娯楽や日常会話の話題の中心を担ってきた「テレビ」だが、一方で、動画サイトにはじまるネットの普及により「テレビは見ない」という人も増えてきた。

人それぞれ扱いや捉え方の違うテレビだが、今、とある投稿が注目されている。

■「テレビを見ないとバカになる」という同僚女性

話題を呼んでいるのは、はてな匿名ダイアリーに投稿された「『テレビ見ないとバカになる』という言葉を聞いて驚愕した」というエントリー。

投稿主によれば、同僚女性から「テレビ見ないからみんなバカになるんですよ。そういう人は芸能人の話にも疎いし、話に厚みがないじゃないですか」と言われたという。

投稿主は、その同僚女性が、テレビを観ない人をバカにしているということに驚いた様子。というのも、投稿主の家庭では、「テレビを見るとバカになる」という教えから、テレビは1日1時間しか許されていなかったとのこと。

また、友人たちもテレビを観ない人ばかりだったため、「テレビ=くだらないもの」という認識。読書や勉強をしていたほうがいいという考えだったという。

■価値観の違いを強く実感

投稿主は、「テレビを見る=バカになる」という認識は持っておらず、たまにテレビを見ることもあるようだ。しかし、同僚女性が言うような「テレビを観ると賢くなる」という主張には賛同できないとした。

この経験から投稿主は、「自分が当たり前だと思っていることが世の中の全てではない」ということを強く実感したという。

■テレビは話題作りには便利?

この投稿を受け、ネット民からはさまざまな声が。投稿された場所がネットということもあり、投稿主の考えにやや賛同の声が多いようだ。

とはいえ、同僚女性の意見に共感する声もチラホラとあがった。

・テレビを観ないとバカになるとは思わないけど、話題に困ったときにはテレビネタは助かる

・テレビを観たら賢くなると考えてるのはバカなんじゃないかと…

・くだらないゲームやサイトを観るくらいなら、テレビのほうがマシなんじゃないかとは思う

・みんながネットで好きなものを摂取するようになったからこそ、「共通の話題」になりえるテレビは強いと思う

■「テレビを全く見ない日がある」は4割

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,400名に「テレビの見られ方」について調査したところ、およそ4割が「全く見ない日がある」と回答。

全体的には、男性のほうがテレビを見ない傾向にあるようだ。しかし、もっともテレビを見ていないのは20代女性で、その割合はおよそ5割にもおよんでいる。

テレビに対してどのような価値観をもつかは自由だ。また、このような価値観の違いが生まれるのは、テレビ以外の娯楽がしっかりと発展したことが理由といえるかもしれない。

https://www.news-postseven.com/archives/20170523_558259.html