任天堂・岩田氏をゲストに送る「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」最終回――経営とは「コトとヒト」の両方について考える「最適化ゲーム」
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20141226033/index_4.html
うちはケンカしたら弱いんや

岩田氏:
しかし,あれですよね。川上さんって, “よそが真似できないことをしよう”っていうのを常に考えようと
していますよね。

川上氏:
あ,僕は競争は嫌いなんです。だって,競争すると負けるから(笑)

岩田氏:
あはは。同じようなことを,山内さん(※)も言っていたんですよ。
   ※山内 溥(やまうちひろし):先代の任天堂取締役社長。社長就任期間中に,任天堂を世界的な企業まで
    押し上げた。岩田氏の経営者としての才覚を見いだし,その才能を開花させた人物でもある。

4Gamer:
そうなんですか?

岩田氏:
「うちはケンカしたら弱いんや」って。
あの強そうな人がですよ! 眼光鋭く,「うちはケンカしたら弱いんや」って言うんです。それはね,力の勝負を
するなってことなんです。「力の勝負は愚かだ」と。「ビジネスの世界は,人と競争したらあかんのや」と。
「人と競争しないところで,独自の価値のあるものを作りなさい」っていうことを伝えるために,それを面白く,
山内さん流に表現したのが,「うちはケンカしたら弱いんや」ってことになるんだと思いますが。

(略)それにね。「みんなが同じことを言ってるとき」って,私は危険だと思うんですよ。
みんなが一斉にワーってある方向に向いているとき,その先ってどうなるんだろうってよく思うんです。
まぁ,単に私がへそ曲がりなだけかもしれませんけどね。