>>549
全部読んだ。努力は認める。
なので評価は優し目にする。

ただでも曖昧模糊としててわかりづらい。
作者がそう言うの書きたいんだろうけど、まだ早いと思う。

あいまいな文章で読者を楽しませたいならメリハリが必要。
無味乾燥だけど読みやすくわかりやすい文章で書きつつ、ここぞというシーンではあいまいな文章(もしくは凝った文章)で書くようにするとよいのではないか。


まあ文章の仕組みを理解したら、次は描写の度合いかな。

この作品をわかりづらくしてるのは、書かなくてはいけない描写が抜けていること。
詳細に説明しなくてはいけないものと、さらっと単語で流していいものがある。

例えばバス停。
バス停と言われて浮かぶバス停は読者によってはまちまち。
それを統一しておかないと、齟齬が出る。読みにくさにつながる。

標識だけなのか、標識と長椅子のベンチがあるのか、パイプの柱に支えられた透明なアクリル屋根まであるのか。
そこにバス停の裏で良く空を見上げたなんて言葉が入って来ると、状況がわからなくなる。
ひょっとして木造の小屋みたいなバス停か? と修正が入る。

海だって神社だってそう。もっと田舎っぽさを端的に描写できればいいと思う。

あと最初、僕って言ってるから男なんだろうけど、高校生か大学生かと思った。年齢がわからない。
しばらく読んで、あれから15年とか言い始めるから、30越えたおっさんなんだとわかる。
でも人間としての背景が感じられない。これは彼女や同級生も同じ。

作者は脳内には映像があるんだろうけど、それをアウトプットできていない。だから伝わらないんだと思う。
社会人を経験してから辞めたのであれば、仕草や服装にそう言った背景を匂わせることだってできるし。

バス停だって例えば。
 古い木造のバス停で椅子に座って休もうと思った。壁には鉄製の広告がいくつも張られている。ボンカレーを持った見知らぬ女優の笑顔は赤茶色に錆びていた。
と、さらっと書くだけで読者全員、田舎にある古いバス停だね、とわかる。
 

まあでも。
シーンが変わるごとに、いつどこで、を書くようになってて前よりかはずっとわかりやすくなってると思う。
それに短期間で4000字の短編書いたのもすごい。

内容については言及しない。
次書くなら回想は使わずに、現在進行形の物語を書いた方がいいんじゃないかな。
目標を持って何かを成し遂げようとしている主人公の話。
あと作者さん若そうなので、無理に年齢上げずに高校生にした方がいいのではないかと思った。