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僕が君の文章を評価する

0001名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2010/09/30(木) 11:36:40
します。
0067名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2010/10/04(月) 19:10:28
──ほんのひと時、懐かしい夢を見ていた。
われに返り、長椅子の背もたれから身を起こそうとしたけれど、身体は真綿に厚く包まれたように、熱をもち重く、言うことをきかなかった。
やっとのことで頭だけをもち上げ、ぼんやりと前を見る。小さな庭園にそぐぐ日ざしは先刻よりすこしだけ緋色を増して、草木と花々とにやさしい陰影を与えていた。
「お目覚めですか」と、やわらかな声で囁かれた。わずかに首を動かして見ると、長椅子の隣にはかるくこちらに身をあずけている君。
「ああ、……ごめん、少しうとうととしてしまったようだよ」ややかすれたけれど、まだどうにか、普段どおりの声を出せたことにほっとした。
「きっとお疲れなのでしょう。もうお休みになってはいかが?」彼女は穏やかに笑んで、僕の肩にそっと手を乗せた。
──不意に、その言葉に胸を揺らされてしまって、涙があふれそうになる。
僕はそれをどうにかこらえて、彼女の手に自分の手をかさね、
「……いいや、こうして君と居るのは久しぶりだからね。眠ってしまってはもったいないよ」と笑いかえしてみせた。
ほんとうに久しぶりだ。ここに移り住んでから、こんな時間を持てたことは数えるほどもない。
いま夢に見た、あのころ。あの懐かしい、小さな楽園では当たりまえにあった、ふたりだけのひと時。
それを、その先もずっと続けてゆくために僕は、できもしない色々なことを必死にやろうとしていたはずなのに。
0068名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2010/10/04(月) 19:10:36

ふたたび庭園を眺める。彼女が丹精こめて造りあげた庭。王宮にそぐわしい壮麗さはないけど、
ここには優しさと慈しみが満ちて、木々は瑞々しく繁り、花々は可憐に咲いている。
世話をしたものの心を映したようで、ほんとうに、うつくしい。
そのことを君に伝えたかったけれど、僕の思考はすぐに散り散りになってしまい、うまく言葉にならなかった。
ああ、もうじき陽が暮れる。空が焼ければ、赤く染めあげられたこの庭はまた違った、胸にせまるような姿を見せてくれることだろう。
それを君と見たい。その光景に、君はどんな表情をするだろうか。それを、見たくてたまらない。
なのに、そんなことさえ僕には叶えられない。
借りものとはいえ一国を手にしても、たとえそれをいくらほしいままにしてみても、そんな些細な望みさえ叶えられない。
なんて滑稽なことだろう。こんな無力な男が、地上の楽園を築いてみせるなんて、なんて厚顔だったんだろう。
……けど、見たかったんだ。なんの苦悩も災厄もない世界で、君の翳りない笑顔が見たかった……見たかったなあ……。
気がつくと、庭園の風景は滲みぼやけてしまっていて、僕は幾度かまたたいた。


懲りずにもう一発。これも切り抜きなのでところどころ意味がわからないと思いますが、気にしないでください。
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