類似部分が見られた『宋の検屍官』の詳細あらすじ


・主要登場人物
検屍官(1話目では容姿や年齢の描写特になし)
杵作(検屍専門職人/自分の技能に誇りを持ってる)
産婆(結構美人でまだ若い、出番少ない)
検屍官の部下(聞き込み仕事が早い)
・被害者
女優(かなりの美人だけど演技は下手)

芝居小屋の舞台の上で女優が倒れていたところを発見され、検屍官が調査に呼ばれた
外傷は特になく、産婆の見立てで妊婦であることが判明したので妊婦によくある不調からの突然死かと判断する
(妊婦と判断した根拠→乳首や陰部が茶色で処女ではなく下腹が膨らんでいたから)
納得のいかない杵作が赤い傘を持ってきて翳し、腹部に打撲痕を発見→死因になりやすい位置なのでこれが死因と断定
(※著者注によると、赤い傘を使って赤外線と同様の効果を作り出していると思われるとのこと)
他殺ということになったので犯人探し
腹の子供の父親が一番怪しいのでなんとか突き止めると、本人も被害者を殴って倒れたので殺してしまったと思って逃げたことを認める
しかし被疑者の供述と現場の状況の食い違いに違和感を覚えた検屍官がもう一度死体を調査すると
結い上げた髪の奥、頭頂右側に打ち込まれた釘を発見する(見落としていたのは綺麗に結われて崩れていなかったので、頭部になにかがあったと思わなかったから)
気を失ったあとに真犯人によって火で炙った釘を打ち込まれて死亡。焼けた髪などを隠す為に綺麗に結い直されていた
真犯人は同じ劇団の男で、被害者をずっと好きだったが他の男の子供を妊娠してることを知り怒りから凶行に及んだのだった


・主要登場人物は変わらず
・被害者
殴り合いの喧嘩の末に死んだ妓女

酒楼の人気ナンバー1と2の妓女が諍いを起こしてナンバー2の方が亡くなる
彼女は死ぬ前に「五色の光が見える」と言い残していた
ナンバー1が捕まっちゃヤバいので医者を3人も呼んで蘇生を試みたけど生き返らず検屍官が呼ばれた
死因は後頭部の傷。致命傷になるものなのでこれに間違いない
蘇生の為に気付け薬飲ませたとかお灸の跡とか尻穴に酒を入れた為に出来た傷とかもあったけどどれも命を奪う原因にはならない
妓女達は元々仲が悪い。ナンバー1は入店時に2に大変世話になったのに客を奪ったり見下したりするようになった
今回の喧嘩も接客態度がよくないと2に注意されて反論した1とで言い合いになって殴り合いに発展した
しかし、普段は2の方が力も強いし体格もいいのに今回は1が圧倒的優勢でボコボコにしてたということに検屍官は疑問を抱く
言い残した「五色の光」ということも気になり、蘇生に参加した医者の1人に話を聞きに行くと「野葛を口にしたのでは」と答えた
葉っぱなら2〜3枚口にすれば死ぬ。乾燥させて粉にしたのを飲んでも効き目はあるらしい
ナンバー2の出身地では、相手を陥れる為に野葛を飲んでから喧嘩をふっかけて殴られたのが原因で死んだように見せかける習慣があった
調べてみると、数日前にナンバー2が商人から野葛を買っていたことが発覚→ナンバー1は無罪に
意気揚々と帰って行ったナンバー1だが、2を慕っていた後輩にメッタ刺しにされて死亡した

冶葛=野葛。同じ物の呼称