昔のデニムが良い落ちがするというのも
作業着デニムワークウェアとしてのパイオニアのリーバイスが
狙ってわざわざ色落ちをよいものを求めたものではなく、
・作業着で汚れも目立たないような濃い色合いを出せる当時の丁度良い反応染料がインディゴだった
・そしてインディゴ自体も堅牢度が低い染料で色落ちしやすい
・品種改良前の綿花
・当時の紡績技術の低さ
・ワークウェア用途で緩めだった縫製の生産管理
などが組み合わさった偶然の賜物

それを再現出来ないからと言ってリーバイスを責めるのはお門違い
リーバイスはそもそもそれを目指して作っていた訳ではない

特にレプリカメーカーのほとんどはリーバイス無くしてデニムは語れない存在でしょ
そして3万も4万もするデニムを買う層なんてニッチ層
復刻分野でリーバイスが本気にならない理由は市場が小さいからだし、
綿糸を使わないのも大手企業ならではのクレームへのリスクヘッジ
デニム人気が復権したとしても世界的な市場でみれば、
どんだけ再現度を高くしても買う層は限られるだろうから研究費用を
捻出する動機が起きないのでは?

切れた特許や意匠はともかくギリギリのラインで
アーキュエイトステッチや赤タブを模倣しておきながら
オリジナルを超えたというのは確かに盗人猛猛しいわな

現行やLVCを買わないとしてもリーバイスに対するリスペクトがなければ
先駆者が作ってくれたネームバリューやアイデア、
実績にタダ乗りしているただのフリーライダー気質と言われたも仕方がないね

リーバイスの価値をLVCだけで推し測ろうとするのは
ヴィンテージやレプリカが好きな一部の層だけだと思うよ