それでは寸評です!

>>756
美世さんの文章には味がある。
肩に力が入っていない軽妙な語り口は、鯖という大衆的な食材とマッチしていて、スイスイと眼に入ってくるのが実に楽しい。
読んでいるうちに、あー鯖食べたいなという気分にさせてくれる。さすがです。
でもね、これだけは言せて欲しい。
食レポなんだから、食えよ!


>>835
脱字があるけど、気にしません。
短文の連続は一気食いのスピード感があって、その後の「あっという間に食べ終わる。」が生きてきます。
コーラなんか後回しなのも、悪くない。バーガー愛が伝わってきました。
ただいかんせん、ちょっと短かすぎて物足りなさを感じます。

>>855
う、の付く食べ物と言えば、うなぎ!
誰かがやるだろうと思っていましたが、かの筒井康隆先生に真っ向勝負を挑んだその勇気に拍手。
今回の採点ポイントのひとつに、書いてある物を自分の口に入れている様子をどれだけリアルにイメージできるか、という点がありました。
その点で、この作品は秀逸。
うなぎの味について、苦いという表現は読んだことがありますが、渋いと表現した文章は初めて見ました。これは新しい。
そうかうなぎは渋いのかと想像してみたら、なるほど、苦みと渋みを伴ったそれが舌にねっとりと絡みつくイメージが浮かんできました。
これで見た目と香りの描写があれば完璧だったのに。
ホカホカうなぎの描写に立ち昇る湯気は欠かせませんよ。

>>902
読み物としては、最高ですね。
前置きが無駄に長いということではなく、そこに描かれた様々な思いが最後にはいったい何に集約されるのだろうと、読みながら期待させます。
そして食するのは、一杯のカップラーメン。
うまいとは一言も書いてないのが、またいい。火傷するほどの熱さとしょっぱさが、生きていくことの痛みと悔し涙を連想させます。
自分が食べているシーンをイメージしようとしたら、なぜか子供の頃に食べたすいとんを思い出しました。
そういえば、実家を出てから一度も食べてないなあ。

>>957
鳥のたたきというのは食べたことがない。
こういう未経験のものを文章だけで想像させるのも、食レポの醍醐味ですね。
製法も具体的。見た目もいぶしの風味も伝わってくる。
これはかなりの……。
って、結局食ってないやん!

>>16
いいですねえ。
作品としての完成度は抜群です。
>ハハッ『幸せ』ですか。いいですね。
このセリフは共感を誘います。
あえてケチをつけるなら、蕎麦を実食している時の表現がちょっとありきたりかなと。

>>26
滑り込み参加、ありがとうございます。
貴族的な朝食の風景が目に浮かびます。
卵の黄身の食感にも臨場感があって、実にいい。
ただひとつ残念なのは、文中に書き急いだ感が滲んでしまっている。
読みながら、そんなに慌てて食べるとむせるよ、と思ってしまいました。
未完なのは仕方がない。審査は別として、ぜひ完成品を読ませていただきたいです。