おれは3月31日生まれだったから、他のやつらより発達おそくて、
小学校低学年の頃は驚異的にグズだった。活動的なクラスメートの後を
ついていってるだけのアヒルみたいな存在だった。家でもなかなか
乳離れせずに、寝るときは母親のおっぱい吸いながら寝てた。
小2の頃、みんなで担任の先生(25くらいのキレイな人だった)の家に
遊びにいった。他の奴らはトランプしてて、俺は何となく図鑑を眺めながら
いつのまにかウトウト眠りに落ちてた。そうとう熟睡したらしく目が覚めると
部屋はすっかり薄暗くなってて静かだった。寝惚けてた俺はてっきり自分の家で
寝てたもんだと勘違いしてて、目の前で横になってた先生を母親だと勘違いし、
「おっぱい・・・」と言ってトレーナーの中に顔つっこんでチューチュー吸ってた。
で、しばらく甘えてたのだが、ある瞬間、唐突に強烈な違和感が襲ってきた。
「お母さんのおっぱいじゃない!!」。なんか大きくて息が苦しいし、肌が違うのよ。
ほっぺたつけたときにシットリ馴染まずに、ぷりぷり跳ね返してくるのよ。
俺はパニックになりながらトレーナーから顔だしたら、先生が「起きた?」と
顔を覗き込んできて「北尾くんは甘えん坊なんだね・・・」といって髪を撫でてくれた。
それから先生は俺の親に電話して、俺が先生の家で晩御飯たべてかえりますと許可とって
カレーを作ってくれた。先生と一緒にカレーを食べながら、俺は「大きくなったら
先生と結婚するんだ」と宣言した。先生は「ありがとー」といってニコニコ笑ってた。
やがて3月になり、先生は大学の同級生の医者と結婚して退職した。
あれから30年たったけど、俺はまだ童貞を守ったまま先生を待ってます