一人でいる時の場面から二章を始めようと思います。
どうぞ批評してください。

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雨の日に、ドラム式洗濯機の前でゴワゴワという音を立てて、回っているのを私はなんとなしに眺めていた。
窓を見ると雨脚が強まって、先程のシトシト雨からサーッという雨音が聞こえてきた。空模様は暗かった。
このゴワゴワとした乾燥機の音と、サーッという音が混じり合って、私は何故かアフリカのサバナみたいな乾季と雨季を繰り返す土地の晴れた日を連想した。
アフリカのサバナなんて行ったことないけど、乾燥機と雨音と湿気が相まって、私にそのような乾燥した土地の風土を思い起こさせたのだろう。
今日は、大学の講義をすべて欠席して、一切部屋から出ずにいようと決めていた。大学の講義といっても木曜は三コマしかない。
今日の講義のなかに単位取得必須の教養課程の講義が一コマあるけどなんてことない。欠席一が付くだけで、あとで清水にノートを見せて貰えば、
試験はパスできるだろう。必修課程を休んででも、私には精神的な休養が必要だった。
都会に暮らしていると物事が目まぐるしく変わって、時々立ち止まって考えないと心労が祟って身体を壊しかねない。