小説書こうと思ったけど一行も書けない。
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そんなもん読んで書けるようになるなら全ての人間が小説を書いてる とりあえず学校でヒロインと出会うところまで書いた。
それからマジで思い浮かばへん。 北白川の憂鬱
北白川の老舗喫茶店「サニーデイ」。陽だまりのような温かい店内は、いつも学生たちの憩いの場となっていた。その一角で、京大生の田中健太は、小説の執筆に挑んでいた。しかし、机には白紙一枚。一行も書けない。
健太は、大学入学以来、小説家になることを夢見ていた。しかし、いざ書き始めようとするとなぜか筆が止まってしまう。周囲の学生たちは、読書や議論に夢中になっている。健太は焦りを感じながらも、何も浮かばない。
そんな健太の視界に、ふと一人の女性が飛び込んできた。ロングヘアにサングラスをかけた彼女は、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせていた。健太は思わず見とれてしまう。
女性は、カウンターでコーヒーを注文し、一冊の小説を取り出した。健太は、彼女が小説家なのだと直感する。そして、その小説が、健太の創作意欲を刺激する。
「よし、俺も書いてやる!」
健太は決意を固め、再びペンを手に取った。女性が読む小説を盗み見ながら、健太は自身の物語を紡ぎ出す。
健太の小説は、女性が読む小説とは対照的に、コミカルで軽快な内容だった。しかし、そこに込められた健太の情熱は、女性にも伝わってくる。
女性は、健太の小説にすっかり夢中になり、ページをめくる手が止まらない。そして、読み終えたとき、彼女は健太に微笑みかけた。
「あなたの小説、とても面白いわ。私も小説家を目指しているの。いつか一緒に作品を発表しましょう。」
健太は、女性の言葉に驚きと喜びを隠せない。夢中で小説を書いていたことを忘れて、ただただ彼女を見つめる。
「ねえ、あなたって名前は何ていうの?」
女性は、健太に尋ねた。
「健太だよ。田中健太。」
「よろしく、健太くん。私の名前は、桜井美咲。」
健太と美咲は、互いに握手をした。その瞬間、二人は運命を感じた。
北白川の陽だまりの中で、二人の新たな物語が始まった。健太は、美咲というミューズを得て、次々と小説を生み出す。そして、いつの日か、二人は夢に見た小説家としてデビューする。
あの日、北白川で一行も書けずにいた健太は、今では自信に満ち溢れた作家となっていた。そして、その原動力となったのは、偶然出会ったミステリアスな女性、桜井美咲の存在だった。