画素数自体は前モデルα7 IIと大きな違いはないのであるが、α7 IIIに搭載された撮像センサーは、α7 IIと違い、ソニーお得意の裏面照射型CMOSセンサーである。

集光効率に優れた裏面照射型センサーに加え、画像処理性能が格段に高くなったおかげで、画素数に大差はなくとも「おっ!」と思えるほどの画質向上がα7 IIIにはある。

ここまでの作例で、モデルの肌や新幹線のハイライトが絶妙な粘りを見せてくれていることに気づいている方もいるだろう。α7 IIIはダイナミックレンジが広く、暗部から明部までの階調表現が非常に豊かである。

加えて、人物撮影における肌の色や、風景の鮮やかな色などを自然な印象で描写してくれる。

解像感も明らかに高くなっており、2,400万画素クラスの描写能力として現状これ以上ないと言っていいほどの高画質を実現している。