平野が古典主義? そんなこと誰も言ってない。
平野が「三島の再来」と言われたのは、平野自身が三島の金閣寺に感動したと
言ったからだろ。持ち込みデビューで即芥川賞という鮮やかなデビューもあったし。

平野の登場は、文学史上大江健三郎とか村上龍に匹敵するくらい鮮やかだった。でも
その後が続かなかったかな。大学卒業後すぐに出てきて、バンバン小説を書き続けるって
容易じゃないよね。大江も龍もそうだったけど、でもあの二人はとにかく書き続けた。
平野は、少し停滞した感がある。

平野の後では、綿矢りさの登場がダントツで凄い。今でも最年少芥川賞。早稲田の二年生
のときだから、これは凄い。今でも書いてるもんね。