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【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ2
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0001スレ主 ◆GmgU93SCyE
垢版 |
2022/03/26(土) 05:59:14.75
※文サロの方が立てるのを失敗したので、同じ2としてこちらに戻って参りました。

【スレルール】
私が三つの単語をお題として出します。それを要素として用いて、Web小説を執筆してください。その作品に私がここで感想を書かせて頂いたり、作者の方々同士で作品への意見を述べ合うスレです。

⚫︎対象 作家を目指してる方・趣味で書いている方・創作に興味のある方

⚫︎制約 荒らし・誹謗中傷は禁止。

⚫︎ルール:ここで出されるお題を使ったら、必ずご報告ください。
 直接このスレへ書き込むのもOKですし、Web小説でもOKです。
 Web小説として書かれた場合、作品タイトルの下にこれをお願いします。

【タイトル】 小説のタイトル
【URL】 小説のURL
【指摘点】 特に意見が欲しい点。「なんでも」もOK
【感想希望】 甘口か辛口か

ルールは以上です。優しい心を持ってレスしましょう。
雑談等々もOK。作者の方々のコミュニティーとなれれば幸いです。

・姉妹スレ

【創作】このタイトルで小説を書きましょうスレ2
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1646785817/

前スレ(500以降は完全に荒らしのオンパレードになっています)

【創作】 三つのお題で小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1646163913/
0047みやぎ ◆V7n/LAPm.w
垢版 |
2022/03/31(木) 06:05:32.40
『青色に魅せられて』

 その日曜日は何も用事がなくて部屋にいた私は漫然と窓の外を眺めていました。大半が空で下部から三本のビルが伸びています。代わり映えしない光景に心は時を止めていました。
 薄い雲に覆われた空が本来の明るさを取り戻して水色に変わりました。目にした私の心が緩やかに動き始めます。イスから立ち上がって玄関に向かう途中でエプロンに気がつき、脱いだところに置きました。
 運動靴に片足を突っ込んで引き返し、ブラウスの上からベージュのカーディガンを羽織って財布をポケットに収めます。そのあとで少し考えてポケットサイズのウェットティッシュを手にしました。
 玄関ドアを開けてマンションを出ました。路上で顔見知りのお婆ちゃんに目礼して最寄りの駅へと行きました。券売機は無視してパスモで改札を抜けます。
 三番線の階段を上がり、ホームに設置されたイスに座りました。朝間もあって人は疎らでした。向かいのホームに新聞を読んでいる人がいました。耳にペンを挟んでいます。競馬でもあるのでしょうか。どこかで鳩が鳴いています。聞いていると和みました。
 取り留めのない状態のところに電車がきました。私は立ち上がって乗り込み、座席の端に座って正面の窓を何とはなしに眺めます。
 電車はゆっくりとした感じで走り出しました。車窓から見える光景は右へと流れていきます。街は遠のいて緑に浸食されてゆきました。
 小さな旅を感じてほんの少し浮かれる自分がいました。二十代後半の歳で恥ずかしくもあり、妙な気分です。
0048みやぎ ◆V7n/LAPm.w
垢版 |
2022/03/31(木) 06:06:09.80
 終着駅に近づくに連れて車窓は青に染められて目が離せなくなりました。空の水色と海の青色と、境目が混ざり合って解け合って。子供心をくすぐられ、どうしようもなくなった私は立ち上がって着いた駅に降りました。
 初めて降りた駅でした。七段くらいの階段を下りると正面に小さな改札があります。パスモを使って抜けるとコンコースはなくて古びた民家がありました。
 私は海のある方向へと歩き始めました。風の匂いが明らかに違います。香ばしい磯の香りが体の内側を青色に染め上げてゆくようでした。
 防波堤の一部に階段がありました。そこを抜けると砂浜になりました。砂利が多く含まれていて海水浴場には適さないかもしれません。漂着物なのでしょうか。木の根のような物が目に留まりました。燃え盛る火を体現するように空へ向かって伸びています。
 綺麗な貝殻もあるのかもと歩きながら目で探してみました。海藻の切れ端はありましたが目的のものは見つかりません。何時しか、歩くことが主となっていました。
 海の小波を聞きながら当てもなく歩きます。思いついたように波際にいって寄せる波に手を入れてみました。思ったよりも冷たくなくて春という季節を実感しました。
 大きな海に抱かれて時を過ごし、私の心は青色で一杯になりました。宝物を得た気分で帰りの電車に乗りました。流れる車窓にビルが見えてきても変わらず、胸の中に収めたものを零さないように帰路に就いたのでした。
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