>>844続き)

僕らは、ついつい「靴」や「帽子」といった単位で店(棚)を区切ってしまいますが、
それはどちらかというと『ブランド』(ブランドを確立させた人)の戦い方で、
お客さんはもっと“自分の課題にに対してピンポイントで“検索します。
「霜降り明星」を検索する時に、「芸人」や「吉本興業」では検索しないような感じです。
なので、「課題ごとに棚を区切る」というのは一つの手だと思います。

ただ、ここは「誰でも真似できる領域」なので、これだけではポジションは獲得できない
(獲得しても、すぐに奪われる)。

そこで重要になってくるのが「応援ショップ」です。
要するに…「A店で商品を買えば、○○さんの応援になる」ということを打ち出した上で、
応援される「〇〇さん」になる…という戦い方ですね。

ちょっとエグい話ですが……お客さんを「安い商品を買いたいお客さん」と
「応援できる商品を買いたいお客さん」の二つに分けて、後者を狙い撃ち。

ちなみに、以上の二つを合わせて作ったのが、『キンコン西野のサイン本屋さん』です。
「キンコン西野 サイン本」で検索している人をチョコチョコ見かけたので、
店の名前を『キンコン西野のサイン本屋さん』に改名して(※元は「おとぎ商店」)、サイン本以外の商品を削除。
そして、「売り上げを西野の活動費にまわす」ということを明確に打ち出して、
定価よりも高い値段で販売してみたところ、「おとぎ商店」時代の何倍もの売り上げが出ました。
値段を上げて、『キンコン西野のサイン本屋さん』で本を買うと西野の応援になることを丁寧に打ち出して、
「応援される西野」になる努力をしてみた次第です。

さて。ここまでは「手法」の話で、堤さんとのコンサルでは前半10分で、ここまでお話しさせていただいたんです。

ただ、お話を伺っていると、こんな「手法」なんかよりも、
もっともっと根っこの部分と向き合わなきゃいけないことが見えてきました。
これも、多くのリーダーが共通して抱えている課題だと思うので、共有させていただきます。
結果的にモデルケースとなってしまっている堤さんに、後で全力でお礼を伝えてください。