イタリア人の名将ファビオ・カペッロ氏は2日、イタリアメディア『メディアセット』のロシア・ワールドカップ特番『バラライカ』に出演し、ベルギー戦の試合終了間際にコーナーキックを蹴った日本代表のMF本田圭佑を批判した。

日本は2日、決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦。原口元気と乾貴士によるスーパーゴールで先制しながら、後半のアディショナルタイムに決勝点を献上し、2-3で逆転負けを喫した。イングランドやロシアを率いてW杯で
指揮を執った経験を持つカペッロ氏は、ベルギーの決勝点につながるカウンターを誘発するコーナーキックを放った本田に怒りを示した。

「日本は意味のないことをした。私が日本の指揮官だったら、ホンダの元へ行き、彼の首元をつかんだだろう。日本は94分まで、すべてのコーナーキックでショートコーナーを選択し、ボールを中に放り込むことは一切しなかった。
だが94分、終了まであと数秒に迫ったところで、ホンダが唯一、中にボールを入れた。(ティボー)クルトワは自分の仕事をし、味方にカウンターを仕掛けさせた」

72歳の名将は、本田が無意識に蹴ってしまったものだと想像しているが、引き分けにより、間もなく延長戦に突入するという状況下において、カウンターの危険性が伴うコーナーキックは決して蹴ってはならないと力説している。

「純粋に無意識な行動だったと思う。だがこのような状況では、近くにパスを出し、コーナーの周辺でボールをキープし、延長戦へ持ち込まなければならない。このような場合、キャリアを通じて、コーナーキックを絶対蹴ってはならないものだ」

一方、ベルギーについては、日本に2得点を許した守備陣に苦言を呈している。「試合を過小評価していた。試合を見直してミスのないようにするべきだ。守備陣は非常にもろい。日本が攻撃に転じるたびに危険だった」と指摘した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000019-goal-socc