「セリー」

私の名はセリー。
ドワーフで、生まれつき細いこの耳のせいで老けて見えるけれども、まだ16歳のピチピチだ。
奴隷として売られてきたこの商館で、私を買ってくれるご主人様をひたすら待ち続ける毎日。

今日も奴隷を購入しに客が来ているらしい。
戦闘奴隷を探しているようで、今2階で男性の奴隷を見ているようだ。
戦闘奴隷ということであれば私を買ってくれないだろうかと思う。
でもこんなチンチクリンではだめだろうか。「男はみなロリコンだから大丈夫よ」と商館のおばさんは言ってくれたが(それもどうかと思うけど)、やっぱり胸の大きな女性の方が・・・滅びればいいのに。
(注:ロリコンなのは半分です。残りの半分はおっぱい星人)

そんなネガティブな気持ちに沈んでいると、そのおばさんがやってきた。
ドワーフの奴隷も見たいとのこと。これはチャンスだ。何としても自分を売り込まなければ。
鍛冶師になれなかったことは・・・やはり正直に言うべきだろう。嘘はつきたくない。

おばさんに身だしなみを整えてもらって、部屋に入る。
「よろしくお願いします」
「彼女、セリーが今うちにいるただ一人のドワーフです。セリー、こっちへ」
「はい」