・古沢良太
恥をかくつもりで全部出す、批評家の目は捨てる。
自分の得意技で勝負する。会話シーンは元から上手かった。“困ったときの会話劇”
アイデアは後悔の積み重ね、ああしておけばよかった→次のアイデアに。
どの情報をどういう順番で見せるのかが重要。
必ずしも時系列にならなくても、見る人は意外とついてきてくれる。
ただし「ややこしいことを分かりやすく」を意識する。
<どのように着想を得ているのか>
自分の場合、何もしなくてもいつも出てくる。そして上手にパクる。
つまらないものを見たとき「こうすれば面白くなるのに」と考える。
例えばシリアスものならコメディに変えたらどうなるか、など。
普段の生活のなかで心が動くこと(笑ったり泣いたり怒ったりすること)を大事にする。
何故ぼくは今、笑っているのだろう、怒っているのだろうと考える。
頭に来たときも、自分の心を分析してみる。
<キャラクターについて>
ストーリーよりも大事なのはキャラクター。
ストーリーはそのキャラクターを魅力的に見せるためのもの。
細かく設定してたくさん考えて人物像を作り上げていく(履歴は作らない)。
脚本に書き込まなくても、その登場人物の癖や仕草も考える。
当て書きすることも多く、キャスティングされた場合その役者からイメージをもらえる。
ただ、当初決めた設定がそのキャスティングに引っ張られすぎないように注意する。
<セリフについて>
セリフはセンス。
説明セリフを言わせなければいけない場面が必ずある。
その時にただ言わせるのではなく、キャラクターの感情(怒りながらなど)に乗せて書く。
<脚本家を目指す人へ>
とにかく自分が今一番大事にしているものを書く。
これがダメなら辞めるくらいのものを全力で出す、出し惜しみしてはいけない。
書きたいものがなくなったらどうしようなんて心配はいらない。
書きたいものがなければ辞めればいい、誰も困らない。

要点まとめたけどニュアンスはなかなか伝わらないと思う……。