C、ゾーンディフェンスあれこれ

サッカーという競技で守備する場合、2つの前提となるルールがある。それが…
不文律のルール
α、ゴール中心のプレイ

明文化されたルール
β、オフサイド


α、ゴール中心のプレイ
ゴールオリエンテッド
これはボールオリエンテッドと同じものだ
めんどくさい言い換えするな、ボールオリエンテッドなんだから、ただのボールを中心の動きだろ、と思うかもしれない

しかし、その「基準点はどこか」ということだ。

ボールが中心というだけなら、ボールの真横から陣を置いても、ボールオリエンテッドのはずだ
でも、そうではない
ゴールが基準で、そこから引かれた線と線で結ばれた頂点に、ボールがある
そういう常識の上に成り立った考えが、ボールオリエンテッドだ

ボールオリエンテッドやら、ゾーンディフェンスやら言う人はたくさんいる
が、こういう前提を知らない、意識しないまま、ただ教科書のボールエオリエンテッドなプレイをしようとするから間抜けなことになる

ゴールオリエンテッドのち、ボールオリエンテッドだ
簡単にいえば、ゴール中心のプレイ

選手は自軍ゴールから糸が背中に繋がってないといけないし、相手ゴールにお腹から糸が繋がっていないといけない
糸の切れた凧がやるボールオリエンテッドなど何の意味もない。一生懸命でもそこにあるのはサッカーではない

具体的にはチームとして自軍ゴールを背にして、ボールに向かって、円形陣、扇状陣を組む
でもこれだけでは足りない。これだけではフットサルだ


β、オフサイド
オフサイドラインが陣形を圧縮する
本来は円形、扇形である陣形がラインによって潰れる

ゾーンディフェンスで逆サイドが高くなるのは、アリゴ・サッキの趣味や酔狂ではない
ラインによって潰されなかった扇形、円形だ
それがパスカット、中間ポジション、カウンターの起点となる


おわり(クスっとするところがないけど許してヒヤシンス)