★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
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【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。
例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28
本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000nということでスタート。
10000nのゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1nからゴールの10000nをめざして参加して下さい。
☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27
<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。
>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。
前スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1248144783/ プレミア見れない
ブンデス見れない
CLEL見れない
代表も見れねえちきしょう
結果知らされて見れねえちきしょうクソったれ同和のクソ野郎地獄へ落ちろ
音楽聞けねえちきしょう
テレビ見れねえちきしょう
同和のクズ共死ねクソ共がざまあみろ気違い共
ほれ気違い共もっともっとドア閉めろ通れ
それしか能のない能無し共がざまあみろ地獄に落ちろ
悔しいか、ざまあみろくたばれクソ同和
お前らの恐ろしさをもっと見せてみろ。そんなんじゃなんともねえぞ
袋とじ見たぞ
悔しいか、ざまあみろくたばれクソ同和
生きる権利もねえクズ共が藁地獄へ落ちろ
嫌がらせがエスカレートするのが楽しみでしょうがない
今それだけが楽しみだ
俺の生き甲斐藁
それだけ怒ってるってことだもんな藁
分かったか?お前らは生きる権利すらねえクソ野郎共だ
ラブホ行ったのがそんなに悔しいかざまあみろチンカス共が藁
思う存分楽しんでくるぞあばよ
椎名茉莉、知っちゃったよ。ラブホに来なければ知らなかったはずだけどな。サンキューお前ら藁
超美形。嬉しくてたまらん。お前らどうしてくれる?藁ほれ赤字分を取り返すために必死になれ
ピザ食ったぞ。羨ましいだろう?藁ざまあみろ
音楽聞いたぞざまあみろ
非人が美人 『「日本の朝鮮統治」を検証する』ジョージ・アキタ ブランドン・パーマー 草思社文庫 378p
【C】 但在薛平教授研究组研制成果出现之前,OCT技术一直存在一个成像
速度的瓶颈问题。对于一些医学、生物学上的快变过程,如果成像速度
不够快、会导致图像的模糊与失真,从而难以进行相关的分析。
传统的临床影像方法包括超声、X光CT和核磁共振成像MRI等。
而国际上新出现的“光学活检”是一种比传统医学成像高近百倍
分辨率的光学相干层析成像技术(OCT)。
它不需要切取待测组织样品,只需对活体进行光扫描即可得到
细胞分辨水平的秋月康秀组织断层图像,分辨出细胞层次结构和形态。
光学相干层析成像技术(OCT)作为一种新型的无损、高分辨光学断
层三维成像方法,在生物、医学、材料等许多领域中具有非常重要的
应用,是光学影像领域的研究热点。
因此,对快速动态过程的检测,成像速度起着至关重要的作用。
但要实现实时高清三维光学相干层析成像,当前每秒数百帧的成像速度
仍然不够。其中的瓶颈在于图像数据处理速度受限于现有图像传感器(CCD)
获取数据的速度及中央处理器(CPU)、图形处理器(GPU)的运算速度。
如何进一步提高光学相干层析成像的处理速度,成为目前相关领域的关注焦点。 『町でいちばんの美女』チャールズ・ブコウスキー 新潮文庫 506p
短篇集。【C】 『英語の歴史』 寺澤盾 中公新書 241p 【B】
英語の不規則な文法や語形変化、発音と表記のずれなどは英語学習者にいらだちを感じさせるものだが、それらが長い歴史の中で起こった変化によるもので、別に嫌がらせのためにそうなっているわけじゃないと理解できれば、少しは素直に学べるというものだ。
本書では英語の発展の歴史をたどりながら、それが北欧語やフランス語、ラテン語などからどのように影響を受け、現在の英語にどのような形で残っているかを、種々個別的具体例を多く取り上げながら説明している。
この一冊で英語全体を俯瞰できるかのごとくに広範囲を効率良く網羅していて、しかも具体的な事象に連関させて説明しているので、とても面白く読むことができた。
映画「マイ・フェア・レディ」におけるコックニーから、ポリティカルコレクトネス運動による用語の変遷。アメリカ黒人英語、ピジンイングリッシュまで。thruやliteの表記にも由来があること。助動詞doの起源など。 いじめを許さない社会にしようぜ!!!!
↓
上松煌(うえまつあきら) 作
★「九月の葬奏」(1作目「友だちを〜」と共に、作者の出生の本懐です)★
https://slib.net/71188
『作品紹介から』
初作の『友だちを殺した』と共に、作者の出生の本懐といえるものです。
世間を震撼させた「多摩川・中学生虐殺事件」に衝撃を受け、日本社会に警鐘を鳴らし
たくて書きました。
時間のないかたは、後半〜末尾にかけての主人公の「独白」をごらんください。
社会のあり方、人間の人間たる倫理正義・矜持襟度・慈悲情愛の大切さを、死をもって
訴える場面です。 問題提起の性格上、過激・苛烈な表現があります。 2015年。
作順では5番目。
プロフィール ←作品けっこう意識高いぜ。命は大事にしろ。
http://slib.net/a/21610/
社会が傍観者ばかりになったら、コワイでぇ! 『少女地獄』 夢野久作著 角川文庫 274p 【B】
語彙力ないから上手く言えないけど、読んでよかったと思える。特に火星の女とかはその物語のなかに引き込まれる。
説明下手でごめんなさい。でも凄くいい作品と出会えて満足してる。 『果報者ササル』ジョン・バージャー ジャン・モア みすず書房 211p
ある田舎医者についての思索。【C】 ヤフージャパンブログ社員ダイエットニュース マイナス金利狙い通り「仏」ローーン
https://www.youtube.com/watch?v=uWLnfkOLmfk京都京野菜ぼったくり取引価格
ダイエットニュース (アリババダイエット40代偽装結婚プロ級世代(ヤフージャパンタイ資金洗浄)
違法改造大好き在日中国人報道中国車リコール発言台湾反日飛行機会社
ヤフーネットダイエットコーヒーニュースタウンワークサービス不足まいちゃりマイカー窃盗犯
安売ドラマ魔界村ビールぼったくり販売員適正価格
適当ビジネスニュース報道プロ級世代新社屋TRUMPTOWER左遷「仏」40代監視カメラ使用コンプライアンス速報駐車場 (入社拒否
トランプジョーカー切り(放送大学消防庁コストカットアイドルマスターアップ株式会社テレビビジネス)
NHKトランプ大統領ニュース(ヤフージャパン上院社員特別生活費支給旅行沖縄汚染水スキンケアテレビ東京槍杉ギャンブル依存症顧問職員)
ヤフージャポンマイノリティ社員「日本とロシアは仲良くさせてはいけないーhondasouichirouー」
中国建築歌富裕層息子カジノ通い連日連夜オールTRUMPパーティー(反日飛行機雲農薬散布マスク女問題)駅内マスクオンNACNN向け原文ダビンチ(駄文知)ニュース 『月下の渦潮』島尾敏雄 沖積舎 62p
【D】
『ラマヌジャン探検』黒川信重 岩波科学ライブラリー 115p
【C】 『講談 英語の歴史』 渡部昇一 PHP文庫 211p 【C】
前書と比べてこちらは歴史や人物にウェイトを置いた感じで語られる英語の歴史。英語が完成したとしている18世紀までで終わっている。
英語学の本場はなんといってもドイツなのだそうだ。モダンイングリッシュからミドルイングリッシュ、オールドイングリッシュと時代をさかのぼるほどに現在の英語から乖離していくが、逆にドイツ語はオールドイングリッシュと親和性が高いんだそうである。
1066年のノーマンコンクエストにおいて、土着化していたアングロサクソン、北欧系の貴族が最後まで抵抗したために一掃されたことにより、社会の上層階級が完全にフランス語を話す人々に入れ替わってしまった。
最後の章は英語学習について書かれていて、英文和訳と和文英訳、ヴォキャブラリー・ビルディングが重要なのだそうだ。 『働かないって、ワクワクしない?』 アーニー・J・ゼリンスキー 訳・三橋由希子 VOICE 317p 【C】
やはりタイトル(邦題)の勝利。働いていない状態こそが人間の本来あるべき姿なのだと説く著者は、この20年間、年に半年程度しか働いてないらしい。なにをしているかというと、働かないライフスタイルのワークショップや講演だそうだ。
まず、プロテスタントの仕事のモラルが諸悪の根源だと断言している。経済的に困っていない人々の多くが、モラルのためにつまらない職場で長時間働いている。それは奴隷のモラルであると。
働かないことによって生み出される膨大な自由時間を有意義に過ごすには、クリエイティブになることが求められる。そして、自分はクリエイティブだと思っている人がクリエイティブなのだ。
現在夢中になっている活動、以前夢中になっていた活動、したいと考えている新しい活動、健康を維持するための活動の4本に枝別れした自由時間のアイデア・ツリーを作ってみるというのはよかった。しかし、最後はどうしても禅とかそっちの方面に行ってしまう。 『蝸牛庵訪問記』小林勇 講談社文芸文庫 375p
幸田露伴訪問記。【C】 『誰が音楽をタダにした?』 スティーヴン・ウィット 訳・関美和 早川書房 365p 【A】
mp3のドイツ人開発者、ユニヴァーサル・ミュージックのCEO、そして発売前CDのリークを競い合うネットグループのキーパーソンの三人を軸に、1980年代から2010年にかけて、音楽がどのようにしてタダで手に入るようになっていったのかを語るノンフィクション。
気楽に読める文体だが一行一行に新たな情報がつまっていて、とんでもない調査量に裏打ちされていることが実感される。
歯に衣着せない人物描写でキャラ立てするが、相手に対する全人的な理解からくるユーモアに包まれている。
読んでいると時々、映画の一場面のようなイメージが脳裏に浮かんできた。時間の中で失われていくもの、変わりゆくものへの淡い感傷もまたいい映画を観ているようだ。 『ラオスにいったい何があるというのですか?』村上春樹 文藝春秋 252p
紀行文集。【C】 『暗幕のゲルニカ』原田マハ 新潮社 363p
つまらぬ。【D】 『ベストセラー本ゲーム化会議』 麻野一哉・飯田和敏・米光一成 原書房 238p 【C】
当時のベストセラー本を、中堅ゲームデザイナー三人でゲーム化したらどうなるか考えてみようってネタの雑談。発行は2002年。ちなみにPS2の発売は2000年になる。
『チーズはどこに消えた?』『あらしのよるに』『バトル・ロワイヤル』など12冊が取り上げられているが、読んだ本はほぼ無かった。
売りのゲーム化の部分はたいしたことなくて、「シムシティっぽく」とか「パラッパラッパーっぽく」みたいに既存のゲームに当てはめて考えてみるのがほとんど。
普通にベストセラー本の書評してるだけの方がよかったかも。 『しないことリスト』 pha 大和書房 197p 【C】
しないことリストというよりも、してないことリストといった方が正確。
まずキャッチーなタイトルがあって、それに沿って著者の普段の生活習慣を数え上げていったって感じで、今日からこれをしないことに決めました!→その結果こうなりました! みたいな展開がなく、読み物としてフックが足りない。
著者自身はギークハウスなどを考案、主宰したりしてるわりと活動的なイノベーターなのだけれど。
著書も三冊目になって、当初目新しかったスタイルもその界隈のブログに吸収されて平準化されてしまったようだ。 『シンメトリー』ヘルマン・ヴァイル 紀伊國屋書店 168p
ワイルの本は難解だ。【C】 『わたしの名は紅』オルハン・パムク 藤原書店 628p
自らの生涯を賭けたものが将来、永遠を生きないかもしれない悲劇。【C】 『リーマンショック コンフィデンシャル・上』 アンドリュー・ロス・ソーキン 訳・加賀山卓朗 早川書房 398p 【C】
リーマンショックが起こった原因を探る…と言うよりも、リーマン前後において当事者たちがどのような対応を取ったかについて縷々綴られている。原本は2009年刊行。
とにかく会議に次ぐ会議、電話、調整、移動のくり返し。ひとつひとつの会議が全体像に対して、どのような影響を与えていたのかが全然わからない。
新たな登場人物が現れるたびに来歴が語られる為、話は時間軸上を行ったり来たりで掴みどころがなくぼんやりしている。とりあえず上巻ではリーマン破綻直前まで進んだようだ。
ばんばん出てくる経済・金融用語にも不慣れなので、とにかく愚直に読み進めるしかない。 『数学の研究をはじめよう(I)』飯高茂 現代数学社 172p
【C】 『アリアドネからの糸』中井久夫 みすず書房 377p
精神科医のエッセイ。【B】 『リーマンショック コンフィデンシャル・下』 アンドリュー・ロス・ソーキン 訳・加賀山卓朗 早川書房 386p 【C】
リーマンブラザーズは倒産するが、AIGやモルガンスタンレーは政府の主導によって救済される。
まったく取捨選択せず調査したものをすべて書き連ねようとしているので、ブラウン運動の観察のようになってしまって一本筋の通った歴史になっていない。もちろん全然頭に入らない。
「リーマンの最期」と題された章が終わったのだから、きっとここでリーマンが倒産したのだろうなとわかる始末。書かれたのが2009年だから仕方ないのか…。
けれどこれを読んでいたおかげで、途中で見た映画『マネーショート』をすごく面白く観ることができた。読むまではJPモルガンチェースとモルガンスタンレーの区別もついてなかったし。 『カモ少年と謎のペンフレンド』ダニエル・ペナック 白水uブックス 156p
児童文学。【C】 『括弧』ヤニス・リッツォス みすず書房 181p
背景がまったく分からない。【C】 最近本読むので参加します
「自閉症の僕の七転び八起き」東田直樹219p
【B】
重度自閉症で会話が出来ない東田さんがパソコンで書いた本
重度自閉症本人の考えが書いてあるのは貴重だと思う 「あれも嫌いこれも好き」佐野洋子214p
【B】
エッセイ。洋子さんの絵本は読んだことないけどエッセイは面白くてハズレなし 「友だちは無駄である」佐野洋子222p
【B】
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング509p
【B】
ファンタジーってあんまり好きじゃないんだけど賢者の石を読んだら面白かったから 『ウェーブレット入門‐数学的道具の物語‐』B.B.ハバード 朝倉書店 218
まわりをぐるぐるまわるだけで、肝腎なことがさっぱり分からない。【D】 『完本チャンバラ時代劇講座』 橋本治 徳間書店 428p 【C】
著者がまだ若かりし頃に書かれた二段組428pの大著である。この頃から著者の作風は完成していて、書くべきことをすべてこの一冊にはき出している。ありあまる時間を投入した文章のディスカウント。
明治後半から昭和39年東京オリンピックの年までに作られたチャンバラ映画を語り、それがそのまま近代日本人の深層心理の精神分析になっている。
昭和39年は同時にNHK大河ドラマで赤穂浪士が放送された年でもあった。この年こそが近代の終わった年で、なにかを達成してしまった日本人は時代劇を必要としなくなってしまった。
後年の著作はもうちょっと刈り込まれて読みやすくなっているのは、芸を磨くというのはこういうことかと思わせてくれる。 「魔利のひとりごと」森茉莉 125p【D】
「おしゃれと人生。」小川奈緒 158p【B】
50代〜80代の素敵な人たちの十人十色のおしゃれ
「きりこについて」西加奈子 210p【C】
ぶすなきりこと猫のお話
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」J.K.ローリング 574p【A】
ハリポタ3冊目。面白かった 『脳のなかに数学を見る』津田一郎 共立出版 163p
物質的要因よりも関係性の要因を探るということか。数学的メタファーによって?【B】 『一条の光 天井から降る哀しい音』耕治人 講談社文芸文庫 251p
老人介護小説。【C】 「きいろいゾウ」西加奈子426P【C】
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット上」557P【A】
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット下」582P【A】 『回想の明治維新』メーチニコフ 岩波文庫 350p
明治7、8年日本滞在の記録。【C】 『砂糖の世界史』 川北稔 岩波ジュニア新書 208p 【C】
砂糖の歴史は紅茶の歴史でもあり、奴隷の歴史でもある。そしてイギリスの産業構造の変化の歴史でも。
ジュニア新書だからかもしれないが、なんか文章の言い回しが変なんだよなあ。丁寧なつもりの冗長な文体は、無駄に含みがあって全体像がぼやけている。
持っている知識を縦横無尽に活用、というよりは話があっちこっちに飛んでいるだけで、せめて指針となる年表や図表をもっと載せてくれていたら理解の助けになったのに。
奴隷制などの話だからか結論は先に決まっていて、子供の読者に考える余地を残していないような書き方に思えた。高価だった砂糖の値段が現在の水準まで下がっていく部分のダイナミクスが感じられない。 『生成不純文学』木下古栗 集英社 178p
「人間性の宝石 茂林健二郎」という短編があった。【C】
『勉強の哲学』千葉雅也 文藝春秋 237p
分かりやすくはある。【C】 夢をかなえるゾウ 354P【C】
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団上 661P【A】
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団下 701P【A】 『蚊がいる』穂村弘 角川文庫 268p
エッセイ。【C】 『減速して生きる ダウンシフターズ』 高坂勝 幻冬舎 259p 【C】
有能な人は脱サラしても有能って感じの本。大手小売業に就職して動機の中でも出世頭だったが、いろいろと思い悩むようになり30歳で退職。
日本各地を旅して周り、ピースボートに参加して、友人の飲食店その他バイトで経験をつんだあと、池袋に小さな居酒屋を開く。
店が開いてからは儲け過ぎないマイペースを意識してオーガニックな食材にこだわり、千葉で田圃を始めてみたり、ワークショップを開いたりと、かなり忙しそうだが、やはり流れる時間も勤め人とは違うのだろうか?
開店資金やなにやらで貯金が尽きかけるが、それほど気に病んでないようなのが印象的だった。 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』 佐々木典士 ワニブックス 299p 【D】
著者は編集者なだけあって、タイトル、口絵の写真、最初のつかみは素晴らしい。物であふれていた部屋が片づけられてシンプルライフな部屋になり、それを通り越して何もない修行の空間みたいになってしまう写真なんかワクワクする。
物をすべて捨てて、何もない部屋で暮らすことによって初めてわかることがあるはずだ。人生がシュリンクしてしまうのではないかという不安、それは杞憂だったのか?
しかし本書で繰り返し書かれているのは、物があふれていた頃自分がどんなに怠惰でダメな生活をしてきたかということばかり。そんなことは別に本で読まなくてもわかっている。
物を捨てた後の生活に関しては、きれいごとのスローガンばかりで、内から湧いてくる理解が感じられなかった。ミニマリストを標榜するのなら、まず自分の文章を削り落としてみたらどうなのか。 『絹』アレッサンドロ・バリッコ 白水uブックス 169p
【C】 『ハッブル宇宙望遠鏡 25年の軌跡』 沼澤茂美 脇屋奈々代 小学館クリエイティブ 255p 【C】
1990年にハッブル望遠鏡が打ち上げられてから25年、それまでの宇宙観測データはすべて塗り替えられてしまったといっても過言ではないらしい。ってことは昔小学校の図書館で見ていた星の図鑑なんかも、すべて過去のものになってたんだなあと思った。
アシモフが死んだのは1992年だから、その科学エッセイもハッブル以前のもので、彼はこの科学発展の恩恵に浴せなかったのだと思うと少し切ない。彼に代わる新たな科学技術、宇宙観測の発展を紹介してくれる語り手をいまだ持っていないから。
星の世界まで行くことはできなくても、いつかVRなどの技術によって間近に感じられることができるようになるんだろうか?
銀河の腕に点在する赤い散光星雲が美しい。 『妖女サイベルの呼び声』 パトリシア・A・マキリップ 訳・佐藤高子 ハヤカワ文庫FT 308p再読 【A】
この美しい幻想小説を原書で読むことがひとつの目標だった。
原書がkindle化されているのに気付き、英語力が伴ってないままに無理矢理読み通した。そのあと改めて、訳書を数ページ読んでは原書の対応する部分をなぞる形で読了した。
近年訳書が改版されて、表紙が漫画家の岡野玲子による絵に差し替えられたが、それぞれの読者の心に浮かぶ自由なイメージを不当に制限する改悪だと思うので、旧版で読まれることを強く推奨する。
白い息が現われては消え、陽射しが肌の上を滑り、髪が風に舞う描写が美しい。 『面心の代数幾何学』硲文夫 東京電機大学出版局 221p
途中まではワクワクするが、最後がしょぼい。【C】 『たとえ世界が終わっても』 橋本治 集英社新書 250p 【D】
イギリスEU離脱からトランプ大統領誕生あたりの時事問題について若い編集者に教えを垂れるような形での雑談。年をとって体力がないので語りおろしにしたらしい。
著者独特の言い回しの用語が頻出して、一応説明されているのだが、いまいち具体的にどういうことを指し示しているのかわからないので、話全体もぼんやりとしてよくわからない。
ここんとこ個別の事件を取り上げては「ほら、もう経済は終わってる」って言ってるけど、別に終わんないしね。
著者にはあまり時事問題にかかずり合わないようにしてほしいと思う。 『逆説の日本史20 幕末年代史編V』 井沢元彦 小学館 407p 【B】
1862年から1864年にかけて、生麦事件から薩英戦争、禁門の変、下関戦争のあたり。
生麦事件を引き起こしたのは、西郷に地ゴロ(田舎者)と喝破された島津久光の行列だが、薩英戦争を経てイギリスと友好関係を結んだのだからまだしも賢明である。
それに比べて長州藩は…。頑迷、醜悪な事この上ない。結局、下手に勝って官軍になってしまった為、吉田松陰の呪いは大日本帝国陸軍を経て現在へと続く、日本の醜悪さの通奏低音となってしまった。
作者が維新の志士ナンバー1としている勝海舟が、身内で争っている場合ではないと西郷を説得したことにより長州藩は命脈をつないだが、この選択はどうだったのかなぁ。 『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フロベール 新潮文庫 660p
【B】 『発掘狂騒史』上原善広 新潮文庫 366p
背景は分かったが、なにか物足りない。【C】 『結婚』 橋本治 集英社 261p 【B】
28才、旅行代理店勤務、年収250万、過去に何度かつきあったことはあるもののこの二年ほどは一人でそのこと自体には焦りはないという女性が、ふとテレビかなんかで卵子老化という言葉を見つけて嫌な気持ちになる。
そのことを話す同僚の女友達はいるというところから話は始まる。実家に帰ると兄は結婚して子供が産まれ、親夫婦と兄夫婦のふた組みに変質していて、自分の帰属する場所ではなくなっていた。
ときどき地の文章に作者独特の思考回路が表れて、作者の顔が見えるところがあるが、深海に降り積もるマリンスノーのように、心の閾値にひとつひとつの出来事が薄く積み重なっていく話の運びがすばらしい。
偉人の一代記や伝記ではなく、市井の人を主人公にした小説にはその終わり方に「正解」があるが、この小説もその作法に則り正しく終わっている。 『日本語を作った男』山口謠司 集英社インターナショナル 549p
上田万年を中心にしたドラマ仕立てのノンフィクション。事実関係はたくさんでてくるが、
分かった気にならない。【C】 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』 光文社新書 257p
だらだらと同じことを繰り返し書いて飛ばし読みする部分が多かった。内容は普通【D】 『松嶋×町山 未公開映画を観る本』 町山智浩・松嶋尚美 集英社 270p 【B】
『ボウリング・フォー・コロンバイン』以降、ドキュメンタリー映画は金になるということで、今アメリカでは大量に作られているらしい。
アメリカはまだ若く成長の余地を残した国で、投資適格国であるのだけれど、若さゆえに日本では考えられないようなプリミティブな暴力が社会を覆っていて、個々の市民を苦しめている。それを対岸から眺めるという趣向なので楽しい。
元はテレビで放送されていた番組を書き起こして編集した本だが、日本未公開のドキュメンタリー映画を通して、アメリカ独自の社会問題が説明されていているので、映画と問題がペアになってイメージとして記憶に残りやすい。
聞き手役の方も、その映画を一度観ているにもかかわらず、何も知らない視聴者を代弁するスタイルで、話がよどみなく繋がりクレバーだ。 『あしたのジョーは死んだのか』朝稲日出夫 ちくま文庫 185p
時代を感じさせる。【C】 また読書したくなったので戻って来た 間が空いたからリセットしてカウント1から始める
さよならドビュッシー (宝島社文庫) 文庫 – 2011/1/12
中山 七里 (著) 415p 【E】
内容:青春ものかミステリー?
内容がどうだの、文章がどうだのそんなのは二の次
ある反則事をやってる以上、【E】より上の評価など付けようもない
読書熱復活して最初に手に取った作品がこれかー、と落胆しつつ次に向かう
徹夜本に会いたいよ 『いつまでも若いと思うなよ』 橋本治 新潮社新書 212p再読 【C】
再読。 ええかー?ええーかー?ええんやろー?ペロペロりんwwww とっぴんぱらりの風太郎 上 (文春文庫) 文庫 – 2016/9/2 万城目 学 (著) 468p
とっぴんぱらりの風太郎 下 (文春文庫) 文庫 – 2016/9/2 万城目 学 (著) 404p 【A】
内容:江戸が舞台の忍者の成長譚
すばらしい作品。各キャラが立っており感情移入したまま一気に読んでしまう。
終わってほしくないと思いながら。本を読んで泣くなんていつ以来だろう。
ただただおもしろい。 『水曜日のうそ』クリスチャン・グルニエ 講談社 189p
【C】 七瀬ふたたび (新潮文庫)1978/12/1 筒井 康隆 325p 【D】
内容:超能力者の物語
筒井康隆は長編3作・短編集2作読んでどれも素晴らしいと思っている
文章も美しいし、むちゃくちゃな人間が暴れまわる展開も大好きだ
だが、この作品はいいところがないな
小説が風化する、ということがはっきり分かる 文体が死んでる
そしてストーリーもまったくおもしろくない 『LGBTを読みとく』森山至貴 ちくま新書 237p
お勉強。【C】 二分間の冒険 (偕成社) 岡田 淳 237p 【C】
内容:児童書・ファンタジー
あちこちで絶賛されていたので興味を持って購読
期待が大きすぎたのかもしれないな
最後の、主人公のセリフは洒落ててよかった そのセリフには【A】 子どもの王様 (講談社ノベルス) 殊能 将之 (著) 185p 【D】
内容:ミステリーか冒険もの
速攻で捨てる 鹿男あをによし (幻冬舎) 万城目 学 394p 【C】
内容:ファンタジー
空想ものだから設定は作者に委ねられるわけだが、あちこち都合よくできすぎているように思う
文章と雰囲気は好きだけど、それ以外はどうも 『昭和戦前傑作落語選集』 講談社文芸文庫 301p
【C】 ユウキ (福音館創作童話シリーズ) 伊藤 遊 204p 【B】
内容:児童書 転入性が来てからの1学期間を綴った話
主人公は小学6年生なのでそのくらいが読者対象か?
これはいい作品 しみじみいい作品 『<性>のミステリー』伏見憲明 講談社現代新書 211p
【C】
『たたかうLGBT&アート』山田創平 樋口貞幸編 法律文化社 71p
お勉強。【D】 『逆説の日本史21 幕末年代史編W』 井沢元彦 小学館 411p 【C】
1865年から1868年の江戸城無血開城、明治維新まで。
あらゆる要素が複雑にからみ合い、長州がああだったらとか幕府がこうだったらなんて歴史のifを想像してもどうにもならない状態になる。もう、なるようになったとしか言いようがない。
これまで明治維新辺りの知識といったら、大河ドラマ『新撰組!』で得たものくらいしかなかったので、なんとなくでも全体の流れがわかったのはよかった。『風雲児たち幕末編』はまだ明治維新までたどり着いていないし。
大政奉還も王政復古の大号令も明治天皇の践祚も67年に行われていて、なにを持って1868年を明治維新成立とするのかよくわからない。改元? 改元に先立つ形で最後に行われた事業は崇徳上皇の鎮魂の儀式だった。 これは王国のかぎ (中公文庫) 荻原 規子 235p 【C】
内容:ファンタジー 15歳の女の子が突如アラビアの世界に放り出されて
物語の感想、文体いろいろ思うとこはあるが置いておく
それよりもある偶然に驚いた
ほんの1週間前に読んだ『鹿男あをによし』 (幻冬舎) 万城目 学
これと本書を両方読む人は少ないだろうから多少のネタバレはいいだろ
【魔法の解決法がまったく同じ】 使い古されてる手法と思われるが、
多読家でもなく、たまたま読書を再開した自分がこういう体験するのはなにかの導きを感じてしまう 雷撃☆SSガール (講談社BOX) 至道 流星 315p 【C】
内容:萌えアニメと経済小説の融合?
amazonの書評欄で半分くたい内容を書いてる人がいて、それを先に読んでしまっている。
別に内容が分かっていても小説は楽しめると思っているが、
本作に関して言えばあらすじを読めばオレはそれでいいや。 『僕の名はアラム』ウィリアム・サローヤン 新潮文庫 262p
連作短篇集。【C】 鬼の橋 (福音館文庫) 伊藤遊 343p 【S】
内容:平安が舞台の和風ファンタジー
1年に1回出会えるかレベルのすごい作品 まず文章が素晴らしい
本作は「児童文学ファンタジー大賞」の大賞受賞作なのだが、この賞は22回の歴史の中で
たったの2回しか大賞を与えていない 最近3年に至っては佳作すらない
賞を取ったから、または多くの読者が絶賛しているからといって自分がおもしろいと思うかは別問題だが、
とにかくそういう作品
各回の選評を探して読んでみたら、そっちもおもしろかった
どの審査員も一切妥協しないくらい辛辣
「そこまで厳しく審査しなくてもいいだろ!」と思った 『量子物理学の発見』レオン・レーダーマン クリストファー・ヒル 文藝春秋 308p
ヒッグズ粒子とその先に拡がる地平。それを見るためにはどんな実験をすればよいのか。
【B】 『南十字星共和国』ワレリイ・ブリューソフ 白水uブックス 264p
ロシア革命前夜の短篇集。【C】 『ミス・ブロウディの青春』ミュリエル・スパーク 白水uブックス 202p
焦点がはっきりしない感じ。【D】 『スタンフォード式 最高の睡眠』 西野精治 サンマーク出版 251p 【C】
スタンフォード大学は睡眠研究の総本山なのだそうだ。そこの教授で研究所の所長でもある著者が、どうすればよりよい睡眠をとることができるかを書いた本。
毎晩7.5時間眠るのが最善なのだが、そんなこと言ってもどうにもならない現代人のために次善の方法を教授してくれる。入眠後、最初の90分間をどれだけ深く眠れるかによって、眠りの質は大きく左右されてしまうのだ。
なんて言われると余計に眠れなくなりそうだが…。体の表面(特に手足)を入浴、シャワーなどの方法で暖め、布団の中で冷ましていくのが効果あるらしい。皮膚温度と深部温度の差を縮めることがポイントらしい。
さすがに第一人者だけあって説得力のある内容を力強く述べるが、時に苫米地先生の顔をちらつくのはなぜだろう…。 『くじけそうな時の臨床哲学クリニック』鷲田清一 ちくま学芸文庫 245p
問答形式。【D】 『すべての見えない光』アンソニー・ドーア 新潮クレスト・ブックス 526p
亡き人への思い。【C】 『労働者階級の反乱』ブレイディみかこ 光文社新書 284p
後半がちょっと退屈。【C】 『単独行者(アラインゲンガー)・下』 谷甲州 ヤマケイ文庫 365p 【C】
作者にとって加藤は唯一無二の存在だがヒーロー然とした描写はほとんどなかった。寡黙な男というよりも、あとになって会話の真意に思い当たり後悔するタイプとして描かれている。
超人的な体力と脚力に任せて、ついでにもう一山二山登頂して帰る、みたいな山行を続けているので、そりゃあ遅かれ早かれ遭難するだろうって思える。
まだ登頂記録の出揃っていなかった大正時代だからか、とにかく誰よりも早くどこそこの山を厳寒期に制覇するというのが目的で、あまり登山の楽しさが感じられなかった。
どちらかといえば序章で、遭難した加藤を捜索する地元の案内人たちの計画性のある荷揚げ方法が、登山の極地法にそっくりだという描写の方が面白かった。 『歴メシ』遠藤雅司 柏書房 169p
オリエント・ヨーロッパ世界の歴史料理の紹介。【C】
『弱いつながり』東浩紀 幻冬舎 164p
エッセイ。【B】 『彼女たちの売春』荻上チキ 新潮文庫 376p
悲惨。【D】 『奇巌城』逢坂剛 M・ルブラン原作 講談社 393p
大人になってから読むと、ちょっとしんどい。【D】 『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ 新潮社 282p
短篇集。おもしろい。新しい感覚。【B】 『船型代数学周遊』松谷茂樹 現代数学社 332p
知っていることを詰め込んであるだけで、読めない。【D】 一般書籍よりもおすすめてきにネットで得する情報とか
グーグル検索⇒『稲本のメツイオウレフフレゼ
OHS1M 『殺人者の顔』ヘニング・マイケル 創元推理文庫 410p
スウェーデン・ミステリー。【C】 『金融の世界史』 板谷敏彦 新潮選書 287p再読 【B】
株にまったく興味が無かった頃に読んだ本を再読。
メソポタミアから中世、大航海時代、大戦前後から現代リーマンショックまで、金融や株式の発展の歴史を、さまざまなトピックを連ねてまとめた本。
以前読んだ時にはまったく知らなかった名前が、今は知った名前としていくつも出てくるのが面白かった。著者はランダムウォーク理論は絶対ではないという立場だったのか。
まあそりゃそうだろうけれども、だからといって誰もがバフェットになれるわけではない。またそのうち読み返そうと思う。 『年収90万円で東京ハッピーライフ』 大原扁理 大田出版 191p 【B】
別の出版社だからか、具体的実践例については前著の内容とかぶるところが多い。
しかしそれに加えて、子供の頃に受けたいじめや、それが今でもフラッシュバックすること。また自身の死生観について書かれていて、より踏み込んだ内容になっている。
なるべく人に会わない生活をしていても、ことあるごとに「将来どうするの」「老後はどうするの」と、余計な口出しをしてくる人間は多いそうだ。
ありあまる時間を読書と思索に費やして形作られた素朴な死生観は、傾聴に値する。やがて他人や世間の承認なんていらんという境地に達するんだそうだ。 『文盲』アゴタ・クリストフ 白水社 110p
自伝。【C】
『残響』町田康 講談社文芸文庫 234p
中原中也の詩によせる言葉。【D】 『聖ペテロの雪』レオ・ペルッツ 国書刊行会 253p
【B】 『座長ブルスコン』トーマス・ベルンハルト 論創社 251p
戯曲。【D】 『J・S・バッハ』 礒山雅 講談社現代新書 222p 【B】
まず目次からグールドについて書かれている部分を探しだしてそこを読む。ちゃんと評価されているのを確認したうえで、あらためて最初から読み始める。
バッハの生涯を中心に、その音楽、演奏の変遷などについてまとめられた入門書。変に神格化せず、人間バッハとして語られていて、興味がある人なら面白く読み進めることができる。
そしてなにより、バッハの曲を理解するためには信仰が必要なのかという、私たちにとって肝心の設問について述べられている点に読まれるべき価値があると思う。
神が聴き手だということになれば、音楽は人間の耳を超えることができる。人間の限界を超えようとするそのベクトルこそバッハの本質であり、狭い意味での宗教の枠内に収まっているのではない。 ブコフが足もと見すぎなので…
一応全部送料込みで計算したらアマゾンの最安よりも安くしてるのよ。
マラソンのお手伝いになれば
https://www.mercari.com/jp/u/320877151/ 『眠りなき狙撃者』ジャン=パトリック・マンシェット 河出文庫 215p
【C】 『だめだし日本語論』 橋本治 橋爪大三郎 大田出版 237p 【C】
日本史上における日本語の変遷についての対談。特に駄目を出しているようなところはないので、肩すかしを食らった感がある。
橋本治と橋爪大三郎は同い年で同じ東大卒。当時から橋本治はめだっていたらしい。本人の回想では全然そうは感じなかったけど。
最初から橋本治に教えを請うってスタンスなので、対談によるシナジー効果が感じられず、橋本治読者としてはだいたいどこかで読んだ事のあるネタばかりだった。この対談を通して自分のプロパーに橋本治の存在を示したかったのだろうか。
どうせ対談するなら、生前の岡田英弘と橋本治との対談を読んでみたかった。 『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 光文社新書 378p
ポスドクのひとつの身の処し方。【B】 『池澤夏樹、文学全集を編む』 編・河出書房新社編集部 河出書房新社 239p 【C】
河出書房の日本文学全集の前に世界文学全集が出されていたことをこの本で知った。
いまさらホメロスから始まるような文学全集を作ってもしょうがない(文庫で手軽に入手できるし)というところから始まって、戦後から20世紀の終わりまでと期間を区切って収集し、それをむりやり世界文学全集と名打って世に出すという戦略がよかった。
目録に目を通してみると、日本の方はともかく、世界文学全集の方はほとんど知らない作者、作品ばかりで、片っ端から読みたくなってしまう。推薦文も意欲をそそられる。
ここからここまでという枠を示してもらえるのはどこかゲームにも似ている。もしくは筋トレ、深夜に起き出した拒食症患者がガシガシとビスケットを食べるような。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています