母親が迎えに来た時、彼は喋り疲れたのか茫然自失状態だった。
年老いた小柄な母親に連れられて、ふらふらと帰っていく彼を見送りながら、
私の心は締め付けられた。
いつか彼が私のことを思い出してくれたら、その時私は言おう。
私は世界のおきての代表なんかじゃない。ただの罪深い弱い人間に過ぎないのだと。
私は君を許す、君もどうか私を許して欲しい、と。
窓ガラス越しにまたたく星を見上げながら、どうかその日が早く来ますように、
と私は祈った。

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連投規制に引っかかりました。投稿できなかったら一旦やめます。
どうか懲りずにお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m