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オススメの経済小説教えてー
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0001無名草子さん
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2017/10/20(金) 13:54:30.43
定番から入りたくて
0026無名草子さん
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2020/06/13(土) 17:45:20.86
黒木 亮
シルクロードの滑走路

総合商社のモスクワ駐在員である小川智は、中央アジアのキルギス共和国に旅客機を仲介する案件を進めていた。しかし、ソ連崩壊後の混乱の渦中にある小国では、
国際ビジネスの常識がまるで通じない。難航を極める交渉は、小川の熱意と粘りで一歩ずつ合意に近づくが…。ユーラシアの厳しく美しい自然と、
多難な歴史を背負う民族の姿を背景に、国際ビジネスの現場をスリリングに描き出す経済小説の傑作。
0027無名草子さん
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2020/06/21(日) 19:10:42.26
黒木亮
アジアの隼

100冊の経済解説本を凌ぐ! 佐高信氏、服部真澄氏、浜田和幸氏絶賛!
新興国市場として急成長を続けるアジア市場。90年代半ば、邦銀でアジアを担当していた真理戸潤は、ドイモイ政策で外国投資ブームに
沸くベトナムの事務所開設を託されハノイに赴任した。一方、アジア市場で急成長を遂げ、勇名を轟かせる香港の新興証券会社があった。
その名は「ペレグリン(隼)」。同社の債券部長アンドレ・リーは、アジアの王座への野心を胸に、
インドネシアのスハルト・ファミリーに近づいていく。賄賂が横行する共産主義体制下で、事務所開設に四苦八苦を続ける真理戸は、邂逅した日系商社マンから、ベトナムの巨大発電所建設のファイナンスを持ちかけられた。
約6億ドルのビッグ・ディール落札を目指し、熾烈な闘いを繰り広げる各国の企業連合。真理戸と日系商社の前に、アジア・ビジネスの暗部を渡り歩く大手米銀のシンが立ちはだかった…。
やがて迫り来るタイ・バーツ暴落と通貨危機。その時市場では何が起こったのか? そして三人の東洋人のディールの行方は? 
0029無名草子さん
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2020/10/14(水) 22:28:52.15
島田文六
島田氏に話を聞こうと豪邸を訪ねた。阪急六甲駅から歩いて10分ほど。坂の途中に突如として、戦国時代の出城を思わせる館が現れた。
高さ5mはある石垣がぐるりと周りを囲み、中の建物が容易に見えない造りで、異彩を放っている。
インターホンを鳴らすと、「留守を預かっている者」と称する人物が、
「みなさん、(取材に)来られていますけど、(本人は)何も悪いことはしていない、と言っています」
と答えるのみだった。
なお、登記簿によれば、自宅は一般社団法人に贈与される予定だ。相続に詳しい税理士によると、「自宅を相続の対象から外すためで、税金対策でしょう」とのことだ。

「成功は一時のもの、勇気は一生のもの」という島田文六氏の生き方が伝わってくる。経営者にとって必読の書。
佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
戦後の神戸を舞台にした小説。主人公島田文六は、神戸の海を代々守ってきた一族の跡取りとして生まれるが、
神戸大空襲で父親を失い、親戚の家での居候生活を余儀なくされる。そんな彼の心を癒したのは、馬だった。
後に文六は馬術競技の選手として、国体に出場、また東京オリンピックの選手候補にもなるが、
家業である金属加工業の会社と家族を守るために、その道を断念。
日本の近代化が進み、「鉄は国家なり」の時代が到来する中で、文六は権力闘争の舞台裏で暗躍する。
しかし、彼はやがて権力の波に溺れていき、
ついには家族や部下の裏切りにより、リーマンショックによる巨額投資損失事件を機に解任され、
全てを失ってしまう・・・。

兵庫、灘 、岩屋
0030無名草子さん
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2021/03/20(土) 18:55:27.26
実録 7人の勝負師 ──リスクを恐れぬ怪物たち
鍋島高明 (著)

「天下の雨敬」雨宮敬次郎は相場師として、事業家として明治を代表する巨人。リスクと闘い続けた雨敬は「人はオギャーと生まれた瞬間から投機をしている」というのが持論。「天下の糸平」とは「お主、俺」の間柄だった。

「天一坊」と恐れられた松谷元三郎。一文なしで堂島米穀取引所を買占めるという“快挙”でオーナー気取りの松谷だが、コメ相場に失敗して、
松谷の天下は5カ月で終わる。頻発する仕手戦にシテとして、時にワキとして参入、八溝金山という鉱山会社をでっち上げ、
上場させたうえで大芝居を打つ。
リスクのそばに利益がある。安全地帯には儲けはないとみた勝負師たち。日清、日露の両戦役で相場が大きくうねり、追い風となって奇利を博し饗宴に浸る。
その代表は「鈴久」鈴木久五郎。弱冠27歳で兜町の話題を独り占め、「成金」という言葉は鈴久のために作り出された。人気株を次々に買収、
モノいう大株主として企業改革を推進した。今日の資産価値で500億円を誇るが、大隈重信の忠告に従わず、突っ走り成金が元の歩に逆戻りしたと揶揄される。
0031無名草子さん
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2021/03/20(土) 18:56:42.41
「入丸将軍」村上太三郎は幼い時人相見に「投機の世界なら成功する」といわれて相場界に身を投じ将軍の名を頂戴するが、仲買人に対する政府の“迫害”に抗議、兜町を去る。「俺たちは虚業家ではない」と仲買業に高いプライドを持っていた。

大正時代は投機街が一番燃え盛った市場経済の黄金期。評論家の小汀利得は「日本経済界のデタラメ時代」と呼び、欧州大戦景気下、派手な立ち回りが演じられた。この時代の代表は「梟雄」島徳蔵。北浜の理事長として開所来の
隆昌を演出する一方、久原株で大儲け。中国人の投機好きを当て込んで大陸に次々と取引所を創設、プレミアムを稼ぐ錬金術師。塀の中も一度ならず、「悪名でもいい、無名よりましだ」と広言。

島徳と同時期北浜に生きた岩本栄之助。「駆け引き万能の相場の世界には不適格」と評されるが、100万円を中之島公会堂建設資金に寄付。
公会堂建築の槌音が高まる中、ピストル自殺、大新聞は義人の死に号外を発行。「その秋を待たで散り行く紅葉哉」の一句を残す。勝負師は儲けた金を社会の発展のために散ずべしとの信念を実践した。

昭和を代表する相場師は多士済々、雲霞の如し。「山昭」霜村昭平は12歳から相場欄を読む相場の申し子、山昭は負け知らず。後継に人を得ず創業した山梨商事を同業者に30数億円で売却、
その直後、商品先物市場は崩壊に向かい「さすが山昭」と同業者はうなる。勝ち逃げを嫌う山昭は先物業界の悲境に殉じるかのように生前葬を済ませ、世間との交渉を絶つ。
0032無名草子さん
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2021/03/20(土) 18:58:58.98
戦後の商品先物業界で「マムシの本忠」と恐れられた本田忠――
小豆、大豆、生糸、乾繭など数々の仕手戦を演じ、全国長者番付で稼ぎ頭になったかと思うと、翌年は巨損を抱え、有史以来の税金還付を受けるなど浮沈極まりない相場師人生を歩む。桑名筋・板崎喜内人、静岡筋・栗田嘉記、勝馬筋「ヤマケン」、寺町博、帯広筋・鈴木樹、昇純一、
伊賀の忍者…など戦後商品先物史を彩る名うての相場師たちと、ある時は連合し、ある時は敵対した。「市場の華」と称されたかと思うと、マムシのように忌み嫌われた。
本田忠は相場師であると同時にM&A(企業買収)にも奔走した。長崎で産声を上げた吉原商品を率いてわずか数年で全国のシェア20%を誇る「吉原軍団」を築き上げた辣腕経営者でもある。
「マムシの道三」と呼ばれた戦国の武将斎藤道三は次々と領土を広げ、部下たちに分け与えながら、天下をうかがった。
先物戦国時代の道三に擬せられて「マムシの本忠」と名付けられた。83歳の今も相場を張り続ける。この本には老いを知らない「マムシの本忠」のすべてがむき出しにされている。
0033無名草子さん
垢版 |
2021/03/20(土) 19:00:25.40
「56人の相場名人ー信条と生き方」
本書は第二次大戦後の商品先物市場で活躍した56人の相場師の信条と生き方をまとめたものです。
戦後の商品先物市場で人気を集めたのは「赤いダイヤ」の小豆でした。東京、大阪、名古屋、神戸、関門、北海道の6取引所に上場され、プロとアマが一緒になって小豆相場の一高一低に一喜一憂したものです。「たかが小豆、されど小豆」。
戦前の先物市場で人気の中心であったコメの代用品として登場した小豆が大化けしました。小豆の弟分・大手亡豆は需給量の少ないミニチュア商品のためしばしば買い占め・売り崩しの対象とされました。文字通り「大手を亡ぼす豆」と恐れられました。
小豆・大手亡の穀物市場では草創期から仕手戦が展開されました。山種、��川太兵衛、柴源一郎らが主役を演じ、昭和30年代に入ると、伊藤忠雄、小川文夫らが前面に出てきて取引の最終決済の直前になると
東海道を小豆を満載したトラックが数珠つなぎになると言った伝説が生れます。「静岡筋」栗田嘉記や「桑名筋」板崎喜内人、山昭・山憲コンビなど混戦となり市場をわかせました。
糸へんも賑わいました。生糸・乾繭市場では伊藤忠商事など大手商社や「まむしの本忠」本田忠、天才技術者・寺町博らが大きな建玉を張ったため取引所は市場管理に追われました。
綿糸では近藤紡・近藤信男、西山九二三、市橋市太郎ら実需筋が相場の主導権を握りました。
0034無名草子さん
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2021/03/20(土) 19:01:48.33
毛糸は林紡・林茂、五十棲宗一らが舞台に立つと取り組みが大きく膨らんで名古屋繊維取引所の出来高が東穀を上回ることもありました。人絹糸は「糸将軍」川村佐助が市場の主役で場違い筋からも人気がありました。川村の信条は「足るを知る」で山種の
「腹八分」と同じ意味です。ゴムには丸紅など大手商社が登場、プロの相場師も交えダイナミックな相場展開でその相場は国際指標とされました。山文産業の亀井定夫はゴムで大勝利を収め、「私はこうして商品相場で儲けた」を出版、話題を呼びました。
大垣の大石吉六は「罫線を破れ。燃やしてしまえ」といい、横浜の角田純一は「すべては罫線の中にある」と宣う。今は一相場終わった後の小休止の時間帯、再び動き出す商品先物相場に勝利するためには先人たちがどんな信念を持って、
どう闘ったかを知っておきたいものです。相場道場は人生道場そのものです。相場に強くなることは人生に強くなることでもあります。大阪穀物取引所の初代理事長を務めた岡弥蔵は相場をやらなきゃ生きている価値がないとまで言っています。
戦後の商品先物市場の賑わいをグラフ化すると平成15年が分水嶺を成しています。昭和25年のスタートから半世紀は右肩上がりできましたが最近の15年間は「不招請勧誘の禁止」という
思いもよらぬ勧誘規制の導入で大きく落ち込んでいます。歴史的に見れば、余りにも先を急いだ反動で、一つの調整局面とみればいいでしょう。自由な経済体制が続く限り商品先物市場は不滅です。
0035無名草子さん
垢版 |
2021/04/12(月) 18:35:56.74
経済小説のあれこれを理解していただけるよう、Q&A方式で、幾つかの点を説明したいと思います
代表的な作家ですので、初めて経済小説にチャレンジしようと思っておられる方は、
それらの作家の本から読み始めることをお薦めします。

http://web.tku.ac.jp/~sakai/mainhtml/novelm.html
0036無名草子さん
垢版 |
2021/04/12(月) 22:40:14.99
候補| 第19回山本周五郎賞
橘玲
永遠の旅行者
「正直のところ、読み始めてたちまち鼻白んだ。」「何だかガイドブックみたいだなと思いながら上巻のなかばまで。」
「これをいわゆる時事教養小説として読めば、実に面白くかつためになるのである。」
「文章はことのほか読みやすく、清潔感がある。」
「ただし、いかにもサスペンス・ドラマのように手早くまとめ上げたストーリーはいただけない。」

「多くの欠点と大きな魅力を合わせ持つ作品だった。多くの欠点を一口に言えば、小説技法の稚拙さである。」
「テーマの大きさ、題材、物語の骨子、設定のユニークさは賞讃に値する。」
0037無名草子さん
垢版 |
2021/04/12(月) 22:47:18.91
直木賞第146回候補
コラプティオ
真山仁
こういう小説があってもかまわないが、新聞や雑誌の記事に近く、人物がありきたりである。」

「時宜を得て興味の尽きぬ作品であった。ただし、文学はけっしてジャーナリズムの一部ではないから、時宜を裁量に加えることはできぬ。
せめて社会的事象よりも登場人物の人間性に力点を置いて書いたなら、また違った評価もあったであろう。」

吉川英治文学新人賞 第35回候補
『グリード』(上)(下)
「長編シリーズの一編であるから、主人公の過去やプロフィールなどの肝心な部分がわからない。それでも、短い場面を次々と繋げてストーリーを編んでゆく
構造はよく考えられており、全体の空気にも今日では稀少な大人の小説を感じた。」

「吉川英治文学新人賞には不向きな作品だと思いながらも、そのおもしろさにひきずりこまれた。
人物描写の甘さ、あとだしジャンケン的などんでん返し、文句は多々あるが、経済を材料にこんなエンターテインメントを書ける人はそういないと感心した。」

「読んでいてこの物語に興味を抱き、感心し、感動する読者が大勢いるということは察せられた。
ただこれを文学賞の対象となる小説として読めるかというと疑問を持った
0038無名草子さん
垢版 |
2021/04/14(水) 15:58:52.91
本所 次郎『転覆―海運・大型乗っ取り事件
ニクソン・ショックによる混乱と不安が、経済界を震撼させていたその年の秋、エースラインの株価が突然と火をふき、緊急役員会の席上、
社長が心臓発作で急死した――三光汽船(当時河本敏夫社長)によるジャパンラインの株買占め事件の真相をモデルに、海運再編の密謀と、
企業人たる男たちの凄まじい闘いを描いた、著者渾身の傑作長編

海運二法」が国会で成立。運輸省による海運集約化が行われるものの、
三光汽船はこれに参加せず自由に船腹拡張を行い半ば一匹狼的存在として海運業界を席巻してしまう。1971年には時価発行増資と第三者割当増資によって大量の資金調達を行い、これを新造船の大量投入に回すとともに翌1972年には
大手海運のジャパンライン(現商船三井前身のナビックスライン)株を買占め、乗っ取りを図ろうとしたことが注目された[2]。
しかし、石油ショック以後の海運不況により、転売目的で過剰な船腹を抱え込んでいた三光汽船は経営が行き詰まり、5,200億円という巨額の負債を抱え1985年8月13日に会社更生法を申請した[3]。これは当時の日本における戦後最大の倒産だったが、この前日に日本航空123便墜落事故[※ 1]が発生していたため、
マスコミの三光汽船倒産の扱いはとても小さなものであった。また、事実上のオーナーであった自由民主党河本派の領袖・河本敏夫が、この一連の責任をとって沖縄開発庁長官を辞任。河本の政界での影響力が低下することとなり、その後の自民党総裁選への出馬を阻まれる要因の一つとなった
0039無名草子さん
垢版 |
2021/06/21(月) 18:29:01.95
日本が新興国・途上国市場において苦戦を強いられている原因のひとつは、市場をくまなく観察する人材を投入していないこと、地場企業と交渉を重ねるタフネゴシエーターが少なくなっていることにあるのかもしれない。
 振り返れば、戦後から1970年代まで、日本製品を世界中に広めたのは商社であった。
 顧客獲得のためには命がけという彼らの仕事ぶりは、深田祐介の『炎熱商人』、『神鷲商人』などの小説に垣間見ることができる。
 その後の80年代と90年代はメーカーも自ら市場開拓に乗り出した時代であった。家電メーカーは市場の規模や水準だけでなく、現地の流通制度や庶民の生活様式まで丹念に調査していた。しかし2000年代以降、商社やメーカーが
以前のような綿密な市場調査を継続しているかどうかは疑問である。反対に、市場調査を調査会社に委託する、市場の開拓を現地企業に丸投げする、という例をよく耳にするようになった。
 市場調査に特別な技術は必要ない。日本で行っている市場調査と同じことを現地で行えばいい。「餅は餅屋」の視点での市場調査で十分である。ところが、
新興国・途上国の市場開拓への派遣人材を選定する際に、TOEICなどの英語力を重視してはいないだろうか。優先されるべきは市場開拓のチャンスとリスクを見抜く能力であり、
英語力ではない。まして新興国・途上国にどっぷりつかってしまえば、英語力を話せる現地の人は少数である。
国内市場担当者に通訳を同伴させて現地を回る方がずっと効果が高いだろう。(新貿易立国論 大泉啓一郎 6章日本から富裕層マーケットに切り込む
0040無名草子さん
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2021/07/04(日) 15:14:41.19
アキラとあきら
池井戸 潤【著】

零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―
0041無名草子さん
垢版 |
2021/07/17(土) 00:47:11.21
真昼のワンマン・オフィス
城山 三郎著

資源のない日本は加工貿易で生きていくしかない。そういわれて、戦後復活から高度成長期まで日本は工業製品の輸出に全力を挙げた。その凄まじさは、世界中からエコノミックアニマルと揶揄された。
 エコノミックアニマルの尖兵が、世界の片隅にまで進出して行った日本企業の海外駐在員であった。商社はじめメーカーの営業マンたちは、日本製品を売り込もうと地球上どんな僻地にでも出向いていった。
 そんな企業戦士の姿を小説化したのが本書である。日本人はまさに一人っきり、それで現地オフィスを切りまわす。
読んでいて、「なんだ、俺も同じことやっているじゃないか」と思わず笑ってしまった。1年ほど茅場町の隣、新川で投資コンサルタントを主業務とする澤上オフィスを開いていた。その間に、顧客のひとつであったスイスのピクテ銀行が本格的に日本進出を考えはじめた。
 そこで、1979年の8月に丸の内で東京駐在員事務所を開くことになった。日本事業の全権をもっていたものの、まさにワンマンオフィスである。
 当初2年ほどは本当に一人っきり。3年目に秘書が来てくれてピクテ東京オフィスは二人となったが、10年間で1,000億円を超すビジネスを創り上げた。
 よくみてみれば、世界中いつでもどこでも企業のビジネス拡大の戦いは繰り広げられている。スタートはいつも小さなもの。それが徐々に成功を積み重ねて大きくなっていったところが、グローバル企業となっていく。
0042無名草子さん
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2021/07/17(土) 00:56:42.37
1970年代前半のアメリカを舞台に、ニューヨーク、ロス、サンフランシスコ、シカゴといった大都市を始めシアトル、カンザス、ニューオーリンズ、サンディエゴ
などを舞台に孤軍奮闘する商社マンたちの9編からなる短編エピソード集。
日本からの駐在員もいれば、ローカル採用の嘱託駐在員。いずれにせよ、いつ日本に帰れるともしれぬ日々を過ごしながら、精神的に蝕まれていく商社マンの姿を社内での陰鬱な人間関係や異性問題なども絡めながら、世知辛くも軽妙なタッチでの筆致が冴えている。
スマートでデキる男をイメージさせる商社マンとはかけ離れた、人間臭い彼らの叫びを等身大に上手く描写している。アメリカ駐在といえば花形の仕事と思われがちだが、
実際の生活はリスクと悲劇の背中合わせの日々であることに一抹の悲しみを感じざるを得なかった。
0043佐高信
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2021/07/17(土) 02:06:05.61
講談社文庫でこのシリーズを始めた編集者によれば、企業小説(もしくは経済小説)の読者はミステリーの読者と同じくらいか、それを上回るくらいいるという。しかし、純文学や推理・時代小説に対して、この分野の小説はそれまで陽の当たらない傍流の小説だった。いわゆる純文学を「第一の小説」、推理小説や時代小説を「第二の小説」とすれば、経済小説は「第三の小説」視されてきた。
なぜ、その「第三の小説」に光が当たってきたのか。“自己の内面”を見つめる「第一の小説」も、エンタテインメントに主眼をおく「第二の小説」も、ともに現代の企業社会を描くことがなかった。苛烈な企業社会に生きるビジネスマンとは無縁の文学だったからである。
 文学賞を“社会的認知”の一つのメルクマールとすれば、「第一の小説」に対しては芥川賞があり、「第二の小説」には直木賞があるが、一九五八年に『総会屋錦城』で城山三郎が直木賞を受けて以来、八二年に深田祐介が『炎熱商人』で直木賞をもらうまで「第三の小説」はその対象とならなかった。何よりも編集者が数字に弱く、また選考委員の面々が経済小説を理解できなかったのが
大きな要因である。時代がそれを求め、読者の需要もあるのに供給側が「製品」を生み出すことができなかった。経済小説大賞が設けられた理由がここにある。
0044佐高信
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2021/07/17(土) 02:06:48.60
 一九七一年秋、フィリピンのマニラ郊外で住友商事の支店長が三人組のフィリピン人にライフルを乱射されて殺された。この事件に触発されて書かれたのが『炎熱商人』だが、深田によれば、この支店長は「たとえ日本商社の全支店長が暗殺の対象になったとしても、ただひとり銃口を向けられずにすむ筈」の理想主義者だったという。その支店長がなぜ殺されなければならなかったのか。深田は戦前の歴史にまでさかのぼって、
日本とフィリピンの社会的、経済的つながりを追う。この小説の取材のために、何度かフィリピンを訪れて、深田が改めて思い知らされたのは戦争の傷跡の深さだった。作中で日本人と親しくなった娘にフィリピン人の母親が語る。
 「戦争中、日本人がこのフィリピンで何をしたか学校で習ったでしょう。マニラ市街戦の時は、赤ん坊を空に放り投げて銃剣で刺し殺したのよ」
 こうした歴史的事実を踏まえて現行の企業社会を描いてほしいと思う。いまだけを描いていては作品に厚みがなくなるからである。また、ポリティカル・エコノミーという言葉が示すように、経済は政治と深く関わり合っている。
0045無名草子さん
垢版 |
2021/08/04(水) 14:44:25.24
闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男 単行本 – 2021/6/2
寺尾 文孝 (著)
「決断力、人脈、胆力のいずれの面でも、傑出した人物。それが寺尾さんです」(元総理大臣・細川護熙)
「これほど胆力のある人はほかにいない。こんなに顔の広い人には、会ったことがない」(野球解説者・江本孟紀)

年会費は2000万円、日本最強・最高の危機管理会社・日本リスクコントロール。
著名政治家、一流企業経営者、「芸能界のドン」と呼ばれる大物、さらには暴力団組長までが頼りにする「駆け込み寺」だ。
日本リスクコントロール代表の寺尾文孝社長は、警視庁機動隊員を経て秦野章元警視総監の秘書となり、警察・検察に圧倒的な人脈を築いた。
バブル期には、元暴力団組長に乗っ取られかけた大証一部上場企業・日本ドリーム観光の副社長として闇勢力の排除に尽力し、ダイエー・中内功社長に会社を売却した。
許永中、伊藤寿永光、高橋治則、後藤忠政、中江滋樹らと対峙し、自らも不動産会社を設立して大規模なリゾート開発も手掛けたが、バブル崩壊で頓挫。
その後は危機管理専業となり、数多くの依頼を処理してきた。
徹底した事前調査と情報収集によって「突破口」を見出し、政界・官界の中枢に張り巡らせた人脈をつなげることで、ひとつ一つ案件を処理していく。
0046無名草子さん
垢版 |
2021/08/04(水) 14:53:06.24
『闇の盾』を熟読したところ、元警視庁機動隊員だけあり、自己を過大に英雄視した、念の入った虚飾本の典型だと分った。細部では正しいにしても、肝心な事実を胡麻化し、
読者に誤解を与えるように、巧妙な工作が施されており、大衆ならコロリと胡麻化されかねない、高度な偽装が行われているが、プロの目は欺けない代物である。

寺尾文孝は、リスクマネジメントをナリワイとしていると言っていますが、その実態は、警視庁と検察庁の意向をくんで、事件のもみ消しをしたり、あるいはもみ消しをしたふりをして稼いでいるフィクサーであるにすぎません。
あるいは、犯罪をスリ替えて立件する検察の小間使いであると言ってもいいかもしれません。『闇の盾』の中で、裏取引をした検察庁のトップクラスの連中が実名で暴露されていますので、検察のオエラ方の渋面が見物です。・・・」、と「山根治Blog」の中に書いてあった。

結局、警察OB、検察OBのnetworkが支配する日本って、なに。本書自体は、実に面白く読んだが(貴重な現代史資料ではある)、なんか、あほらしい気がしてきた。
企業が、やくざや総会屋に金流したり、雇ったりするのはアウトだが、警察・検察OBに金流したり、雇ったりするのはOKって、狂ってるよ。
0047無名草子さん
垢版 |
2021/12/23(木) 21:49:58.24
 企業と経済を読み解く小説50.。。。。。佐高 信 著
──原発利権
 1 「原子力マフィア」の形成── 『原子力戦争』田原総一朗著
 2 なぜ東電は潰れないのか── 『ザ・原発所長』黒木亮著
 3 現役官僚による告発── 『原発ホワイトアウト』若杉冽著
 4 電力の鬼と呼ばれた男── 『まかり通る』小島直記著

 ──政財界の裏側
 5 戦後最大級の疑獄事件── 『小説佐川疑獄』大下英治著
 6 ロッキード事件の利益構造── 『金色の翼』本所次郎著
 7 財界の総本山に迫る── 『小説経団連』秋元秀雄著
 8 銀行に銀行を食わせる── 『戦略合併』広瀬仁紀著
 9 使途不明金の明細書── 『小説談合』清岡久司著
 10 汚職事件の曼荼羅図── 『金環蝕』石川達三著
 11 インドネシア賠償需要の闇── 『生 贄』梶山季之著
 12 新興財閥と軍部の利権── 『戦争と人間』五味川純平著
0048無名草子さん
垢版 |
2021/12/23(木) 21:50:29.60
──巨大資本をめぐる
 13 外資系投資銀行の内幕── 『小説ヘッジファンド』幸田真音著
 14 イケニエを決めたのは誰か── 『ハゲタカ』真山仁著
 15 大口融資規制の暗闘── 『頭取敗れたり』笹子勝哉著
 16 「物価の番人」の挫折── 『小説日本銀行』城山三郎著
 17 予算編成の駆け引き── 『小説大蔵省』江波戸哲夫著
 18 旧財閥に残る気風── 『果つる底なき』池井戸潤著
 19 金融帝国のルーツ── 『ザ・ロスチャイルド』渋井真帆著
 20 日本人発行のルーブル札── 『ピコラエヴィッチ紙幣』熊谷敬太郎著

 ──欲望のゆくえ
 21 触れてはいけない魔法のランプ── 『小説総会屋』三好徹著
 22 「狙って潰せない会社はない」── 『虚業集団』清水一行著
 23 ある闇金融の挫折── 『白昼の死角』高木彬光著
 24 ローン破産という公害── 『火車』宮部みゆき著
0049無名草子さん
垢版 |
2021/12/23(木) 21:50:53.88
 ──企業のモラルを問う
 25 会社は誰のものか── 『トヨトミの野望』梶山三郎著
 26 消費者vs経営者── 『大阪立身』邦光史郎著
 27 経済大国の原罪── 『19階日本横丁』堀田善衞著
 28 未知の商戦と孤独── 『忘れられたオフィス』植田草介著
 29 日本人であること── 『炎熱商人』深田祐介著
 30 取引先の破綻と回収── 『商社審査部25時』高任和夫著
 31 安宅産業の消滅── 『空の城』松本清張著
 32 「水潟病」の原因究明── 『海の牙』水上勉著

 ──業界の深奥
 33 金融資本としての生保── 『遠い約束』夏樹静子著
 34 ホテルは社会の裏方── 『銀の虚城(ホテル)』森村誠一著
 35 患者ファーストは可能か── 『M R』久坂部羊著
 36 証券界と地下経済── 『マネー・ハンター』安田二郎著
 37 量販よりも鮮度の保持── 『小説スーパーマーケット』安土敏著
 38 食品加工業の暗部── 『震える牛』相場英雄著
0050無名草子さん
垢版 |
2021/12/23(木) 21:51:19.85
──会社を告発する個人
 39 自分の生き方を通す── 『沈まぬ太陽』山崎豊子著
 40 現役記者の社長解任請求── 『日経新聞の黒い霧』大塚将司著
 41 新聞は生き残れるか── 『紙の城』本城雅人著
 42 研ぎ澄まされた感覚を保つ── 『いつも月夜とは限らない』広瀬隆著
 43 ワンマン体制への叛旗── 『管理職の叛旗』杉田望著
 44 組織内の不正を糺す── 『会社を喰う』渡辺一雄著
 45 地位保全の訴え── 『懲戒解雇』高杉良著

 ──社員という人生
 46 死ぬくらいなら辞めていい── 『風は西から』村山由佳著
 47 その人なりの価値基準── 『ふぞろいの林檎たち』山田太一著
 48 社宅という残酷な制度── 『夕陽ヵ丘三号館』有吉佐和子著
 49 「世間」に立ち向かう── 『食卓のない家』円地文子著
 50 企業ぐるみ選挙の悲哀── 『わが社のつむじ風』浅川純著
0051無名草子さん
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2021/12/24(金) 17:54:52.24
カフジ油田は、サウジアラビアとクウェートの中立地帯(中立地帯 (サウジアラビアとクウェート)を参照)
であるカフジの沖のペルシャ湾にある海底油田。石油メジャーに拠らない「日の丸油田」として知られる。

1991年の湾岸戦争は、現地時間の1月17日未明、米国を中心とする多国籍軍によるイラクへの空爆で始まった。イラクもすぐに反撃に出た。
当時、イラク軍が侵攻していたクウェートとの国境地帯にあるサウジアラビア・カフジには開戦から間もなく、イラク軍の大量の砲弾が降り注いだ。
同所にある日本の「国策企業」、アラビア石油(アラ石)鉱業所には日本人約50人が滞在していたが、奇跡的に犠牲者を出すことなく、脱出に成功した。
これを「カフジの奇跡」と呼ぶ。

小説湾岸戦争 男達の叙事詩 単行本 2013/4/1伊吹 正彦 (著)

アラビア太郎 (講談社+α文庫) 文庫 2016/10/21杉森 久英 (著)
その男、山下太郎は、満州で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核心となる石油を欧米制に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世間から“山師”と揶揄されながら、
中東で「日の丸油田」を見事打ち立てた。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著

石油と日本: 苦難と挫折の資源外交史 (新潮選書) 単行本 2015/5/29中嶋 猪久生 (著)
無資源国・日本が背負った宿命の一五〇年――果たしてそこに理念はあったのか。近代より続く『石油の時代』にあって、石油を持たない国・日本は 「資源外交」に身を投じるしかなかった。
そこは国同士がエゴを剝き出しに衝突し、謀略を巡らす現場。莫大な時間と金、時には人の命も費やして、いったいこの国は何を得てきたのか? 日本の行方を左右した交渉、開発、投資――その僅かな栄光と数多の蹉跌。
0052無名草子さん
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2021/12/24(金) 18:53:41.69
大風呂敷―傑出のアイデアマン元東京市長後藤新平の生涯〈上〉 (集英社文庫) 文庫 1989/2/1
杉森 久英 (著)

人の病を直すことより、国家の病を直したい。保和らの薦めにより、医学を修得することになったが、政界への夢断ちがたく
関東大震災直後の東京大改造計画、広軌の新幹線計画など、気宇広大なプランを立案、
人々から大ボラ吹き、大風呂敷と噂された後藤新平

後藤新平―外交とヴィジョン (中公新書) 新書 1988/6/25
北岡 伸一 (著)
後藤新平が、台湾総督府民政長官や満鉄総裁として植民地経営に辣腕を振い、鉄道院総裁として国鉄の発展の基礎を築き、
都市計画に雄大なヴィジョンを示したことは今日なお評価されるが、外交指導者としては、ほとんど忘れられている。しかし、当時にあっては矛盾と飛躍に満ちた言動ながら後藤の人気は高く、
「唯一の国民外交家」とまで評されるほどであった。本書は、外交指導者の条件を問いつつ、後藤新平の足跡を辿る評伝である。

後藤新平の台湾-人類もまた生物の一つなり (中公選書 113) 単行本 2021/1/7
渡辺 利夫 (著)
初代満鉄総裁、二度の内務大臣、外務大臣、東京市長……。首相にこそ手が届かなかったが、後藤新平は誰もがその名を知る大政治家の一人だ。しかし、
後藤の素質と思想が最大限に活かされ、力量が発揮されたのは四十代の台湾総督府民政長官時代であった。「アヘンの島」と呼ばれ、ゲリラの絶えなかった彼の地が植民地経営の一つの成功例と言われるまでになったのはなぜか。政治指導者のリーダーシップの原型を開発経済学の泰斗が描く。
0053無名草子さん
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2021/12/24(金) 19:10:15.51
[「公共の道」に貫かれた後藤新平の仕事]
〔後藤は、資本主義が高度化するなかで重要になってくる「交通」「医療」「教育」という3つの「公共」の仕事を、全て行なっている〕

 1908年の第2次桂太郎内閣で逓信大臣兼鉄道院初代総裁になりますが、そこで
も単に鉄道を引くとかではなくて、その裏に公共性の精神があった。それは国境
を越えて世界に広がっていくということですから、やはり日本の鉄道は広軌でな
ければいけないと思ったわけですね。広軌改築論は政策論争としては敗北して、
その実現は後藤の薫陶を受けた総裁十河信二による、六四年の東海道新幹線開通
まで待たなければなりません。しかし後藤にとって、本当に広軌が日本にとって
必要かどうかというよりは、精神において広軌でなければいけないわけですよ。
日本国内の利益だけのことを考えて、あるいはもっと狭く地方利益だけを考え
て、原敬のような狭軌の路線で行くということは、彼にとってはやはり許しがた
いことであった。
 そこから、彼がどうして政党政治を否定したかという話とつながってくる。政
党政治というのは、薩長の連中から見れば、あれは薩長藩閥に対抗する「私」的
な党であり、個別利益しか反映していない。その政党に国政を任せられるかとい
う見方が薩長の連中にはある。後藤は後藤で、いま言ったように全体的な公共の
精神とか、全体的な文明の利益の推進から考えたときに、やはり政党は容認でき
るものではなかったということですね。

政治家がふつう考えているのは、自分のときにどう実現するかということです
けれども、多分後藤の発想には、自分が死んだ100年先、何世代かしたときに実
ればいいというぐらいの射程距離の長さがある。悲しいことに、日本の近代を指
導した薩長にも、それから後に出てきた政党政治の連中にもそういう発想はな
い。今どう実現するか、「現世利益」ですから。
0054無名草子さん
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2022/01/09(日) 14:50:59.77
創世の日 巨大財閥解体と総帥の決断 単行本 2022/1/7
江上 剛 (著)

敗戦 占領 財産没収――
東条英機、吉田茂、マックァーサーらとの運命的な関わり、
そして存亡の危機に財閥総帥が夢見た祖国の未来とは!?
疲弊した現代日本を逆照射する歴史経済巨編!

「日本が戦争に負けた時、GHQという占領軍がね、傍若無人に振舞ったのよ。日本人は戦争に負けて、それに従うしかなかった。それは現在も続いているのでしょうね」 (本文より)

花浦久兵衛は父の弥兵衛が明治維新後に設立した花浦財閥総帥を受け継いだ。1945年の敗戦後、GHQ主導による財閥解体の危機に直面し、苦悩する久兵衛。
やがてGHQ参謀第二部のキャノン中佐率いる一団が花浦邸を接収し、傍若無人にふるまい、屋敷は滅茶苦茶にされてしまう……。花浦財閥存亡の危機に、久兵衛が下した決断とは?
0055無名草子さん
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2022/01/10(月) 22:10:43.97
日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE (講談社+α新書) 新書
我々の中東のイメージを塗り替える、「日本以上に進んだ社会」を目の当たりにします。
たとえば、ドバイはペルシャ湾岸地域最大の海上輸送ハブ。中東一円へのゲートウェーでもあるUAEは、商圏として中東・アフリカという将来性豊かな広大な後背地を擁しています。欧米のビジネスマンはイスラム世界、アフリカ大陸へのアウトリーチの準備に余念がありません。「中東=物騒」というイメージがあるばかりに、日本人だけがこのチャンスを逃してしまうのは大きな損失です。
大国の実像に目を向け、歴史と未来が一冊で学べる本!
0056無名草子さん
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2022/01/15(土) 18:31:11.14
和辻哲郎文化賞
白川方明『中央銀行 セントラルバンカーの経験した39年

日本銀行のみならず中央銀行という存在自体の意義や役割を論じる書。

著者が総裁の任にあった5年間(2008-2013年)は内外で大きな出来事が頻発した時期だった。
世界的には、就任直後に発生したリーマンショックに端を発したグローバル金融危機、その後の欧州債務危機があり、国内では、長期にわたって与党の座にあった自民党から民主党への政権交代、短期間での自民党の与党復帰、その間発生した東日本大震災、消費税率の引き上げ論議など、まさに「激動の5年間」と言えるだろう。
それらの局面で著者がどのように考え、何を重視してきたか、判断の根拠となった事柄が理論的な分析とともに語られる。
0057無名草子さん
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2022/02/14(月) 13:55:37.48
望郷の道〈上〉 (幻冬舎文庫) 文庫 2013/5/17北方 謙三 (著)
時は明治、日本経済勃興期。小添正太は、己の才覚と度胸を武器に真っ直ぐ生きていた。藤瑠〓(い)は、悲壮な覚悟で家業の賭場を守っていた。二人が出会った時、波瀾万丈な運命の扉が開く。
婿養子に入った正太は、商才を発揮し稼業を拡大。だが、その隆盛を妬む者達の陰謀が二人を窮地に陥れる。愛する家族を守るため、正太はある決意を固めるが…。
失意の正太は台湾へ。心に虚無を抱えながらも、日々懸命に働く。そんな正太の前に、海を渡った瑠〓(い)が幼子を連れて現れた。再会を果たし活力を得た正太は菓子屋「七富士軒」を創業し、
商いの世界で熾烈な競争を繰り広げる。やがて頭角を現した正太は、ある想いを実現するために動き出すが―。日本人のものづくりへの情熱を謳いあげた感動巨編

前半は任侠小説なのである
驚いたのは、北方謙三にとって任侠小説という衣装は実に似合っているな、と、このとき初めて気がついたからである。
やがて正太は台湾に渡り、キャラメル工場を経営してその事業に邁進していくから、これは同時に、明治中期の台湾を舞台にした異色の起業小説でもあるのだが
(こちらのディテールも、波瀾万丈で超面白い)、任侠小説に限りなく接近した前半が、忘れがたい。
藤原審爾に『昭和水滸伝』という任侠小説の名作があるが、このジャンルの作品を近年では滅多に読むことがないので、北方謙三が書いてくれないものかと期待したことも思い出す。
任侠小説なんて時代遅れだ、と思っている人はぜひとも本書を読まれたい。これであなたの血が沸き立たないのなら、私も任侠小説の復権は諦めよう。

新高製菓(にいたかせいか)は、日本統治下にあった台湾・台北市に本社を置いていた製菓会社。佐賀県北山村(現在の佐賀市富士町)出身の菓子商森平太郎が創業した。
新高ドロップやバナナキャラメルなどで有名で、戦前は森永製菓、明治製菓と共に三大菓子メーカーとも江崎グリコを加えて4大キャラメルとも言われた
0058無名草子さん
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2022/02/25(金) 18:22:03.97
セブン・シスターズ―不死身の国際石油資本 (上) (講談社文庫) 文庫 1984/7/1
アンソニー・サンプソン (著

国際石油資本(こくさいせきゆしほん)または石油メジャーとは、資本力と政治力で石油の探鉱(採掘)・生産・輸送・精製・販売までの全段階を垂直統合で行い、
シェアの大部分を寡占する石油系巨大企業複合体の総称。1975年にアンソニー・サンプソンが著した「セブン・シスターズ」で一躍存在が知られることになった
スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(後のエッソ石油、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービル)
ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40% )
アングロペルシャ石油会社(後のBP)
スタンダード・オイル・オブ・ニューヨーク(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービル)
スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア(後のシェブロン)
ガルフ石油(後のシェブロン、一部はBP)
テキサコ(後のシェブロン)

一方、ロシアや中国などの主な国営企業7社の原油生産シェアが合わせて30%、保有する油田の埋蔵量でも30%と存在感を増してきており、
かつてのセブンシスターズになぞらえて、以下の国営企業7社を新・セブンシスターズと呼ぶ声もあがっている。
サウジアラムコ(サウジアラビア)
ペトロナス(マレーシア)
ペトロブラス(ブラジル)
ガスプロム(ロシア)
中国石油天然気集団公司(中国)略称:CNPC、中石油、ペトロチャイナ
イラン国営石油(NIOC)(イラン)
ベネズエラ国営石油会社(PDVSA)(ベネズエラ)
0059無名草子さん
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2022/04/01(金) 14:08:38.59
鉄の楽園(新潮文庫) 楡周平 (著)
日本にはまだまだ中国に勝てる武器がある
鉄道×教育を世界に売り込め!明日を志向する痛快企業小説
東南アジアの新興国・R国に、日本が世界に誇る鉄道インフラを売り込め! 四葉商事の相川翔平は、受注競争で中国に負け続きの現状を打破すべく秘策を練っていた。同じ目標を持つ経産省の官僚、
竹内美絵子は、日本の人材レベルの高さに目をつけ、斬新なアイデアを打ち出す。中国に勝つための鍵は、R国の次期首相に立候補したキャサリンだったーー。日本再生を予見する、希望溢れる企業小説

。かつては鉄道の専門学校として名を馳せた海東学園。過疎高齢化のあおりで経営破綻寸前のなか、リゾート開発を目論む中国企業への身売り話が舞い込む。一方、東南アジアの新興国・R国の高速鉄道受注に向け、
中国と熾烈な競争を繰り広げる四葉商事は、莫大な資金力の差で劣勢を強いられていた。その渦中、次期首相候補のキャサリンと面会。「国を変えるのは教育」と説かれ、ついには海東、四葉、そして経産省を巻き込んだ前代未聞の一大プロジェクトへと発展していく。しかし、その間にも中国による土地の買い占めは着々と進んでいた…。日本の未来を見通す痛快エンタメ企業小説!
0060無名草子さん
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2022/04/01(金) 14:19:24.07
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫) 文庫 2010/4/1
真山 仁 (著)
中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。開会式に中継される“運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、
若き中国共産党幹部・〓(とう)に拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事に繋がりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか―。時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作。
衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋と〓(とう)は、徹底的な補強工事を決意し、
最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。不和を乗り越え、“希望”を手に突き進む二人の夢―世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか?中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント
0061無名草子さん
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2022/04/02(土) 17:29:59.15
武器輸出と日本企業 (角川新書) 新書 2016/7/10
望月 衣塑子 (著)
武器輸出三原則が事実上の撤廃となった。防衛省は防衛装備庁を発足させ、資金援助や法改正の検討など、前のめりに突き進む。一方で、防衛企業の足並みはそろわない。なぜか?三菱重工や川崎重工など大手に加え、傘下の企業、研究者などに徹底取材。解禁後の混乱が明かされる

マスコミではほとんど報道されない軍需産業の実態を本書で知り、唖然とする。日本の製造業の上位企業のほとんどが軍需企業でもあるのだ(輸送機械、産業機械、通信機器、ITサービスなど)。武器輸出解禁はこれら企業のかねてからの悲願であり
、1967年策定された「武器輸出三原則」(紛争当事国および紛争の恐れのあるに対する武器輸出を認めない)の緩和を求めて、業界を挙げて自民党防衛族などに働きかけてきた。その結果、民主党政権に緩和の方針が定められ、第二次安倍政権下の2014年4月に緩和が閣議決定された。
これにより「紛争当事国になる恐れのある国」は禁輸の対象から外された。イスラエルや中東諸国への輸出にも事実上制限がかからず、
紛争に加担する可能性が高まったことになる。さらに防衛省の外局として防衛装備庁が2015年10月に設置され、武器輸出の旗振り役を担っている。日本における大規模武器展示会「MAST Asia」の毎年の開催は、軍需産業業界のショールームでもあるのだ。
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垢版 |
2022/04/29(金) 11:23:04.48
酒井 隆史(。
2012年、『通天閣 新・日本資本主義発達史』で第34回サントリー学芸賞受賞

将棋の王様・阪田三吉の軌跡と大大阪の空間性、新世界の荒廃と飛田遊廓、ジャンジャン町の隆盛。産業資本と大阪政界の思惑の一方で、借家人同盟、野武士組、女給たちが立ち上がる……塔のみえる場所で、人々は彷徨い、遊び、闘い、そして何を生んだか?圧倒的密度で描く、大阪ディープサウス秘史!
0063無名草子さん
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2022/04/29(金) 11:35:18.82
第4回新田次郎文学賞受賞
幕末「円ドル」戦争 大君の通貨 (文春文庫) 文庫 – 2003/3/7
佐藤 雅美 (著)

幕府崩壊の真実とは――。
徳川幕府の崩壊は、薩長の武力のみにあったのではなく、もう一つの大きな要因は通貨の流出にあった、と言われている。日本と諸外国の金銀比価の違いから生じたもので、違いを知らなかった日本人の無知のせいだと説明されているが、それは本当なのか。
ペリーの来航以来、初めて世界経済の荒波に見舞われた日本、一儲けを企むアメリカの駐日公使ハリス、イギリスの初代駐日外交代表オールコック、通貨問題をはじめとする外国問題を一人で担当していた水野筑後守忠徳たちの姿を、赤裸々に描く傑作歴史経済小説。
85年に本書で第4回新田次郎文学賞受賞。朝日・日経など各紙の書評で大絶賛された話題の書。
0064無名草子さん
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2022/04/29(金) 11:42:21.97
薩摩藩経済官僚 回天資金を作った幕末テクノクラート (講談社文庫)佐藤雅美 (著)
不可能に挑戦し、回天の事業を成し遂げた男。瀕死の薩摩藩経済を立て直した男の経営手腕――膨大な額にふくれあがった借金を、すべて踏み倒す。この役目を誰にやらせるか?
思案に暮れた島津重豪(しげひで)は、茶坊主の調所(ずしょ)を大抜擢、駄目でもともとと、大坂に派遣する。回天の事業は、まさにこの時はじまった……。
地位も財力もない身で、瀕死の薩摩経済を再建、維新の胎動に挑戦した、不屈の男の経営手腕を描く長編。

幕末「住友」参謀 広瀬宰平の経営戦略 (講談社文庫
倒産・乗っとりの危機を救った参謀の大戦略とは何か、その全容を描いた歴史経済小説。危急存亡の事態をいかに打開したのか? ――巨額な借金と経営乗っとりの大ピンチを救った、野性あふれる参謀の戦略とは何か? 
その男・広瀬宰平は、住友の礎である別子銅山を守りぬくため、幕府を相手に、一歩も引けをとらぬかけひきを展開する。内にむかっては、膨大な金利支払いを解決するため、大胆な経営体制を敷く。危急存亡に対処した手腕を描く

!主殿の税 田沼意次の経済改革 (講談社文庫)
財政再建にとりくんだ老中の「志」とは何か。意次の読みの深さと卓抜した行動力の秘密。通説をくつがえす歴史経済小説――十代将軍・徳川家治の、日光東照宮参詣費用20万両を、
いかに捻出するか。この難事を克服した田沼意次は、次第に逼迫する幕府財政を立て直すため、新しい「事業」に着手する。だが意次の前には、反対勢力の厚い壁が……。賄賂の卸問屋といわれた田沼意次像を打ち破り、財政再建に懸けた老中の「志」を描く、歴史経済小説。
0065無名草子さん
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2022/04/29(金) 12:38:07.72
政商伝 (講談社文庫) 文庫 – 1996/3/1
三好 徹 (著)
政治家と結託して利権をあさった6人の政商たち。覆面の政商・三野村利左衛門、薩摩の鉅商・五代友厚、王国の鍵・岩崎弥太郎、冒険商人・大倉喜八郎、ちょんまげ政商・古河市兵衛、走狗の怒り・中野梧一。激動の幕末・明治を生き抜いて財を成した政商たちの生涯を、著者独自の視点から徹底研究した評伝集。
0066無名草子さん
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2022/05/20(金) 01:50:04.22
金環蝕 (岩波現代文庫) 文庫 – 2000/6/16
石川 達三 (著)

時代は高度成長期,総裁選をめぐり巨額の買収が与党内で起こった.その穴埋めの政治献金を得るため,ダム建設の入札が,あるからくりとともに推し進められた….
政界・財界・官界を舞台にした一大疑獄と,野望と欲に取り憑かれた人々を活写し,政治腐敗,国費の濫費に対する国民の怒りを喚起した問題の長編小説.
九頭竜川ダム汚職事件」がモデル
佐高信解説
0067無名草子さん
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2022/05/20(金) 01:51:36.29
7回 渡辺淳一文学賞 
35回山本周五郎賞候補第
43回吉川英治文学新人賞候補
灼熱。。。葉真中顕

沖縄生まれの勇と、日系二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠いブラジルで出会った二人は、かけがえのない友となるが……。第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し
、多数の死者を出した「勝ち負け抗争」。共に助け合ってきた人々を駆り立てた熱の正体とは。分断が加速する現代に問う、圧倒的巨篇

明治から昭和にかけ、貧しかった日本は、過剰人口を輸出します。当初はアメリカに移民を送り出すのですが、「黄禍論」が台頭。日本人の移民が不可能になります。そこで次に狙ったのが、南米とりわけブラジルでした。
 農家の長男は家を継ぎますが、次男や三男は故郷を出なければならない。どうせなら異国で一旗揚げたい。こうした人たちが、日本政府の国策に乗ってブラジルに渡りました。ブラジルのコーヒー農園で働けば、
すぐに故郷に錦を飾れると聞かされていたのですが、
そこに待っていたのは、奴隷同然の苛酷な労働でした。夢を抱いて移住した人たちは、苛酷な現実を前にして、「日本に裏切られた」「日本に捨てられた」と恨むようになります
 しかし現地のブラジルでも日本人に対する排斥意識が高まり、「ジャポネース」と呼ばれて差別されるようになると、次第に自分たちが日本人であるという意識が強まります。
 さらに日本が連合国を相手に戦争を始めると、人々は見事に帝国臣民になっていきます。日本国内の人々にまして、精神の上で大日本帝国の臣民になり、日の丸を掲げ、教育勅語を暗唱。天皇の御真影を飾るようになるのです
 こういう人々の心の動きは、「遠隔地ナショナリズム」と呼ばれます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0068無名草子さん
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2022/07/22(金) 01:43:09.60
日本の産業革命――日清・日露戦争から考える
講談社学術文庫

製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか? 本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。
日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?
明治の国家目標「殖産興業」はいつ、なぜ、どのように「強兵」へと転換したか
製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか? 本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、
構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する
0069無名草子さん
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2022/07/22(金) 01:44:30.10
明治維新史 自力工業化の奇跡 (講談社学術文庫)
幕末から維新、そして明治へ。めまぐるしく展開した幕末・維新の四半世紀は、近代国家日本の揺籃期であり、その光と影は現代にまで続いています。では、この時代の実相とはどのようなものだったのでしょうか。
本書は、黒船来航から西南戦争まで、複合的な要素を内包するなかで、近代国家のありようを模索した激動の時代を、政治や社会、文化の側面を丁寧に整理するとともに、経済・産業面の実像を精緻な論により描き出した、他に類のない重層的な明治維新通史です。
原本刊行後、一般読者の根強い支持を受ける一方、研究の基本文献としての評価も高い、日本経済史の碩学ならではの名著を、今回、本文庫のために全面的に手直ししています。
「明治150年」の今年、近代国家・日本を問いなおし、また、我々が直面する諸問題を歴史を遡って考えるための必読の一冊です。
〔原本:1989年、小学館「大系 日本の歴史」12巻『開国と維新』〕
0070無名草子さん
垢版 |
2022/07/22(金) 01:45:42.30
鉄から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)

文明を支えた権力・文化・富の象徴
鉄を制する者が天下を制す!
鉄を制する者が天下を制する。日本の歴史を切り開いてきたものは、大陸伝来の製鉄技術だった。
大和朝廷権力の背景にある鉄器。生産力を飛躍的に発展させた鉄製農具。鋳造鍛錬技術の精華、美術工芸品と日本刀。天下の覇者を決した鉄砲。近代国家建設の象徴、官営製鉄所の創業――。
考古学・民俗学・技術学を駆使し、〈鉄〉と日本の二千年を活写する
0071無名草子さん
垢版 |
2022/08/08(月) 20:39:21.07
エネルギー(下) (講談社文庫) 文庫 – 2010/9/15
黒木 亮 (著)
国際経済小説の旗手による資源ビジネスの最前線
石油の一滴は、血の一滴か、それとも市場の玩具なのか!
大手商社・五井商事の金沢明彦は、イラクで原油取引の交渉中、サハリンの巨大ガス田開発へ異動を命じられる。
下位商社トーニチ役員の亀岡吾郎は、通産官僚と結託してイランの「日の丸油田」をブチ上げ、米系投資銀の秋月修二はエネルギー・デリバティブで中国企業をカモろうと企む。国際資源ビジネス最前線。

誰が日本のエネルギーを確保するのか?
商社マンたちが挑む、サハリンLNGと中東原油
サハリン巨大ガス田開発のパイプライン入札が始まった。しかし、プロジェクトは、環境保護団体やロシア国民の反対運動に直面する。原油価格は天井知らずに高騰し、秋月の術中に嵌った中国系燃料商社の損失は雪だるま式に膨らむ。一方、イランの「日の丸油田」は、米国の対イラン制裁の荒波に直撃される。

高騰する石油市場で蠢く投資銀行とヘッジファンド
エネルギー・デリバティブで中国企業をカモれ!
プーチンが、サハリン巨大ガス田開発の予算超過に激怒。クレムリンの攻撃犬と呼ばれるロシア人官僚や石油メジャーに恨みを抱く英国人父子の介在で、
プロジェクトは窮地に。トーニチを辞した亀岡はイランの「日の丸油田」を救おうと奔走する。政治と市場に翻弄される男たちの野望と挫折を描く、大河経済小説。
0072無名草子さん
垢版 |
2022/08/08(月) 20:40:57.73
島のエアライン 下 (毎日文庫) 文庫 – 2021/11/1
黒木 亮 (著)
人口15万人の島が、85億円の空港を建設し、自前の飛行機を飛ばす!?
たった一機で、地方の生活、医療、観光を支える、熊本・天草の小さな航空会社の苦難と挑戦の物語。異色の〈実名〉ノンフィクション・ノベル!
天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現に向け、動き始める。議会の反対派、一部地権者などを数年がかりで説得し、建設工事が始まるが、
予定される路線の厳しい採算性とおりからの航空不況で、就航する航空会社が見つからない。熊本県庁は「7人のサムライ」を起用し、独自の航空会社立ち上げへと舵を切る。果たして「島のエアライン」は、国の審査に合格し、九州の空へ飛び立つことができるのか!?

「命をつなぐ島ん飛行機ば守れ!」――圧巻の完結扁!
地方自治体が独力で経営する日本初の定期航空会社「天草エアライン」。開業4年目から業績が急降下。運転資金も底を尽き、倒産が現実味を帯びる。地域の医療も支える「島のエアライン」を関係者たちはどう救うのか!?
重整備や故障、乗客の減少、人材流出など、次々とトラブルに見舞われる。民間航空会社から社長を招き、新路線も開設するが、思うような効果は上がらない。倒産も視野に入るなか、関係者たちは"島の翼"を守るため、それぞれの持ち場で奮闘を開始する。
0073無名草子さん
垢版 |
2022/08/08(月) 20:49:04.11
マグマ (角川文庫) 文庫 – 2009/8/22
真山 仁 (著)
外資系投資ファンド会社勤務の野上妙子が休暇明けに出社すると、所属部署がなくなっていた。ただ1人クビを免れた妙子は、支店長から「日本地熱開発」の再生を指示される。なぜ私だけが?その上、
原発の陰で見捨てられ続けてきた地熱発電所をなぜ今になって―?政治家、研究者、様々な思惑が錯綜する中、妙子は奔走する。世界のエネルギー情勢が急激に変化する今、
地熱は救世主となれるか!?次代を占う、大型経済情報小説

プリンス
真山 仁 (著)
民主主義は、国を豊かにし、明るい未来をもたらすのか。人気シリーズ『ハゲタカ』で、“お金は人を幸せにするか”というテーマを現代社会に投げかけた著者が、“民主主義は人を幸せにするか”というテーマに挑む渾身の1冊。軍事政権下の東南アジアの国・メコンから
日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合い、意気投合した。祖国メコンの民主化をめざして、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。
しかし、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国したその時――。アジアの「ラストフロンティア」メコンをめぐる大国の、真の目的とは!?
 国際政治の残酷な現実と対峙することになったピーターと渉の行く手には、何が待ち受けているのか。渦巻く陰謀、虚々実々の駆け引き……
0074無名草子さん
垢版 |
2022/08/08(月) 20:54:27.46
ハゲタカ 5 シンドローム(上) (講談社文庫)
真山仁 (著)
2009年、ハゲタカと呼ばれた世界的な企業買収者・鷲津政彦は、原子力発電所を建設する民営会社の株を買収に失敗。財・政・官がもつれあう、
権力構造の複雑怪奇さを思い知る。その2年後。リベンジを賭け、総本山「首都電力」に買収を仕掛けようとした矢先の2011年3月。東北を未曾有の地震、津波、最悪の原発事故が襲う
。官邸は迷走し、首都電が責任回避に奔走するばかり。原発メルトダウンの危機は確実に進行する。表向き救世主として振る舞う鷲津は、
けっして本当の狙いを明かさない。原発事故の危機のカウントダウンと、ハゲタカ鷲津の巨大買収劇が、同時並行で進む、リアル金融サスペンス。驚愕と感動の結末へ向かう!

トリガー【上下 (角川文庫
2020年7月24日夜、東京オリンピックがついに開幕した。現役検事ながら馬術競技韓国代表のキム・セリョンは五輪直前、3度も凶漢に襲われ、ある不正に関する極秘捜査を止めるように脅されていた。
5月に入ってからは在日米軍女性将校と北朝鮮の潜伏工作員の変死事件が相次いで発生。3つの事件の裏には、在日在韓米軍に関するある謀略が蠢いていた――。東アジアの安全保障を根底から覆すパンドラの箱が、いま開かれた!
0075無名草子さん
垢版 |
2022/10/06(木) 11:21:09.13
第2回城山三郎経済小説大賞
ピコラエヴィッチ紙幣―日本人が発行したルーブル札の謎 単行本 2009/10/1
熊谷 敬太郎 (著)
島田商会が極東ロシアの小都市で発行していた紙幣「ピコラエヴィッチ」は人々から歓迎され、ロシア人社会に深く浸透していた。
しかし、永遠にも続くように思われたそのシステムは、当地の鮭鱒漁の不漁と共産革命の嵐によって大きな悲劇へと発展する。
「通貨とは何か?」「経済とは何か?」を問う問題作
一九一九年秋、印刷工の黒川収蔵は紙幣印刷のため極東ロシア領の小都市尼港(ニコラエフスク・ナ・アムーレ)にある島田商会に派遣される。
当地最大の日本企業・島田商会の発行する紙幣「ピコラエヴィッチ」は、下落の激しいルーブル札を補完し、町の産業を支える紙幣として当地の人々の生活に深く根付いていた
新紙幣の印刷は、美しいロシア娘オリガの協力で進められ、いつしか二人には恋愛感情が芽生えていった。ようやく紙幣の印刷が完成に近づいた頃、
町には四〇〇〇人を超える赤軍過激派が押し寄せる。ロシア人有力者たちは次々に処刑され、やがてその魔手は日本人にも向けられる。外界からの援軍を得られない厳寒の尼港で、およそ七五〇人の日本軍民は悲壮な覚悟で徹底抗戦を試みる。
幸田真音氏
テーマを発掘する目の確かさと、一途なほど真摯な姿勢が伝わってくる。歴史経済小説の大きなチャレンジといえる作品。
佐高信氏
城山三郎が存命だったらこの作品を熱烈に推薦したのではないか。この作品を推すことのできる充実感、満足感をじっくり噛みしめた。
高杉良氏
興趣尽きないストーリーの見事さに感服。経済小説が時代を切り取り、時代を超えて読み継がれていくことを、本作品は実証するに相違ない。
0076無名草子さん
垢版 |
2022/12/22(木) 15:53:53.80
鉄から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)
文明を支えた権力・文化・富の象徴
鉄を制する者が天下を制す!
鉄を制する者が天下を制する。日本の歴史を切り開いてきたものは、大陸伝来の製鉄技術だった。
大和朝廷権力の背景にある鉄器。生産力を飛躍的に発展させた鉄製農具。鋳造鍛錬技術の精華、美術工芸品と日本刀。天下の覇者を決した鉄砲。近代国家建設の象徴、官営製鉄所の創業――。
考古学・民俗学・技術学を駆使し、〈鉄〉と日本の二千年を活写する

日本の産業革命――日清・日露戦争から考える
(講談社学術文庫) 石井 寛治
日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?
明治の国家目標「殖産興業」はいつ、なぜ、どのように「強兵」へと転換したか
製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか? 本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、
構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する

。明治維新史 自力工業化の奇跡 (講談社学術文庫) 文庫 2018/4/10
石井 寛治 (著)
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