>>778続き)

■消滅した芸能の最後は、お客さん全員がクレーマー化

ちなみに、僕のファンを自称する人が、たとえば『スナック西野』でお呼びしたゲストを指して、
「西野さん、なんで、あんな人と絡むんですか?」とか言ったら、秒速で、そのファンを退会させます。
オンラインサロンメンバーでもそうです。
それは時間を割いて来てくださったお客様(ゲスト)に対して言う言葉じゃないし、
何より、「お前の場所じゃない」からです。

これこそが、前々から言っている「クレーマー化したコアファン」あるいは「店を殺す古参」なんですけども、
まぁ、本人は良かれと思ってやっているので、自分が「クレーマー」になっている自覚もなければ、
「店を殺す古参」になっている自覚もない。

で、これ、本当に気をつけた方がいいのが、業界が痩せていくと、
「コアファンに支えてもらっている」みたいな状態になって、
気がついたら、業界のお客さん全員がクレーマーみたいになっていることがある。

芸能の歴史を見ると、消滅した芸能の最後は、必ずその状態になっているんです。
「あそこと絡んだら、クレーマーが面倒臭いから、絡むのは辞めておこう」という。
新陳代謝が起きていない業界は、裏で、この会話が必ず交わされている。

「そこまで言うんだったら、ご迷惑をおかけするのもアレなんで、もう降ります」と言って、
離れていった(離れようとした)クリエイターを僕はたくさんたくさん知っています。