>>25
そうね、こんなんでどう?

・状況を想像するには情報が足りない。多少無駄だと思っても
中世かファンタジーかわからんけどももっと世界観を伝えるだけの
情報が欲しい。この手の物はとにかく世界観をさりげなくイヤミ
なく伝えるかが重要。特に掴み。そこで読者を引き込め。

・一文の中に含める情報大杉、一文永杉。読み手がすんなり
取り込めるところを見定めて、文を切る。

俺ならこうする↓

 ニャンニャン歴一〇二三年、小高い丘に建つ石造りの城郭を月光が照らし、その輪郭はいつものように白く輝いている。一方、いつもならば賑やかな晩餐の声で満たされるはずの城内は枯れ井戸の奥底のように静寂に支配されていた。
 城郭に掲げられているワンワン帝国の威厳を示す赤地に金色の獅子が描かれた帝国旗は旗棒の半ばまでしか上がっていない。
 獅子王ノル王の崩御。
 三七年もの間王の座についていたが、病床に伏して五年、ついに獅子王がアストラル界へと導かれた。三人の王子をはじめ、宰相から給仕係、さらには宮廷奴隷に至るまで、王のアストラル界への旅立ちを静かに祈る。喪に服した城内は水を打ったかのように静まり返っていた。
 第三王子ケド、王位継承権第二位の彼は、寝台の上に眠れずにいた。彼の十六年の短い人生の中でいまだ感じたことのなかった重苦しい雰囲気。暗い湖水の水にでも変わってしまったかのような重い城内の空気に窒息してしまいそうだと、彼は眠れぬ意識の中思う。
 ケドの部屋の戸を叩く音が静寂を破った。
「ケド様、失礼いたします」
「誰だい? こんな夜中に僕をたずねてくるのは」
 木製のドアが軋みながらゆっくりと開く。開いたドアの前には、白いレースのカチューシャを付け、黒でまとめられた給仕服の少女が静かに立っていた。金色の髪を後ろでまとめ、大きな緑の眼(まなこ)をケドに向けている。スッとのびた鼻の下には、桃色の薄い唇が潤む。
「君は確か、ヘネテト兄さんの……。なるほどね。さぁ、僕のベッドにお入り」
「ちがいます。ヘネテト様がお呼びです」
「なーに、照れることはないさ。次期の王になる身だ。私に尽くせば

話が変わっちゃったので、やめた。