>>166続き)

『ジャム理論』というのは「人が決定をくだしやすい【ちょうど良い選択数】がある」というもの。
選択肢が多すぎると、「やっぱりアッチを買っておけばよかった」と後で後悔しそうだから選べないし、
選択肢が少なすぎると、「他の選択肢が無い中、これを買って大丈夫なのか?」という不安がよぎって、選べない。

『松竹梅の法則』というのは「三段階作れば、人は(極端を回避しようとするから)真ん中を選ぶ」というもの。

「あまり売れない商品」の役割は、つまるところ「【売れる商品】を【よく売れる商品】にする為の選択肢の調整」です。
僕は「見せ球」と呼んだりします。「見せ球」があると無いとでは、売り上げが大きく変わってきます。

そして、三つ目の「売らなきゃいけない商品」の話も忘れちゃいけません。
その名の通り、どうやら「大きな役割」を背負っている商品です。

たとえば、今、僕らの会社のオンラインショップで一番売れているのは
『キンコン西野と学ぶ 仮想通貨勉強会』というオンライン勉強会の参加チケットです。
先日、販売をスタートして昨日の時点で【1万1200枚】のチケットが売れていました。
メチャクチャよく売れる商品です。

…が、これをどれだけたくさん売っても、数日後には『仮想通貨勉強会』は終わります。
同時に、もう売り上げを作れなくなる。刹那的なんですね。

会社の未来のことを考えたら、僕らの会社が「売らなきゃいけない商品」は『絵本』です。
『絵本』から事業を横展開している会社なので。
その時代時代で、『絵本』が認知されていれば、また、絵本を絡めた新しいプロジェクトを立ち上げることができます。

まとめると……
【あんまり売れない商品】で、「売れる商品」を「よく売れる商品」にして、
【よく売れる商品】の売り上げで会社(チーム)を安定させた上で、
【売らなきゃいけない商品】をコツコツと売り続ける…といったところ。

それぞれの役割を把握した上で、それぞれに宣伝コストを割かなきゃいけないんですね。