していた。
「やめ! おい大丈夫か?」
審判が叫び、男に駆け寄る。
「おいおい、受け身くらいとってくれないと、危なくて技もかけられないじゃないっすか」
「ここは曲芸道場じゃないんだ!あんな技、高校柔道部でやるか?!」
「そうなんすか?お師匠様は尋常小学校で習得した技っすよ」
そう言って主人公は懐からプリントを出す。
「約束どおり、これで英国流バリツ部の創立を認めてくれるんすよね」


一応ミステリーで