>>74
まず最初からすべて地の文と説明で淡白に感じる。
主人公もロクにしゃべらないしセリフも熱のこもってない台本みたいで、生の主人公がまったく伝わってこない。
同じく説明で世界観や設定をズラズラ羅列してしまっていて典型的な悪手。上記2行の要素と併せて、興味を引くことに失敗している。

・まず人物についてだが、
主人公の知恵に医師は驚いたがとかサラっと流してるせいで「なんでこの大人はあっさり子供の言いなりになってるんだろう」と逆に疑問が沸いてくるし、
こういう場面を生で描かないなら転生チートの意味はないと言える。もっと先に進んだところから始めたいなら、最初から病弱設定は全快して退院するところになっていた……とかしちゃっていい。

あとこういう場面での周囲の反応と、その反応に対する本人の反応なども『子供』を描く時のその子供の『子供らしさ』と『子供らしからなさ』を描く(読者に提示する)重要な土壌なのよな。
「どんなところが子供らしいのか、どんなところが子供らしくないのか」をなにも知らないままじゃ、子供らしくないと言われてもしようがない。
というか、子供らしくないと言うより辛口ですまんが無機質な異生物を見せられてるような気に俺はなったかな。


・展開の扱いについて
なんかイジめられて能力が目覚めるあたりとかも、それまでひたすらに連続してきた地の文の一環として淡々と処理されていて、やはり情報価値の差異がなく頭に入ってこない。
能力開花したんだなーって事実関係自体は認識してるけど、淡白すぎて「あっ、ふ〜ん」となる。
tueee!要素なんてなろうチートで一番大事なところだろうに、あまりにも雑に流しすぎだ。
これはチートに限らず人物描写、設定説明、展開運び、全部に当てはまっており、始終これが続く。
もっと「場面」を「丁寧に」作って。