X



ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【193】

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001この名無しがすごい!
垢版 |
2020/06/28(日) 18:29:53.42ID:0H/M3bw0
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点77点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【192】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1592694596/
0128美世
垢版 |
2020/06/30(火) 18:21:16.53ID:PiOLXH05
 作戦

 今日はマイとアミューズメントパークに来た。ボーリングにダーツと、ユーフォーキャッチャー等で楽しんだ後、バッティングコーナーに来た。
 マイは迷わず130kmの打席に立った。自信満々で国民栄誉賞を断りそうな動きをしながら構える。一球目が飛んできたが、外郭に外れてズドンと緩衝材に刺さった。バックネット裏の俺を見て不満そうにするマイ。気を取り直してバットを振り子のように振り、構えた第二球。これも大きく外れた。
 どうやら機械の調整ができてないようだ。「ちっ」と舌打ちをしたマイは少し前に出て構えた。すると今度は内角をえぐってきてマイが反り返った。地面を蹴って苛立ちを露にするマイ。しかしマシーンを睨んむと、不機嫌でやさぐれた声で叫んだ。
「スリーボールスリーボール! へいへいへい、ピッチャービビってる、へいへいへい!」
 ……マシーン煽ってどうすんだよ。
 すると今度は不思議な事にど真ん中のいい所に来た。リラックスしたいいスイングでコーンと打ち返された球は、ネット上部に突き刺さった。マイが振り返ってドヤ顔で親指を立てた。
「作戦勝ち」
「そうか、賢いな」

 経験

 アミューズメントで遊び倒した後、フードコートに行くと、その手前で子供の泣き声が聞こえて来た。見ると、お母さんが立っていて、抱っこされている赤ちゃんはギャン泣き、足元で女児がドン泣き、母親半泣きだった。
 すぐにマイが動いた。母子に駆け寄ってしゃがみこんで女児に話しかけた。
「どうしたの? 悲しいの? お姉さんが面白いもの見せてあげようか」
 女児がいきなりの現れた謎の女性にキョトンとすると、バッグからスケッチブックを出してマーカーのキャップを噛んで抜くと、ぷっとバッグに放り込んだ。
「たてたてよこよこマルかいてチョン、マルかいてちょん」
 どうやら絵描き歌のようだ。母親が申し訳無さそうに「すいません」と言っている。
「あっというまにかわいいお姫様」
 絵が完成する頃には幼児の目はもう夢中だった。
「なんか書いて欲しいのある?」
「ぴかじゅう!」
「いいよー、お名前は?」
「りなー」
「りなちゃんね」
 そう言ってペンを走らせながら母親に言った。
「オムツ見てきていいですよ、あたしが相手してますから」
 母親は感極まって嗚咽しながら言った。
「ありがどうございまず」

 マイの大岡裁きに母親は何度も頭を下げながら去って行った。幼児はスケッチブックを大事そうに抱えて笑顔で手を振っていた。こうしてまた謎の女傑によって地球の平和が守られ、俺はこの女傑に惚れなおした。
「お前、母親の経験もないのによくあんなにうまく立ち回ったな」
「うん、母親の経験は無いけど後の二人の経験はあるから」
「ん? どういうこった」
「子供達の気持ちがわかるんだ、お姉ちゃんは、お母さんが弟ばかりに構うから面白くなかったんだね、しかも今日はお出かけなのに弟のせいで思い描いてるお出かけにならなくてぶちギレちゃったんだね」
「ふむ、じゃあ赤ちゃんは?」
「孤軍奮闘するお母さんの不安が伝染しちゃったんだね、だからおしっこしてやる、ミルクよこせってとこじゃないかな」
「なるほど」
 マイは感覚で生きているから、天然ボケだったり妙に鋭かったりする。でも一つ言えるのはその伴侶である俺は今幸せだって事だ。
「マイはいい母親になりそうだな」
「えへへ、そうかな〜、じゃあ今日帰ったらセックスしようね」
「あの……マイさん?」
「中だしで! 3回ぐらい!」
 もうビブラートでも何でもいいからとにかく包んでくれ
0129美世
垢版 |
2020/06/30(火) 18:21:52.16ID:PiOLXH05
 名作

 マイが投入した新兵器、曲がるワイパーで高い所の掃除をしている。食器棚の上、電灯の笠、家具の隙間と段々こちらに近づいてきて、俺の頭上の照明をフキフキしているようだ。すると、マイがワイパーを下ろして俺に向けた。
「ブウン」
「……なにやってんの」
「黙れ、貴様は父を殺した!」
 そう言うので試しに言い返した。
「お前の父は私だ」
「うそだぁぁぁぁああああ!」
 そういって泣き崩れると、スクっと立って掃除を再開した。そして少し離れた所までいくと、ぴたっと止まって振り返った。今度はワイパーの曲がった所と真ん中あたりを持ってこちらに向けている。
「ででんでんででん」
 そう繰り返しながら近づいてきた。そして目の前に立つと言った。
「お前がサラ・コナーか」
「……いや、違うけど」
 そういうとまた「ででんでんででん」と去っていった。何しに来たんだよ、どうせなら未来から転送されてくる所からやれよ。すると今度はヘルメットを持ってきて、俺の目の前に体育座りしてワイパーを胸に抱きかかえた。そしてなにやら揺れている。顔は緊張した面持ちで少し震えている。
「ギーバタン、プチュンプチュンプチュン」
 そう言ってそのまま横に倒れた。いや、わかるよ、俺とお前の仲だから。ノルマンディで揚陸艦のドアが開いた途端撃ち殺されたんだろ。でもいちいちチョイスがおかしいんだよ。名場面もっとあるだろ。
 すると今度は大きく開いた膝立ちになって両手をVの字に上げて天を仰いだ。
「エリアーーーース!」
 そうそうそれ、でもエリアスはお前だけどな。あと……。
「ワイパーはどうしたんだ」
 するとマイは手を下ろし、もそもそと傍らのワイパーを拾って差し出した。
「これね、女の子にあげるといいよ、きっと喜ぶから」
 なぜここでハルキ。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況