NHKで「ハーバード白熱教室」が放送されたのが2010年っていうんでもう一昔前だがその教室の主マイケル・サンデル教授の講義の一節
「諸君はハーバードに合格発表出来たのは自分の努力の賜物であり自分の手柄だと思っているだろうが本当にそうだろうか? そもそも努力が出来る性質に偶然生まれついただけで幸運の産物ではないのだろうか?」
当然ながら学生たちが反発の声をあげると「それでは諸君の中で第一子(兄弟姉妹で最初に産まれた者)は手を上げて!」一見して過半数明らかに偶然ではない高割合で手が上がる
第一子はそうではないものより努力家というか辛抱する能力が高い傾向があることが知られているのだという

金持ちの子として産まれてくるというのと同様俺は努力して第一子として産まれてきたんだ!俺の手柄だ!という人はいないが逆にインチキして第一子として産まれてきたって人もいない
「正当な手柄」でも「インチキ」でもなく単に「幸運」でしかないのだと

さらには我々はハーバード(東大だっていいが)に合格出来るっていうのに象徴される能力が評価される社会ないし時代に生きているがかつては腕力の方が評価された時代もあったしこの社会(世界)に生きていることも幸運でしかないという


転移転生チート無双モノってのは自分が最大限ラッキーな人間になるように調整された世界に放り込まれたラッキーマンの物語だと言える
そんなので俺はちゃんと「努力」だってした!チート(だけ)じゃない!って言い訳しないと落ち着かないのだとしたら「不当な幸運」という名のチートに対する引け目の現れか論理的思考力の低さの現れかその両方かのどれかでしょう

長文失礼…