南アフリカ大会の主力選手たちは岡ちゃんのハイプレスが通じないと見るや
中央を固めるブロック守備というリアリズムのサッカーへの戦術変更を監督に訴えた。
それを受け入れてチームのために全力を尽くした岡田監督の器の大きさ、というか
プライドの小ささも功を奏した。
今回も選手はハリルへの戦術変更を要求しようとしたが、監督は断固としてこれを拒んだ。
選手の意見を聞くなどということは欧州の監督ではありえないし、何よりも世界的な名声
を獲得していたハリルにそんな真似は不可能だったろう。
ハリルには自らのサッカーこそが日本人に最適だと自負していたし、一方、選手の側も
自分たちの意見の正しさを確信していた。