保健室3

次の日、保健室を覗いてみた。
誰もいない。
仕切りカーテンを開けた。
彼女がそこのベットに腰かけて、服を着替えていた。
「あっごめん」
「すけべ」
「ちっ違うよ、物音ひとつしなかったのでいないと思ったんだ」
カーテンの向こう側で彼女が笑った。
「わざとじゃないよ」
「さあ、どうだか、ますます怪しい」
「違うってば」
「ふーん、そうしとこうか」
「何だよそれ」

光が彼女の体のラインのシルエットをカーテンに映し、俺は綺麗だなと思った。
そして彼女は言った。
「もうカーテンを開けていいよ」