寺院の参拝作法
一般的な寺院の参拝作法の流れは以下の通り。(但し、日蓮宗・法華宗系や浄土真宗などの宗派の作法は除く)
御経に関しては、特に密教寺院(真言宗や天台宗の寺院)の寺務所へ行けば、
勤行次第(お勤め用の御経の経本)があるので、そういった寺院で入手すれば詳しく分かりやすくて良いです。

・参拝作法の流れ
普礼真言→懺悔文→発菩提心真言→三昧耶戒真言→願い事を述べる→開経偈
→御経→諸御真言(本尊や脇侍などの仏尊の御真言を唱える)→願い事を述べる
→回向文→(願い事を述べる)→普礼真言

・普礼真言等の各御真言については後述する。

・懺悔文や開経偈などは上述のように勤行次第の経本を入手して、それを見ながら唱えると良いです。

・御経については、般若心経が基本中の基本で、日蓮宗・法華宗系や浄土真宗以外のどの宗派でも唱えます。
また、時間があれば観音経(普門品)も唱えておく方がより丁寧で良いです。(浄土真宗以外の宗派では観音経は唱えても大丈夫です。)
また、寺院によっては般若心経・観音経(普門品)だけでなく特別な御経も唱えている場合もあるので、
その場合はその寺院にある勤行次第の御経の経本の通りに唱えると良いです。

・寺院によっては特別な参拝作法があり、
例えば、生駒聖天宝山寺の「生駒山寶山寺歓喜天拝礼作法」、
待乳山聖天本龍院の「大聖歓喜天礼拝作法」などの参拝作法の経本があります。
(これらの寺院では参拝者用にそれらの経本が御堂に備え付けられています。)
また、歓喜天尊(聖天尊)の一般的な参拝作法の経本では、
「大聖歓喜天拝礼講式」が御経の経本が売られている書店や仏具屋で
市販されて入手できます。

・回向文の後にも願い事を述べる場合もありますので、 その箇所でもしておくと丁寧です。