一行リレー チャンドラーになったつもりで
いくら他に依頼が無かったからといって、引き受けるべきではなかった。成田でその思いは一層強くなった。 ┌─┐
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.l lヽ ―' ヽ i ./ ヾ | アパートの壁にはコーマンと書かれていた。コーマンって!と仰け反りながらマーロウは叫んだ。 学食の壁にはアーナルと書かれていた。アーナルって!と仰け反りながらマーロウは叫んだ。 どれも大した味ではなかった。食感も剥がれた漆喰のようだった。 明日もう一度来て下さい、本当のスライスって奴を食べさせてあげますよ シンプルな料理は下準備にどれほど時間をかけるかで味がまったく変わると、
どこのバーかは憶えていないが、そんな風に言っていたバーテンのことをよ
く憶えている。 明日もう一度書き込んで下さい、本当の一行リレーって奴をみせてあげますよ 本当の一行リレーなんてものがあるとも思えないが、残念なことに私には時間はいくらでもあった。 マーロウが男のなかの男とかいう奴は本当に小説読んだことあるんだろうか? マーロウって酒と女が好きなリアリストってイメージなんだよな 「完璧なオムライスなどといったものは存在しない。完璧なケチャップが存在しないようにね。」 改変されているが、元の言葉はハリーライムの「完璧な死体などといったものは存在しない。完璧な人間が存在しないようにね。」 ふむ…随分細かくケチャップで文字を書けるものだ…私は学食のババアの技術に脱帽した ババアはカッサカサしていて チャンドラーの口の中の水分を全て奪う ここで一旦みなさまに説明しよう。チャンドラーとは… 白人と黒人の皮膚を繋ぎ合わせて移植されパンダと同じ模様にされたの 鼻先と目の回りが真っ黒なのはそういう訳なのね可哀相に