>>549
文章そのものはそこまで悪くないんだけど、情報の並べ方みたいなものが悪いと思った
一行目の「そして〜抗った」の一文からしてそんな感じというか、この一文の中に情報としては
「海を見る」「喪失感を感じる」「それに抗う」っていう3種類の情報が詰め込まれてるわけだけど、
見る側としては「海を見る」と「喪失感が出る」は普通に考えてイコールにはならないからまずここでちょっと「ん?」となる

加えてこの文には海の色が群青色だとか「また一つ喪失感が〜」とか、
装飾の文みたいなものが多いから「ちゃんと読めば意味はわからなくはないけど読みにくい」みたいな状態になりがち
特に「また一つ〜」っていうのはなにが「また一つ」なのかわからないから余計な表現だと思う
全体通してこういうのがちょくちょくあるんだけど後半からは良くなってるとは思う

面白いかどうかに関してはかなり厳しいものがある気が・・
一応は悩む→助言を受ける→解決に向かう
みたいな起承転結(序破急?)のテンプレにはそってるから話にはなってるんだろうけど
解決への糸口があまりにも雑というかあっさりすぎるんじゃ・・・と思った
10年以上悩み続けてきたものがランニングしてる人の一言で前進するっていうのもあれだし、
そのシーンからして作中ではほんの一瞬。
4000字のほとんどは主人公が悩んで思い出話みたいなものを独白してるだけ、
しかもそこまで悩んでるのに解決へ向かうシーンは一瞬で、
その解決法もランニングの人からちょっとそれっぽい一言をいわれただけっていうのは面白さとしては弱いと思った