姫の持っている、「うなぎ特集」がのっている本の中にあった、昭和4年に書かれている「鰻通」の抜粋から…

「東京流の蒲焼き」…「背開きにして、白焼きにして、蒸してから、タレを付けて焼く」ものですが…この本には、「また昔よく贅沢な役者などがやったという方法は、
土鍋にいい酒を入れ強い火にかけて箸でかき廻していると、熱くなるにつれてアルコール分が立って来る。そこをマッチで手早くさっと火にかけると、青火がめらめらと燃えるが、またパッと消える。
また火をつける。それを何度も繰返すうちにいくらマッチをつけても火が出ぬようになる。この前後が三分から五分くらい。そこへ蒲焼を入れて約一分。引上げたら静かにタレをかけて食べるのである。
あたたかくて柔らかくてなかなか旨い。ただ鰻の味が少し軽くなるが、あっさり好みの人にはかえって良いかも知れぬ。」

にいさま、たぶんこの方法で食べたことがない味…めしあがれv