ただ、それが両立できるかというと難しくて、例えばPS5のパフォーマンスをフルに
活用したタイトルを作るなら、他のハードへの展開は厳しいですよね。

その課題にどう対応するかというのは、今我々にすごく問われている部分で、
「高める」ことと「広める」ことのバランスをどう取っていくかを考えないといけない。

コンテンツによって、「広める」ことに特化するのがいいのか、「高める」ことに
価値があるのかは変わってくると思いますが、「龍が如く」に関していうなら、
セガのゲーム事業におけるフラッグシップタイトルである以上は、
「高める」という行為の重要性は忘れてはいけないという意識はあります。
そういう意味では、PS5というハードは我々にとって魅力的な
選択肢の一つになってくると思います。

――ありがとうございました。