>>478続き)

■エンタメカンパニーとして「子育て中のママさんの雇用」を作っていきたい!

その上で、「出産をしたら社会復帰できない社会」とか、「スタッフの出産が歓迎されない会社」とか、
あとは、「お前が好きで産んだんだろ」と言っちゃうような社会や、
子供の体調不良で休むと嫌な顔をする会社って、本当に、心の底からウンコだと思っていて、
特に、経営者のクセにそういうスタンスでいるヤツとか「もう経営者なんて辞めちまえ」と思っています。

「そこを笑いながらなんとかするのが経営者だろ」と。
「お前、恥ずかしくないのか」と。

僕は幸か不幸かデビューの時からずっと「座長」的な立場にいたもんですから、
やっぱり「雇用」の問題とはず~っと向き合ってきたんです。
最近だと、「『稽古ギャラは無し』が当たり前になっている舞台役者さんの労働環境の問題」とか。
自分が舞台をする時は、「そんなものを当たり前にするな」とスタッフに言って、どうにかこうにかします。

「お母さん」の雇用の問題もそう。
そもそも誰かが産んでくれた子供が将来納税してくれて、
ジジババになった僕らを食わせてくれるわけじゃないですか?
「自己責任論を持ち出すんだったら、税金で食わしてもらうなよ」と思うんです。
自己責任と公的責任のハイブリッドなゲームに参加している以上は、
やっぱり、子供は皆で育てるべきだし、子育ての親は皆でサポートするのが筋です。

で、こういうの口で言うだけならブタでもできるので、自分がやれることから具体的に進めようと思って、
今、やっているお仕事の中で、子育て中のママさんに外注できるものは積極的に外注しています。

これは全国の経営者さんに言いたいですが、べつに出産したからといって人としての能力が下がるわけじゃないし、
むしろ「母ちゃんの強さ・丁寧さ」というものを、僕は目の当たりにしています。