>>967続き)
 
たとえば、「ライブのチケットって何の為に売ってるんだっけ?」みたいな問い。

┃これあんまもう、ライブをずっとやっている人って、
┃考える事すらやめちゃってるんです。

「ライブを作って、お客さんに見てもらう為に、ライブのチケットを必死になって売っている」
…というスタートがあって、ここに対して、多くの人が
「チケットが売れた」「チケットが売れない」「こうすればチケットが売れるぞ~」
みたいな議論をしている中、
「いやいや、ライブを作って(より多くの人に)見てもらうことが目的なんだったら、
スポンサーから広告費をもらって、ライブを制作して、それでお客さんには無料で見てもらいましょうよ」
と提案したのが『テレビ』だと思うんですね。
 
もともとの目的から目を背けず、ちゃんと目的に対してアプローチをしている。

会社というのは、あれ(テレビがやったようなこと)を、やらなきゃいけないんだと思うのですが、
なかなか難しいんですよね。
 
作っている側も「チケットを売ること」に慣れていれば、お客さんも「チケットを買うこと」に慣れているので、
なかなか、そこに気がつきにくい。

なんなら、そこのやり方を見直したら、炎上したりする。
「ライブを無料で届けるなんて、良くない!」みたいな(笑)
絵本『えんとつ町のプペル』を全編無料公開した時も、そんな感じでした。
「そんなことをしたら、クリエイターが食いっぱぐれるだろ!」みたいな。