俺の名前は○○
今思えば、不思議な体験だった。

あの夏休みの事である。
僕は長野に住んでいて、近くに山があり、地図にも載ってない神社があった。
そこの神社の巫女さんとは幼馴染みで、よく朝にその子の顔を見に神社に行っていた。
ただ、週に一度か二度、神社にいなかった時があって、その時はお休みかな?って思ってた。

「おいおい、また休みか?w」
「違うわよ。ちょっと用事があるの」

今度の水曜日は神社にいないから。
そう言って彼女は、悲しそうな表情でこう言った。
「ねぇ、○○。私が急にいなくなったらどうする?」
「そうだなぁ・・・何でそんな事を聞くんだ?」
「いや・・・とりあえず言ってみたの。」
「うーん。唐突に言われても困るよ。」

この頃から、俺は読めていた。
今度の水曜日からいなくなるんだなと。
なんだかそう思うと寂しかった。
その日の夜は、怖くて寝れなかった。
急にいなくなるのを考えられなかった。
とりあえず俺は、何かあったのかと思い、巫女さんの家族や、友達に色々聞いてみる事にした。

皆「知らない」の一点張り。
ただ、有力な情報が一つ。
ここ最近、巫女さんは、よく「体調が悪い。」と言って、保険室に行くようになったらしい。

何かの病気なのだろうか?