一生懸命英会話の練習をする人たちがいる。彼らは3年5年という歳月をかけて
英会話に上達するが、それによって決して知的レベルが上がっているわけではない。
英会話が上手にできるというだけだ。 小説も3年~5年の歳月をかけて練習をすれば
一定レベルの小説は書けるようになると思う。こちらも同様に知的レベルが上がる
ことにはならない。
 結果としてどういうことになるかというと、英会話ができるけれども下働きの仕事
になる。小説は書けるけれどもやはり下働きの仕事になる。

これとは別のアプローチがあると思う。英会話力は後で適当についてくればいい。
むしろ高度な英語が読めるように訓練を積むという方法だ。具体的には3年で英文学
を100冊読もうというような目標設定になる。
 小説でいえば、小説を書ける筆力を目指すのではなく、出来事を書き留める力
あるいは書いて考える力をつけるということになる。つまり雑文を書く力を養う。