初心者だが、文体で悩んでるんで相談に乗ってくれ
読みやすさ的には軽い擬音とか入れたらサクサク読めるんだろうけど
それだと馬鹿っぽくて嫌だ
ぶっちゃけどっちが読みやすいというか、どっちがいいと思うか判定してくれないか
シチュエーションは強敵に追い詰められた感じで

自分的に軽い方

ガキン!迫り来る刃を払った。だがそれと同時にそのあまりにも大きすぎるパワーに押されて、俺まで壁に吹き飛ばされた。ドゴンと爆音が響いた。クソ!あまりにも力量差が違いすぎる!背中が壁に当たる。もうこれまでか。
「死ね」俺を殺そうとする敵の目が殺意に光った!
こうなったら一か八か。高速の抜刀で迎え撃つしか生きる術ない。刀を握りしめ、決意を固めた俺はその命運を鋼に託した!

重い方

aの首肌が嫌に寒くなった。飛燕で飛来した鈍い光輝を放つ殺意を、咄嗟に刀刃が噛んだ。 aの脳が気を送る前に、無意識が対手の処刑を迎撃していた。
対手の血に飢えた黒鋼から、恨めしそうに屑が舞い散る。それは獲物を逃した狗の獣唾のようだった。
だが、aの誤算にも剣撃の重みは重運搬車輛の激突に等しく、その化け物じみた膂力は、首の代わりに、aを背後の打ちっぱなしコンクリート壁に打ち付けた。
鉄板を高速プレスしたような怪音が辺りの温度を下げる。背骨が潰れたような苦痛に身悶えする間も無く、aが最期に聞くであろう、敵は殺害の儀礼呪詛を吐く。
「死ね」
程なくして、仕損じた第二の処刑が開幕した。
獰猛な剣士は血に狂った猛牛のように、直線に床を潰しながら、混凝土の粉塵を纏って刺突の構えで突貫してやって来る。
その光景はさながら床下に敷設された地雷が連続誘爆したかのように思えた。
時間が緩やかに流れる。
aは恐ろしくも荒ぶる死風に向かう膝立ちする。空の柄を念じ、刀を左に構えた。
返礼の刀形。
韋駄天を超越する抜剣のみが、英雄の道。
必勝を招くなら、彼の剣戟より疾く。胴を撃つ。